ディスパイダー(仮面ライダー龍騎)

登録日:2022/06/29 Wed 14:38:20
更新日:2023/06/18 Sun 20:54:27
所要時間:約 6 分で読めます





ディスパイダーは、特撮テレビドラマ『仮面ライダー龍騎』に登場したミラーモンスター。
当時では珍しいフルCGの敵キャラクターでもある。


【データ】

全長:550.0cm
体重:610.0kg
特色/力:強靭な糸、鋭い牙と足


【概要】

第1話に登場するミラーモンスター。巨大な蜘蛛の姿をしている。
蜘蛛らしく糸を吐いて人間を絡め取って捕食する。しかも、劇中の描写では糸を絡ませるのは鏡像の方なので、中々拘束に気づきにくい(現実世界の方へ引っ張った糸は実体化している)。

巨体に似合わない素早さが特徴で、戦闘時には鋭い牙と足を使う。
また、体表はライドセイバーが折れてしまうほど硬い。


【劇中での活躍】

人知れず人間を襲って捕食しており、第1話冒頭から一人暮らしのOLが標的とされて夜中に鏡台に向かい合ったところを鏡の中に引きずり込み、日曜朝から当時のチビっ子達を恐怖のどん底に叩き落とした。
次の標的をOREジャーナルの記者・桃井令子に定めるが、令子と行動していた真司に気付かれてしまい、偶発的に龍騎ブランク体に変身した彼と交戦。
これが龍騎のデビュー戦であるのと、モンスターと契約していないので全くパワーが無いというディスパイダーにとってはこれ以上ない有利な状況であるため、終始龍騎を圧倒する。
だが、仮面ライダーナイトが現れてからは形勢逆転。アドベントで呼び出されたダークウイングの突進で足を切断され、立て続けにナイトが放った「飛翔斬」を受けて爆散した。

と思われたのだが…


【ディスパイダー リ・ボーン】

全長:550.0cm
体重:700.0kg
特色/力:対象を麻痺させるトゲを射出
声:山野井仁(やまのい・じん)

ナイトに倒されたディスパイダーが再生した姿。ミラーモンスターの姿が変わる点では所謂サバイブ態に近いのかもしれない。

不気味な蜘蛛だった最初の姿と比べると、人型の上半身が出現している分幾らか従来のライダー怪人に近くなっている*1
上半身が自由に動かせるので戦術の幅が広がり、人の部分の胸から相手を麻痺させる巨大なトゲをマシンガンのように発射する新技を手に入れている。
さらに、蜘蛛の腹部先端からロープのような頑強な糸も吐き出せるようになった。

【復活後】

デパートで買い物をしていた母娘の母親を標的にし、試着室に入ったところを糸で絡め取り鏡の中へと引きずり込んだ。
続いて作業員を捕食しようとしたが蓮に妨害され、彼が変身したナイトと交戦。以前は歯が立たなかったナイトを、上昇した戦闘力で苦戦させる。
その後、ディスパイダーに母親を殺害されて泣いている少女を見て、ミラーモンスターから人を守ると決心した真司がドラグレッダーと契約して参戦。
以前と打って変わってマトモなダメージを与えられないまま、胸部の発射孔をドラグセイバーで斬り潰され、ファイナルベントの「ドラゴンライダーキック」で爆散。
エネルギーもドラグレッダーに捕食されたので、二度と蘇ることはなかった。

劇中での出番はこれだけだが、鏡の中から襲撃するホラーな演出、真司が蓮と優衣と知り合う切っ掛け、そして龍騎と初めて戦い倒された相手などかなり重要な役回りを演じている。


【ディスパイダーⅡ】

TVSP』では亜種の青い個体「ディスパイダーⅡ」が登場。
本編の個体よりも強かったのか、仮面ライダーガイをあっさり捕食してしまった。
その後、コア・ミラーを破壊せんとするナイトサバイブ(真司)の前に立ちふさがるが、「疾風断」の直撃を受けて爆散した。


【同族】

TVSPに登場した蜘蛛型の人型モンスター。
劇中では主にコアミラーを守る為にその周りに出現した他、コアミラーが近くに無い所でも野生のモンスターとして出現し、ライダー達と戦った。


ミスパイダー


CV:小田木美恵

身長:228.0㎝
体重:130.0㎏

ジグモ型のモンスター。性別は雌。
白い体色にデメキンのように出っ張った目と突き出た黄色い牙を持つ。腰に蜘蛛の脚のような飾りを着けている。
口から糸を吐き、獲物と定めた人間の首に巻き付け、引き寄せる。その射程は50mにも及ぶ。獲物に牙を突き立てて体液を吸う。

失踪事件の取材に来ていた真司を首に糸を巻き付け、ミラーワールドに引きずり込む。真司を殴り飛ばし襲い掛かるが榊原が変身した龍騎に阻止される。途中で産み出されたレスパイダーと連携して榊原に致命傷を与えるものの、最期は榊原が最後の力を振り絞って放ったドラグクローファイヤーを受け爆散した。

後に別個体が出現。犬の散歩をしていた女性を引きずり込もうとしたが真司達に妨害され失敗。龍騎とナイトライアと戦闘となるが、ライアが途中でベルデに襲われた為レスパイダーと共に二対二の戦闘となった。描写は無いがレスパイダー諸共倒されたと思われる。

実は本編にも「ガラスの幸福」の冒頭のモンスターの群れの中の一体として登場している。

レスパイダー


CV:兵藤まこ

身長:230.0㎝
体重:127.0㎏

ジョロウグモ型のモンスター。性別は雌。
茶色い体色に、腹部に蜘蛛の巣の模様が、肩と腰から太股までに蜂の巣みたいな模様がある。武器は両手の鉤爪
大きな1つ眼のように見えるのは、一種のレーダーである。

榊原とミスパイダーとの戦闘にコアミラーから生み出される形で出現。ミスパイダーと協力して榊原と戦う。ドラグクローファイヤーには直撃はしなかったが、爆破衝撃で相当なダメージを受けてしまい、真司が龍騎のデッキを引き継ぐまで立ち上がれなくなるまで弱っていた。
フラフラの状態で真司相手に構えるが、最期は闇雲にぶつけたドラグセイバーの一撃がとどめとなり爆散した。
別個体がミスパイダーと共に出現し、龍騎とナイトと交戦した。
更に別個体がソロスパイダー、ディスパイダーと共に出現。地下駐車場で集結したライダー達と戦った。

39話で優衣がミラーワールドでサイコローグに襲われている最中、思い出した過去に神崎士郎と共に描いたモンスターの絵の中にレスパイダーの絵が確認出来る。


ソロスパイダー


CV:塩野勝美

身長:234.0㎝
体重:134.0㎏

アシナガグモ型のモンスター。
肩の曲がった爪と緑色の体色を除けばディスパイダー リ・ボーンと酷似している。両手の長い爪が武器。

喫茶店で共に食事していた真司と須藤に存在を感知され戦闘。それなりに善戦したが龍騎サバイブとなった龍騎に恐れをなして逃げようとするものの最終的にはメテオバレットを受け爆散した。
後にコアミラーを守るべく別個体が出現し、ライダー達と乱闘を繰り広げた。


本編でも43、44話に三種共に少しだけ登場。ミラーワールドをさ迷っている優衣を狙って多くのモンスターと現れたが、神崎士郎に操られ同士打ちをさせられた。
ミスパイダーとレスパイダーは同じで、ソロスパイダーは別のグループだった。


【余談】

デザインはディスパイダー、リ・ボーン共に篠原保が担当。
初回で見せるCGの敵としてクモをチョイスした狙いもあったとのことで、ボディには大きくドクロっぽい意匠を入れて遠目にも「悪」っぽく見せるようにされている。
リ・ボーンに際して一部が人間型(実写)となったのは「次からはスーツだよ」というブリッジ的な狙いかつ、今後も場合によってはCGを併用できるのではないかというテストケースも兼ねての篠原氏からの提案。
リ・ボーンの顔デザインは『仮面ライダー』の蜘蛛男を硬質なマスクとしてリファインしたもので、これは「同源である仮面ライダーショッカーの怪人が仲間に見えない。もっとどちらかに寄せるべきでは」という篠原氏の発想に基づいている。

最初の怪人という特権からか、放送当時に契約モンスターでもない癖にソフビになっている*2

2016年刊行の書籍『仮面ライダーの超常識』によれば契約していれば強力なライダーが生まれていたらしい
倒されてもリ・ボーンとして復活した&ガイを倒したことを考えると、ボルキャンサーやギガゼール以上の実力者である可能性は高いだろう。




追記・修正は、仮面ライダーを捕食してからお願いします。

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最終更新:2023年06月18日 20:54

*1 例えるならば『仮面ライダーZO』の蜘蛛女が最も近い。

*2 ただし、ギガゼールのソフビもインペラー登場前である。