アルフレッド/仮面ライダータイラント

登録日:2022/06/22 Wed 00:01:30
更新日:2023/10/08 Sun 16:32:32
所要時間:約 4 分で読めます





「必要なのは、金と権力。それが、私にとっての『強さ』です」


アルフレッドは『鎧武外伝 仮面ライダーバロン』の登場人物。
ここでは、彼が変身する仮面ライダータイラントについても解説する。

演:河相我聞


【人物】

南アジア某国の王子・シャプールに仕える執事。スーツ姿と眼鏡が特徴。
厳しい性格で、シャプールからは「ケチ」と呼ばれている。
実は、シャプールの養父から彼の暗殺を命令されており、事故死に見せかけて殺害しようと目論んでいる。

だが、その本性は「シャプールと彼の父親を殺害し、自身が財団のトップになろうと企む」野心家。
プロジェクト・アークについても把握しているのか、「開発資金の援助と引き換えに、戦極ドライバー500台を提供してもらう」という取引を戦極凌馬個人に持ちかけている。
とはいえ、(いくら瓜二つだからといっても)シャプールと戒斗が入れ替わっていることにしばらく気づかなかったり、凌馬の腹の内を見抜けなかったりと随所で詰めの甘さが見られる。


【仮面ライダータイラント ドラゴンエナジーアームズ



変身!

/ドラゴンフルーツエナジー!\


ロックオン!
ソーダ……*1
ドラゴンエナジーアームズ!


スーツアクター:藤井祐伍


アルフレッドが凌馬から渡されたゲネシスドライバーとドラゴンフルーツエナジーロックシードを用いて変身したアーマードライダー。
アルフレッドの人間性を表すかのように、暴君を意味する「Tyrant」が名の由来となっている。
見た目や装備は映画『仮面ライダー×仮面ライダー ドライブ&鎧武 MOVIE大戦フルスロットル』の『仮面ライダー鎧武 進撃のラストステージ』にて、メカ戦極凌馬が変身したデューク ドラゴンエナジーアームズと一応同じだが、
ライドウェアが黒色、肩パッドや頭部のデザインなどの一部要素が異なる。
ナックルには次世代ライダーだけあって圧倒したが、マンゴーアームズの不意打ちに怯んだり、バナナアームズに倒されたりするなど(アルフレッド自身が戦闘慣れしていないとはいえ)扱いがかなり不遇である。


☆装備


★ドラゴンフルーツエナジーロックシード
シリアルナンバーは映画『MOVIE大戦フルスロットル』にてメカ凌馬が使用したもの(「E.L.S.-HEX」)と異なり、「E.L.S.-PROTO」となっている。
エナジーロックシードシリーズの試作品で従来のロックシードを上回る性能を持つ。
しかしこのロックシードにはとんでもない問題があり……。

★ゲネシスドライバー
戦極ドライバーから得たアーマードライダー達の戦闘データに基づき、凌馬が完成させた新型ドライバー。
エナジーロックシードをバックルの中央部「ゲネシスコア」にセットし、右部のグリップ「シーボルコンプレッサー」で絞ることで 、
バックル下部のシリンダー「コンセントレイトポッド」内に溶液が溜まり変身が完了する。

上記2つは取引の見返りとして、凌馬から提供された。

★創世弓ソニックアロー
新世代アーマードライダーの共通の弓矢型の武器。
遠近両用の武器で、レーザーポインタの「エイミングスコープ」で標的を確認する。
そして、トリガーの「ノッキングドローワー」を引いて弦の部分の「ソニックストリング」を伸ばし、
アローレストからエネルギーの矢を放ち射抜き、両端に付いた鋭い刃「アークリム」で接近戦を仕掛ける。

タイラントは専ら弓矢としてではなく、斬撃用の武器として使用した。


【バロンとの決戦】


逃走した戒斗を追った先で本物のシャプール見つけ殺害しようとするが、かつて自分が父親から受けたような「弱者を虐げる様子」が戒斗の怒りに触れ、彼に尽く邪魔をされてしまう。
そこで、チーム・バロンを襲撃しシャプールの身柄を要求する。

その後、取引現場に現れた戒斗に自分ではなくチーム・バロンを襲撃したのかを問われた所、「あなたが私の邪魔をするからです」と答えたが、

「違うな……!それは貴様が弱いからだ!弱者だからそんな真似をする!」

と戒斗に跳ね返される。

「弱者だと…!?だったらどうだと言うのだ」

そこでタイラントに変身しようとするが、ここで異変が発生する。
突然ロックシードが暴走し、右腕が初瀬ったインベスのような手に変わったのだ。
それはすぐに戻った為、互いに変身し激しいバトルを繰り広げる。
やがてバトルはバイクチェイスに発展していくが、バロンがこの勝負を制した。

「私はこんなところで倒れる男ではない筈だ!そう。いつの日か……財団の全てを奪い取る!」

「そのつまらん理由が、お前の『弱さ』の秘密だ!」

しかしその直後、再び異変が起こる。
なんとロックシードが再び暴走し、オーバーロードインベス「タイラント(オーバーロード態)」と化してしまう。

ここまでの記事を見ていれば大よそ察しが付いたと思うが、このドラゴンフルーツエナジーロックシードは試作品、
それも完全なる欠陥品で、暴走以外にも、突如として変身が解除される異常な挙動を示していた。
しかも、このエナジーロックシードの提供者である凌馬は気付いていなかったのではなく、
『斬月』編における禁断のリンゴロックシードの一件同様、この欠陥を把握していていた。『全部私のせいだ! ハハハハハ!』
自分の研究を金儲けの道具に使われるのをよしとせず、彼を「ドラゴンフルーツエナジーロックシードの被験体」とすべく、このエナジーロックシードを渡していたのだ*2

このインベスはオーバーロードという名は付いているが、アルフレッドの理性は既に失われている為、事実上の上級インベスと変わらない存在になっている。

そして、湊耀子から受け取ったリンゴロックシードでリンゴアームズに変身したバロンと再び戦い、最期はバロンの「キャバリエンド」で葬られた。


【タイラント(オーバーロード態)】

身長:239.0cm
体重:151.0kg
特色/力:装甲化した外骨格、優れた身体能力

グリンシャと酷似した姿をしており*3、野太刀「タイラントブレード」を振るう。
オーバーロードとは言ってもアルフレッドの人格や意識は存在せず、通常のインベス同様、本能のまま暴れ回る怪物に過ぎない。


【余談】

演者の河相我聞は、後に『仮面ライダーリバイス』に悪徳弁護士・工藤康役で出演する。
工藤も最終的には怪物と化して引導を渡されたが、「金の為ではなく純粋に裁判に勝ちたかった」という点が、金のことしか見ていなかったアルフレッドと決定的に異なる。




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最終更新:2023年10月08日 16:32

*1 力強い「ソーダァ!!」だったデューク ドラゴンエナジーアームズとは違い、他のゲネシスライダー同様の「ソーダ……」である

*2 既に完成しているシステムであれば被験体は必要ないはずなのだが、凌馬の性格からして、このロックシードを使い続けた際の経過観察とアルフレッドの始末の双方を目論んでいたものと思われる。

*3 実際のスーツもグリンシャを改造したもの。