登録日:2022/09/08 Thu 23:36:00
更新日:2023/09/16 Sat 22:43:16
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BEASTBOX(ビーストボックス)とは、中国の玩具メーカー『52TOYS』から発売されている変形玩具シリーズのことである。派生シリーズの「MEGABOX」及び「FANTASYBOX」に関しても解説する。
概要
名前の通り、動物や恐竜、昆虫がキューブ型に変形する変形玩具である。『
動物戦隊ジュウオウジャー』に登場する
キューブアニマルからロボットへの合体を無くした玩具、といえば分かりやすいか。
派生シリーズも含め、大抵の玩具が5㎝正方のキューブに変形するように統一されており、また多くの商品にボックスモードでしまうための容器「ボックスチャージャー」が付属されており、コレクション性が高い。
色違い商品が豊富なことも特徴である。
デザインについて、初期のシリーズはメカメカしいながらもコミカル路線であり、武装も動物を模していたり、ゼンマイのようなパーツがあったりと可愛らしいデザインのものが多かったが、途中からはカッコイイ路線のものも増え、武装も純粋にカッコイイものになることが増えた。
もっとも、初期の商品でもカッコいい武装が付属するものもあったり、逆に最近でも可愛らしいデザインのものは無いわけでもないが。
中国製の玩具と聞いて品質を心配する人もいるかもしれないが、それは全くの杞憂。戦隊ロボのように幼い子供でも安心して遊べる…とまでは言えないまでも、日本で発売されているハイエイジ向けのフィギュアやプラモデルのように、普通に遊ぶ分には破損はしにくいと思われる。
変形に関してもしっかりとロック機構が働いていることが多く、カッチリしている。変形難易度に関しては、変形玩具をあまり触ったことが無くても変形できるような簡単なものから、ある程度変形玩具に慣れてないと難しいものまである。
海外の玩具であるが日本でも展開しているため、amazonやある程度マニア向けのホビーショップなら取り扱っている。また、52TOYSのポップアップストアが開催されることもあり、そこでは限定商品も出るため、チェックしてみるといいかもしれない。
余談だが、同じ変形玩具の代表である『
トランスフォーマー』のファンイベント、「ボットコン」に2022年以降から協力しており、ボットコン恒例のセットボックスや単品の限定商品がいくつか発売されている。
2022年はボットコンらしく、トランスフォーマーの中でもファン人気の高い「シャッタード・グラス」をモチーフとしたリカラーが中心。
2023年は
G1ダイノボットをイメージした犬型ビーストボックス4種が登場した。なぜダイノボットなのに恐竜型ではなく犬型なのかは後述。
ここからは、ビーストボックスの代表的、特徴的な商品を紹介する。
ティラノサウルスがモチーフのビーストボックスで、シリーズ第一弾。これのみ、4cm正方のボックスに変形する。初期バージョンと、武装やジョイントをアップグレードした「1.5Ver.」が存在する。
名前の由来は恐竜らしく「ディノ(DINO)」をもじったものだと思われる。
第一弾という事もあってか、頭部変更の「GHOSTDOG(ゴーストドッグ)」をはじめ、さまざまなリカラー商品が発売されている。
麻雀牌がモチーフのものや、
芳香剤が入っているものなども存在。
また、合体することで武装させたり、標準の5cm四方のボックスにしたりすることが出来るアップグレードパーツや、上位版の「MEGADIO」が発売されている。MEGADIOの上にボックスモードのDIO(1.5Ver.のみ)を搭載可能。
ゴリラがモチーフのビーストボックスで、シリーズ第二弾。ここから、標準的な5cm正方となり、変形や可動もDIOを上回っている。
名前の由来は前弾が「
ディオ」ときたから「
ジョジョ」というネタであろう。念のため、恐竜のDIOは
ディオではない。
ゴリラらしく、バナナのようなイエローカラーになった「
GIOBANA(ジョバーナ)」や、ニホンザルの如く温泉をイメージした「JONSEN(ジョンセン)」など色替えの種類も非常に多い。
ペンギンがモチーフのビーストボックス。最大の特徴は、4体のペンギンが合体して1つのボックスに変形するという事である。ペンギンらしい可愛い見た目で、ボックスモードはさながら寄り添っている感じに見える。さらに、表情変更ギミックや、冠を被るギミックなども搭載。
カメレオンがモチーフのビーストボックス。最大の特徴は、カメレオンらしく
温度に反応して体の模様が消えるギミック。また、目を自由に動かせたり、舌がスプリングで飛び出したりと他のギミックも豊富。
- ROARMEO(ロアーメオ)、BONEY(ボニー)、JAWLIET(ジョーリエット)、CLAWDE(クロード)
それぞれ犬がモチーフのビーストボックス。なんと4体が合体することで、巨大な恐竜型の「破壊神モード」になるという代物。
上半身か下半身に変形するロアーメロとボニー、両脚に変形するジョーリエットとクロードがそれぞれリデコ関係であり、合体の位置を変えたり同キャラを複数合体させることでカラーリングを変えられる。
MEGABOX
派生シリーズの1つでキューブに変形するのは同じだが、変形モチーフが動物ではなく、幻獣やマシン、人型などの場合、このシリーズになる。
とは言えシリーズのくくりは若干曖昧で、幻獣型のメガボックスがビーストボックス扱いでセット売りされた事例もある。
また、他コンテンツとコラボした変形玩具もこのシリーズで発売されている。中国の玩具というと、無版権のパクリに思うかもしれないが、しっかり版権を取っていると思われるため、ご安心を。
ここからは、メガボックスの代表的、特徴的な商品を紹介する。
中国トイらしく、
東洋龍がモチーフのメガボックス。東洋龍らしい長い胴体を、かなり意外な方法で箱にしている。デザイナーに「可変金物」で知られる坪島悠貴氏を起用している。
2つのキューブがそれぞれ戦闘機に変形、さらにロボットに変形するというプレイバリューの高い商品。ロボットの見た目は王道を外した異形なスタイル。
同じコンセプトのシリーズの1つで、陸の「ランドブレイカー」、海の「ディープワン」、そして空の「イカロス」で陸海空、といった感じである。単体変形の変わりぶりやロボットの異形さは3体の中で随一。
FANTASYBOX
派生シリーズの1つだが、商品ごとに内容が異なる。
1弾及び2弾はディズニーとのコラボで、関連キャラクターの書かれたキューブのガワに体をたたんで収まることで5cm正方のキューブとなり、キューブに現れる鍵穴に鍵を挿すことで自動変形する、というシリーズである。『
アナと雪の女王』のエルサと『
白雪姫』の白雪姫が発売された(日本未発売)。
3弾の「嫦娥(ジョウガ)」はキューブではなく、なんと天女が月餅に変形する。とはいえ、月餅は羽衣と台座になり、肝心の本体はその中に納まっている、完全なガワ変形だが。
限定商品として「サンタ」も発売。こちらもソリを引いた
サンタクロースとトナカイが5cm正方のキューブに変形するが、そのキューブはまるまるプレゼント袋になっており、その中にサンタやトナカイが収まる、という変わった変形をする。何気にFANTASYBOXで唯一の男性モチーフである。
追記・修正はボックスに変形できる方にお願いします。
最終更新:2023年09月16日 22:43