Darkest Dungeon > ダーケストダンジョン

登録日:2022/09/11 Sun 21:16:17
更新日:2024/01/28 Sun 02:05:49
所要時間


ダーケストダンジョンとはRed Hook Studiosが開発と配信をしたインディーズゲームである。ジャンルはRPGで後述するようにクトゥルフ神話TRPG要素やローグライク要素がある。

2016年1月19日にSTEAMなどで発売された、その後PS4やXboxOne、ニンテンドースイッチでも発売される。
しばらくは英語版のみだったが2018年8月ごろにSTEAMやPS4やニンテンドースイッチで日本語版も発売される。(ただしインターフェイスやストーリーやセリフのみで、ゲーム中のボイスは英語のみ)

そして2021年10月に一部のキャラが続投したDarkest DungeonⅡがEPICGAMESから早期アクセスで発売されることになった。STEAMでも2023年5月9日に発売。こちらは日本語訳に対応している。


あらすじ


とある暇を持て余した貴族が書斎をあさってみたところ、怪しげな図式の書かれた地図を発見。刺激に飢えていたその老貴族はよせばいいのに私財を投入して人夫を雇いその場所を発掘し始める。
すると、発掘現場の奥からこの世のものとは思えないおぞましい怪物が封印を解かれ現場に居合わせた人々を蹂躙。老貴族は恥も外聞も捨てなんとかその場から逃げ延びることができたが、その後おぞましい幻覚に悩まされるようになり徐々に正気を喪失。最後の気力を振りしぼって親戚に自分が封印を解いた怪物の対処を依頼する手紙を送ったのちにピストル自殺。

手紙を受け取った主人公はしぶしぶ荒廃し廃墟となった貴族の屋敷の周辺にある集落に赴く。そしてそこを拠点とし冒険者を募りながら封印の影響で荒廃した周辺地域の浄化や怪委への対処に頭を痛める日々を送ることになる・・・。



ゲームの流れ

プレイヤーは装備や後述するストレスなどの治療を行う集落での準備フェイズとヒーローと呼ばれる探索者たちを特定の各ダンジョンに派遣して探索や戦闘を行いクエストをクリアするクエストフェイズを交互に行い、手に入れた資材や資金で村を発展させたりヒーローを強化してゆき最終的にはダーケスト・ダンジョンと呼ばれる最もおぞましい場所を探索し浄化せねばならない。

が、冒頭で述べた通り怪異が封印を解かれた影響か集落の周囲には様々な怪異や怪異の影響で復活した死者や変異した生物が蠢き、さらにはいつの間にか現れた遺物が探索するヒーローをストレス(クトゥルフ神話TRPGの正気度と扱いが似ている)で精神崩壊させるほど摩耗させ傷つける。これらの障害を乗り越え怪異の根源を断つのは洋ゲー特有の高難易度も相まって容易なことではない。

そのためプレイヤーの分身である領主は時には精神が摩耗したヒーローを解雇したり逆に犠牲を出しながらも探索を完遂することを視野に入れねばならない。


HPとストレス

ヒーローはHPとストレスという肉体面と精神面の耐久値を持つ。
HPはキャンプスキルや戦闘スキル、さらには道中で食糧を摂取したりキュリオと呼ばれるダンジョンに配置されたイベントで良い結果を得られたりすると回復し、クエストをの成否に関わらず生還すれば全快する。
クエスト中に受けたりクエスト失敗で退却した場合に追加で受けたストレスは回復せず、回復させるにはクエスト中に戦闘スキルやキャンプスキルで回復したり、次のクエストでは待機させたり後述する村の施設で休ませねばならない。

このゲームのHPは少々特殊で、とりあえず1以上あれば絶対に即死せず、1→0になる時も戦闘不能にはならない。
しかしHPが0になるとDEATH DOOR状態となりこの状態でダメージを受けるとそのたびに死亡判定がされる。判定に失敗するとDEATH BLOWとなりヒーローが死亡してしまうというもの。
デスドアからHPを1以上回復すればデスドアは解除され、再び0になるまで死亡判定はなくなるが、一度0になるとゲームオプション次第でデスドア経験ペナルティがそのクエストの間課せられ、回避などにペナルティーが科せられる。
また、デスドアで踏みとどまってもダメージを受け続けるとストレスをどんどん蓄積してしまう。

そしてこのゲームで最も重要なのがストレス。
ストレスダメージは以下の条件で受ける
  • ダンジョンを一定距離歩く
  • ダンジョンでの移動で後ろに移動する(前進よりストレスが溜まりやすい)
  • トラップに引っかかる(解除失敗も含む)
  • 敵のストレスダメージ攻撃
  • 戦闘中に戦闘スキルを使わずポジション移動もせずににターンをパスをする
  • 敵のクリティカルを受ける
  • HPが0になる
  • 精神崩壊したヒーローのネガティブ発言
  • 空腹イベントやキャンプの時に、食糧を食べられなかった。
  • ヒーローのリゾルブレベルよりもレベルの高いダンジョンに進入する
  • 一部の癖のあるキャンプスキルを行う

更にストレスが100以上になるとヒーローに精神的試練が訪れ判定を行い、これに失敗すると精神崩壊を起こしデバフがかかるうえ、以降は行動を拒んだり戯言をはいてパーティーメンバーにストレスをおすそ分けするようになってしまう。
しかし判定に成功すれば状態となりストレスダメージが半分になり、さらにはバフがかかり他のヒーローを定期的に激励してストレスを減らしてくれる。
徳判定の成功率は25%が基本で、イベントがあったりトリンケットや奇癖があると上下するが、基本的に発動せず精神崩壊を起こすことを前提とした方がいい。

精神崩壊を起こしさらにストレスが200までたまるとハートアタックを起こしHPが0になりいったん170までストレスが下がる。
なおデスドア状態のときにストレス200になるとそのまま死亡。まさにSAN値直葬のストレスゲー。

なお状況問わず死亡したヒーローをアクティブに復活させる手段は&b{無い}。運が良ければクエスト後の準備フェイズの開始時に”超越の先から”というイベントが起きてランダムに復活できるぐらいでほぼ発生しないと見た方がいいい。





ヒーロー

クエスト一回につき最大四人を選び、各々が適切なポジションを確保しながらスキルを駆使して探索を進めモンスターを仕留めねばならない。

ヒーローとはいっても怪異の封印を使命にしてるなんて高尚な輩は皆無で、
  • 犯罪を重ねた結果食い詰めた奴
  • 戦いから敵前逃亡して臆病者の烙印を押された奴
  • 貴族の出自なのに結婚でDVを受けて我慢の限界がきて夫を殺したら落ちぶれた奴
  • 学園の優等生だったのに突然死した講師を解剖したらそれがよみがえって殺した挙句そのことがばれて学園を追い出された奴
等々、碌な経験をしてない輩ばかりである。
なお、後述する兵舎には最大28名まで収容可能で、クラスがかぶっているヒーローを複数雇用することも可能。

ヒーローはクラス以外にそれぞれ個別の名前と見た目(と言っても色違い程度だが)、奇癖を持っている。
奇癖は性格や癖のようなもので、ステータスが上がる、徳になりやすくなるといったメリットになるものもあれば特定の敵に恐怖して被ストレス量が上がる、ダンジョン内のオブジェクトを勝手に漁るといったデメリットになるものまで様々。

ヒーローのクラス一覧

・クルセイダー

鎧とフルフェイスヘルムを着こみ長剣と信仰心の象徴の旗で戦う聖戦士。初期ヒーローの一人で一人目には”レイナルド”というデフォルトネームがついている。
豊富なHPと威力に恵まれたロングソードを駆使するタンク兼アタッカー。また旗や聖なる言葉がつづられた巻物でダメージを与えたりストレスを和らげたり防御を固めたりすることもできる。
攻撃スキルがアンデッド特攻を持つためアンデッドの多い廃墟では猛威を振るう。
また敵の攻撃で姿勢を崩され後列に押しやられても聖槍というスキルがあれば前列に戻りながら攻撃が可能なので初心者にお勧め。

続編のⅡには登場せず。プロモーションイラストに彼のものと思われる壊れたアーメットがあったことからどうやら生還できなかったらしい・・・。


…と思われていたが2023年12月12日に発売されたDLC”The Binding Blade”にて新規ヒーローの決闘士/Duelistとともにプレイアブルキャラクターとなって還ってきた。
どうやら、前作の騒動の後で聖戦士たちを逆恨みしていた軍隊に所属しているテンプル騎士団を壊滅させられ(イラストはブラフ込みのDLCへの布石)、最後の一人として囚われていたらしい。そのため、彼を使用可能にするにはDLしたクエストをこなし救出する必要がある。


・追いはぎ

外套とズボンを身に着け顔の下半分をスカーフで覆い、両手にはそれぞれ短剣とフリントロックピストルを手にした機敏な匪賊。もう一人の初期ヒーローで一人目には”ディスマス”というデフォルトネームがある。罠解除能力が高め。
HPはクルセイダーなど前衛向きキャラには劣るが、そのぶん行動速度や回避能力が高い。飛び道具と近接武器を持っているためスキルの編成次第ではどの位置でも安定して敵に攻撃できる。また、攻撃された後カウンターで相手にダメージを与えたり、スキルで前進した後に至近距離からのピストル射撃で大ダメージを与えることもできる。

続編のⅡでも初期プレイアブルキャラとして登場。曲がり間違ってⅢも発売されそこでも続投したらシリーズの顔となるかもしれない。

・ペスト医師

全身を覆う胸当て付きのローブやフードを纏ってペストマスクをかぶり、ナイフや様々な薬品を使いこなす医療のプロ。ゲームではマスクを外すことはないが女性で、チュートリアルの二番目のダンジョンで加入するヒーローの一人。但し初期クルセイダーと追いはぎと違い三人目と四人目のヒーローの名前とスキルはランダム。ちなみに実績の中に、”この四人でダーケストダンジョンでのクエストを成功させろ”というものがある。
出血や毒(というより腐食性の酸。骨系アンデッドにも効く一方でキノコとか菌まみれの生物には効きづらい)を敵に重ねがけしてデバフダメージで仕留めたり、目くらましの玉を投げつけて相手をスタンさせたり、傷を少しだけ癒しつつこちらが被った毒や出血をいやすのが得意。
一方で体力は少なめだし前衛のスキルに乏しいため接近戦は大の苦手。キャンプでは特技をつかって病気を治療することも可能。でも[[狂犬病]]やチフスってそう簡単に治せたっけ?
毒が効く敵の多い廃墟や入り江では強い一方、不潔で菌まみれなのか毒に強いモンスターが多い巣窟や樹海では苦戦しやすい。

続編のⅡでも初期プレイアブルキャラとして登場。ちなみにⅡではヒーローごとに回想するシチュがありそこで在りし日の彼女の素顔を拝むことができる。
Ⅱでは回復スキルのHP回復量が実用レベルに増え、更には新規回復スキルも得た上に修道女の回復スキルがやや使いづらくなったため、ヒーラーとしての使い勝手は大幅に増した。

修道女

修道服の上から胸当てを身にまとい、メイスと聖書を携えているいかにもな闘うシスター。チュートリアルの二番目のダンジョンで加入するヒーローの一人
外見にたがわず治療や光による攻撃が得意。後述の神秘主義者と違い単体回復は高いレベルで安定するし、ヒーローで唯一パーティー回復スキルを持つ。一方メイスを持ってはいるが回避がヒーロー最低レベルでHPもそんなにないため接近戦はあまり得意ではない。

上記の通りクルセイダーが犠牲となったと思われる描写があったため彼女も不安視されてたが、初期に続投が決まったヒーローに遅れる形で続編でもプレイアブルキャラとして使用できることが判明した。
但し、回復スキルが”HP制限がペスト医師と比べて厳しい”&”献身というバフスキルがついてないと回復できない”&”再生トークン付与スキルはクールダウンが厳しめ”等等、ヒーラーとしてはペスト医師の後塵を拝することになった。寧ろ前衛並みのHPを活かして庇ったり献身と呼ばれるスキルでのターン継続バフが主な仕事となる。


・没落者

かつてはどこかの領土の領主だったがハンセン病にかかって顔が崩れてしまいそれを機に内乱を起こそうとした家臣を成敗したため領地を去ることになった重戦士。そのためいつも仮面をかぶっており、キャンプ時とかに仮面を外すと他メンバーがストレスをためてしまう。但し、領土を去る際今までの行いの積み重ねから領民達に慕われ名残惜しまれながら去っているため、このゲームのヒーローにしては珍しく過去に後ろめたさはない。
HPはクルセイダーを上回りヒーロー中最高値を誇るが、回避が最低値でさらには手にする両手剣が大振りで攻撃が外れやすいのが難点。自分の傷をいやしつつストレスを回復させるスキルもあるが、クルセイダーと違い後列にずらされると定位置に戻るまでほとんど何もできない。

続編のⅡでも続投。ちなみに回想で垣間見える病気を患う前の素顔はなかなかのイケメンだった。

・重騎兵

眼帯を嵌め鎧に身を包み盾とトゲ付きメイスを手にした髭のおっさん。
HPや回避はクルセイダーと同じで前衛向き。スキルはクルセイダーと違い敵の攻撃を自分に集めカウンターで逆襲したりじ味方を鼓舞したり敵に怒号を浴びせ委縮させると防御寄りのものが多い。一方でアグレッシブなスキルに恵まれず短期決戦は不得手。

続編のⅡでも続投し、初期メンバーの一人に抜擢される。弁論で出世したはいいが実戦でおおへまをやらかして敗北し落ちぶれる前は両目ともに健在だった。

・荒くれ者

グレイブを手にした軽装の女性戦士。追いはぎと同じくやや軽戦士よりで、前衛にいる間は様々な攻撃で相手をなぎ倒す。
強力な出血系スキルを持ち、効く相手にはとことん効く。ペスト医師と違いDoT一辺倒というわけでもなく普通に物理性能も高いので汎用性は高い。
また、自分の精神を高揚させることで少量だが傷をいやしダメージを増やすこともできる。但し、3列目以降に下げられると意外に攻撃手段をなくしてしまう。

続編のⅡでも続投。
部族で名誉ある戦士として華々しく散ることを夢見ていたが、実戦を目の当たりにして委縮してしまい死んだふりをして生き延びてしまったため、戦死者の寡婦から猛抗議を受け部族から追い出されてしまった

・賞金稼ぎ

斧や鎖付きフックやまきびしやスタン爆弾、時には自らの拳も駆使して敵を仕留める口数少ないヒーロー。フルフェイスの兜をかぶっているなどそれなりの武装をしている割にHPはあまり高くなく回避も少々弱め。
しかし多数の搦め手を持ち、隊列移動や状態異常等々出来ることがとても多い。特にマークした敵へのダメージは抜群。

Ⅱには他の続投ヒーローにやや遅れる形で加入が決まった。但し、ゲームスタート直後ではなく各ステージ終了時に訪れる宿で運がよければ特殊なトークンを消費することによりピンチヒッターとして雇えるというもの。

・犬使い

革のジャケットや短い棍棒を手にし相棒の犬とともに脅威に立ち向かうひげ面のヒーロー。罠解除能力が高め。
軽装なのでやや撃たれ弱く、基本は後衛から犬をけしかけて攻撃したり口笛で回避を上げつつ敵の攻撃をひきつけたるする。また犬の遠吠えは貴重なパーティーストレス回復手段であり、自分の傷を犬になめさせることで傷をいやすこともできる。怪物にかみついたばかりの口でそれをやっていいのか?
普段の火力は控えめだがクエスト開始時に持ち込む骨を犬に与えれば一時的にダメージが増強。また、犬はマークした敵にさらなる大ダメージを与えるのでボス戦などここぞという時のため温存しておきたい。

・墓荒らし

ところどころつぎはぎだらけの貴族の服を身にまとい深々と帽子をかぶった男装の麗人ヒーロー。罠解除能力が高め。
犬使いと同じく機敏だが撃たれ弱い。中~後衛からナイフを投げたり毒を仕込んだ針を投げるのが主な攻撃だが、ツルハシを使った攻撃は防御を無視し、毒付与+毒状態特攻もあるため堅いがHPは低いタイプの敵とやりあうのに適している。
また身を隠して敵に狙われないようにしたリ特殊な薬でドーピングして回避力を上げたりできる

続編のⅡでも続投。こちらでは初期メンバーの一人。

・石弓使い

大型のクロスボウを抱え防具で保護した黒人の女性風のヒーロー。
クロスボウによる射撃が中心のスキル編成で、ほかにはボーラ状の飛び道具を発射して相手の陣形を崩したり、閃光弾を発射して敵の潜伏を暴いたり包帯による応急処置を得意とする。
しかし飛び道具がメインというスキル編成の上にそれなりの重武装のため回避が最低ライン、挙句隊列移動スキルも持たないため、前衛に引っ張り出されるとほぼ何もできなくなる。

・マスケティア

マスケット銃を携えた女性のヒーロー。マスケティアといえば銃士を思い浮かべる方もいらっしゃるであろうが、接近戦は全くできない。DLC追加ヒーローだがやや特殊で彼女のみ無料で入手できる。
スキル編成やステータスは石弓使いと同じ。専用トリンケットが若干違うだけのほぼ色違いキャラ。

・ジェスター

陽気にリュートをかき鳴らし笑う、ナイフと鎌を持った道化師ヒーロー。
軽装なため回避は全ヒーロー最高だがその分HPが低い。
リュートの演奏にはストレス回復効果と味方全体の攻撃能力を上げる効果がある後衛向きの戦士。
攻撃能力の基礎スペックは低いが出血させたり敵の防御を貫通するスキルがあり、さらにはこれで戦闘を終わらせないと大量のストレスを受けるがダメージがでかいフィナーレというスキルで一発逆転を狙うことも出来る。

続編でも味方として登場。

・神秘主義者

頭にターバンを巻いたあやしげな占い師風の髭面ヒーロー。なお、攻撃ではナイフだけでなく相手に印を刻み付けたり触手をどこからともなく召喚するなど、若干ダークサイドな攻撃が多い。
修道女と並ぶヒーラーの一人だが、その回復スキルである”宿命の復元”は癖が強い。回復量に大きく振れ幅があり、20点以上回復することもあれば最悪1点も回復しないことがあったり、一定確率で回復対象に出血のデバフを与えてしまうことがあると大事な場面でのヒーラーとしては頼りにならない時もある。
一方で他のスキルはダメージこそ少ないが絡め手が豊富で、マークを与えて犬使いや賞金稼ぎのダメージを飛躍的に伸ばしたり、触手で敵の後衛を前列に引っ張り出したりと攻撃のサポートとしては修道女よりも積極的。
ちなみに軽装なので撃たれ弱いし前列ではほとんど力を発揮できないスキルが多い。

続編にも味方キャラとして登場。宿命の復元は相変わらず博打要素のある回復スキルであてにならない一方で、新たに加わった特徴である”止まらぬ力トークン”を使った多彩なスキルで火力が大幅向上。とくに新スキル”燃える星”は敵防御を無視して大ダメージを与える高火力で神秘主義者の切り札どころかそれに合わせたパーティー編成にしてもいいレベル。

・忌まわしきもの

全身傷だらけでほとんど剥げており、ぼろぼろのズボンと鎖だけを纏ったヒーロー。このヒーローだけ人型形態と怪物形態を使う。ちなみに一部のバージョンでは信仰系のキャラは彼と一緒にクエストに臨むことを拒む。
人型形態では鎖を振り回して相手をスタンさせたり、口から胆汁を敵に吹き付けたり祈りを掲げて自分の傷とストレスを癒す。
一方でパーティーにストレスを与えながら変身すると潜在能力が一気に解放され爪や牙によるパワフルでワイルドな攻撃を使いこなす。ただし、変身している間は順番が回るたびに自分がストレスをため込んでしまうので、敵をあらかた片づけたら変身を解いてストレス回復にいそしまねばならない。

・古物収集家

体をすっぽり覆うローブに身を包み顔もフードで覆い、さらには怪しげな香炉やナイフやお守りで武装したヒーロー。背中にはたくさんお宝ものが入る大きなカバンを背負っている。
ナイフによる攻撃や香炉を使った毒攻撃や治療はいずれも本職に遠く及ばず、さらには打たれ弱い。
しかしカバンにより通常のメンバーよりも多く資金や宝石を持つことができるし、キュリオと呼ばれるダンジョンにあるオブジェクトに彼女が正しく対処して戦利品を 手に入れた場合、アンティークという換金アイテムが追加で入手できるため、ボスのいないダンジョンでなら資金集めに大きく貢献する。
資金集めと割り切って編成したらたまにコレクターという強力な雑魚を召喚し多大な損害を与えるランダムボスに遭遇して悶絶することになるが。

続編のⅡでは敵モンスターの一種に落ちぶれて略奪者の一行としてパーティーに立ちふさがる。

・フラジラント

頭を布で隠した鞭打ち修行者のヒーロー。DLC追加ヒーローその1。ちなみに、修道院の鞭打ち苦行でだけストレス回復ができるネガティブな奇癖と全くおんなじ名称で紛らわしい。
出血を主体とする攻撃とHP減少・ストレス上昇時に能力が上がるという2つの特徴を持つ。ストレス100時の精神崩壊の仕様が特殊で徳判定が行われない代わりにステータスが大きく上がる熱狂という固有の精神状態になる。
デスドア時も能力が大きく上がるが背負うリスクも大きい。

Ⅱにも登場したが、Ⅰの彼が一応肌が肌色で鼻のある人間らしい身体つきをしているのに対し,Ⅱのフラジラントは鼻と口が骸骨のようにむき出しになっており肌に血が通っていないなど別人のような姿になってしまっている。そのため扱うスキルも出血系から毒系に代わっている。さらにはⅡのフラジラントは修道女と因縁があったようだ。

・盾を破りし者

中東風の衣装を身にまとった女性ヒーロー。DLC追加ヒーローその2。
盾を破るというだけあって防御無視に高クリティカルと優秀な火力を備えている。さらに「自身に対する攻撃を2回まで無効化」という中々ヤバいスキルも持っており居座り性能も高い。移動スキルが多すぎるため味方の隊列をコロコロ変えてしまうのが難点だが、上記のクルセイダーを一列目と二列目に配置したパーティーの三列目に組み込み二列目のクルセイダーと交互に移動攻撃を繰り出し後列を殲滅しやすくするという戦法もある。
また彼女を入れているとキャンプ時に固有の戦闘イベントが起きることがあり、イベントを完遂すればキャンプ時にステータスが上がるようになる。

村の施設

村では施設でヒーローの強化、ストレスや病気などの治療が行える。また一部の施設ではクエスト中に力つきて墓に埋葬されたヒーローや集めた資料やムービーを閲覧したりできる。

先祖の回顧録と墓場以外の施設はダンジョンでのクエストで資金とは別に得られる家宝と呼ばれる資材を投資することで強化することができる。より強力な装備やスキルを得られたり、ストレスの回復量が多くなったり、収容できる人数が増えたり。
また、酒場と修道院では毎週プレイヤーの分身といえる領主が自身のストレス回復のために回復施設の一室を占拠してしまう。プレイヤーの分身がお邪魔キャラとはなかなか斬新

先祖の回想録

先祖の彫像。ここで獲得したイベントムービーやボスに関してのTIP、さらにはクエスト中に集めた手記を閲覧できる。

墓場

これまでの冒険で死亡したヒーローの一覧を見る事ができる。
墓石のアイコンは死亡したヒーローのレベルや死亡した状況によって変化する

駅馬車

ヒーロー(捨て駒)を新しく雇用したり雇ったヒーローをストックしておく兵舎のある施設。
資産を導入するとより多くのヒーローが一度に村を訪れたりストックできるヒーローの数が増える。

また、後述する鍛冶屋やギルドを強化しておくと、初めからある程度レベルがあるヒーローが稀に訪れるようになる。

酒場

資金を消費して酒やギャンブルや売春に一週間入り浸ってストレスを発散させる施設。奇癖次第では利用できないし、利用すると新しい奇癖がついてしまうことも。

修道院

資金を消費して瞑想・祈り・鞭打ち苦行で精神を入れ替えストレスを発散する施設やはり奇癖次第で利用できなかったり新しい奇癖が付く。

鍛冶屋

資金を消費してヒーローの装備している防具や武具のLVを上げ性能をよりよくする施設。装備のレベルにヒーローのレベルが到達していないとアップグレードはできない。
防具で強化できるのはHPと回避。武具で強化できるのはダメージ量と行動スピード。

ギルド

資金を消費してヒーローに新しいスキルを身につけさせたりすでに身に着けたスキルのレベルを上げるスキル。
装備と同じくより強力なレベルのスキルを使うにはそれぐらいのレベルが必要。
スキルレベルが上がると命中率が上昇したり敵にデバフが付く確率が上がる。味方を回復したりバフをつけるスキルは回復量などが増える。複数メンバー対象ののストレス回復スキルは回復発動率が上がる。

療養所

資金を消費して病気を治したり、都合の悪い奇癖を治したり、逆に都合のいい奇癖を固定する施設。ちなみに療養所のレベルが上がると複数の病気が一気に治る。ハンセン病以外を瞬く間に治すってどんな技術をしてるんだ?
病気は治すに越したことはないが、金が惜しいならペスト医師を加えて長めのクエストに挑みキャンプで彼女に直してもらうという手もある。
マイナスの奇癖の場合は、ストレスダメージが増える、特定のキュリオを勝手にいじる、ヒーロー的に密接に関わる攻撃手段でのダメージや命中が減るタイプは探索に支障が出るので治した方がいい。逆に接近戦主体のヒーローに遠距離ペナルティー系の奇癖とか、特定のストレス治療施設だけ使用できなくなる奇癖とかなら放置して深刻化させてしまっても構わない。

まぁ、手に付けられない奇癖が多すぎるという場合は最悪解雇することを視野に入れるべきだろう。ストレス過多と同じく。

サバイバリスト

数日にわたって探索するクエストでキャンプするとき使用するキャンプスキルを習得させる施設。キャンプスキルのレベルはないので、家宝投資で影響するのは取得費用だけ。

行商人の馬車

ヒーローに装備させるトリンケットを毎週ランダムに持ってきて売ってくれる施設・・・なのだが、正直資金は他のことに使ことが多いと思われるのであまり利用しないだろう。

クエスト・ダンジョン

村でヒーローの調整を終えた後いよいよ探索するダンジョンを選んで戦いに臨む。廃墟、巣窟、樹海、入江、ダーケストダンジョンや追加DLCの場所にあるアイコンを選び、それに沿ったクエストをこなす。ダンジョンはチュートリアルを除き毎回部屋の数やそれをつなぐマスで区切られた通路の配置、さらにはキュリオと呼ばれる構造物の場所が変わる。モンスターや罠は倒した後も再配置される可能性があるがその時はどのマスにいるか具体的に表示される。

そしてダンジョンを選んだら突入する前に駅馬車の親父から消耗品を購入してダンジョンに挑む。消耗品はパーティーのインベントリを圧迫するし使わずにクリアした消耗品は安く買いたたかれてしまうので、探索中は戦利品と消耗品とをにらめっこしながら取捨選択をせねばならない。消耗品の種類は以下の通り。
○松明・・・歩いて消耗した光源を回復する。光源が暗いとストレスをためやすくなったりまだ踏破していない場所の偵察が発生しづらくなる。
○食料・・・ダンジョンを歩いたりキャンプするときに必要。食事イベントが起きた時に食料がパーティーの頭数分に足りないと、飢えてHPとストレスダメージを受ける。HPが0の時に飢えると当然デスブロー判定が発生する。余っているなら次の戦闘が発生するまで一度に四個まで食べてHPを回復できる。
○スコップ・・・ダンジョンの通路をふさぐ障害物を取り除く。これがないとHPやストレスに余計なダメージを受けるので、短いなら2、普通なら3、長いなら4ぐらいは持っていきたい。廃墟や入江や樹海ではスコップがあればアイテムを安全に手に入れられるキュリオがある
○毒消し・・・ヒーローが受けた毒を消す。探索中はいつでも、戦闘中は自分の手番に手番を消費せずに使用することができる。樹海では使うとアイテムを手に入れられるキュリオがある。入江には使うと回復するキュリオがあるが量がしょっぱいので無視してもいい。
○包帯・・・ヒーローが受けた出血を消す。探索中はいつでも、戦闘中は自分の手番に手番を消費せずに使用することができる。廃墟・巣窟・樹海では使うとアイテムを手に入れられるキュリオがある。
○聖水・・・使用者に一時的なレジスト強化を与える。探索中はいつでも、戦闘中は自分の手番に手番を消費せずに使用することができるのでボス戦前とかに使うといいかも。どこでも出現する不気味な祭壇を浄化できるほか、廃墟や巣窟ではアイテムを手に入れられるキュリオが、入江と樹海ではバフやストレス回復を得られるキュリオがある。
○薬草…デバフを打ち消す。バフとデバフを与えるキャンプスキルや敵にダメージを与えながらデバフを食らうスキルも癒せる。探索中はいつでも、戦闘中は自分の手番に手番を消費せずに使用することができる。どの通常ダンジョンでもアイテムを得られたりバフができるキュリオがある。
○アヘン・・・一部の敵が使う恐怖という継続してストレスを与えるデバフを消すことができる。探索中はいつでも、戦闘中は自分の手番に手番を消費せずに使用することができる。
○鍵・・・宝箱や隠された部屋の石棺などのカギを開錠でき、中のアイテムを取り出せる。すべてのダンジョンに宝箱がある可能性があるが、廃墟では別の種類のアイテムキュリオがある。
○クエスト関連の消耗品・・・クエストの道中にある品物を何とかする消耗品。ただでクエストに必要な三個が手に入るが絶対に捨てられない。
○骨・・・犬使いが相棒の犬に与えて攻撃力を三ラウンドのあいだ倍にする消耗品。クエストごとに2個所持している。
○薪・・・キャンプをするときに消費する消耗品。部屋でしか使用できない。


クエストには長さが設定されており、道のりが”普通”以上だと探索開始時に野営をするための薪が供給される。野営時には食事の豪華さに応じてでHPとストレスを回復し(食料がないと逆にHPやストレスにダメージを受ける)、さらにはヒーローたちのキャンプスキルの中から限られたポイントを消費してさらにHPやストレスを回復したりしばらくの間バフをかけることができる。

ダンジョンは難易度ごとに出てくるモンスターの強さや種類が違い、アイコンの色が難易度を示しており(緑・1>オレンジ・3>赤・5>ダーケストダンジョン・6の順番にクエストの難易度が上がってゆく)、自分のレベルより2レベル以上高いダンジョンに挑ませようとすると「無理!」「自殺行為です!」とヒーローが悲鳴を上げ、逆に2レベル以上低い難易度のダンジョンに挑ませようとすると特殊なイベントがない限り「つまらんw」とか言いながら仕事をを拒否する。クエストの内容は以下の通り。

  • ルームの90%を調査せよ
構成されている部屋のうちの9割以上に侵入すること。これを達成すれば残った部屋にモンスターやキュリオがあっても達成し帰還できる。ダンジョンの攻勢が許すなら、退却だ多少のストレスダメージを受けるが、部屋を突入して戦闘開始>逃亡でも調査したことになる。

  • ルームバトルを100%完了せよ
ただモンスターだけがいる部屋やキュリオを見張るように屯っている部屋にいるモンスターすべてを倒すとクリア。部屋の構成が許すなら、部屋のモンスターをすべて倒せば、モンスターが通路にいてもクリアできる。

  • 3個の○○を収集せよ
通路や部屋に置かれているダンジョンの種類に応じた種類のアイテムを回収するクエスト。つまりはクエストをクリアするため資金やトリンケットや家宝をあきらめなければならないということでありあんまりおいしくない。

  • 3個の○○を調査せよ。
通路や部屋に置かれているオブジェクトをあらかじめ持参したアイテムで浄化するクエスト。浄化に使用したアイテムはなくなって戦利品を獲られるようになるので、樹海のような消耗品がたくさんいるダンジョンでなければ挑む価値はある。

メインのダンジョン

ヒーローが探索し成長したり家宝や資金を手に入れるためのダンジョン。メインは以下の四種類。

・廃墟

最初に挑む場所。冒頭の老貴族の所有物だったが、今では荒廃してアンデッドや狂信者の拠点となっている。
他のダンジョンに比べてえげつない攻撃をしてくるモンスターが少なめだし、アイテムを得るためのキュリオに求められる消耗品の種類も少なめ(鍵・聖水・薬草・包帯。しかも包帯を使うアイアンメイデンの報酬は少なめなので最悪無視してもいい)なので一番挑みやすいダンジョン。

・巣窟

荒廃して不潔になった荒れ果てた村のようなダンジョン。豚の顔したヒューマノイドや大きく太いミミズが行く手を阻む。廃墟よりもモンスターの不潔度が上がり病気や毒を与えてくるものが増える。毒は効きづらいが生き物なので血は流させることができる。
キュリオの傾向としては廃墟に比べて聖水や鍵の度合いが減り薬草の出番が増えることだろうか。不吉な巻物は燃やすことで悪い奇癖を治せる。廃墟や入り江ほどではないが樹海よりはまし。

・樹海

人の行き来が減り木々が多い茂るようになった寂れた街道。凶暴になった獣やキノコに侵された人間、犠牲者を溶かして肥大化したスライムがヒーローたちを待ち受ける。
強暴ナッシャーと呼ばれる犬の雑魚がとにかく極悪。すさまじいスピードで先手を取って出血や病気を含んだ攻撃でヒーローを消耗させ、さらには回避力も高いのでなかなか仕留められずどんどん状況が悪化しかねない。更にはもたもたしていると増援を出して戦闘を長引かせるスライム系や、堅いうえに出血も毒もなかなか効かない植物系など他のダンジョンに比べていやらしいのばかり。
そのうえキュリオに求められるアイテムの傾向がいやらしいほど分散しているのでまともな収入を得ようとするとインベントリを圧迫しかねない、一番行きたくないダンジョン。

・入り江

異形の影響か海が荒れ果てるようになりそこかしこでクジラの死骸や難破した船が流れ着いたダンジョン。手足を持ち武器を振るう魚や異様なまでに巨大化した海洋生物と戦うダンジョン。
HPダメージはやや高いし堅い鱗や殻により出血はしづらいが,逆にそういうのにはペスト医師や墓暴きの毒がよく効く。出血攻撃もペスト医師なら素早くリカバーできるし、万が一クラゲから病気を食らってもペスト医師や墓暴きなら病気をキャンプスキルで癒すこともできる。更にはキュリオは薬草やスコップ中心で毒消しや包帯やボス戦想定時以外の聖水は持ち込まなくても問題はない。よって廃墟ほどではないが探索しやすい部類に入るだろう。


追記・修正はダンジョン内で精神崩壊を耐えきって奮起してからでお願いします。


+ タグ編集
  • タグ:
  • RPG
  • ローグライク
  • ホラーゲーム
  • STEAM
  • 洋ゲー
  • クトゥルフ神話
  • ダークファンタジー
  • ブラック企業RPG
  • ストレスゲー

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年01月28日 02:05