ケーズデンキ

登録日:2022/08/31 (水) 22:09:05
更新日:2023/06/18 Sun 02:01:51
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新製品が安い ケーズデンキ




ケーズデンキとは、茨城県を中心に日本国内で展開されている家電量販店。


【概要】


株式会社ケーズホールディングスが運営している。
ただし、地方毎に運営会社が異なるフランチャイズ方式が採用されており、多くはケーズの傘下企業が運営を任されている。

ルーツは「加藤電気商会」というラジオ販売業から始まり、後に「カトーデンキ」と呼ばれる家電量販店へと発展した。
この頃はまだ良くも悪くも昭和の地方の店舗と言うべきか「陰気臭い、商品の質も個人商店と大差がない、何か全体的にボロい」という評価をされていた。
そのためにカトーデンキを知る茨城県民の世代からは現在の姿が信じられないという声もあり、未だにカトーデンキと呼ぶ人もいる。

1990年代~2000年代に他の家電量販店を次々と買収・フランチャイズ契約を行っていき、全国的に勢力を拡大していった。
1997年にケーズデンキという名前になり、現在よく知られているマーク「K's」となった。
やがて「北関東YKK」と称される北関東における大手家電量販店3社(残りはヤマダ電機とコジマ)に名前を連ねるのである。

一般的な家電量販店はポイントサービスを強みにしている傾向にあるが、ケーズデンキはポイントカードを導入していないことが特徴(一度導入しかけたが、結局撤回した)。
その代わりに現金値引きと長期的な保証サービスが強みの家電量販店としてアピールされている。
アンチポイント制とも言える企業姿勢の理由は「大きいポイントを付けられるなら、それを値引きに回せるはずでは」という思想から。

玩具やゲーム機関係などは扱っていない店舗が殆どを占めるという点でも異色的な家電量販店。
過去に玩具関連は扱っていたのだが、かつて業務提携をしていたWonderGOOに担当を一括させたという事情がある。

【店舗のサービス】


あんしんパスポート

ポイントカードのような専用カードやアプリによって提供されているケーズデンキ会員サービス。登録料や年会費は不要。
ただし、アプリから新規会員登録した場合はカード型のパスポートの発行は基本的に不可能。
パスポートを提示することで現金値引きや自動的な保証サービスを受けられるが、特別品などの一部商品は対象外となる。

保証サービス

カトーデンキの時代から売りにしている独自の長期無料保証サービスがある。
保証期間は10・5・3年間と分けられており、エアコンや冷蔵庫などの大型家電は10年間のサービスが受けられる。
しかし、ハードディスクやモーターなどの「消耗品」に該当する一部はサービス対象外。

長期無料保証サービス対象外の商品に向けた保証サービスとして「有料延長保証」も存在する。
こちらは購入金額の5%を支払うことで5・3年間の保証サービスが受けられる仕様で、有料ではあるが修理費自体は何度受けても無料。

【主な傘下】


ギガス

愛知県方面のケーズデンキの運営を担当している子会社。
かつては三重県で発祥した家電量販店で「ギガス~ナンバ~ワ~ン♪」という独特なテーマソングが有名だった。
独立時代は地味にホームセンター事業にも手を出していた。

デンコードー

宮城県を中心に東北地方方面のケーズデンキの運営を担当している子会社。
四つ葉マークの看板が特徴的な家電量販店で、東北地方では一定以上の勢力を保っていたが2000年代にケーズデンキに吸収された。
なお、買収が決まってケーズデンキへの改装が決まった際にデンコードーは顧客向けの告知でこの状況を「結婚して名前が変わります」と表現していた。物は言いよう

ビッグ・エス

四国方面のケーズデンキの運営を担当している子会社。
戦後に無線製作所から家電量販店。1980年代にマツヤデンキ(現在はヤマダ電機の子会社)と業務提携したのだが、カトーデンキに鞍替えした経緯がある。

北越ケーズ

新潟県方面のケーズデンキの運営を担当している子会社。
北越デンキという家電量販店だったのだが1990年代にカトーデンキの傘下に入り、後に北越ケーズという名前に変わった。
PCデポ(ピーシーデポコーポレーション)との関係性が深い。

関西ケーズデンキ

関西方面のケーズデンキの運営を担当している子会社。
八千代ムセンという家電量販店を展開していた企業がギガスケーズデンキに子会社として買収された。
関西ケーズデンキ事件と呼ばれる悪名高い事件が発生したことがあり、パワハラ事件に関する裁判例の一つとしてよく挙げられる。

【アニヲタ的には】


アニヲタ的にケーズデンキの注目すべきポイントとしてはCMに関するネタか。
ザ・ドリフターズやアンタッチャブルがCMキャラクターを担当していたことがあり、現在はあの国民的作品『ちびまる子ちゃん』が採用されている。
CMにおけるケーズデンキに買い物に来ているまる子友蔵のやり取りが印象に残っている人は多いのではないだろうか。
ただし、野暮なことを言えばちびまる子ちゃんの時代設定においてケーズデンキは存在していない(原作に合わせるならばカトーデンキの時代となる)。

上述したように玩具などは取り扱っていないため、ホビーマニアやゲームオタク的には縁の薄い家電量販店かもしれない。
その一方で一部地域及び店舗ではPCパーツに強いという特徴があり、PCオタクからは注目されることがある。

【余談】


  • ケーズデンキはプロサッカーチームの水戸ホーリーホックに対してスポンサーとして支援を行っている。
    ところが子会社のビッグ・エスがプロサッカーチームのカマタマーレ讃岐のユニフォームスポンサーだったことから、カマタマーレとホーリーホックの試合の際に互いにケーズデンキのロゴが刻まれたユニフォームで対戦するという珍光景が見られた。
    後にビッグ・エスはカマタマーレのスポンサーから降板している。




追記・修正はポイント制度が嫌いでその場で現金値引きが好きな人にお願いします。

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最終更新:2023年06月18日 02:01