最後の晩餐(ちゃおホラー)

登録日:2022/12/27 Thu 07:46:40
更新日:2023/06/08 Thu 09:34:33
所要時間:約 16分で読めます




『最後の晩餐』はちゃおデラックスホラー2017年9月号に掲載されたホラー短編。
作者はまいた菜穂。本誌とホラー両方で活躍している人。毎回感動回と胸糞回の温度差が酷い。

テーマは カニバリズム
普通の女の子だったが、ふとしたきっかけで食人の快楽に目覚めてしまった主人公。
彼女は人間を食べるために徐々に倫理観が壊れていく。
そうして最後は「最後の晩餐」を食べるため、狂った選択をすることに……。
ラストはちゃおホラーにおける暗黙の傾向を逆手にとったオチになっている。

意外と息が長い作品。
初出は上述の通りちゃおデラックスホラー2017年7月号。
その後2018年単行本「絶対恐怖」にて表題作として収録。
さらに同年「まいた菜穂ホラーセレクション 最後の晩餐」にまた表題作として再録。
さらにさらに2022年ちゃお公式サイトにて番外編「最後の晩餐~menu:美桜~」が配信される。
シリーズものじゃない単発ホラーとしては珍しい。

【ストーリー】


中学生の千花は泣きながら、愛犬チャーリーの亡骸を埋める場所を探していた。
付き合っていた先輩にフラれ、意気消沈で家に帰るとチャーリーが死んでいたのだった。
大家さんには庭に埋めてはダメと言われ、千花は埋める場所を探してあてもなくさまようことに。
そんな中千花は見知らぬ洋館の前でヒツジの被り物をした男に声をかけられる。彼は秘密の会員制レストランのウェイターをやっているらしい。
ウェイターは供養をするのでチャーリーを引き取らせてほしいと言い、千花をレストランに招待するのだった。

レストランに入った千花はウェイターにスープを振舞われる。彼女に元気になって欲しいからと無料で作ってくれたのだった。
そのスープはとても美味しかった。千花はふとスープの名前を尋ねる。
スープの名前はチャーリーのコンソメスープ。ウェイターはチャーリーを食材にしたのだった
チャーリーの胃の中に入っていた千花のイヤリング*1を見せられたことで信じざるを得なくなってしまう。
当然怒る千花だが、ウェイターは静かに「食べることこそが究極の愛」と語る。


チャーリーはあなたが大好きでした

あなたに食べてもらい元気になってもらうことこそがチャーリーへの供養になると思いませんか?


その言葉に少しだけ納得してしまう千花。何よりチャーリーのスープは今まで食べたことがないほどおいしかった。
……ここでおいしいと思ってしまったことが千花の命運を分けたと思う。
食後、ウェイターはチャーリーという素晴らしい食材を提供してくれたお礼をしたいと申し出る。
今後千花だけ特別に、食材さえ提供すれば無料で料理を振舞うという話になった。

それから少しして。千花は車に轢かれ虫の息となった犬を見かける。


どうせ死ぬなら誰かの役に立ちたいよね

今度はその犬をレストランに持っていくのだった。
そうして料理を楽しんでいた千花だが、レストランの中に同じクラスの滝沢くんがいるのを見かける。彼は普通に客としてレストランに来ていた。
そうして滝沢くんが食べていた料理は……人の肉であった。
ちゃんとしたルートで仕入れた死刑囚の肉であるらしい。ちゃんとしたルートとは?
千花は気持ち悪いと思う反面、おいしそうとも思ってしまうのだった。
……ここでおいしいと思ってしまったことが(ry
千花も頼んでみようとするが、人の肉は信じられないほど高額であった。滝沢くんはすごいお金持ちだったのである。
けれども、千花は食材さえ持って来れば無料で料理が振舞われるという約束がある……


それを聞いた千花は、レストランに先輩を連れてきていた。


今日は「先輩」を持ってきました

ウェイターに本当に提供してもいいかと問われ、千花は躊躇いも無く頷く
それを聞きウェイターは満足そうに笑うのだった。

こうして食べた人の肉は、生まれて初めてのおいしさだった。
滝沢くんと上機嫌で「先輩」を食べていた千花。だが肉が微妙に苦いことに気が付く。
滝沢くんが言うには「先輩」がまだ若いかららしい。若い人は経験が浅くまだ熟しきれておらず苦い。
千花はそれを聞き、逆に言えばこんなにおいしい「先輩」よりおいしいものがあると気が付く。


ある日千花は大家さんに声をかけられていた。千花とつき合っていた生徒が行方不明にったことで、千花のことが心配になったらしい。
そんな大家さんに、千花は笑顔で声をかけた。


大家さん、ついてきてくれませんか?

こうして食べた「大家さん」の味は……天にも昇る心地になれるものだった。
また一緒に食べていた滝沢くんも満足そう。
滝沢くんにとってこんなに食の好みが合う女の子は初めてだった。
千花と滝沢くんは、食を通して心を通わせ合う仲になっていた


楽しく過ごす二人に、ウェイターがとある話を持ち掛ける。
それはこのレストランの最高の料理を提供できるかもしれないということだった。
その料理はウェイターも一度しか食べたことがなく、全世界の食材を凝縮したような、二度と忘れることのないすばらしい料理だったらしい。
当然興味を持つ千花と滝沢くん。それならばすぐにでも食べたいと。

だがその料理の正体とは……愛する人であった。

それを聞き咄嗟に顔を見合わせてしまう二人。彼女たちにとって、もう互いが互いに愛する存在になっていた。
二人はお互いに愛し合う存在であり、そして最高の食材である……。
ウェイターは繰り返す。「『愛する人』を注文しますか?」と。

そうして先に動いたのは滝沢くんの方だった。彼女を食材呼ばわりするとは失礼だぞと。
滝沢くんにとって千花は、食材を仕入れ自分に食べる楽しみを教えてくれた大切な人。
彼にとってそんな大切な人を食べることなんてありえないこと。
僕は何があっても彼女を食べない!と力強く宣言する。
その言葉にウェイターは、非礼を詫び去っていくのだった。


そうして滝沢くんは、千花に交際をしてほしいと申し出る。


こんなに食の好みが合う女の子は初めてなんだ

ずっと君が持ってきた食材を君と一緒に食べたい

僕と結婚を前提に付き合ってください


千花にそれを断る理由はなかった。笑顔で滝沢くんの言葉を受け入れた。
こうして付き合うことになった千花と滝沢くん。
これからも二人はずっと仲良く一緒に料理を食べていくのだろう……。



愛しているわ滝沢くん

結婚して…私がおばあちゃんになるまでずっと一緒にいようね





























せっかくできた「愛する人」……今すぐ食べるなんてもったいない

もっと愛して年をとらせて熟成させて、最高の食材にしてあげる


あなたは私の最後の晩餐……



【登場人物】


◆千花
やべー奴。序盤では愛犬の死に涙を流す普通の女の子だったのに……。
食人の末に『老いた人はおいしい』+『愛している人はおいしい』=『愛する人を年取らせればすごくおいしい』と気が付く。理屈ではあっているが、本当にやる奴があるか
「最後の晩餐」と言っているので滝沢くんを食べた後は後を追うつもりなのだろう。後を追うほどに愛しているが、それでも食べたいのである。


◆滝沢くん
千花を守ろうとするイケメン。
食を通じて彼女と心を通じ合わせ、結婚を前提にお付き合いを申し出ていた。問題は嫁が捕食を前提にお付き合いに応じたことである。
ただコイツも「先輩」「大家さん」をためらわず食べているためギルティ。


◆ヒツジの被り物をしたウェイター
二人対し「愛する人」を注文するか問いかける。
しかし片方が「愛しているから食べない」と答えもう片方が「愛しているからまだ食べない」と考えたため提供することはなかった。
シレっと言っているが、何気に彼も愛する人を食べている。


◆チャーリー
おそらくは千花のイヤリングを誤飲したため死んでしまう。


◆ポメラニアン
車に轢かれ虫の息だったところ千花にレストランにつれて行かれる。


◆先輩
千花の先輩。チャラチャラした雰囲気。最後まで彼女の真意に気が付けなかった。


◆大家さん
千花の心配をする何の罪もないおばちゃんだが、食に取り付かれていた千花によって食べられる。
まあ千花的にはチャーリーを庭に埋めさせてもらえなかった恨みがあるのかもしれないが。

こうして見ると、虫の息だった「ポメラニアン」→自分を振った「先輩」→優しい「大家さん」→愛している「滝沢くん」と徐々に千花が狂っていくのが分かる。

【余談】


上述の通りちゃおホラーのルールの裏をかいた作品

ちゃおホラーには「悪人主人公の場合は後味の悪いオチになる」という暗黙の了解がある。
もう少し言うと、
  • ハッピーエンドになると見せかけ、ラストでいきなりどんでん返しが起きて後味の悪いオチになる場合がある
  • 主人公が悪人である場合、それは必ず適用される

つまりこういうこと。
まずちゃおホラーの主人公は善人とは限らない。時折千花のように自ら進んで悪事をおこなう者もいる。
そんな主人公の場合、大抵終盤で「窮地に陥るも友達に助けられる」「改心しやり直すことを決める」などのイベントが起き、いい雰囲気になる。
だが悪人がハッピーエンドになるなど認められず、どんでん返しが起きて結局バッドエンドになるのである。
バッドエンドとしては大抵報いを受け、死ぬか死より恐ろしい目に遭うかである。……後述の例外を除いては。
こんなルールが太古のちゃおホラーから暗黙の了解としてある。

例としてはまいた菜穂先生の『あめあめ、ふれふれ』
母親が嫌いな主人公はある日人を消すおまじないを知ってしまう。
半ば偶然ながらもそのおまじないで友人を消してしまった主人公。
後悔するも母親に慰められたことにより母嫌いを反省し、これからは母を愛して生きていこうとする。
だが主人公自身が実は母親に嫌われており、そのおまじないで母親に消されてしまう。
母とやり直そうと誓った直後に母に消されてしまう。自業自得とはいえ後味の悪いオチになっている。

このルールの恐ろしいところは一度悪行を働いたら、ほぼ必ずこのルールが適用されてしまうこと。
出来心でもダメ。その場合軽い気持ちでやってしまったことを後悔しながら死んでいく。
悪事を悔やみ改心してもダメ。むしろそういう奴は、『あめあめ、ふれふれ』のように反省してこれからやり直そうとした瞬間に後ろから刺される。
反省・改心はちゃおホラーにおける最恐の死亡フラグと言っていい
改心して生き残れるのは『ショコラの魔法』や『ブラックアリス』*2の世界くらいである。


まとめると「ハッピーエンドになると見せかけてバッドエンド」というホラー物の手法。
これ自体はどこにでもある手法だが、ちゃおホラーでは使われる作品がかなり多い。
ハッピーエンドで終わると思ったらいきなりバッドエンドとなり泣いたちゃおっ娘は数知れず。
だがそうしてちゃおホラーを読み込むうちにちゃおっ娘は鍛えられ研磨され、「これハッピーエンドっぽいけど最後後味悪いオチになるんだろうな……」と先の展開を読む力を得るのである。


長々と語ったが、一見このルールは「悪人主人公が報いを受けて死ぬ」というものに見える。
だがひとつだけ、そんな主人公が生き残る裏技がある。それが「悪人として開き直り生きていく」というもの。
つまりは今回の千花のように。

多分ちゃおホラーにおいては「悪人主人公の場合は後味の悪いオチになる」というルールはあるが、「悪人主人公は死ぬ」というルールはない。ただ「後味の悪いオチ」の一番わかりやすいものが死というだけで。
そのため「主人公が悪として生きていく」というオチにすることで、「後味の悪いオチ」と「主人公が生き残る」という2点を両立できる。
ちゃおホラーにおける悪人主人公の生き方は、報いを受けて死ぬか、報いを受けずに逃げ切るかしかない

2010年代くらいから、主人公が根っからの悪として終わるエンディングが増えている。
  • 狂い切った主人公がこれからも利己的に生きることを誓い笑う(今回の『最後の晩餐』のように)
  • 主人公が自業自得で怪異に襲われるも、悪に染まった主人公が攻勢に出て怪異を倒してしまう(そして主人公が怪異以上に危険な存在と化す)
  • そもそも主人公が全ての黒幕だったことがどんでん返しで明かされる

などなど……。

このパターンが増えたことにより、ちゃおホラーのオチは一層読みにくくなっている。
つまり歴戦のちゃおホラー読者ほど、本作について「多分千花が最後に食べられる因果応報のオチになるんだな……」と考え結末が読めなくなる。

こんな感じで『最後の晩餐』はちゃおホラーの傾向の逆手をとった作品と言えよう。

最後に。このように悪人主人公は後味の悪いオチになるが、じゃあ善人主人公なら爽やかなオチになるかというとそういうことはない
ちゃおホラーはコミックス買ったら全話バッドエンドだったなんてザラにある危険地帯である。悪人主人公はほぼ確実に後味の悪いオチになるが、善人主人公も極めて高い確率で後味の悪いオチになる。
ついでに「ハッピーエンドになると思ったらバッドエンド」自体は善人主人公でも発生する。
清く正しく生きていたとしても死ぬときは死ぬ。それがちゃおホラー。
悪人主人公が悪因悪果で死ぬならば、善人主人公は理不尽に死ぬ
……こんな善人も悪人も平等に死ぬ世界で、ごくまれに起こるのがハッピーエンドなのである。



【最後の晩餐~menu:美桜~】


2022年にちゃお公式サイト「ちゃおコミ」で配信された番外編。
カニバリズムのレストランであること以外は前作と関係ない。
よって「最後の晩餐」要素はない。ちょっとタイトル詐欺。

今度のレストランは「食べた食材と同じ能力を授かる」という不思議な力を持っている。
このレストランもおいしいけど前作ほどじゃないらしい。
レストランに通ううちに主人公がどんどん狂っていくという流れは前と同じ。
ただオチは前作とは真逆のものになっている。

2022年12月に発売される単行本『令和 学校の怪談』に収録されることとなった。
『~menu:美桜~』と同じように公式サイトで配信された作品を収録した単行本になっている。

◇ストーリー


中学生の美桜は要領の悪い女の子。かっこいい女の子である横田さんに憧れているが、地味な自分には、一生あんなキラキラした世界には入れないだろうと悶々とする日々。
同じグループの海ちゃんと、要領の悪さをバカにされながらもいつも一緒に過ごしていた。

ある日お使いを頼まれた美桜だが、要領の悪さから道に迷ってしまう。迷う中足を踏み入れたのは古い洋館。
ウェイターを名乗るブタの被り物をした男が言うには、ここは会員制のレストランらしい。
これも何かの縁だと、ウェイターは無料で食事を振舞ってくれた。怪しいものを感じながらも料理を食べる美桜。
意外にも料理はとても美味しかった。何の料理か気になる美桜だがメニューに書かれていたのは犬の鼻
予想外の食材に取り乱してしまう美桜。逃げるようにレストランから飛び出してしまう。

次の日、美桜はあんなものを食べさせられたせいか気分が悪かった。
そんな中匂いだけで食堂のメニューを当ててしまうという不思議な体験をする。
海ちゃんに「犬の鼻並みじゃん」と言われた美桜。まさかと思いながらも放課後ウェイターに話を聞きに行く。
なんとこのレストランで食べた者は、食材の力を授かることが出来るのだ。
だから犬の鼻を食べた美桜は犬の鼻並みの嗅覚を得た。
そしてウェイターはこの頃良い食材が入らないからと、どんな食材でも持って来ればおいしい料理にして振舞うと約束してくれた。


どんな食材でも


体育の時間、美桜の足が遅いせいでリレーに負けてしまうということがあった。
それについて陰口を言われているのを知った美桜は、ペットショップからうさぎを盗みレストランに持っていくのだった。ページ数の都合とは言え狂っていくのが千花より早い。
ご満悦の美桜だったがクラスの男子が「横田さんとかならともかく美桜みたいなのに惚れられてもマジでムリ(意訳)」と言っているのを聞いてしまう。
それにより美桜は「足が速い、鼻が利くくらいじゃ私の人生は変わらない」ということを痛感させられる。
そうして美桜はさらに狂っていくことに……。


美桜は同じクラスの佐々木さんをレストランにつれて行った


私この人の大きな目が欲しいんです

できますか?


ウェイターは僅かに沈黙したが、静かに頷くのだった。
こうして「佐々木さん」を食べた美桜は、佐々木さんの面影がある目の大きな美少女となっていた。
味を占めた美桜はこれだけでは満足できなくなっていた。


こんなにかわいくなったんなら「戸川さん」の白い肌がほしい…!

「春田さん」のキレイな髪もほしい!

「木崎さん」の長くてキレイな足も必要……


いつしか美桜は学年中で話題の美少女となっていた
そんな中憧れの横田さんに声をかけられる。同じグループに入らないかと。もちろん美桜は了承する。
海ちゃんだけはそんな彼女を心配するが、調子に乗った美桜は気安く話しかけないでくれる?と突っぱねる。
彼女が呆然とする中、美桜は構わず横田さんについていった。
美桜は横田さんがいつも遊んでいるカラオケに連れていってもらう。いつもここで先輩と遊んでいるらしい。
だがその部屋は……タトゥーの男にケバケバしいお姉さん、酒にタバコとヤリ部屋にしか見えない場所だった。
クラスのカースト上位ならキラキラした世界があると信じていたのにこんなものを見せられてしまった美桜。
「こんなの私の思ってた世界じゃない」と横田さんから逃げ出すのだった。

仕方がなく家に帰ろうとした美桜だが、そういうわけにもいかなくなってしまう。
家の前で美桜の母と警察が話していた。行方不明になっている生徒たちが美桜と歩いている姿を見たものが何人もいた。
美桜がレストランに連れていく姿は見られていたのだった。
一気に窮地に陥ってしまった美桜。そんな彼女を助けたのは海ちゃんだった。警察から逃げるように、美桜の手を引っぱって走っていく。
あんなことをしてしまったのにと戸惑う美桜に対し、海ちゃんは話はあと! とりあえず逃げるよ!!と力強い言葉をかける。


あんな…ひどいこと言ったのに…

海ちゃん……


裏切ったはずの自分にも手を差し伸べてくれる海ちゃんの姿に、美桜は自分を悔い改心するのだった……。





















そうして海ちゃんがたどり着いたのはあのレストランであった。
彼女の真意が掴めず戸惑う美桜に対し、海ちゃんは静かに告げる。


「美桜」を持ってきました


海ちゃんは美桜がここでいろんな人を食べていたことを知っていた。
そして彼女の真の目的は、多くの人を食べた美桜を自分が食べること
一人一人チマチマ食べていたら時間がかかるし、何より美桜のように周囲に疑われる。
それならばたくさん食べた人を食材にして食べれば効率がいい。
今までの美桜の行動をあんな一人一人つれてきて食べてたら警察に怪しまれるに決まってんじゃんとあざけ笑う。
千花「えっ」*3


ったく昔から要領悪いよね美桜は


助けを求める美桜の声は、レストランの奥に消えていった。

こうして「美桜」を食べた海ちゃん。彼女の顔は、美桜に似た美少女になっていた……



本日のメニュー 美桜

◇登場人物



◆美桜
改心したら死ぬという死亡フラグを身をもって教えてくれた人。だからあれほど改心だけはやめておけと……。
ちゃおホラーにおいては根っからの悪よりも道を踏み外した普通の人間の方が死にやすい(根っからの悪はそもそも改心しないのでフラグは踏まない)。まあ千花みたいに生き残る奴は生き残るが。
多分あそこでなんて優しいの海ちゃん! あなたを食べてその優しさを手に入れたいわ!くらい言えるような図太さがあれば生き残れた。


◆海ちゃん
狡猾な知能犯。全てを知っているくせに変わってしまった美桜を心配する演技が出来るのだからすごい。
こっちは『食べると能力を得られる』+『たくさん食べればたくさんの能力を得られる』=『たくさん食べた人を食べれば効率が良い』と気が付いた。
「昔から要領が悪いよね」と言っていることから美桜とはそれなりに長い付き合いだと思わる。それでいて自分の欲望のために、時間がかかるであろう美桜を食材にする計画を成し遂げたのである。もしかしたら千花並みに狂っているのかもしれない。

◆ブタの被り物をしたウェイター
美桜が目の大きな佐々木さんを連れてきたとき最初に言ったのは「おつれ様ですか?」だった。その後美桜が彼女を食材にすると言った時にはやや困惑している(結局調理したが)。ヒツジよりは人の心があるようである。

◆横田さん
クラスのカースト上位の女子。結局この子は裏で何をやっていたのか……。





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最終更新:2023年06月08日 09:34

*1 これを誤飲したことがチャーリーの死因

*2 どちらも一言で説明すると「ちゃお風笑ゥせぇるすまん」という感じの作品

*3 彼女の場合金持ちの滝沢くんがバックにいるのでもみ消したかもしれないが