ドナルカミ・ドルク

登録日:2011/09/26(月) 17:20:34
更新日:2024/03/13 Wed 10:13:46
所要時間:約 ? 分で読めます




ついてくるな。貴様がつきまとうと、私の心が乱れるのだ


ドナルカミ・ドルクとは、『超魔神英雄伝ワタル』の登場人物。

CV:横山智佐


アンコクダー配下であるドナルカミファミリーの三男(長男の存在が途中で立ち消えになったので、一部では次男との記述も)。
野球帽のようなヘルメットを被り、覆面で素顔を隠している謎の人物。
体型は162pという小柄で細身、睫毛は長い。
性格は冷酷非情な上に無口で寡黙、何を考えているのかドナルカミファミリーの面々でもわからない。

剣の達人でその腕前はシバラクをも凌駕し、ファミリーの兄弟でも相当の手練れとされている。
良き心の回収には全く興味を示さず、またワタル抹殺に関しても手下を使わないで直に手を下そうとしてくる武人肌。
統括する第三界層にワタル一行が到達して以来、現れてはいきなり斬りかかってくるという通り魔のような襲撃を繰り返した。

だが、聖樹に出逢ったことで大きな変化を起こしてしまう。
何より優先すべきワタル抹殺以上に聖樹に固執してしまう場面が多々あり、本来皆殺しにしなければならない救世主の仲間でありながらどうしてもトドメをさせず、挙げ句の果てには裏切り行為とわかっていながら思わず聖樹を助けてしまうことさえあった。
こういったブレにドルク自身も苦しみ遠ざけようとするが、天然ボケで誠実な聖樹は彼を心配してくるので、ますます混乱の一途を辿っていく。
なお、キャラクターソングは聖樹とのデュエットで、後期OP映像でも彼との関係性が強調されている。

聖樹との奇妙な確執から「虎王の関係者ではないか」という説も一部ファンの間で流れ、また劇中では行方不明になった心星人の幼子という可能性も示唆された。
第五界層でドランは聖樹に「ドルクの秘密」を告げており、それ以降聖樹の方もドルクを余計気にかけるようになっていく。
そして、その正体は……。


【魔神】
◆ルクシオン
ドルクの剣技を活かすべく機動性重視の設計がされた機体。
後頭部からツインテールのように展開された翼は反重力発生装置で、音もなく獲物に忍び寄ることが可能。
全体的にスマートなデザインで、劇中の描写を見る限り、ある程度自律思考を持つ。
第3界層ラストで剣王龍神丸に敗退したが、アンコクダーから助力を受け辛うじて破壊を免れる。
剣王の剣を以てしても斬り裂けない盾が追加装備され、後に再びワタルの前に立ちふさがった時は、その盾を使ってがむしゃらに殴打する攻防一体の戦闘スタイルを取るように(これは葛藤し追い詰められていたドルクの切羽詰まった精神状態を象徴)。
これまで大抵の敵に勝ってきた剣王龍神丸を完封するが、雷の兜を装着した白虎龍神丸に敗れ去った。
因みに、残念ながら商品化されなかった。










以下ネタバレを含む





その素顔は、金髪碧眼ウェーブヘアーな 絶 世 の 美 少 女
つまり、三男ではなく、れっきとした長女である。末っ子のドードは彼女の素顔も本当の性別も知らなかった。
はいそこ、声でバレバレだったとか言わない。
劇中では髪に隠れていたが、幼少時の姿によると家族と同様エルフ耳。ただし、それ以外は両親と似ても似つかない。

実は魔界生まれであるにもかかわらず、堕天したドナルカミ大王が儲けた子供で唯一善良な心を備えていた。
幼少時は人形を可愛がり、慈しむほど心優しい娘だったが、それを疎んじたドナルカミ大王によって強制的に魔界の最果てに送られ、壮絶な生活を強要される。
全ての試練を終える頃には殺伐とした冷酷非情の魔界の剣士と化しており、両親に温かく迎え入れられることに。
以降、「女を捨てた」として素顔を隠すようになった。
どれほど過酷な体験だったか具体的な描写は省かれているが、暗い洞窟に引きずり込まれたり、レイプ目になっている姿があったりと、薄い本に役立ちそうな要素が見え隠れする。
女性でも魔界の猛者は存在するので、わざわざ捨てるという事は……。

しかし、魔界の者であろうとする度にその奥底に眠る心は悲鳴を上げ、度重なる聖樹との交流でますます揺らいでいく。
自分のアイデンティティを死守する為、魔界ステーションでワタルに最後の戦いを挑んだ。道連れにして死ぬつもりで…。
善戦するものの後一歩の所で敗れ、ルクシオンは大破しドルク自身も気絶。

虎王に心を返却した聖樹が人形へと戻り、溶鉱炉へ落下する時に意識を取り戻す。
炎に焼かれる直前で颯爽と彼を救出すると、小さな木の人形になった彼を抱きしめ涙を流した。

こうなるのは…私で良かったのに……魔界の炎に焼かれて死ぬのは……私で良かったのに…聖樹……

その涙に銀狼の勾玉が反応し、聖樹は蘇る。
直後、ヒミコによってその正体が暴かれることになった。


ドナルカミ大王を裏切ったと見なされ、そのままワタルに協力し、意外にもドナルカミファミリーでは最初にワタル一行の味方となった。
彼女の離反を皮切りにドナルカミファミリーは次々と良き心を得ていき、愛する家族として一つにまとまっていく事に。
仲間に加わって以降は聖樹との熱愛がさらに加速し、なんとワタルシリーズで初のキスシーンを披露している。

創界山が平和を取り戻した後、一家が穏やかに暮らせる場所を求めて旅立っていった。
事実上の婿養子も一緒に……。


なお、仲間になって以降割と仲の良かったスズメから「イヴ」(スズメの本名)という名前を貰ったが、本当に改名したかどうかは定かでない。



何かと賛否が分かれる『超』だが、彼女のファンは多く(特に女性視聴者)、メインで行動していたスズメを差し置いて本作のヒロインという声も。
最終回で元の世界に帰還するワタルも「虎王が元に戻ったのは聖樹のおかげで、聖樹に心が生まれたのはドルクのおかげ」と語っていた。
名実共に『超』におけるキーパーソンだったと言えるだろう。



魔界の者は追記・修正してはいけないんだっ!!

魔界の者が追記・修正してはどうしていけないんです?私にも心があれば……あなたを愛せるのに


この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 超魔神英雄伝ワタル
  • 剣士
  • 三男→長女
  • 乙女
  • 横山智佐
  • 女剣士
  • 漢女
  • 聖樹の嫁
  • 非処女疑惑?
  • 武人
  • ドナルカミ・ドルク
  • 真のヒロイン
  • 本編はおろか主人公より先に立った項目

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年03月13日 10:13