ハンボ/カレハンボ

登録日:2022/12/27 Tue 01:25:50
更新日:2024/01/28 Sun 19:04:17
所要時間:約 6 分で読めます





ハンボ/カレハンボとは『ピクミン』シリーズに登場する原生生物で、ハンボはピクミン2、カレハンボはピクミン3以降の全本編作品に登場する。



ハンボ

オリマーメモ・他

カレハンボ共々各メモの記述内容は『ピクミン3 デラックス』に準拠。

通称:ハンボ
和名:ミドリコノハムシ
コノハムシ科

羽を捨て地上で暮らすことを選んだアメンボの仲間。
かつての面影はなく、飛ぶことはおろか、水に浮くことさえも忘れてしまっているようだ。
背中に背負った木の葉は羽が変化したもので体をこの下に隠して擬態する。
我々にはもう一歩と思わせる擬態ではあるが、ほとんどの捕食者には擬態中の彼らを見つける事が難しいようで、今のところ、これ以上こらなくてもよさそうである。




概要(ハンボ)

青い葉に擬態し、陸上で生活するように進化を遂げたアメンボ。

葉っぱの部分は羽が変化したもので体の器官はその下にある。
通常は体の器官を葉の下に隠してじっとしているため、遠くから見ただけでは文字通りただの青葉にしか見えない。

しかし近づくと南天の実の様な赤く小さな目、そして同じく葉の様相を呈している足をピョコッと表出させて逃げ始める。
オリマーがいう「もう一歩」と言うのはこの部分のことだろう。
ブリトニーに至っては擬態の意味がないことを身も蓋もなく指摘している。


自分から攻撃してくる事はないため基本的には放っておけば無害だが、こちらから攻撃する場合、振り払いでダメージを受けたりピクミンの花が散ってしまうことがある。

それを避けたい場合、葉っぱの上にピクミンを投げつければ相手を圧死させることが出来る。
死骸は葉の部分だけが残るため、死骸の様子そのものも運搬時の様子も視覚的にも特段変わったところはないが葉の下に隠れている器官を押しつぶしているため、よくよく考えると結構えげつない状態である。


普通のピクミンでも狙うのはそれほど難しくないのだが、投げる際にある程度のホーミングが起きる紫ピクミンでやるのがオススメである。

因みに「ピクミン3」では水に入ると動きが緩慢になるという特性が追加。
これに加え、同ゲームではロックオン機能が追加されたので、圧死攻撃がより簡単になっている。


ここまで述べてきた内容から分かる様にハンボはピクミンに攻撃を仕掛けず、運搬の阻害をしたりもしないという人畜無害な生物であるという事が分かる。しかし……。


カレハンボ

オリマーメモ・他


通称:カレハンボ
和名:トゲカレハモドキ
コノハムシ科

枯葉によく似た姿に擬態したコノハムシ。
発達した鎌状の前脚で獲物を捕らえ、扁平な後脚は移動や遊泳の為に用いられる。
ピクミン以外の生物が近づくとじっとして動きを潜めるなど警戒心が強い一方で、一度獲物をつかんだら離さないといったどう猛なハンターとしての一面もある。
近年では、捕食を有利にするためにだけ擬態して待ち伏せしているのではなく、枯葉を主食とする大型の原生生物に捕食されることによって卵を運んでもらい生態圏を拡大する為とも考えられている。




概要(カレハンボ)

枯葉に擬態したコノハムシ。そして一部のピクミンプレイヤーのトラウマ。

一見すると擬態先が枯葉になっただけのハンボに見えるがハンボの目は葉柄の側にあったの対し、こちらは葉先に目がある。また葉っぱの状態も単なる色の違いだけでなくカレハンボ側は枯葉らしく葉に小さな穴が開いている。


そして最大の違いはピクミンを捕食すること。
葉を広げた時のハンボが進化前のアメンボの面影を残しているのに対して、葉を広げたカレハンボはまるでタガメの様に鍵爪を出して攻撃してくる。

その捕食スピードは非常に速く、数匹捕まえたかと思うとあっという間に平らげてしまう。
更に隊列にいるピクミンに対しては手を出さず、運搬中だったり、フリーの状態でいるピクミンに狙いを定めて襲ってくると言うタチの悪い狡猾さも併せ持っている。


そのため、ハンボと同じ様な生物と思って素通りし、その先で物を運び始めると作業をしている時に「あれ?なんかピクミン減ってね?」となり、駆け付けた先で捕食によって運搬に必要な匹数未満になったピクミン達がカレハンボに次々と喰われていくという悲惨な構図が往々にして出来上がる。
「ピクミン2」などでハンボの生態を知った人ほどこの状況になりやすいので要注意。

基本的に複数体が同じ場所、しかも高確率で運搬ルート上にいるので、素通りせずに倒しにかかった場合も1体倒したと思ったら他の個体に物凄いスピードで襲われて捕食されてしまうという事になりやすい。


また、ハンボ同様葉っぱにピクミンを投げつけると即死するが、上記の通り倒した直後に他の個体に襲われる危険が高い為、カレハンボと対峙した場合、犠牲なしで突破するにはロックオン→投げつけ攻撃をその場にいる全ての個体に素早く行う必要がある。
突撃での攻撃だと彼らの餌食になる可能性が高いので避けた方が無難。

因みに水に入ると動きが緩慢になるハンボと違い、カレハンボは水中でも移動速度は落ちないので水に誘き出して動きが遅くなった所を攻撃するなどの芸当は出来ない。


ピクミン4ではリーダーの近くにいるピクミンも襲うようになった。これにより襲われる危険性が増えた一方、有害であることが分かりやすくなり、放っておいたために見ない場所で襲われる…という事は少なくなっている。
一方でオリマーメモは『3デラックス』(上述のメモ)から変化は無く、「ピクミン以外の生物が近づくとじっとして動きを潜めるなど警戒心が強い」という部分が(『4』での)実際の行動と矛盾してしまっている。


ハンボとよく似た外見を持ちながら、性質が正反対と言ってもいいほどに異なっている。
同じコノハムシ科の生物でありながらなぜこれほどの違いを持つのか?

PNF-404の原生生物の謎は尽きない……。

【余談】

  • ハンボの和名に「コノハムシ」とあるが現実のアメンボはカメムシ目、コノハムシはナナフシ目のため、種類としては全く別の昆虫になる。

  • どう猛なハンターと言ういかにも肉食動物の様な紹介をされているカレハンボだが、実は劇中に肉食と断定できる描写が無い。*1現実のコノハムシ自体は草食なのでおかしくはないのだが、同じ科のハンボは肉食であるアメンボが進化した姿であるため、肉食の食性も否定できない。果たしてカレハンボの食性は……?

  • WiiUの発売前に公開された「WiiU 発売に関するプレゼンテーション」の映像内では、ざっと見て20匹近くのカレハンボが密集している地獄のようなエリアが映し出されていた。
    製品版ではこのようなエリアは存在しない。本当によかった。


追記・修正は擬態をしつつ、何があっても動かないようにしながらお願いします。

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最終更新:2024年01月28日 19:04

*1 カレハンボが襲うのは植物としての特性が強いピクミンだけでアルフ達には特に危害を加えてこない。