テック・クラーケン

登録日:2022/07/10 Sun 18:13:12
更新日:2024/01/01 Mon 21:31:38
所要時間:約 4 分で読めます





……来たか。この瞬間を待ち侘びておったぞ、『ゼロ』…!!

バイルの支配という屈辱にも耐え、この作戦に参加したのも…

全ては貴様に倒された我が主、ファントム様の無念を晴らすため!

我が主の無念と某の怒り!この氷の刃でその身に刻みつけてくれよう!


テック・クラーケンとは、「ロックマンゼロ4」に登場するボスである。

異名:深淵なる怪嘯
CV:古澤徹


【概要】

アインヘルヤル八闘士の1人であるイカ型ミュートスレプリロイド
名前の由来は北欧神話に登場するの怪物「クラーケン」から。

元斬影軍団所属であり、長である隠将ファントムの命令でネオ・アルカディアの反逆者を秘密裏に処分していた。
そのため彼の存在は隠匿されており、ファントムがゼロとの戦いに敗北して命を絶ってからは彼の存在を知るものはいなくなった。

ファントムに絶対の忠誠を誓っており、その仇であるゼロに復讐するためにあえてバイルに力を貸し、八闘士に参入した。


本作の8ボスでは唯一過去との繋がりがあり、死んだ大切な人のために復讐を企てるという正統派。
さすが忍者汚い…なんてイメージとはほぼ無縁な性格をしており、ある意味クラフトを差し置いてゼロのライバルをしている感すら漂わせる。

ラグナロク作戦では深海から爆薬を積んだドリル潜水艦を進行させ爆破、プレートを刺激して大地震を起こそうとしていた。
こちらの敗北時の台詞から、ファントムの元へ行くべく自らの命をもかけた作戦だった模様。


【ボスとして】


我復讐之刃也!


イカらしく水中戦に長け、更に自ら闇(イカスミ?)を生み出してそれに紛れて攻撃する奇襲戦法を得意とする。
ボス部屋も水中という事もあり普段通りに動きにくいのも厄介。更に天候が雪の場合は部屋が凍り付いて狭くなる。
弱点炎属性のEXスキル昇焔牙が当てやすい位置にいるのが幸い。
全体的に見れば手ぬるい攻撃が多くボスとしてはそれほど強くないが、
回避しづらい反射弾の連発や、長時間画面外から消え去ってロスタイムを誘発するEX技の存在により、
ハードモードやアベレージ100狙いの場合はなかなか面倒な相手となる。

それよりも厄介なのはステージ前半。
迷路のように入り組んだエリアから制限時間内に潜水艦の入り口を探すというもので、これが結構難解。
通信も遮断されてナビゲートもしてもらえず、普通に敵も攻撃してくるため消耗してしまうことも。

なお、ステージクリア後に再訪した場合は、前半エリアがカットされ潜水艦に侵入した状態からのスタートとなる。
ステージ前半では「スプラッシュジャンプ」や「スパイク・タイプI」「ストロンゲスト」のチップの素材を落とす雑魚敵も出現するのだが、一度ステージをクリアすると出現エリアが消滅してしまうため、素材の入手を逃してしまった場合は、最終ステージ手前の「サイバー回線」までゲームを進めなければならない。
とはいうものの、潜水艦内部には重要チップである「クイックチャージ系」とサブタンクの交換に必要な「Sクリスタル」の制作に必要なパーツを落とすR・Bキャノンとメカメゾンが出没するので、ボス自体が昇焔牙で簡単に倒せる点も相まって、なるべく早めに抑えておきたいステージでもある。

【技】


御首(みしるし)頂戴!


  • アビストレイサー
「貫け!」
腕をクロスさせた後、地面を這う苦無を放つ。
ジャンプで簡単に回避できるが、飛びすぎて本体に当たらないよう注意。

  • ミラーシールド
「惑え!」
青い玉から氷の鏡を生成する。
当たるとダメージを受ける他、後述のリフレクトショットを反射する。
攻撃して破壊可能で、炎属性攻撃なら一撃で壊せる。
なお。青い玉に触れると凍り付いて動けなくなってしまう。

  • リフレクトショット
「怨……踊れ!」
地形に反射する弾を2発、斜めに発射する。
前述のミラーシールドと合わさると非常に鬱陶しいので、回避に専念しよう。
運が悪いと2連発してきたり、弾が残っている間にEX技を使ってきたりとえげつない展開になるので
このボスとダラダラ戦うのは避けたいところ。

  • 暗闇より伸びる魔の手
「闇よ…」「そこぉ!」
黒いもやを作り出し、その中に消える。
ここに入っている間は無敵で、たまにもやから触手を伸ばして攻撃する。
画面端が安全地帯だが、もやにゼロナックルを当てれば引っこ抜いて隙だらけになる。
「馬鹿な!」

  • アイスジャベリン
「凍てつけ!」
EX技。
画面中央に移動して青い玉を4つ放ち、そこから氷のを発射する。
玉の内2つは槍を壁に突き刺し、残り2つはこちらに向かって槍を放つ。
実はパターンが複数ありジャンプせずとも回避できるのだが、
パターンを問わず画面中央で3発目を大ジャンプで避け、1・2発目と4発目の槍に当たらないように左右微調整して降下するのが無難な回避法。
リフレクトショットが画面内に残っていると極めて回避困難になるが、がんばって避けるしかない。

技自体も厄介だが、アベレージ100狙いの場合は攻撃不能時間の長さも脅威となる。
この技の間クラーケンは画面外に消え、技が終わって戻ってくるまでは攻撃できないのだが、その時間の長さたるや約10秒
こんな技を連発されたらとんでもないタイムロスになる。できれば出される前にケリをつけたい。


【撃破時】


み、見えぬ…


敗北した際にはバイルのような外道に仕えるようではファントムの仇討等できるわけがないと悟りながら爆散する。

ボスラッシュ時には落ちぶれた自分は最早大人しく死ぬことすら許されなかった様だと自嘲しつつ、戦士としての誇りまで失う訳にはいかないと戦いを挑む。
この時点でとうにバイルに従う理由も失せており、本心ではラグナロクを止めようとするゼロを鼓舞するために自ら斬られ役を買って出るという武人。なのでここで負けるとかなり寂しそうな台詞を残していく。
倒されると潔く負けを認め、主のいるであろう冥府へと旅立っていくのだった。

そうだ…それでいい…!

ゆ、ゆけ…こんな外道の死に際など…見取る必要もない…

さらばだ…ゼロ…!

同じ氷ボスのルナエッジが「あの世で会おうぜ」的なセリフを残したのとは対照的に、ある意味生存フラグとも聞こえるような最期であった。


【EXスキル】

  • アイスジャベリン
バスターショットから氷の槍を打ち出す。
弾速は遅いものの、多段ヒットして敵に大ダメージを与えられる。



フッ、ハハハ…バイルのような輩に手を貸し、外道に墜ちた某に…
誇り高きファントム様の項目を追記・修正できる筈もなし、か…

だが主を喪った某にできることは…これ位しかなかった!
ファントム様…お赦しを!

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最終更新:2024年01月01日 21:31