陣取大戦ナワバトラー(Splatoon)

登録日:2022/09/24(土) 21:36:53
更新日:2023/12/21 Thu 02:24:28
所要時間:約 8 分で読めます




バンカラ地方で大流行中の
最高にイカしたカードゲーム!
その名も「陣取大戦ナワバトラー」!!

陣取大戦ナワバトラー』(Tableturf Battle)とは、Splatoon3で遊べるミニゲームである。


概要

バンカラ地方で流行っているカードゲーム。ゲーム内ではイカッチャやクマサン商会の建物の裏のナワバトラー道場という青空教室で遊ぶ事が可能。
スプラ3で急に大量に追加されたコレクション要素の一つであり、カードを眺めるのも楽しみの1つ。
カードに描かれている絵はブキやギアブランド、キャラクターなど多岐に渡る。

ルール

  • デッキは15枚で固定。
  • プレイヤーは1vs1。最初にフィールド内にはそれぞれ1マスのスペシャルマスが配置されており、それがスタート地点となる。
  • カード一枚一枚で塗れるマス数や形、スペシャルマスの位置が異なる。回転させれば同じ形になってもスペシャルマスの位置が違う事も。
  • 試合開始したらまずデッキから4枚カードを引く。手札が気に入らなければ1回だけ引き直せる。
  • 試合は全12ターン。1ターンごとに両者はカードを選び、塗る場所を決める。
  • 塗る事が出来るのは、既に自分の色で塗られているマスに隣接している場所のみ。斜めでも隣接になる。また相手に既に塗られているマスを塗る事は出来ない。
  • カードと塗る位置を決めたら同時にカードをオープン。お互いに指定した場所に塗る。
  • この際相手と塗る位置が被った場合は、塗れるマス数が少ないカードが優先される。塗れるマス数はカードの左下にある。
  • マス数も同じだった場合はそのマスは灰色に変化。カベとなり後述のスペシャルアタックだろうが塗れなくなってしまう。
  • スペシャルウェポンのカード以外は全て1つずつスペシャルマスを含んでおり、スペシャルマスを周囲8マスをカベかインクで囲めば起動。スペシャルポイントが溜まる。囲むのは相手のインクでもOK。
  • 各カードにはスペシャルコストが設定されている。自分の持っているスペシャルポイントがコストを超えていれば、そのカードをスペシャルアタックに強化出来る。
  • スペシャルアタックは相手のインクを問答無用で上書きする非常に強力な攻撃。ただしスペシャルに使用するマスが自分のスペシャルマスに隣接しているのと、範囲内に相手のスペシャルマス、カベを含んでいないのが条件。スペシャルウェポンのカードはスペシャルマスを持たない代わりに、たったの3コストで最大12マスも塗る事が可能。
  • そのターンをパスし、何もカードを出さない選択も出来る。その場合カードを1枚捨て、1枚ドロー。またスペシャルポイントが1溜まる。
  • それを繰り返し、最終的に塗ったマスの多いプレイヤーが勝利。

…結構長く少し複雑だが、習うより慣れろで少し対戦すればすぐに分かるだろう。

思ったよりも奥深い

さてこのゲーム、上記を見てもらえれば分かるがかなりの戦略性が求められる。
イカにスペシャルポイントを溜められるかがカギなのだが、とある2,3枚のカードを使ってピッタリ綺麗にスキマなくはまってスペシャルポイントがザクザク稼げたり、スペシャルアタックで埋めたマスでさらにスペシャルを溜めたり、相手の塗るマスを予想してスペシャルマス起動に足りないスペースを補ってもらったり...などなど。

単純にマス数の暴力では勝てないのである。
10マス越えの範囲マスカードを大量に投入すると後半、最悪中盤前から置くところが無くなってほぼ何も出来なくなる。

巷で有名なコンボとしてはトライストリンガー&LACT-450が挙げられるだろう。
※黄色がトライストリンガー、青色がLACT-450。オレンジ・水色はスペシャルマス。イカも前者を黄色、後者を青色で示す。

お互いのビミョーなスペースをうまく埋め合う事ができ、かなり汎用性の高いコンボである。
またこの2つのカードはカードリスト画面で隣り合っている為、あまり知識がない初心者でも「これなんか相性良くね?」と気づきやすい。使用スペースも小さめなので事故なんかも起こりにくい。
他にもスパイキー&ホップソナーや、

ドロシャケ&キューバンボムorタンサンボムなどなど。スプラッシュこそ出来ないがこれに関しては原作再現である
勿論ここでコンボを切らずに、さらに上へ右へ左へ下へ...と続けていくのも良い。最初の弓弓コンボはトラストのスペシャルマスを起動出来ないし、スパホップは形は綺麗で魅せプに最適だが貴重なスペシャルウェポンカードを消費する上1個しかスペシャルを溜められない。その点ドロボムは2つ共スペシャルを溜められる上、コンボが出来ず普通に使う時も使いやすい。
「2つのスペシャルマスを同時に起動し、かつイカに無駄なスペースなくマスを埋める事が出来るか」を重視したコンボを見つけていくと良いだろう。

かけらとレア度

ナワバトラーに使うカードは、最初にスタッフさんに話しかけた時に貰うスターターデッキ以外はパックから入手する事になる。パックは1つにつき5枚カードが入っている。パックはヒーローモードやカタログ報酬、ガチャの景品など様々な所で手に入る。
またこのゲームは同じカードを複数入れられないので、ダブったカードは不要となってしまう。
そこでダブったカードは自動で「カードのかけら」に交換され、かけらを一定数集めると持っていないカードと交換することが可能。
カードにはレア度が設定されており、コモン*1、レア*2、フレッシュ*3の3つ。レア度が高い程強力な物が多く、交換に必要なかけらの数は多くなる。
ちなみにかけらはカードのグレードアップにも使える。グレードアップした所でゲームへの影響は一切無いが、見た目が派手になるので余裕があればグレードアップしてみよう。

現状は固定で手に入るパックの入手数に限界があるので、それらを集めきった後は1日1回5000G、2回目以降は30000Gというぼったくりで悪名高いロビーのガチャを延々と回し、たった4%の確率でパックが出ることを祈る羽目になる。
そのため現状の環境でのカードコンプリートは至難の業。もしコンプした人がいたら相当なツワモノであろう。
実際に攻略wikiでコンプ報告が出たが、それも発売から約8ヵ月後のことであった。しかも全財産をガチャにつぎ込み続けてようやくだとか…

一応、シーズンを跨いでカタログがリセットされれば再度カタログ報酬で手に入るので、あまりカード集めに躍起になりすぎないようにしよう。勝つだけならそこまでレアなカードは必要ない。

おすすめのカード

  • スペシャルウェポン系
スペシャルウェポンが描かれたカードは、やはりというかスペシャルアタックに最適なカードとなっている。
本来12マス塗るカードに必要なスペシャルコストは5とかなり重たいのだが、スペシャル系はなんとたったの3コストでスペシャルアタックが可能。3コスト程度なら、最低限のコンボですぐに溜まるので非常に使いやすい。
ただし代わりにスペシャルマスを持たない。その為考えなしに序盤で使うのは愚策。手札事故が起きない限りは終盤までとっておこう。

  • クイックボム
...えっ?たったの1マスしか塗れないの?などと侮るべからず。
濡れる範囲が1マスという事は、塗る範囲が相手と被った時同じクイボ以外のカードに絶対に打ち勝てるのである。奇跡的に相手もクイボで位置が被ったとしても、カベになるのでノーリスク。
またナワバトラーを少しやってみると分かるが、意外に「あと1マスあれば...!」という展開が多い。そんな時にクイボがぴったり収まるのである。そして1つしかないマスがスペシャルマスである為、足りないスペースをぴったり収める時は大体自分のスペシャルマスも起動可能。
ただし塗れる範囲が1マスというのはやはり少なすぎるので、入れるデッキを間違えれば単純にパワー不足となってしまう。

  • アロメ・タコポッド・スプラッシュボム・コジャケ・スプリンクラー等
小さい系カード。特にアロメとスプリンクラーは斜めへの範囲を持ち、コンボや隙間埋めに最適。
こういった小さいカードは終盤でかなり役立つので、数枚は入れておくといい。とはいえ多く入れすぎると手札事故が起きやすくなるので入れる数はよく考えておこう。

  • スプラチャージャー等長い系
序盤で敵陣地を奪ったり中央に蓋をして進行を阻害したりとかなり役立つ。大きなスペースの残っていない終盤は置ける場所が中々無いので、序盤で使い切ってしまおう。

  • ジャッジくん
レア度がフレッシュのため手に入れるのが難しいが、非常に形が優秀で、斜め系のカードや下がリアス式海岸みたいになっているカードで綺麗に地盤を塗れる。
プレイヤーの中では環境カード扱いもされてるとかされてないとか。


色々強そうなカードを紹介したが、このゲームは基本的にコンボをかみ合わせてスペシャルを溜めるタイプが強いので、強いと言われたカードを無闇にねじ込むだけでは「しょしんしゃクラゲ」のレベル1にも安定して勝てない。
強いデッキというのは「カードが強い」のではなく「複数カードの相性が強い」という事を覚えておこう。

イカした対戦相手たち

ナワバトラー道場では色々なCPUと対戦出来るが、意外と色々なCPUがいる。
CPUにはそれぞれレベルが3まであり、何度か勝てば次のレベルが解放される。またナワバトランクが上がればCPUも解放される。クラゲもいるが、店の店員さんやカラストンビ部隊のメンバー、すりみ連合などとも対戦出来る。*4
レベル3は冗談抜きでめちゃくちゃ強く、まともに勝つのは難しい。なんならこちらの手札を把握している可能性まであるそうだ。*5
クラゲ以外のCPUは対戦前後に会話イベントがあるのだが、そのセリフがナワバト以外での会話を踏襲していて面白い。中には負けた時に煽りにしか聞こえないセリフをパナす奴もいるが
クラゲ以外のCPUのレベル3に30回勝てばスリーブが貰える。他の人に自慢出来るだろう。
また広場の隅にいる他のイカやタコを調べると、その人がナワバトラーをしていた場合そのデッキと対戦出来る。

ナワバトランク

先程もチラチラ出てきたナワバトランク。通常のランクと同じく、どれだけプレイヤーとしてイカしているかの指標である。初期は最大50だったが6月2日のアップデートで999まで貯められるようになった。必要ポイントは徐々に上がっていき、49から50に上がるには3333ポイントも必要になる。
ランクが上がるごとにナワバトに関する何かやパックが貰えたり新しいCPUが解放されたりする。
対戦する事でポイントを溜められる。当然勝利した時の方が敗北した時よりも貰えるポイントが多い。
レベルが高い程勝った時の貰えるポイントも多くなるが、レベル3は強すぎて安定しないのでレベル2と対戦しまくるのが効率が良いとされている。
50以降は5ランク上げる度にカードのかけらを入手でき、100に到達すると特別なバッジとフレッシュパックが手に入る。

余談


  • このカードゲームでの大体のムーブは「急いで中央に→打ち合いを制し前線を上げる→余裕が出来たら自陣塗り→スペシャルで逆転する」という物なのだが、これは実際のナワバリバトルにも同じ事が言える。

  • ゲーム中に一切説明がないのだが、実はカード選択時に+ボタンでギブアップできる。正直なところ、序盤に小さいカードばかり引いてしまう(いわゆる手札事故)とその後のリカバリーは厳しく、負けてもデメリットが無いのでさっさとギブアップしたほうが時間の節約になることが多い。とくにスリーブ目当てで連戦しているときは覚えておくと便利。
    • ただし通常では負けてもナワバトランクのポイントが少しだけ手に入るが、ギブアップでは何も貰えない。

  • あくまでミニゲームという位置づけだが、その意外な奥深さと収集要素、中毒性からハマる人はとことんハマる。「Splatoon3のメインコンテンツ」とまで言い出す本末転倒なナワバトラーもいるとか。

  • 集めたカードの種類の数によってバッジや盾、ステッカーが貰えるのだが、最高の金バッジはカードを全種類集めるのではなく150種類集めるのが条件。今後もDLCなどでカードが追加されていく為だろう。


  • 2023年4月14日発売の月間コロコロコミック5月号の付録として、本物のナワバトラーのカードパックが登場した。もちろん入っているカードもゲームで使われているものとまったく同じデザインという完成度。どのパックでも中身は同じで『トライストリンガー』『スプラシューター』『ウルトラショット』『パル子』『コジャケ』の5枚入り。あくまで付録なのでカードの種類をばらけさせたのだろうが、実際のカードパックとして考えるとレア2枚にフレッシュ1枚という大盤振る舞いである。ゲームでもこれぐらいサービスしてくれたらいいのに
    • なお発売前の時点で、任天堂本社によってナワバトラーの表題とロゴマークが商標登録されており、現実世界でもカードパックなどを発売するつもりなのではないか、という説が流れていた。



追記・修正はナワバトラーをルールとマナーを守って楽しく遊んでからお願いします。

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最終更新:2023年12月21日 02:24

*1 スプラシューター等のブキや、ヒーローモードやサーモンランのザコ敵等が描かれたカード。交換に必要なかけら数は5

*2 スペシャルウエポン、ショップの店員、ギアブランド、ヒーローモードやサーモンランの強敵等が描かれたカード。かけらに変換すると5コ入手できる。交換に必要なかけら数は15

*3 すりみ連合やカラストンビ隊、ジャッジ君等の、ゲームに大きく関わるキャラクターやオカシラシャケが描かれたカード。かけらに変換すると20コ入手できる。交換に必要なかけら数は40

*4 一部キャラはヒーローモードをクリアしないと出現しないらしい。またバンカラシティにいる時はすりみ連合とはフェス中は対戦できず、ハイカラシティにいる時は1号、2号と対戦できない(ステージ上でパフォーマンスをしているため)。

*5 どのCPUでも、レベル3になると「こちらより少ないマスのカードを重なるように置いてマス目を潰してくる」という展開が露骨に増えてくる。