ぷ・ぶん殴られ事件

登録日：2022/09/01 Thu 20:34:36
更新日：2023/01/05 Thu 01:08:16
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お笑いくりぃむしちゅーぷぷ・ぶん殴られ事件オールナイトニッポン濟々黌

上田「あ～……じゃあアレか。お前が求めてんのは分かったわ。」

有田「何？」

上田「え～、『ぷ・ぶん殴られ事件』だろ？」

有田「はい。『ぷ・ぶん殴られ事件』です。」

ぷ・ぶん殴られ事件とは、お笑いコンビくりぃむしちゅーが自身の冠ラジオ番組「くりぃむしちゅーのオールナイトニッポン（以下ANN）」にて明かしたエピソードである。

【概要】

2006年5月30日に放送された「くりぃむANN」第44回にて一連の経緯が語られた。

放送の冒頭にて、有田が「上田の記憶力をテストする」という名目で2人が高校時代に所属していた「濟々黌（せいせいこう）ラグビー部」の顧問や部員に関する出来事を引き出したところ、
一癖も二癖もあるエピソードが次々と語られ、全国のくりぃむリスナーを笑いの渦に巻き込むこととなった。
その中でも一二を争う人気を誇るのがこの『ぷ・ぶん殴られ事件』である。

【登場人物】

上田晋也
語り部その１。くりぃむしちゅーのツッコミ担当。

有田哲平
語り部その２。くりぃむしちゅーのボケ担当。

マサキヨ監督
くりぃむが所属していた当時の濟々黌ラグビー部監督。身長約165cm。
口癖は「もういっちょ集合！」。朝一でその日初めての集合でも構わず「もういっちょ集合」。

ぷ
濟々黌ラグビー部部員でくりぃむの2人の同級生。身長186cm。
本名は中瀬というのだが、名前を呼ばれた際に「ん？」と言っているつもりが「ぷ？」に聞こえるため、あだ名が「ぷ」になってしまった。

上田「史上初だろうな！一文字のあだ名は。」

【ぷ・ぶん殴られ事件の経緯】

上田に有田が濟々黌ラグビー部に入部して1ヶ月が経とうとしていたある日のこと。

マサキヨ監督が練習中の1年生を集合させ、とある技術指導を開始した。

有田「『もういっちょ集合！』（笑）」

俺の身長は165cmぐらいだ。でもこんな低い奴でも、高いボールを取る方法があるんだ。

え～中瀬、ちょっと来い！

名指しで呼ばれ前に出る「ぷ」こと中瀬。今一度確認するが、マサキヨ監督と中瀬の身長差は20cm以上にもなる。

ボールを俺と中瀬の間にポーンと飛ばしてみ？まずは立ったままで捕れるか試してみよう。はいボール上げろ！

マサキヨ監督はそう言い別の部員にラグビーボールを放り上げさせるが、当然ながら身長差がモロに出て中瀬がボールをキャッチ。

勿論、マサキヨ監督の秘策はここからであるはずだった。

マサキヨ監督はラグビーボール1個分を挟んで中瀬と向かい合う位置から5m程後退し、先程と同じようにボールを上げろとその位置から指示。

部員がボールを真上にトスするやいなや、猛ダッシュでボールに駆け寄り、ボールめがけて大ジャンプ。

上田「全然画期的でも何でもねえ！」

有田「これを教えたいわけ！ジャンプすれば背が高い人よりも捕れるんだと。」

上田「でもじゃあ背高い奴がジャンプしたら……」

有田「終わりじゃねえか！って事なんだけど（笑）」

ともあれここまではシナリオ通りのマサキヨ監督。

しかし！

無情にもボールは相変わらず直立しているだけの中瀬の手に収まってしまい、
「身長差を覆してボールを捕る秘策」を部員に伝授するはずのマサキヨは一転して窮地に立たされることとなった。

否が応にも部員たちの視線が集まる中、マサキヨが取った行動は……

腹　パ　ン

上田「（中瀬の）体をくの字に折らせてボールを奪うっていう（笑）」

そして中瀬の手から転がり落ちたボールを手にしたマサキヨは一言

な、そうだろ？

上田「違うよ（笑）。そんな方法は無しだよ。何が『な！』だよ。同意できねえよ（笑）」

「中瀬を殴り倒す」というまさかの解決策により、この一連のクソしょうもない騒動は『ぷ・ぶん殴られ事件』として濟々黌ラグビー部の面々もといくりぃむの2人の記憶に深く刻まれることとなった。

（くりぃむ曰く殴られた中瀬は「いちゃ～……」とか言いながらうずくまっていたらしい）

【反響】

上記の通りラグビー部にまつわる話はあくまで有田の思い付きによるものだったのだが、
『ぷ・ぶん殴られ事件』をはじめとする素っ頓狂なエピソードの連続にリスナーはガッチリ心と腹筋を掴まれ、
反響の大きさから急遽「濟々黌ラグビー部祭り」と題して翌週の第45回を丸ごとラグビー部のエピソードトークに当てることとなった。
以降、くりぃむANNではリスナーからのネタハガキには「マサキヨ監督」や「ぷ」を筆頭にラグビー部の面々がたびたび唐突に登場することとなる。

≪例≫ 中瀬のぷぷぷ（歌：上田晋也）