SCP-252


登録日:2023/01/28 Sat 00:24:52
更新日:2024/01/27 Sat 22:44:01
所要時間:約 14 分で読めます




SCP-252はシェアード・ワールドSCP Foundationに登場するオブジェクトである。
オブジェクトクラスはSafe。

概要

SCP-252は米軍が第二次大戦や朝鮮戦争で使っていた50ポンド航空爆弾とほぼ同一の外観を持つ爆弾である。
オブジェクトとしてはお約束だが破壊不能な性質があり
財団が色々試してみたものの分解も破壊もできていない。
爆弾の側面には「The Pink Scare(ピンクの恐怖)」と手書きされている。
そして「オン」「オフ」のみのシンプルなスイッチのリモコンが付属されていて
スイッチをオンに入れると爆発する。

といってもSCP-252は前述した通り破壊不能であり、
本物の爆弾のように弾体が炸裂して破壊エネルギーとともに飛び散ったりはしない。
では何が起きるのかというと、爆発した地点から半径3.5km以内にいる全ての男性が ホモになるのだ。

ホモになるのだ。

元ネタと思われる米軍のMark 65爆弾はさすがに爆発地点から1kmも離れれば物理的な危害を受ける危険はない。
ましてや事前に備えた防爆設備の中にいれば安全である。
財団もこれを実験する際には相応な防備をしたと思われるのだが、
SCP-252は爆発しても物理的な破壊は何もおきない。

ただし半径3.5km以内にいる男はシェルターや防壁越しでも関係なく ホモになる。
幸いなことに性的志向の変化は一時的なものであり、しばらく待てば元に戻る。
もちろん再度被爆すれば 何度でもホモになる。
何度も食らってたら自然に目覚める…ということもありそうなのが嫌だ。

繰り返すがSCP-252は破壊不能なので「爆発」といっても
ホモにする爆発が起きた後もそれ以前と変わらず同じ形を保っている。
そしてスイッチを入れれば何度でも周りの男をホモにする。
さらにこれを解体や破壊を試みるとその都度爆発する。
爆発といっても音も光も何も発生せず、その瞬間に周囲の男の精神状態が変化するだけなので
当初はSCP-252とホモ発生の因果関係がすぐには結び付かず いくらか恥ずかしい問題 が起きたようだ。

こいつはバージニア州█████近くの放棄された科学施設で19██年に発見され、
調査に当たったエージェントがいじくり回している間に爆発した。
その後もサイト内で何度も揉め事を起こした後に性質が判明して収容プロトコルが作成された。

収容プロトコル

  • サイト内でセキュリティクリアランスレベル4で保管される
  • SCP-252本体とリモコンスイッチへのアクセスは厳しく規制する
  • 実験などで起爆させる場合は完璧な避難手順を提出しなければ許可しない
  • 洗浄や検査は定期的に実施する


…ちょっと待て。
こいつは確かに危険な爆弾だが、爆発させようとしない限り爆発しない。
レベル4のセキュリティ必要か?

補遺

この爆弾は確かにSafeにふさわしい性質だが、
なぜか財団内でしつこく検査の対象となり、無力化も何度も試みたらしい。
そしてその度にサイト内でホモを発生させただけだった。

それだけならまだしも財団内で 悪ふざけに多用された過去があり セキュリティクリアランスが上がったのはそのせいだそうな。
███████博士:
性的志向の混乱した相談者にひどい目に遭わされた、という報告がSCP-336から何度も届いている。
君にとっては単なる悪戯かもしれないが、これに対処しなければならないスタッフのことを考えてみたまえ。
もう一度言うぞ。君は人々の心を壊しているんだ。
██████博士:
どれだけ要請されてもSCP-252をSCP-230に被爆させるクロステストは許可しない。
「世界一ゲイな男をゲイに*1」という響きがfunny(ゲイ)とかいうのは関係ない。
アルト・クレフ博士:
これを俺の居室に運んで爆発させたら楽しいだろうな、と思ったイカれた連中に告ぐ。
なぜ効かなかったのか?というヒントを得たいなら「ショーシャンクの空に」を観ることを勧めるよ。
とにかく見ろ。お前をKeter任務に割り当てるまでの間の暇つぶしにはなる。

まとめ

SCP-252の元ネタはなぜかアニヲタwikiにも記事があるGay bombだろう。
ひと笑いにはちょうどいい記事だったが色々あって内容を削除されてSCP-252-ARCに変更。
つまりここまでに説明したSCP-252の内容は実際はSCP-252-ARCである。
そして記事作成者Dr Kondrakiの退会やらの後にARC記事も消えてしまった。

SCP-252-ARC

Gay Bomb(ゲイ爆弾)


追記・修正は公園のベンチに座ってお願いします。































SCP-252

登録日:2023/01/28 Sat 00:24:52
更新日:2024/01/27 Sat 22:44:01
所要時間:約 14 分で読めます



SCP-252-EXはシェアード・ワールドSCP Foundationに登場するオブジェクトである。
オブジェクトクラスはSafeだった。

概要

SCP-252は米軍が第二次大戦や朝鮮戦争で使っていた50ポンド航空爆弾とほぼ同一の外観を持つ爆弾である。
オブジェクトとしてはお約束だが破壊不能な性質があり
財団も色々試みたが分解も破壊もできていない。
爆弾の側面には「The Pink Scare(ピンクの恐怖)」と手書きされている。
そして「オン」「オフ」のみのシンプルなスイッチのリモコンが付属されていて
スイッチをオンに入れると爆発する。

といってもSCP-252は前述した通り破壊不能であり、
本物の爆弾のように弾体が炸裂して破壊エネルギーとともに飛び散ったりはしない。
では何が起きるのかというと、爆発した地点から半径3.5km以内にいる全ての男性が ホモになるのだ。

ホモになるのだ。


幸いなことに性的志向の変化は一時的なものであり、2~3週間も待てば元に戻る。
もちろん再度被爆すれば 何度でもホモになる。
しかしこれを受けた人間のうち、約10%程度の確率で
既存のあらゆる手段を使っても戻せず永続的に効果が続く 例が確認されたのだという。
なんで強化されてるんですか?
SCP-252の追跡調査は「分解や破壊を試みた時点で何度でも爆発するので危険」という報告を受けて中止された。

発見からの流れ

SCP-252が初めて財団のデータベースに載ったのは2006年のことで
これを扱うプロジェクト責任者はサイト-73のトーマス・リーバーマン下位研究員が命ぜられた。
サイト-73は危険性の低いSafeオブジェクトのみを扱うサイトなのだが
それにしても下位研究員が責任者になるというのは慣例上珍しいので
他サイトから監査官が研究状況をチェックしにきた。

サイト-73に到着した監査官はさっそくリーバーマン下位研究員とその同僚たちと面談した。
SCP-252は前述した内容の通りの異常性を持つこと、
2006年█月██日にSCP-252を調査中に誤って爆発させたこと、
ほとんどの被害者は時間が経つことで回復したが
リーバーマン下位研究員だけが未だに男性に性的欲求を抱く 異常な 状態のままであることを説明した。
リーバーマン下位研究員やその同僚に加えて、サイト-73のトップであるノートン管理官までが
その主張やSCP-252の性質は事実であると保証したために監査官もそれを受け入れて帰っていった。


だが

監査官は当初の財団データベースに登録されたSCP-252の文書の内容そのものに疑問を抱いた。
いろいろな描写の稚拙さや矛盾もさることながら
その文書内で「自分の居室でSCP-252を爆発させられた」と書かれているクレフ博士に確認すると
知らん。ホモ爆弾?なんだそのガラクタ? 」との返答が得られた。

ただちにSCP-252を他サイトに運搬して再度実験したのだが、
実験を受けたDクラスたちは全員が実験前と同様に異性愛者のままだった。
複数回にわたる実験の結果、SCP-252はただの不発弾で、
少なくともスイッチを押しても周囲の人間の精神を変える力は無いことを確認した。
そしてサイト-73のスタッフ達は2006年にSCP-252の実験の際に
一時的に性的志向が同性愛に変わったというのは 嘘だった と自白したのである。

これらのデータを元に再度サイト-73を監査する予定だったが、
その前にリーバーマン下位研究員とノートン管理官が監査官に自白した。

読んだ皆さんもうすうす感づいたと思うのだが、
リーバーマン下位研究員とノートン管理官は 元から同性愛者 で、
それを隠すためにSCP-252のことを捏造したのである。

当時の財団は職員がLGBTであっても差別をしてはならないという規則や体制を作っておらず
もしリーバーマン下位研究員がゲイとバレたら 彼の財団内でのキャリアは危うくなる 上に
彼の両親*2のアダム・リーバーマンとマーサ・リーバーマンはどちらも財団では出世しているのだが
両親の方のキャリアにも悪影響がある。

このためノートンを抱き込んでSCP-252"ゲイ爆弾"という架空のオブジェクトの文書を 捏造 し、
アンティークショップからMark 65爆弾の不発弾を買ってピンクの恐怖という文字を書いた。
そしてトーマスは両親にSCP-252の影響で永続的に同性愛者になってしまったと告白したのだった。

その後

事件に関与したサイト-73のメンバーは全員懲戒処分を受けた。
詳細は伏せられているが少なくともDクラス落ちとかにはなっていないらしい。
ピンクの恐怖という落書きを洗い落とされた爆弾はルイジアナ州ニューオーリンズの戦争博物館に寄贈され
分類はSafeから Explained に変更された。
もちろん収容プロトコルも今は無い。

O5-12:
ここまでの文書を読んで驚いた諸君、安心してほしい。
財団はこの事件からちゃんと学んでいることを伝えたいからこの記録を残している。
財団は私情のために架空のSCIPを作ることは決して許さない。
だがそれはLGBTの職員に 差別をすることも同様 なのだ。
私たちは異常な(アブノーマル)ものを理解して、対応するために存在している。
いかなる種類の偏見も許しはしない。

まとめ(SCP-252-EX)

言うまでもないことだが、SCP-252-EXは過去に書かれた記事(SCP-252"ゲイ爆弾")をリファインした記事である。
トーマス・リーバーマンの行いは稚拙というほかはないが
よく考えれば両親が財団のエリートで自分も財団に入ったならば
SCPの影響を受けて精神に不可逆な異常を受けた などと告白すれば
人型SCP扱いされて死ぬまで収容される可能性もあったことはわかるはずである。
それでもこんなことをしてまで自分の性的志向を隠そうとしたという彼の心情を考えると
色々と見えてくるものがあるのかもしれない。

SCP-252-EX

A Completely Normal Bomb(完全に正常な爆弾)



追記・修正は自分の性的志向を打ち明けるかどうかを考えてからお願いします。



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最終更新:2024年01月27日 22:44

*1 「ゲイ」とは同性愛を示すスラングとして定着しているが「明るい、陽気」という意味もあり、SCP-230(世界一ゲイな男)はそちらの意味でゲイな奴である。

*2 なんでも両親がどちらも財団職員だった場合はその子供は18歳からいきなり財団で働くこともできるらしい。少なくともこの記事のカノンでは。