猫(アナザーエデン 時空を超える猫)

登録日:2023/02/22 Wed 22:22:22
更新日:2024/05/04 Sat 14:27:47
所要時間:約 5 分で読めます




WFSが提供するRPG作品「アナザーエデン 時空を超える猫」。

スマホ発のターン制RPGとしてはいっとう古典的な作品である本作だが、タイトルに「猫」とつくだけあってか、至る所に猫が登場している。
この項目ではそんな本作の「猫」にまつわるアレコレを紹介する。

猫が関わるシステム

  • 野良猫
先述した通り、本作では至る所に猫が登場している。
人里は勿論のこと、一部の危険地帯以外のエリアには大体野良猫が生息していると言って差し支えない。それこそ猫がいない場所よりもいる場所の方が多い。猫アレルギーの方は大変息苦しい世界であろうと思われる
この野良猫達はリリース初期は単なる背景だったが、後に後述する連れ歩きや図鑑といった機能が追加されている。

  • 連れ歩き
リリース時点で主人公の飼い猫である「ヴァルヲ」が移動中についてくる機能があったが、アップデートによりヴァルヲの代わりにマップ上にいる野良猫を連れていくことが出来るようになった。
なお、連れていく猫を変更する場合、元の猫は本来の縄張りへ帰る(ヴァルヲの場合は主人公の自宅へ帰る)ので、同じ場所に赴けば再度連れていける。

基本的に登場するのは移動中のみで、メイン/サブ問わずストーリーに大きく絡むことはない。

  • アにゃザーエデン
主人公の飼い猫であるヴァルヲが主人公となって進行する特殊なモード。
行けるエリアは大きく制限されており、現代世界の自宅から地続きになっている部分のみ。
後にアップデートで行動範囲が広がり、商船の積荷に紛れることで東部の砂漠地帯及び同地域の古代/未来に往来可能になった。

行動範囲内には専用のサブクエストや専用の会話が用意されており、一部キャラクターやNPCの意外な一面を窺い知ることもできる。
各地の猫達と物々交換を行って後述の猫用装備の素材を収集できる。ちなみに物々交換で相手の猫から要求されるのはその辺にいる虫とか魚とかトカゲ。猫の個体によって好みも異なり、ニーズに合ったものを贈ったほうが稀少な素材を入手しやすい。
基本的には100%癒し要素だが、このモードで特定の地点に行かなければ解放されないボスやショップも存在する。特にアにゃザーエデンが絡むショップのグラスタ(装備)は実用的なものが多く重要だったり。

また、アップデートで追加されたエリアである「ネコロニー」には猫のPTを作り、猫と戦い、猫のレベルを上げる「猫バトル」が用意されている。
あろうことか猫レベル合計5000という頭のおかしい条件の勲章が用意されており作中でも指折りの苦行として名高い*1

  • ねこ図鑑
先述のアにゃザーエデンと共に実装された、各地に点在する野良猫を図鑑に登録する機能。
図鑑では猫の見た目、所在に加えて性別と性格の確認が可能。

  • ねこ装備
連れ猫を色々着飾ることができる機能。見た目が変わる以外の効用はない。
先述のアにゃザーエデンで手に入る素材から作るものと、月間ミッションにあたる「試練」から回収できるにゃんコインと交換するものがある。
後者は各プレイアブルキャラの衣装や所持品を模した所謂なりきり装備で、毎月1セットずつ追加されている。

  • 連れている猫が関わるギミック
一部のエリアやダンジョンには連れている猫を操作し、ギミックを解かされる箇所がある。
例えば人間では入れない小さな隙間から奥に入り込み、スイッチを押してくるなどの役割を果たす。
他のゲームで言うとDQ8のトーポを操作するパートに近い。

  • ねこ写真館
アップデートで追加された施設。猫を様々な背景で撮影できる。
シャッター音が鳴るがあくまでも演出なので写真に残したい場合は手動でスクリーンショットを撮る必要がある。
また、条件を満たした猫と装備の組み合わせを連れてくることで報酬が獲得できる。
実際にはもっぱらキャラクターの各モーションを眺めるための施設である。

個性的な猫達(一部)

  • ヴァルヲ
本作の主人公・アルドの家の飼い猫である雄の黒猫。
近所の野良猫のランジェロとガールフレンドを巡ってよく喧嘩しているらしい。
ゲーム内の図鑑の性格欄には「怖がり」と記載があるが、先述のアにゃザーエデン等では割とアグレッシブな活躍(?)が見られる。
テイルズコラボのスキットチャットでは専用の立ち絵が用意されている。しかもやたらイケメンの正面顔。

ボーナスダンジョン「幻璃境」では彼を見つけると必ずゴールに辿り着けるため崇められている。
ちなみに恋敵のランジェロの方はハズレマップで出迎える役になっている。

スマートフォンゲーム『OCTOPATH TRAVELER 大陸の覇者』ではコラボ記念として出張し、支炎獣(アナデンで言うバディみたいなシステム)として期間限定で配布された。何気に大陸の覇者側では初となる他社コラボとなっている。


  • ギア
  • チェイン
未来世界の街にいる猫。見た目が完全に猫の形をしたロボット。
当然性別不明。KMS社あたりが製造したペットロボットと思われる。勝手に連れていって大丈夫なのかコレ
未来世界には生身の猫も普通にいるので非常に浮いている。
外典のKMSシティ、外史のダストシティにも同じようにロボ猫がうろついている。

  • からくり猫
そのまんま。絡繰仕掛けの猫で、現代世界の東方・クロサギ城内の廊下を歩いている。
これどう考えても野良じゃなくて国の所有物ですよね?

  • 妖魔殿の床下の猫
このダンジョンでは「水を飲んで小人になり、各所に空いた穴に入って中の仕掛けを解除する」というギミックがあるが、その床下を我が物顔でうろついている凶悪な面構えをした猫
片目の周りに傷が入っている辺り只者(只猫?)では無いようで、うっかり触れると戦闘……どころか、戦闘すらできず床下から追い出される。

元々この床下では凄まじい速度で動く超耐久のネズミやトカゲがランダムエンカウントするのだが、そんな連中とやりあっているだけあるのかプレイヤーキャラは一切歯が立たない。
ただの猫なのにFEARと同じマークで識別されている辺り相当な強者なのかもしれない。当然ねこ図鑑にも登録できない。

  • ドグー
古代東方・ガダロに生息する土偶猫。というか猫の形をしているだけで本当に土偶。猫とは一体……
初訪問時に「焼き物に混ざって立っているドグーが突然動き出し、置物と思っていたアルドが驚く」というイベントがあるが、この時のサイラスの台詞で「あれは土偶でござるよ」「象った土を職人が焼き上げ、魂を込めた」という内容の会話がある。
誰が作ったのかは不明。
ちなみにガダロには他にも3体の猫が居るが、いずれも性別不明で土偶や土人形のような見た目をしている。
エクストラボス「八妖の怪」のイベントで間接的に名前が出ることから、実は数百年単位で生きている可能性がある。

  • ニャカメ
2020年6月20日の公式コミュニティ生放送にて行われた「みんなでつくるアナデン」の企画の一つで提示された猫。
4つの猫デザインから多くのユーザーに選ばれたことで登場が決定、またユーザーのコメントから名前も決定した。
名前の通り、顔のまわりや尻尾が緑色で海藻(ワカメ)みたいになっている猫。……というか海藻が猫の体にまとわりついているようにしか見えない。他3匹と比べ明らかにインパクトが強いので出演者にも「ずるい」と言われた
後に外典のエリアである海底の街アトランティカにて登場している。

  • ムンク
外史の第2弾・白金の塔編で登場。白金の塔の廃棄区画のある部屋を住処にしている猫。
耳の中がピンク色な他は全身が白と鮮やかな水色という異様に鮮やかなカラーリングをしている性別不明の猫。
作中では単に図鑑登録がやや面倒な野良猫の1匹でしかなく特に取り上げて語られることもないが、性別不明であることや出現場所、名前などを総合するに恐らく 正体は……

  • 虚時層(機人世界)の猫
こっちの猫も完全に金属製品のメカのような見た目。
ただし上記の土偶やロボ猫と異なり、世界観自体が人間も動物も植物も機械のスチームパンク世界なので浮いているわけではない。
性別は不明だが、ガダロやエルジオン周りの人工猫と異なり性格に「くいしんぼ」もあるので普通に食事などもするのだろう。

  • マロモアゼル
  • うにゃ
2023年2月22日の公式コミュニティ生放送にて突然行われた「今後登場予定の猫の名前を決める」コーナーで提示された2匹の猫。
1匹目はまろ眉とオッドアイ、ふさふさの尻尾が特徴の雌猫、2匹目は鼻先が黒い三毛カラーの豊満な雄猫。
コメントから出演者の目に留まったこれらの名前に決定された。
後に外伝『彷徨える少女と白夜の綴糸』のエリアで登場した。

  • ダスト
外史の第6弾・ダストシティ編の社畜体験ゲーム営業派遣ゲームで雇用して派遣することができる派遣社員の一人、いや一匹。
確かに猫の手も借りたいとは言うが、だからって営業の仕事に本物の猫派遣してどうするのよ……
ゲーム中の解説では「機械製」「持ち主は不明」とはっきり書かれている。
営業派遣ゲーム前半では案の定あらゆる施設の営業適性が最低と全く使い物にならないのだが、「ある店で営業が可能」と書いてある通り、終盤で活躍の機会が巡ってくる。
マップ内で普通にうろついている猫としては非常に珍しく、一般住民のような扱いでねこ図鑑に載らない。

  • 光る猫
協奏などで目にする半透明の光る猫。
実際は猫ではなく、その世界、もしくは神の意志みたいなもののようである。
テイルズコラボではコラボ先のキャラの夢に現れ、ペルソナではメメントスに現れ……と世界と世界を繋ぐ架け橋的な役割を担っている。

また、外史では別個体とみられる光る猫が時空の穴を開けて幹の世界(本編の世界)からキャラを連れてきており、連れてこられたキャラがシナリオ内での問題解決の鍵になることもある。

なお最初のテイルズオブコラボの DEEN によるテーマソング「 間違いない世界 」はコラボ内容に沿った歌詞になっているためコラボを始めてすぐのクレスの心境かの如く「夢か現実なのか光る猫が現れ」という歌詞が含まれている。

  • 煉獄猫
  • リレーノ
アナザーエデンの世界では輪廻転生に関わるシステムの一部として死者の魂を現世から煉獄界へ導く「煉獄の鎌の使い手」が存在しているが、魂の種類によって担当の使い手が決まっており、作中では二本足の生き物を担当する人間や亜人の鎌使いの他に、四本足の生き物を担当する猫の鎌使いが登場する。
この猫の鎌使い達は特に問題なく人間の鎌使い達の社会に溶け込み、そして当たり前のように人語を話す。ちなみに鎌は口に咥えている。どうやって喋ってるんだとか考えてはいけない。

作中ではイルルゥの先輩である煉獄猫(名前は不明)と、深緋のイルルゥの後輩であるリレーノの2匹が登場。
この2匹は互いに姿が似ているものの特に深い結びつきはない。
リレーノに関しては深緋のイルルゥのバディキャラにもなっており、アナデン6年目にして初めて猫を本編のバトルに参加させられるようになった。

  • 虚時層(猫人世界)の猫
第3部中編の世界は言葉を操り衣服を纏う「猫人」と呼ばれる亜人種が暮らしている原始と文明が融合した世界だが、何故かこの世界にも「動物としての猫」が存在している。
パンダみたいな模様の「ダダ」、ダルマみたいな模様の「ヤオキ」、他にもやたらサイケな色合いの個体が多数など、イロモノ率が妙に高い気がするが、何ら現時層世界と変わらない普通の猫達である。
一部サブイベントでは二足歩行する個体が確認できたりするが、彼らも至って普通の猫で……普通とは?

その他

  • ヤマネコの宅配便
毎日ログインボーナスの石などを届けてくれる配達係の猫。
本項目執筆時点でゲーム配信開始から2000日以上、雨の日も風の日もプレイヤーに石を配り続けてきたアナザーエデン屈指の働き者の猫である。
受け取りのタイミングでアナザーダンジョン内にいた場合は受け取り通知だけが飛んでくるが、それ以外の場所ならばどんな僻地にいようとも瞬時にプレイヤーの眼前に現れる。異空間や電脳空間にさえ現れる。
ちなみにログボ増量などのキャンペーン中は配達係の猫も見た目が変わり、赤い鉢巻をして風呂敷も豪華になる。

  • 救助猫(仮称)
バトル中に戦闘不能者が出た場合、どこからともなく現れては地に伏した味方を音もなく後衛へ引き摺っていく謎の白猫。
システム上、画面に最大4匹まで同時に出てくる。仮称を付けるにあたってここでは救助係ということにしたが、実際には死神とかそういう類かもしれない。
どんなシリアスな場面の戦闘だろうと現れて雰囲気を台無しにしてくれるが、本作のシステム的に1人でも戦闘不能者が出る=ほぼ確実に大劣勢なので、和んでいられるかは微妙なところ。
喝采の脚本のひとつ「ミグランス城の戦い」でもヤラレ役が倒れる際にしれっと登場している。

  • アナザーエデン世界における「猫」
サブタイトルの通り、「アナザーエデン」の世界ではたびたび猫が時空を超える。これは比喩表現ではなく、本当に時空の穴を開けて別の時代に行くことがあるらしい。障子を破るみたいな感覚だろうか?
東方ガルレア大陸の神話では、「時の女神」の寵愛を受けたために猫は時を超えられる……と説明されている。

しかし、どうもこの「猫センサー」は結構ガバガバなようで、コラボシナリオにあたる「協奏」では猫型に擬態しただけの魔獣や精霊が時を超えていたり、モルガナを猫認定して時を超えさせている。それでいいのか……


追記・修正は猫を愛でる方にお願いします。

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最終更新:2024年05月04日 14:27

*1 実装時点では猫100匹全頭をレベル最大の50まで育て上げる必要があった。育てられる猫はねこ図鑑の猫に対応している関係上アプデと共に都度増えていっているため、現在ではそこそこのレベルの猫を大量に並べるだけでも超えられる。