死霊王 ドーハスーラ(遊戯王OCG)

登録日:2022/04/17 Sun 16:51:44
更新日:2024/04/24 Wed 17:58:09
所要時間:約 4 分で読めます





死霊王(しりょうおう)ドーハスーラ

効果モンスター
星8/闇属性/アンデット族/攻2800/守2000
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):「死霊王 ドーハスーラ」以外のアンデット族モンスターの効果が発動した時に発動できる(同一チェーン上では1度まで)。
以下の効果から1つを適用する。
このターン、自分の「死霊王 ドーハスーラ」の効果で同じ効果を適用できない。
●その効果を無効にする。
●自分または相手の、フィールド・墓地のモンスター1体を除外する。
(2):フィールドゾーンに表側表示でカードが存在する場合、お互いのスタンバイフェイズに発動できる。
墓地のこのカードを守備表示で特殊召喚する。

《死霊王 ドーハスーラ》とは、遊戯王OCGに存在するモンスターカードである。
ストラクチャーデッキR-アンデットワールド-に収録された。

効果説明

(1)はアンデット族の効果をトリガーにした妨害効果。

無効・除外のうち好きな方を効果処理時に選ぶのでかなり融通がきく。
除外効果については対象を取らないので、対象耐性もへっちゃら。

一見ピーキーなアンデット族メタに見えるが、その真価は《アンデットワールド》と併せることで発揮される。
というのは発動した時点でアンデット族であればこのトリガーは満たせる(詳細は後述)。
そこで種族をアンデット族に変更する《アンデットワールド》により、あらゆるモンスターがこのトリガーになる。

勿論《アンデットワールド》無しにトリガーを満たすことも可能。
例えば《真紅眼の不死竜皇》であれば、相手ターン中に除外効果を使える。

種族変更がなくても元々アンデット族であれば、補助無しにドーハスーラで阻止できる。
特に環境で抜群の採用率を誇る《灰流うらら》を真っ向から阻止できるのは素晴らしい。
ドーハスーラを出す前の墓地肥やしでうらら撃たれるから意味ない?ごもっとも

(2)はフィールド魔法を条件にした自己蘇生効果。
前述した《アンデットワールド》もフィールド魔法なのでこの効果の条件と合致する。
タイミングが限定されているものの条件は緩く、この手の効果にありがちな除外デメリットも無いので何度でも蘇らせることは可能。
デッキからは《ユニゾンビ》に《牛頭鬼》、手札からは《ゾンビ・マスター》や《トレード・イン》、墓地に落とす手立ては豊富にある。
強力なモンスターでありながら、《馬頭鬼》などの蘇生リソースを余所に回すことができるのも優れもの。

素材として消費しても次のターンの甦るので、各種素材としても心置きなく使用できるという利点もある。
例えば、相手ターンに《フォーミュラ・シンクロン》などと一緒に《フルール・ド・バロネス》をシンクロ召喚すれば、
自分スタンバイフェイズには再び素材の2体を蘇生させられるため、バロネスの妨害効果を復活させられる。


ここまでに挙げていない中で、相性のいいカードとしては以下のようなものがある。

グローアップ・ブルーム

チューナー・効果モンスター
星1/闇属性/アンデット族/攻 0/守 0
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが墓地へ送られた場合、墓地のこのカードを除外して発動できる。
デッキからレベル5以上のアンデット族モンスター1体を手札に加える。
フィールドゾーンに「アンデットワールド」が存在する場合、手札に加えず特殊召喚する事もできる。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分はアンデット族モンスターしか特殊召喚できない。

《死霊王 ドーハスーラ》はレベル8なので、ブルームの効果でサーチor特殊召喚が可能になる。
そもそも《死霊王 ドーハスーラ》は《アンデットワールド》との併用が前提なので、ブルームの条件もあってないようなもの。
(1)の条件も緩く、フィールドから素材にするだけでなく、《牛頭鬼》で直接落としてもいい。


屍界のバンシー
効果モンスター
星4/闇属性/アンデット族/攻1800/守 200
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、フィールドゾーンの「アンデットワールド」は効果の対象にならず、効果では破壊されない。
(2):フィールド・墓地のこのカードを除外して発動できる。
手札・デッキから「アンデットワールド」1枚を選んで発動する。
この効果は相手ターンでも発動できる。

《死霊王 ドーハスーラ》、《グローアップ・ブルーム》と共にアンデットワールドRに収録されたカード。
このカードを召喚するか墓地に送るだけで《アンデットワールド》をデッキから直接発動できるだけでも相性はいいが、フリーチェーンで発動できるので《死霊王 ドーハスーラ》の除外効果を好きなタイミングで使用できる、《アンデットワールド》が破壊されてもこのカードがあれば即座に後続を呼び込めるなど抜群の相性を誇る。


ヴァンパイア・サッカー
リンク・効果モンスター
◤ ▲ ◥
◀   ▶
リンク2/闇属性/アンデット族/攻1600
【リンクマーカー:左下/右下】
アンデット族モンスター2体
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを相手フィールドに守備表示で特殊召喚する。特殊召喚したそのモンスターはアンデット族になる。
(2):自分・相手の墓地からアンデット族モンスターが特殊召喚された場合に発動する。
自分はデッキから1枚ドローする。
(3):自分がモンスターをアドバンス召喚する場合、自分フィールドのモンスターの代わりに相手フィールドのアンデット族モンスターをリリースできる。

墓地からアンデット族が特殊召喚されることでドロー効果を発動できる。
相手ターン中に《死霊王 ドーハスーラ》を特殊召喚することで、1枚多くドローできる。
(3)の効果で召喚権が残っているならば手札で腐っている《死霊王 ドーハスーラ》で相手モンスターをリリースして通常召喚も可能。

蘇生条件の緩い高ステータスの闇属性モンスターという事で、ウイルスとも好相性。
《アンデットワールド》下ではほぼ全てのモンスター効果を遮断できるが魔法罠には弱いので、闇のデッキ破壊ウイルスを上手く使えば相手の盤面をズタズタにできるだろう。
また自己蘇生のタイミングはスタンバイフェイズなので、ドローフェイズにウイルス起動すればその直後のスタンバイフェイズに蘇生が可能。実質ノーコストでウイルスが起動できてしまう。


効果についての補足

効果説明欄の「発動した時点でアンデット族であればトリガーは満たせる」について補足。
《アンデットワールド》が干渉できるのは、墓地とフィールドのみ。
つまり手札のモンスターに対しては影響を与えられない。

そのため、以下のようなケースには注意が必要となる。
※以下の例は自分フィールドに《死霊王 ドーハスーラ》と《アンデットワールド》が揃っているという前提。

例1.相手が《D.D.クロウ》を発動してきた場合。
→効果処理時は墓地にいてそこでは《DDクロウ》は確かにアンデット族。
しかし発動した地点(手札)では鳥獣族
参照するのは発動した地点なので、この場合は《死霊王 ドーハスーラ》の(1)のトリガーにできない。


逆にフィールド・墓地で発動した効果であれば、《死霊王 ドーハスーラ》のトリガーにはできる。

例2.《ダイナレスラー・パンクラトプス》の(2)を、自身をリリースして発動した場合。
→発動した地点(この場合フィールド)では《アンデットワールド》の効果でアンデット族になっていた。
つまり《死霊王 ドーハスーラ》の(1)の効果のトリガーにできる。

例3.墓地から《混沌の召喚神》を除外し、このカードの(2)の効果を発動した場合。
除外された状態では《混沌の召喚神》は悪魔族
しかし発動した地点(墓地)ではアンデット族なので、《死霊王 ドーハスーラ》の(1)の効果のトリガーにできる。

弱点

《死霊王 ドーハスーラ》のモンスター妨害と、《アンデットワールド》の種族変更により、相手のモンスターカードのプレイを大幅に邪魔できる。
だがもちろん弱点も存在する。

この2枚だけでは手札や除外ゾーンで発動する効果は止められないことや魔法・罠カードには何もできない点が挙げられる。

そして何よりの問題は《アンデットワールド》に重度に依存していること。
破壊耐性の無い《アンデットワールド》を破壊されてしまうとパワーダウンを起こし、妨害能力が著しく低下する。

《屍界のバンシー》を駆使して、《アンデットワールド》を途絶えさせないようにしたい。

また、《死霊王 ドーハスーラ》を採用するデッキはほぼ間違いなくアンデット族主体のデッキであるため、 コントロール奪取 にも注意したい。
相手に奪われた途端、強力な妨害効果が今度はこちらに牙をむくことになる。

そして緩い条件の自己蘇生を利用した《ヴァンパイア・サッカー》や各種ウイルスとのコンボは成功すると強力だが、墓地を経由する関係上《屋敷わらし》や《墓穴の指名者》で簡単に止められてしまうのも無視できない。
前者は次のターンや別の蘇生カードで復活できるが、後者を打たれた場合はどうしようもない。
蘇生効果を使う場合はこれらへのケアをしっかりしておこう。

余談

イラストをよく見ると、特徴的な塔が見えることから《アンデットワールド》世界にいることが分かる。

遊戯王マスターデュエルにおいては《アンデットワールド》や《ユニゾンビ》といった中核と並びURでありカットイン持ち、更にアンデット族を中心としたパック「深淵なる死者の世界」の看板を務めるなどアンデット族の代表格として扱われている。
アンデットワールドRの本来の看板モンスターである《真紅眼の不屍竜》はRだったりする。


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最終更新:2024年04月24日 17:58