I:Pマスカレーナ(遊戯王OCG)

登録日:2022/03/03 Thu 18:38:49
更新日:2024/02/11 Sun 10:55:00
所要時間:約 4 分で読めます




I(アイ):P(ピー)マスカレーナ》とは、遊戯王OCGに登場するリンクモンスターである。

リンク・効果モンスター
◤ ▲ ◥
◀   ▶
リンク2/闇属性/サイバース族/攻 800
【リンクマーカー:左下/右下】
リンクモンスター以外のモンスター2体
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手メインフェイズに発動できる。
このカードを含む自分フィールドのモンスターをリンク素材としてリンク召喚する。
(2):このカードをリンク素材としたリンクモンスターは相手の効果では破壊されない。

概要

第10期のパック「CHAOS IMPACT」で初登場したモンスター。初出は例によってスーパーレア。
イラストはへそだしスポーツウェアを身に着けた女性の姿で、ローラースケートを履いている。また、猫耳っぽいゴーグルに尻尾のようなものもついていたりと、猫の意匠も見られる。あとどこがとは言わないがでかい。
シンプルにかわいらしいイラストから人気は非常に高く、多くの決闘者が満足した。

マスターガイド6で判明した設定によると、様々なデータを盗み届ける「運び屋」をしており、100以上の顔を持ち本当の顔は誰も知らないという。
特定カテゴリのモンスターではないが、「クロノダイバー」や「PSYフレーム」とは世界観を共有しており、彼らと同様に「S-Force」に追われているようだが、未だ捕まったことはないようだ。
同じ泥棒稼業をしているキスキルとリィラとの関係性は今のところ不明。

モンスター効果

まず召喚条件は「リンクモンスター以外のモンスター2体」と緩い。トークンも使えるので出すのは非常に簡単。
ただし、後で素材にするつもりで考えなしにトークンを《リンク・スパイダー》などに変換するとうっかり出せなくなることもあるので気を付けよう。
マーカーも自陣にのみ2方向なので相手に利用されず、展開の途中で出しても後続のリンク召喚を妨げにくい。

そしてこのモンスターはリンク召喚を更に進化させたと言っても過言ではない画期的な効果を持っている。それがこちら。
(1):相手メインフェイズに発動できる。
このカードを含む自分フィールドのモンスターをリンク素材としてリンク召喚する

そう、なんと相手ターンにリンク召喚を行うことが出来るのだ
これにより、着地時に強力な効果を発動するようなリンクモンスターの効果を相手ターンにも使うことが可能となる。
これだけでは《星遺物からの目醒め》と何ら変わらないが、ここにもう1つの効果が生きてくる。

(2):このカードをリンク素材としたリンクモンスターは相手の効果では破壊されない

出したリンクモンスターに効果破壊耐性を与えることが出来る。
しかも「このカードを素材として○○召喚したモンスターは以下の効果を得る」というタイプのテキストではなくあくまでマスカレーナの効果なので、《禁じられた一滴》などで付与したリンクモンスター自体の効果を無効化されても破壊耐性は残る。
そのため、相手の除去に対してサクリファイス・エスケープをかましながら本命を確実に着地させることが出来るのだ。
制圧持ちモンスターや戦闘破壊耐性持ちモンスターを出せばまさに鉄壁。デッキによってはそのまま詰ませることも可能

以上のように幅広い戦略を取れる汎用性の高いカードとなっており、多くのデッキにで採用の余地がある非常に優秀なカード。
「かわいい、強い、レアリティが高い」と三拍子そろった結果、再録されるまでシングル価格は高額で取引されていた。
現在はレアリティに拘らないのであれば比較的安価で入手可能だが、20thシークレットレアとプリズマティックシークレットレアは1万円は余裕で超えるほどの超高額カードとなっている。

相性のいいカード

  • 《トロイメア・ユニコーン》
    リンク召喚時に手札を1枚捨てて相手のカードをデッキバウンスするリンク3。
    もともと優秀な除去持ちリンクモンスターではあったが、《I:Pマスカレーナ》があれば相手ターンにフリーチェーンでバウンスを放つお手軽先攻制圧要因に化ける。
    もちろん《トロイメア・ケルベロス》(モンスター破壊)や《トロイメア・フェニックス》(魔法罠破壊)とも好相性。

  • 双穹の騎士アストラム
    リンク素材にエクストラから出したモンスターを指定するリンク4。
    元より対象耐性と疑似《オネスト》効果を有する非常に硬いモンスターだったのだが、《I:Pマスカレーナ》を挟めば素材縛りをクリアしつつサンダー・ボルト》などの全体破壊すら効かないという無敵に近い耐性を有したモンスターが完成する。

  • 召命の神弓-アポロウーサ
    リンク素材数×800の攻撃力を獲得し、攻撃力を800削ることでモンスター効果へのカウンターをターン1制限のなく放てるリンク4。
    カウンターがモンスター効果のみであることから魔法罠の効果で破壊するのが定石だったのだが、《I:Pマスカレーナ》の耐性付与があればそれすら受け付けなくなるので非常に突破が困難になる。
    リンク2を挟むことで最大パワーで出しにくくなる(リンク1扱いで素材にして出すこともできるが)ことは欠点。

  • 閉ザサレシ世界ノ冥神
    効果モンスター4体以上を指定するリンク5。
    《I:Pマスカレーナ》がリンク2なので重い素材の足しになるほか、相手モンスターを1体素材に出来るので《超融合》と同じノリでフリーチェーンの強力な除去カードとして利用可能になる。また着地時に全体無効を放つので、1体除去しつつ相手全体を無力化することが出来る。
    更に対象を取らない効果を受けないという独特な耐性を持っており、戦闘に加えて単体バウンスor除外などで抜かれてしまうものの《双穹の騎士アストラム》とは別方向の強い耐性を得る。

  • 《EM:Pグレニャード》
    設定画では「ネコマイン」という名前で描かれていたマスカレーナが使う手榴弾がカード化した物。
    自分と相手のフィールドか墓地にLモンスターがいる場合に特殊召喚出来る効果、自分フィールド上のL2モンスターが墓地に送られた場合に相手フィールドのカードを1枚手札にバウンスする効果を持つ。
    マスカレーナの効果と合わせると能動的に効果の発動を狙えて妨害の厚みが増す。特にカード名の指定は無いので他のL2と組んでもOK。
    イラストはウインクをしながら後ろへこの手榴弾を投げるマスカレーナ。プリッとした美尻を拝める素晴らしき構図である

  • S:Pリトルナイト
    《I:Pマスカレーナ》を執行対象としている《S-Force 乱破小夜丸》の新たな姿。
    融合・シンクロ・エクシーズ・リンクのどれかを素材にリンク召喚した際に自分または相手の場か墓地のカードを除外出来る。
    この効果を使ったターンは自分はダイレクトアタック出来なくなるものの、《I:Pマスカレーナ》で相手ターンに出せばデメリットを踏み倒せる。
    更に相手が効果を発動した際に自分のモンスター含めて表側表示のモンスター2体をエンドフェイズまで除外する効果もあるため、《I:Pマスカレーナ》で相手ターンに出せば実質的に2妨害となる。自分を除外すれば低めの攻撃力を晒さずに済み、帰還時にメインモンスターゾーンに移動する事で左右のリンクマーカーが機能する様にもなる。
    妨害性能だけなら《トロイメア・ユニコーン》を上回るものの、あちらは素の攻撃力の高さや《アクセスコード・トーカー》と言った強力なリンク4に繋げやすい点から返しのターンに強いため差別化は容易。
    更にこちらは自身を除外した場合、《I:Pマスカレーナ》で付与された耐性も消えてしまう点には注意したい。

余談

名前の由来はLinuxの標準機能である「IPマスカレード」だと思われる。
IPアドレスを複数のデバイスで共有できる機能だが、「100の顔を持つ」という設定を考えると「マスカレード(変装)」もかかっているだろうか。
また、「I:P」とコロンが挟まっているのは、恐らく英語圏の顔文字の「:P」が元ネタ。
横から見るとあっかんべーに見えることから、「てへぺろ」的なニュアンスを持つ顔文字である。


追記・修正はI:Pマスカレーナの20thシークレットレアを入手してからお願いします。

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最終更新:2024年02月11日 10:55