ヒイロ(転スラ)

登録日:2022/12/05 Mon 18:44:38
更新日:2023/02/24 Fri 15:19:27
所要時間:約 8 分で読めます




「ヒイロ。それが俺の“名”だ」

ヒイロとは、『劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編』の登場人物。原作には登場しないオリジナルキャラクター

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【プロフィール】

種族:大鬼族(オーガ)鬼人族(キジン)
所属:大鬼族(オーガ)の里→傀儡国ジスターヴ→ラージャ小亜国
CV:内田雄馬

【概要】

 ジュラの森にあったオーガの里の出身。リムル配下のベニマル、シュナ、シオン、ソウエイとは幼なじみで、幼少期は彼らの兄貴分だった。
 他国で傭兵をしていたためオークロード軍によるオーガの里襲撃の被害を受けず生き延びており、現在は魔国連邦(テンペスト)の隣国ラージャ小亜国で軍の隊長をしている。

【人物】

 仲間想いで責任感が強い人物。ベニマル達からも「兄者」と呼ばれ慕われていた。

 見た目はかなりベニマルに似ているが、別に血縁関係があるわけではない模様。
 ベニマルと違って長髪。角はベニマルやシュナと同様2本だが、左の角は折れている。

 自分を救い、帰る場所を失った自分を受け入れてくれたトワには絶対の忠誠を誓っているが、
それ故にトワのためなら自分の命すら平気で投げ出そうとする危うい面もある。

 相手をおだてるのが上手く、第0巻のカバー下では再会した同胞達にお世辞を言いまくってリムルに「生きるの上手そう」と評されていた。でもクロベエが表表紙は無理じゃないかな…。

【戦闘能力】

 元々、里にいた頃はベニマル達里の若手の中でも最も強かったようで、ベニマルも一度も勝ったことがなかったという(ただし、ヒイロは「お前(ベニマル)が勝ったこともあっただろ」と言っている)。
 クレイマン軍から脱走した時も追撃に来たクレイマン配下の魔人を大勢返り討ちにしており、
追撃部隊を指揮していたヤムザに「たかが脱走兵にこの損害かよ」とぼやかせ奥の手である鏡身の腕輪(ドッペルゲンガー)を使わせたほど。

 トワに名を与えられたことで進化し、その力はさらに増加。すでに魔王種に近い、あるいは匹敵するほどに強くなったゲルドを圧倒するほど。

 戦闘ではベニマル同様炎系の技と“朧流(おぼろりゅう)”の剣術で戦う。

能力(スキル)

  • 怪力無双(ミサカイナシ)
 ユニークスキル。詳細な効果は不明だが、字面と作中の描写から推測するにパワーを強化するスキルだと思われる。

技術(アーツ)

  • 鬼王の妖炎(オーガフレイム)
 ベニマルも使用していたアーツ。妖気(オーラ)を炎に変化させ相手を燃やす。

◆武器

 里一番の鍛冶師が打った逸品。形状は長巻に近い。銘や等級は不明。
 悪喰鬼熊(オーガベア)からベニマルを守るために戦ったことで、その男気を族長(ベニマルとシュナの父親)に認められ与えられた。
 折れた角に代わる自らの“誇り”として愛用している。

【活躍】

◆本編以前~森の騒乱編(書籍2巻)

 オーガの里で生まれる。幼少期は同世代のオーガ達とよく遊んだり鍛錬をしていた。
ある時、里の若君(後のベニマル)と鍛錬をしていた時、里の者達が何度も仕留めそこなった悪喰鬼熊(オーガベア)と遭遇する。
 若君を逃がすために自らが囮となり、オーガベアと戦うが、流石に苦戦し動けなくなるほどのダメージを負う。
 オーガベアはそのまま里に向かおうとしたため、止めるべく何とか体を動かそうとし、その思いに“世界の言葉”が応えユニークスキル『怪力無双』を獲得。その力でオーガベアと渡り合い、爺(後のハクロウ)が助けに来るまで持ちこたえた。
 そして、族長から無茶を叱責されるも男気を認められ、里一番の鍛冶師が打った刀を与えられる。
 その後は里の者達に楽をさせてやろうと仲間達と共に傭兵として他国に出稼ぎに出て、最終的に魔王クレイマンの治める傀儡国ジスターヴに雇われた。

 しかし里がオークの軍勢に襲撃されているという知らせを受け、同胞達と共に慌てて里に戻ろうとするが、無断での軍からの脱走だったうえに、そもそもオーク達の黒幕はクレイマンだったので、クレイマンが許すはずもなく、配下筆頭であるヤムザの率いる部隊に追撃を差し向けられる。
 凄まじい力で次々と魔人を打ち取っていくも、多勢に無勢で仲間達は一人また一人と倒れていき、自身も消耗したところをヤムザに襲撃される。
 気迫でヤムザに一矢報いるも、“鏡身の腕輪”による分身の同時攻撃で瀕死の重傷を負う。

 これでオーガ達が死んだと思ったのかヤムザ達はそのまま撤退し、倒れていたところを陰から見守っていたラージャ小亜国の者達に回収され、まだ息のある仲間と共に運び込まれる。

 そして女王トワの手当てを受けたが一向に回復せず、トワは“名付け”による進化に賭けることに。
 しかしトワにはオーガたち全員に名付けられるだけの力はなく、意識の有った仲間達が彼を助けることを優先して、トワに生命力を分け与えたことにより、仲間達の犠牲と引き換えに一人だけ“ヒイロ”という“名”を与えられ進化する。
 それによって無事回復し、十日後に目を覚ます。トワに礼を述べるが、里が心配だったため国の騎士が乗っていたワイバーンを借りて、急ぎ里へ戻る。
 しかしすでに里は壊滅しており、何も守れなかったことに後悔の涙を流した。

 四日後、ラージャ小亜国に戻ってきて、トワへの恩を返すべくトワに仕え始める。

紅蓮の絆編

 国を守るために王家に伝わるティアラの力を用い、引き換えに呪毒に侵されていくトワに対して何もできない自分に歯がゆい思いを抱いていた。
 そんな中、ラージャの食糧問題を解決するために、ジュラの森を開墾するという案を思いつくが、宰相モブジと大臣には「森で勝手なことをしてヴェルドラを怒らせたら大変なことになる」として却下される。
 直後、ジュラの森にある魔国連邦に攻め込んだファルムス王国の軍勢がヴェルドラに皆殺しにされたという知らせが入り、モブジと大臣は「言ってるそばから」とヴェルドラの恐ろしさを再確認する。
 しかし同時に「魔国連邦の盟主リムルがヴェルドラと交渉し友好関係になった」という知らせも入り、リムルを介せばヴェルドラを説得できるのではないかと考え、部下のフジとキキョウの2名を引き連れて魔国連邦に交渉に向かう。

 魔国連邦について早々、道路工事を行っていたオークの一団を目撃するが、魔国連邦がオークの軍勢を退けたという話は伝わっていたものの、生き残ったオークがリムルの軍門に下ったことは伝わっていなかったため、「オーガの里に続き魔国連邦までもを狙うオークの残党」と勘違いして攻撃を仕掛ける。

 凄まじい力でゲルドを圧倒し、ゲルドを助けに来たソーカも敵と見做して攻撃。そしてヒイロがオーガの里の生き残りと知って反撃を止めたゲルドにとどめを刺そうとするが、ベニマルに止められる。

 そこでベニマルとお互いの正体に気付き、再会を懐かしむ。

 ゲルドがベニマル達の仲間だと聞き、「お前がそう言うのなら」と納得。ゲルドに謝罪し、ゲルドから里を滅ぼしたことを謝罪された。さらにリムルと共にシュナ、シオン、ソウエイ、ハクロウ、クロベエが現れ、お互いに再会を喜んだ。

 その夜リムルとの会談の場を設けてもらい、そこで自分が今ラージャ小亜国に仕えていることとラージャの現状を伝え、リムルに森の開墾許可を求める。
 ベニマル達も頼み込んだこともあり、リムルとヴェルドラから無事開墾許可をもらった。
 なお、寝そべって聖典(マンガ)を読みながら「うるさくしなければいい」と適当に許可を出したヴェルドラ(及び会談に乱入してきてリムルにあしらわれるミリム)のイメージと実情のギャップにはさすがに戸惑っていた。

 その後ラージャを訪れたリムルにより、しばらくの間、蜂蜜を摂取しつつ、ティアラを使わずにいればトワは回復すると告げられ、更に湖を汚染していた毒の魔法陣もリムルに取り除かれたことで安堵する。
 後日魔国連邦を訪れ、里の跡地に仲間達の遺品を埋葬し弔った。

 だが数日後、再び湖に毒が発生しティアラを使ったトワが重体に。
 さらに時を同じくして、隣国の軍勢が攻め込んでくる。

 どうすればトワを救うことができるのか悩んでいたところ、王宮に出入りする行商人のラキュアから「魂を別の肉体に移す秘術ならトワを苦しみから解放できる」と教えられ、自分の命はもともとトワにもらったものだからと自分の魂が消えることを承知で自分の身体を差し出すことを選択。
 肉体の強度を高めるためにラキュアからもらった紫縛の宝珠(カースオーブ)を飲み込むと、トワを連れ出し、ラキュアと共に地下の祭壇に向かう。

 しかしラキュアの目的は、トワにさらにティアラを使わせ、呪毒によりトワを殺す事だった。ヒイロを騙していたことを笑いながら告げたラキュアに怒るが、その怒りに呼応しカースオーブの力が覚醒する。

 ヒイロの肉体は大幅に強化され、引き換えにヒイロの精神は力に侵食され、自我を失って暴走してしまう。ラキュアはティアラを使わなければヒイロは元に戻らないとトワを煽り、ティアラを使わせようとするが、ラージャを助けに来たリムル達が割って入ったためトワはティアラを使わずに済み、ヒイロはベニマルと対決。

 強化された力と理性が崩壊した事による獰猛さでベニマルを圧倒するが、それでも危機に陥ったトワを咄嗟に助けるなど、心身ともに怪物と化しても尚トワへの忠誠は残っていた。

 それを受けてベニマルもヒイロを救うために覚悟を決め、“朧・黒炎斬”を繰り出した事で大ダメージを受ける。
 それでもまだ立ち上がりベニマルを殺そうとするが、トワが割って入ったことでトワへの忠誠心から意識が戻り、自らを刺してカースオーブを摘出し、握り潰す。
 それにより元の姿に戻るが、その傷とカースオーブの代償により、その体は石化し崩れ去ってしまう。
 しかしトワが「・・・許しません。私から離れることは。アグリー・ティアラよ、奇跡を! 女神よ、お力を私に!」と願い、Agree Tiara(同意のティアラ)の力を使ったことにより復活。

 今度はトワが代償に消滅してしまうが、 ティアラを大昔のラージャ女王に与えた張本人 が「契約破棄の詫び」と称してトワを復活させたことで両者揃って甦った。

【関連人物】

トワ

 名付け親であり、命を救ってくれた恩人であり、絶対の忠誠を誓った主君。
 トワのためなら自己犠牲もいとわないが、当のトワからは「あなたのしたいように生きて」と言われていた。

 最終的にトワに命を救われ、その後もずっと側で共に生きることとなった。

ベニマル

シュナ

シオン

ソウエイ

 幼なじみで弟分・妹分達。

ハクロウ

 師。

クロベエ

 里の同胞。

リムル=テンペスト

 ベニマル達やラージャ小亜国、トワを救ってくれた恩人。



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最終更新:2023年02月24日 15:19