プロ野球ニュース

登録日:2022/06/22 (月) 20:39:05
更新日:2023/03/18 Sat 07:55:13
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プロ野球ニュースとは、フジテレビで放送されているスポーツニュース番組である。
フジテレビでは1961年から1965年の間にも同名の番組が放送されていたが、本項では1976年から放送されている番組について取り扱う。


【概要】

そのものずばり、当日行われたプロ野球の全試合の結果とその様子を解説する番組である。
12球団の全試合を偏ることなくテレビで取り扱うのは当時として画期的なことで、
テレビ中継がほとんどなかったパ・リーグファンからは特に賞賛された。

また、シーズンオフには野球選手によるクイズやカラオケ大会、果てはふるさと探訪やドラマに挑戦といったバラエティあふれる企画が放送され、プロ野球人気の上昇に大きく貢献した。
特に女性がプロ野球を観戦するようになったのはこの番組の影響が大きいとされる。

放送時間は時期によって多少のずれはあるが、全曜日で23時台に編成されている。
当時スポーツニュースの放送時間は5分程度と相場が決まっていたなか、30分以上放送するのも当時としては画期的だった。


【歴史】

当時民放の深夜番組は日本テレビで放送されている「11PM」の一人勝ち状態が続いており、他局は対抗策に打ちあぐねていた。
そんな中1975年に「11PM」の視聴率が低下しはじめ、これを機と見たフジテレビはプロ野球ニュースの復活を検討し始める。
折しもプロ野球は広島東洋カープの初優勝、一方読売ジャイアンツが初の最下位となり、翌年からの盛り上がりが期待されている状況だった。

キャスターは当時解説者として活躍していた佐々木信也が平日版に起用された。
佐々木は1988年まで担当したほか、CS版でも2009年までキャスターを担当するなど番組の顔として知られ、
今なおプロ野球ニュース=佐々木信也のイメージは根強い。
一方週末版は当初土居まさるが起用されたが、紆余曲折を経てみのもんたで定着することに。

1976年4月に放送を開始し、前述の理由から瞬く間に人気を博し、地方局では「11PM」から乗り換える局が多数現れた。
同局の『ドリフ大爆笑』でも本番組のパロディコントが放送されたことがある。

1988年に佐々木の勇退を筆頭とした番組の大規模リニューアルを実施。
以降メインキャスターはフジテレビアナウンサー(主に女子アナ)が担当するようになった。
この時期からF1やサッカー、総合格闘技といった他競技も取り扱うようになり、キャスターも様々な人が起用されるようになる。

1992年9月11日放送分では、当日試合が延長していた阪神VSヤクルト戦をニュース内で実況を行った。

その後、2001年3月に地上波版の終了が決定。
理由は前述したとおり、他競技を取り上げるようになり時代にそぐわなくなってきたことが大きい。
また、「プロ野球ニュース」というタイトルゆえに他競技の取材がはばかられるという現場側の事情もあった。

2001年4月以降はCSに移管して放送を開始。
CS移管後は再び野球専門番組となり、冒頭で述べたバラエティ企画は姿を消した。
また解説者のうち、豊田泰光は番組の地上波終了に抗議して解説を降板している。
シーズン中は地上波時代と同じく毎日放送されるが、シーズンオフは週一回の放送に縮小されている。
現在は解説者がキャスターを兼任し、女性タレントや(フリー含めた)アナウンサーがアシスタントの2名体制で放送されている。


【主なコーナー】

  • 試合詳報
本番組のメイン。
地上波時代はフジテレビのみならず全国のFNS系列局にスタジオを設け、そこから中継して解説者と系列局のアナウンサーが解説を行うスタイルを取っていた。
最初に試合の見所を説明し、解説の最後にスコアを発表して試合を総括するスタイルとなり、以降他局のスポーツニュースにも広まった。
CS移管後は全試合フジテレビのスタジオからの解説となり、そこで解説者とアナウンサーが解説をするスタイルになっている。
なお、CS移管後のアナウンサーはフジテレビアナウンサー以外の人達も担当しており、垣花正や松本秀夫などのニッポン放送出身者、梅田淳などのFNS系列局出身者、かつて実況パワフルプロ野球シリーズの実況を担当した河路直樹、プロ野球ドラフト会議のアナウンス担当の関野浩之らが担当している。
また、その日のカードのうち1試合を「Zoom Upゲーム」としてフィーチャーする。

  • 今日のホームラン
そのものずばりその日に出たホームランをインストゥルメンタルのBGMに乗せて紹介するもの。
BGMの中でとりわけ有名なのがJames Last Bandの「Viberations」。
CS版でも使用されているほか、プロ野球以外でも総集編などのBGMでは定番となっている。
とんねるずがスペシャルキャスターを担当した回では、「今日の三振」なる企画が放送されたこともある。

  • 珍プレー好プレー
試合中のエラーや乱闘などハプニングをまとめたもの。
当初はナレーションが存在しなかったが、当時の週末キャスターのみのもんたが勝手にアテレコしたところ
ディレクターから面白いと判断され、アテレコ付きで放送されるようになる。
これが大いに受けて、独立化して現在も地上波で放送される人気番組となった。

  • シーズンオフ企画
野球シーズンオフにプロ野球選手の対談やクイズ大会などの企画を行うもの。
中には「プロ野球昭和40年会」のように独立特番として放送されたものもある。


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最終更新:2023年03月18日 07:55