ナディー(君のことが大大大大大好きな100人の彼女)

登録日:2022/12/25 Sun 05:46:5
更新日:2024/04/10 Wed 19:41:29
所要時間:約12分で読めます




「アイアム皆さんに“自由”を教えるために」

「自由の国アメーリカから来たのデース!!」 




ナディーとは「君のことが大大大大大好きな100人の彼女」のヒロインであり、愛城恋太郎の13人目の彼女。


◆概要

お花の蜜大学附属高等学校の教員。担当教科は国語。初登場時24歳。誕生日は2月11日 *1
本名は大和(やまと) 撫子(なでしこ)。由緒正しき大和家の長女にして日本生まれ日本育ち100%日本由来のザ・日本人。


◆容姿

腰を越える長さの金髪をひとまとめに括っている。髪の色は染めたものであり元々は黒髪。
学校に勤めている時の服装は露出度が高めのカウガールファッション。テンガロンハットと星条旗のスカーフがトレードマーク。
チャップスとショートパンツの狭間から覗く変則的絶対領域が魅惑的。およそ教師のスタイルではない。
ただし出勤時以外は星条旗模様などアメリカ要素を入れつつも、比較的TPOに適したマトモな格好をしている。気を使うタイミング逆じゃね?
デカいのが多いファミリーでは特に言及されないが立派なものをお持ちであり、巨~は間違いなくあるナイスバディ。


◆性格

一人称は普段は「アイアム」。素の状態では(わたくし)
人を呼ぶ時は名前の後に年齢や見た目に応じた英単語をつける(例:恋太郎ボーイ、羽々里ウーマン、静ロリータ等)。
ちなみにヤクの場合はヤクグラウンドロリータ(大地の幼女…?)
語尾に「デース」とつけ無駄に英単語を織り交ぜたインパクトの強い口調。いうなればルー大柴とペガサス・J・クロフォードの魔合体。

自由(フリーダム)を何より愛し、規則や常識にとらわれない事を重んじる自由人。
立場や義務、他人の言葉よりも自分の気持ちや自分そのものを大切にすることを信条としている。
気持ちに素直に生きようとするためか、日頃からテンションが高く、行動やリアクションがやや子供っぽく見えることも。
本気で喜んだときなどは「へへ…」とゆっくり饅頭の様な表情で照れ笑いをする。

彼女にとっての自由の象徴でありルーツでもあるアメリカを愛しており、アメリカ人のごとく振る舞おうとしている。
英語混じりの口調もその現れだが、肝心の英語力は壊滅的の一言。ブロークンイングリッシュというレベルですらない。
単語の強引な置き換えや発音の似ている単語の間違いはもちろん、一人称から察するに文法という概念を理解しているかも疑わしい。*2
そのため発言にはやたら高度な読解力が求められるが、基本的に解読しても大したことは言っていない。
当然ながら読み書きも一般レベル未満であり、お菓子のパッケージの「Chocolate」や「Candy」が判読できないほど。

言葉以外にも食べ物の嗜好などそこかしこでアメーリカ要素を取り入れているが、闇鍋にビッグマックをぶち込む、事あるごとに投げ縄を振り回す、
米津玄師のファンであるなどアメリカに対してかなり偏ったかつズレた認識をしている模様。
ちなみに渡米経験は一度だけ、それも教員に就任する前日の五分間のみである。(帰国子女の肩書きを得るため)
ここまで完成度が低いなら嘘だろうがもはやあんまり関係ないが、妙なところに根の真面目さが出ている。
総じてひたすらに迷走しまくった似非アメリカ人
なお本人にとって真剣に憧れの存在なため、アメリカ人呼ばわりされると(褒めた意図はなくとも)喜んだり照れたりしてみせる。
テンションの高さも相まって行動や発言はかなりぶっ飛んでおり、はたから見ればファミリー屈指のアクティブな奇人にして変人。

その一方で根っこには常識的な部分をかなり残しており、マッドサイエンティストドMあたりと比べるとブレーキがかかる場面が多い。
フリーダムが信条ではあるもののNGなラインは割りとハッキリしており、お山の完全露出女性同士のディープキス赤ちゃんプレイおねしょは本人的にアウトの模様。
職質などシャレにならない状況では大きく狼狽しつつマトモな口調で話すことも。
総じて“フリーダムなままでは迷惑が生じる”ような場面では支離滅裂を自覚しているためハジケを維持できず、物腰が低く丁寧な素が顔を出す。
つまるところ性根から染まりきった変人というより、フリーダムを追求するためにぶっ飛んだ性格を演じている節がある。

自分で選んだこととはいえ実家から出たのも抑圧に耐えきれず別の走り、一度反抗を示した結果半ば勘当された形なので、
意思を貫き通しているとは思いきれていない様子で未熟を自認し恥じる一面が根底に残る。「良家のお嬢様」のパーソナリティは中々抜けない様子。
「生まれの家で求められた振舞いを完遂できなかった弱さへの自戒」「憧れた存在になりたいのに全然なれてない自覚」が根強く、いまだ育ちの価値観に縛られがち。
恋太郎に生き方を受け入れてもらえるまでは、憧れは確かなものの“かくあるべし”日本人にもかかわらずアメリカ人のように振る舞うことを内心強く恥じていた模様。二律背反である。
また日本のことも別に嫌いではなく「アイアムの大切なカントリーロード」と愛着を持っており、国籍を変えることには抵抗があるらしい。


◆大和家

ナディーの生家。立派な和風邸宅を構えており、具体的な家業は不明だが結構な富豪の模様。
日本の伝統文化を継承することに強いこだわりを持ち、子供には琴・日本舞踊・剣道・演歌・メンコなどあらゆる「和的」な習い事を叩き込んでいる。伝統文化とは
その一方で外国の文化というものを嫌悪しており、蔵にはなぜか「米国映画(邪悪)」と題されたビデオが封印されていた。
子供の成績も国語以外は興味がなく、英語にいたっては授業を受けさせているかも疑わしい。ナディーの壊滅的な英語力やアメリカへのズレた認識は、本人のセンスの無さ以外にも、こうした家庭環境にも原因があると考えられる。
こうしたことからナディーも元から実家を快く思っておらず、金髪にして洋服を着ているということから日本人の恥とまで罵倒され勘当された際には、怯えつつも「ふぁっきゅー…!」と(モザイク付きで)中指を立てて決別している。


◆スペック

普段の言動が言動のため周囲からはアホの子として扱われており、ファミリー加入初日の詩人(うと)にも「賢くない子」と認識された。
一応教員免許を取れるくらいの学力はあるはずだが、お花の蜜大学附属高等学校への就業は羽々里による顔採用である。
授業もいつものブロークンすぎるイングリッシュで行っており、生徒は無駄に高い読解力を要求されている。
なお内容自体は非常にわかりやすく、「国語がナディー先生のおかげでアホ面白い」、「ナディー語解読には集中力が必須」となり、ナディーの就任後以降生徒の国語の成績はむしろ上がっている。んなアホな。
身体能力はファミリー内でも特に高くも低くもないが、勝負事では自身の尖った能力を生かしきれずに自滅することもしばしばでここまであまりいい所を見せられていない。

子供の頃に叩き込まれたため、多種多様な「和」の技能・芸能に通じており、剣道は騎士華にも腕前を認められるほど。
無理やり習わされていた頃はあまり乗り気ではなかったが、ファミリー内の遊びでは屈託なく披露している。
本人の意図とは裏腹に「和の心」が染み付いてしまっており、不意に「和」が漏れ出ることもしばしば。
アイドル回ではダンスが日本舞踊に歌が演歌風に勝手に変換されてしまい本番出場も危うくなるという弊害が生まれた。
一方で射撃や乗馬など本人がアメーリカ的と考えている技能は好んで取り組むものの残念な腕前である。
嗜好品の類も「和の心」が染み付いており、特に炭酸飲料が苦手。仕事帰りなどでコーラにチャレンジするも毎回画面に写せないレベルでむせてしまっている模様。
また知与の相談に乗る際にマックで知与に対し「ポテトSなんてジャパニーズの女子供のすることデース」と言いつつ自分はアメーリカだからとビッグマックLサイズセットを注文しているが、ビッグマックだけでお腹フルバーストだからとポテトはテイクアウトしているほどの少食。


◆恋太郎との馴れ初め

初登場は第57話。宝くじを当てて退職した前任教師の代わりとして学期途中ながら就任。
この漫画の新キャラということもあり登場前から唐音には不安視されていたが、想像斜め上なキャラ立ちに彼女からツッコミの連発をもらう。
そこを取りなそうとした恋太郎とビビーン‼を果たし、強引な理由で放課後に居残り補習を命じる。「え…えっと…眉毛…眉毛が授業妨害デース」

そして放課後、二人っきりの教室で異様に近い距離で迫ってくるナディーにたじろぐ恋太郎。
ついには彼の唇を奪った上で、目をまっすぐに見つめながら真摯な告白をする。

「アイアムと 付き合ってくだサーイ」

そして恋太郎が返した言葉は――――

「ナディー先生…」

「本当は日本人ですよね」

「………ん?」

告白という習慣の有無から日本人であることを見抜かれ、大きく動揺しつつマトモな口調で自身の正体を明かすナディー。
厳格で不自由な家風に反発し、自由を求めてアメリカ人の姿となるも家族から拒絶された過去を思い返しつつ、
「こんな日本人の恥(はずかしいにんげん)…恋人になんかしてもらえるわけ…」と恋の成就を諦めかける。

そんな絶望をよそに恋太郎はただ、これから付き合う相手のことをもっと知りたかっただけであり、ナディーの有り様を何の躊躇いもなく受け入れていた。

「“なりたい自分”にひたむきで それを包み隠さず表現できる先生は とても素敵ですよ」

「――ぜひ 俺とお付き合いしてください」

自分の想いを伝えると共に、「撫子」としての言葉を押し留め「ナディー」としての返事を求める恋太郎。
そんな「なりたい自分」を受け入れてくれた恋太郎にナディーは「自由な言葉」で改めて想いを伝えるのだった。

愛城君は(愛城ボーイ)… 私にとって(アイアム)…)

一番偉大な人(キャプテン)で… “自由な国”(アメリカ)のような人――)

愛城ボーイ アイアム キャプテンアメーリカ…!(愛城少年 私はキャプテンアメリカです)


想いは伝わった……はず。




◆ファミリー加入の経緯


…と言う次第でございまして… ナディー先生を新しい彼女として迎え入れさせていただいてもよろしいでしょうか……!

オー なんというフリーダム集団!!

お前か

ファミリーのフリーダムな一夫多妻ぶりに大喜びしつつ迎え入れられるナディー。
皆の更に自由な姿を見たいというナディーの希望に応じ、ファミリーで「自由になりたい自分」の姿を考えることになる。
しかし皆が出してくるアイデアをナディーは幾度もボツにし、よりフリーダムな姿を要求する。
フリーダムに妥協を許さない姿勢に一部のメンバーは不安を覚えるも、翌日に羽々里が財力に物を言わせ衣装の実物が完成。
羽々里「知ってる? お金の力ってどんな無茶をも可能にできるのよ」

リテイクの甲斐あってか、可愛らしい憧れからシンプルな欲望、果ては衣装の体をなさないものまでフリーダム極まる姿を披露していく彼女(ヒロイン)たち。
よりフリーダムな姿になっていくファミリーに感激しつつも、努めて真顔を保っていたナディーだったが、全員のお披露目が終わった瞬間に堪えきれず涙を溢す。

「――もう 皆同じスクール服で自分を隠していたあの頃とは違いマース…」
「今のユー達はそう…フリーダム集団ならぬ―――」

「フリーダムアベンジャーズ…!!!」

彼女(ヒロイン)たちもまた、自分でも気づいていなかった「なりたい姿」を知る機会を与えてくれたナディーに感謝を伝える。
その真心に応えるため、ナディーが皆に差し出したのは古い運転免許証――自分の本名とかつての姿。
素晴らしい自由を見せてくれた感謝と、「ファミリーになりたい気持ち」の証として一番大切な秘密を明かしたのであった。

その後も自由な姿のまま、和気あいあいと過ごす彼女(ヒロイン)たち。
恋太郎と並んでその光景を眺めつつ、秘密を明かしたことでよりフリーダムになれたと感慨を覚えるナディー。
怖くて誰にも言えなかった秘密を見抜いて、「恥ずかしくない」と言ってくれた恋太郎のおかげだと改めて感謝を伝える。
想いの高まるままに、二人は二度目の口づけを―――

「オー ハットが分かつデステニー

交わそうとするも、ゴムゴムの実のあの方の仮装をしていた恋太郎の麦わら帽子と、ナディーのテンガロンハットのつばにより阻まれてしまうのであった。



◆ファミリー内の人間関係

成人にして教師という立場ではあるがあまり年長者として扱われることはなく、本人もその状況にほとんど疑問を持っていない。
フリーダムな振る舞いとテンションの高さで大きくボケに寄った立ち位置だが、他の彼女(ヒロイン)らの特別ぶっ飛んだ行動には真顔でツッコミを入れることも。
しかし基本的にはメンバーの個性を好意的に受け入れている。特に立場や規則に囚われることで悩みを見せる相手には積極的に声をかけにいき、珍しく年長者らしい振る舞いを見せる。


揃って実年齢の割に言動が子供っぽく、かつ自由人のコンビ。二人で似たような行動を取っていることもある。
楠莉はナディーのフリーダムっぷりから彼女がテレビを見ながらしっこするイメージを勝手に抱いている。
ただし実際のところは、お漏らしはナディーにとってもNG案件である。
「楠莉だってしっこぐらい我慢してんのだ。」


しばらくの間、ファミリーただ二人の成人同士であったコンビ。彼女(ヒロイン)23人在籍時点でも一緒に適度なお酒を楽しめる貴重な相手。
ナディーが教員として就任できたのも羽々里の顔採用によるもの。
「アイアム ティーチャーなるデース!」 「えっ かわい 採用」
羽々里のヤベー面は分かっていながらも受け入れて仲良く接しており、頬チューくらいであれば自分からすることも躊躇なし。
ただしディープキスや赤ちゃんプレイはノーセンキューデース。


単行本の表紙を共に飾った連番彼女ペア(7巻)。年齢はちょうどナディー(24歳)が知与(12歳)の倍。
フリーダムを信条とするナディーと、常に正しくあろうとする知与という、対照的な価値観のコンビ。
責任感ゆえに無理をしがちな知与に、ナディーは過去の自分を重ねており、自分を大切にしてほしいと願っている。
「ゴーイング知与ウェイで行くデース!」


呼び名はヤクグラウンドロリータ   《ためになる100カノハイレベル英語講座》○「グランドロリータ」=「大地の幼女」✕「グランドロリータ」=「偉大な幼女」
無駄にかつ間違いだらけの英語をねじ込むナディーと横文字という横文字が通じないヤクという、言語コミュニケーションとしては最悪の組み合わせ。
だが言葉よりも気持ちが通じ合うことを大事にした結果、強く想いの通じ合う友人同士として深い絆を紡いでいる。
なお剣道やメンコなど技能面では通じ合う部分が多く、年の功で一歩先を行くヤクを師匠のように尊敬している。


生徒と教師という壁をぶち破るフリーダムな恋人同士。
ナディー語という分厚い壁も、まばたきを切り詰めてまで死ぬほど彼女を見つめることでたやすく飛び越えるモンスター彼氏。
それなりの長さの文章ですら、ナディー語から一字一句違わず(げんぶんママで)再翻訳可能なバケモノペディア。
アメリカ式のスキンシップでナディーからのハグやキスは積極的に行っているが、彼女の根の大和撫子っぷりゆえにそこそこ健全な範疇に収まっている。


◆余談

  • 名前の由来は日本人美女を表す「大和撫子」から。


トップアイのチェイスメモリーとライトライティングをプリーズデース。

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最終更新:2024年04月10日 19:41

*1 建国記念日から。

*2 少なくとも「be動詞」という言葉は彼女の辞書には無い模様