イキリンコ

登録日:2022/12/21 Wed 11:24:57
更新日:2024/02/11 Sun 10:31:49
所要時間:約 5 分で読めます





街中で暮らすことを好む。
羽の色でグループを作り縄張り争いを繰り広げる。

大きいグループは50匹を超える。
エサを求め街中や森を騒がしく飛びまわる。

黄色のイキリンコはとくに荒っぽい。
ほかの鳥ポケモンを街から追い出したこともある。

いちばん数の少ない色だが
建物の色に紛れるため街中では暮らしやすいのだ。


イキリンコは『ポケットモンスター』シリーズで登場するポケモンの一種である。

■データ

全国図鑑№:960
分類:インコポケモン
英語名: Squawkabilly
高さ:0.6m
重さ:2.4㎏
タマゴグループ:ひこう
性別比率:♂50 ♀50


特性いかく (登場したとき、相手の攻撃を一段階下げる。)
はりきり (攻撃が1.5倍になるが、物理技の命中率が0.8倍になる。)
隠れ特性:『グリーンブルー』こんじょう(状態異常になると攻撃が1.5倍になる。)
イエローホワイトちからずく(追加効果のある技を使うと、追加効果が発動しなくなる代わりに威力が1.3倍になる。)

種族値
HP:82
攻撃:96
防御:51
特攻:45
特防:51
素早さ:92

合計:417

基礎ポイント:攻撃+1

■概要


頭にリーゼントのような黒い毛を持っており、体色はそれぞれの色と白だけというまるで特攻服に身を包んだ暴走族などを思わせるインコ型のポケモン。

の四色の姿がある上に生態もそれぞれ異なっているという特徴がある。
また同じ色で構成された群れを築いており、また違う色同士では折り合いが悪く、時には熾烈な縄張り争いに発展するという。
また縄張り争いは同種に限らず、時には他の鳥ポケモンを街から追い出した事例もあるようで、バイオレットのポケモン図鑑でのヤヤコマの解説にはイキリンコとの縄張り争いを繰り広げて大乱闘になったと記載されている。

  • グリーンフェザー
四色の中で一番大きな勢力を持っており、図鑑の表紙をはじめ基本的にイキリンコを代表する体色はこの色となる。
朝と晩は餌を探す時間帯であることからとても騒がしいらしい。

  • ブルーフェザー
50を超えるグループを形成することもある体色で、一番勢力の大きいグリーンフェザーをライバル視しているという。

  • イエローフェザー
一番気性の荒い体色であり、戦闘時は果敢に懐に飛び込んで肉弾戦を仕掛けるという。
こういった生態から隠れ特性の「ちからずく」は相応しいといえるだろう。

  • ホワイトフェザー
四色の中では一番数が少ないが、その分一際連帯感が強く仲間同士助け合うことで生き抜いているという。
また白い体色は建物の色に紛れるカモフラージュの効果があることから、街中で過ごすことにおいてのメリットとなっている。

■ゲームでのイキリンコ

発売前の事前公開こそなかったものの、パルデアケンタロスカラミンゴらと共にオープニングムービーにて早速登場する。

そんな色ごとにグループを構成しているポケモンだが「そらをとぶタクシー」の運搬役を担当しており、ロード画面から判断すると仲良く四色のイキリンコ四匹で運んでいる。
体は小さいが、例え危険なポケモンが多いエリアゼロ内でも問題なくやってきてくれるドライバー含めて度胸のあるポケモンである。一方かつての担当は此処に籠っている
……とはいえとある人物いわく「泣き入れて来てもらった」らしいので、通常であればおそらく業務範囲外。
リーグ関係者でないと原則立ち入り禁止、チャンピオンクラスでも無断侵入は厳重注意された例もあるため、おいそれと来れはしないのだろう。
それでも無事に救出できているあたりやはり勇敢かつ優秀なメンバーである。

野生ではボウルタウン周辺辺りから見られ、設定どおりパルデア地方で一番都会のハッコウシティ周辺にも生息している。
ちなみに町中にいるポケモンは一見野生に見えてもぶつかって戦闘にならず、話しかけられる個体が多いのだが主人公の家の屋根にいるイキリンコは普通に野生である。

■対戦でのイキリンコ

攻撃と素早さは高めだが、他はHPを除いて低い紙耐久。わかりやすい高速物理アタッカーである。
単純なステータスでは同じタイプであるムクホークの完全下位互換だが、その代わり隠れ特性を含めて強力な特性を持っている上にしかも「グリーンブルー」・「イエローホワイト」と体色によって隠れ特性が異なっているという特徴がある。

特性が「いかく」だとムクホークの下位互換になりがち。
「はりきり」は他のひこうタイプ所有者が進化前のワシボンしかいない為、差別化するのであればこちらだろう。

隠れ特性はグリーンブルーが「こんじょう」、イエローホワイトが「ちからずく」となっている。
「こんじょう」の場合は同じタイプと特性を持つオオスバメには素早さでは敵わないが、攻撃はこちらの方が上回る。勿論相性のいい「からげんき」は覚えてくれる。ちなみにSVにオオスバメはいない。
そもそもSVにオオスバメはいないのであまりに気にする必要はない。
一方「ちからずく」は活かせる技はなんと「とびつく」のみ。ぶっちゃけハズレ特性である。
一応特殊技まで範囲を広げると「エアスラッシュ」「ねっぷう」もあるが、特攻45でやる事かと言うと……。

覚える技は一致では「ブレイブバード」と「すてみタックル」、こんじょう採用なら「からげんき」が候補。
サブウェポンは「きしかいせい」・「とんぼがえり」・「イカサマ」と少ないが、「いのちがけ」をタマゴ技で覚えるので瀕死にはなるが無理やり相手に大ダメージを与えられる。但しムクホークも出来る
威勢が良いのはポーズだけではないようだ。

補助技はひこうタイプらしいものが一通り揃っているが、「ちょうはつ」「いばる」「おだてる」といかにも威勢のありそうな技も覚える。
何気に「すてゼリフ」も覚える為、差別化を考えるならほぼ必須でいいだろう。

とにかく素直に組みすぎると他の鳥ポケモンの劣化に陥りがちなので、威勢のよさはともかく搦め手で勝負に出たいところ。

■アニメでのイキリンコ

第8シリーズではリコの母でありオレンジアカデミーの教師でもあるルッカのパートナーとしてイエローフェザーの個体が第12話で初登場。声優は光部樹。他にも別個体がリコの祖母であるダイアナのパートナーとして第24話から登場。声優はルッカの個体と同様に光部樹。また、第15話にてジムリーダーナンジャモを乗せた「空飛ぶタクシー」としてグリーンフェザーとブルーフェザーとイエローフェザーの個体が2体ずつ登場。なお、グリーンフェザーとブルーフェザーの個体は同話が初登場となった。ホワイトフェザーの個体は第24話のミニコーナー「フリード博士のポケモンゼミ」で登場。

■余談

  • 名前の由来は、攻撃的で不良をモチーフとしている様子から「粋がる(およびそれに由来するスラングの「イキリ/イキる」)」あるいは「いきり立つ」と「インコ」を合わせたものだと思われる。
    また、色ごとに徒党を組んでいるという設定は恐らく、チームで統一されたテーマカラーの服を身に纏う特徴を持つ非行集団、所謂「カラーギャング」がモチーフ。
    • 英語版では鳥がガアガア鳴くという意味の「Squawk」音楽のジャンルの一つの「rockabilly」を合わせたものになっている。
      このようになったのはリーゼントからエルヴィス・プレスリーを連想して意識したものと推測されている。

  • 上述の通り本作での「そらをとぶタクシー」の運搬役は本種が務めているが、これはガラル地方でタクシーの運搬を担当していたアーマーガアが「パルデア地方では天敵が運搬中でも襲ってきて乗客も危険」という設定になっているため。
    しかし何故その代わりが小柄なイキリンコなのかは特に語られていない。群れで活動するため調教が簡単、かつ(隠れ含む特性的な意味で)ガッツのありそうなポケモンだからだろうか?その割に色はバラバラだったりするが



追記・修正はお気に入りの色のイキリンコの群れに加勢して、その勢力を頂点にまで導いた方にお願いします。

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最終更新:2024年02月11日 10:31