津波

登録日:2011/03/12(土) 01:47:41
更新日:2024/03/24 Sun 11:36:52
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最優先事項

地震が発生した場合、テレビ、ラジオ、ネットなどで津波警報の確認を忘れずに。
海岸や河川敷には近づかず、もし近くにいてしまった場合はビルなどの高い場所に避難してください。



【津波とは】


津波は、海底で発生する地震や火山活動に伴う海底地震の隆起や沈降、まれに大規模な山体崩壊などにより、
その周辺の海水が塊として上下に変動することによって発生し、陸地に押し寄せてくる。
尚、学術用語にもなっており世界的に「Tsunami」と言えば通じてしまう。

地震発生に伴い、突発的に襲ってくるため、海の近くに住む人は対策を心得るべき。

高波と違って海全体が動くので数十cmの津波などと侮ってはいけない。
ぶっちゃけ30cmの津波でもう大の大人が身動きとれなくなります。
50cmもあれば人を押し流すには十分すぎる。
1mの津波でほぼ100%死亡するとされ、助かる可能性はもう奇跡のレベル。

また、チリ地震の際には地球の裏側のチリから丸一日かけて日本に津波が到達し、甚大な被害が出た(チリ津波)ため、発生場所から遠くの地域も危険。

2022年1月16日にトンガで起きた海底火山の噴火では、通常とは異なり、噴火の衝撃による気圧変動が発生し、更にそれに伴う潮位変動が発生。日本では1mを超える変動が観測されたため、津波警報のシステムを使い到達予想地域に警戒を呼びかけた。
幸い日本では死者は出なかったが、同年7月、気象庁は今後同様の現象も津波と定義した。



【対策】



事前に出来る事なんてない。


とにかく今すぐ、全力で逃げろ


地震発生時に海岸や河川敷周辺にいる場合すぐに避難する事。

この時、テレビやラジオなど正しい情報を通じて動くべき。
市役所職員や消防職員、警察官からの指示やサイレン、広報車による避難勧告や指示があった場合も避難する。

海岸、河川敷の周辺にいるのは危険を通り越して自殺行為なのでやめましょう。
なるべく高い場所か山側に逃げるように。
出来るなら山や丘を一つ越えよう。
人間の作った堤防なぞ、津波は簡単に越えてきます。

また、揺れの自覚の無い遠い場所が震源地だったからと言って、警戒情報を得ても「嘘吐くな。地震なんかねー」と海で遊ぶことの無いように。

チリ沖地震やスマトラ島沖地震で痛い目に遭った人が沢山います。
東日本大震災の時も太平洋を挟んで向かい側のカリフォルニアで津波に呑まれた人がいます。
絶対海岸線には近寄るなよ!
海水面が引いたら、それは地獄直前の合図です。
むしろ海水面が引かずに津波が来る場合すらあるので引いたら神様の警告と思って即逃げましょう。

『津波?泳げばおKwww』とか考えているそこのガキ共。

バカなの?

ひとえに波と言っても、数万トンの水の塊がかなりの速度でブチ当たるのと同じなので、生身ならまずひとたまりもありません。
そもそも陸地に来た時点で砂利やら泥やらを巻き上げてドス黒い濁流になっているので、学校のプールのような安全に泳げる透明度なんて期待出来ません。
落ちたら右も左も分からぬ暗闇にまみれて溺死直行です。

試しに子供の身体でお風呂の浴槽に浸かりながら、体を前後に揺らして波を作って揺られてみれば、顔面に被る飛沫で呼吸は乱れ、されるがままに動かされて軽く恐怖を味わえますが、津波はその十倍の圧力で流されます。

また、居住区に押し寄せる津波は殆どの場合で薙ぎ倒した家屋の破片やら木々の残骸を含んでいます。
仮に濁流の中を泳げるどっかの地上最強生物みたいな真似が出来たとして、まずその瓦礫やらで全身をズタズタにされます。
津波が引いた後に発見された死体は、瓦礫と一緒にもみくちゃにされて見るも無惨なことになってます。
運良く津波に呑まれて助かったとしても、海水は元々清潔とは言いにくい上に
大津波というものは幅広い海域や地域を飲み込んで進む巨大な海水なので 汚染物質や危険な細菌を多量に含んでおり
ちょっと溺れただけで助かった、と思い放置していると汚染した海水を飲んだことで 津波肺 という特殊な肺炎を起こし
気づいた時には急激に悪化して死亡というパターンも多い。とにかく津波に呑まれないに限るが、助かってもすぐに受診しよう。

…とまぁ、早死にしたくなければ中二病を拗らせて泳ぐなんてアホな真似はしないことだ。
沿岸部の震災で亡くなった人の7~8割強は津波で逝ってます。

また、移動する場合は自動車を使うのをやめて徒歩で避難すべきです。
津波は全てを押し流しながら陸に上がってくるので、瓦礫混じりの濁流に呑まれたら、車ごともみくちゃにされるからです。
そうなったら車からの脱出が困難となります。

今回の東北太平洋沖地震における津波でも、車で避難している最中に波に呑まれ、車に閉じ込められた人が多数いました。

そして何より、地震など混乱時に車を使うのは非常に危険であるし、渋滞なども予想されるので避けるべきです。
揺れにハンドルを取られてまともに走れない可能性も考えられます。

リアス式海岸などのように海岸線が複雑な地形の場合、来る波と跳ね返った波とが重なって津波が巨大化することが知られています。
そのような場所にお住まいが近い方は特に気をつける必要があります。

避難する建物はできるだけ堅牢な方がいいです。
鉄筋コンクリートのアパートやマンションに逃げましょう。
せいぜい4-5Fを目安に。

逆に高層に逃げるのは得策ではない時もあります。
津波云々ではなく、地震の揺れは免震構造のビルの高層ほど周期が長く、強くなります。
余震は常に警戒。頭上からの落下物に注意。

そして、津波警報や注意報が解除されるまでは気を抜かない事。

地震や津波の時こそパニックにならず、落ち着き、冷静に避難してください。

【津波てんでんこ】

三陸地方は過去に幾度も津波の被害があった地であることから現地では「津波が発生したら、他人の心配より前に各自てんでばらばらに逃げろ」と言い伝えられてきたとされ、1990年に防災標語として作られた。
一見、「自分だけが助かればいいのか」などと非難されそうな言い伝えのようであるが、
  • 自助原理の強調
  • 他者避難の促進
  • 相互信頼の事前醸成
  • 生存者の自責感の軽減
の4点を意味するもので、決して自己中心的な意味ではない。


状況が変化すると思いますので、追記と修正を行って頂くとありがたいです。

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最終更新:2024年03月24日 11:36