マペット・ムービー

登録日:2023/05/20 (土)
更新日:2023/06/23 Fri 12:39:08
所要時間:約 2 分で読めます





人生は映画なんだ

自分を信じて前に進め

悔いなく毎日生きていこう

大きな夢 追いかけながら



「マペット・ムービー」(原題:The Muppet Movie)は1979年に公開されたマペットが主役の映画。
ジム・ヘンソンの手で生み出され、『マペット・ショー』等で高い人気を誇るマペットシリーズの初の映画化作品であり
カーミットを始め個性的な仲間たちがどのようにして出会い人気スターになるかを描く前日譚となっている。
また本作はこれらの出来事を自分たちで映画にしたノンフィクション作品という設定であり、
本編に登場しないマペットたちも同作の試写会のシーンで多数登場している。
今作にもメル・ブルックスやポール・ウィリアムズと言った有名人が多数ゲスト出演し、
本作の中盤で同じジム・ヘンソンが手掛けた『セサミ・ストリート』のビッグバードが登場し、カーミットたちと共演を果たした。
本作は興行的にも大成功を収め、以降も様々な長編映画やTVシリーズが制作されている。
また、劇中歌である「レインボー・コネクション」は翌年の1980年のアカデミー賞において歌曲賞にノミネートされた。
2011年に公開された映画『ザ・マペッツ』にも今作とのつながりがあり随所に今作のオマージュがちりばめられている。

日本で初公開された際には『 マペットの夢見るハリウッド 』という邦題が使われていたが、現在の配信版などでは原題と同様のタイトルが使われている。
このため、日本のファンにとっては旧邦題の方が馴染み深いかも知れない。

ストーリー

フロリダの沼地に住むカーミットは、バンジョーを弾き語りしながらつつましく暮らしていた。
そんな中で沼地に迷いこんだスカウトマンと出会い、ハリウッドでオーディションが開催されることを知る。
普通過ぎるカエル生を変えるためにハリウッドに旅立つことを決めたカーミット。
そして道中でフォジーやミス・ピギーを始めとした個性的な仲間たちが集い、旅はますます賑やかになっていく。
しかし、そんな中で強欲なカエル料理のチェーン店の店主ドク・ホッパーがカーミットを店のイメージキャラにしようと付きまとっていた…


登場人物

LD版の吹き替えキャストは『マペット・ショー』のキャストに準じている。
Disney+版の一部吹替キャストは、かつてNHKで放送していた『マペット放送局』のものと共通している。

カーミット
声:ジム・ヘンソン / 山田康雄(旧吹き替え版)、真殿光昭(Disney+版)
ご存じマペットたちのリーダーで、今やハリウッドに自らのプレートを持つ程、世界で最も有名なカエル。
はじめは只のカエルでありバンジョーを弾きながら沼での生活を楽しんでいたが、
沼に迷い込んだハリウッドのスカウトマンにスターのオーディションを持ちかけられ、
ハリウッドに行くことを決意し、道中で出会ったゆかいな仲間たちと共に楽しい旅をする。
冒頭の熱唱シーンは原語版、吹き替え版共に必見。

フォジー
声:フランク・オズ / 神山卓三(旧吹き替え版)、江原正士(Disney+版)
ご存じクッサイギャグが大好きのおしゃべり熊で、カーミットが道中で最初に出会った仲間でもある。
荒くれ者達が集う酒場でコメディアンとして働いていたが肝心のギャグが一切ウケず、
荒くれ者達からブーイングを浴びせられていたところを、カーミットに拾われ彼のハリウッドへの旅に同行する。
物語の最初で乗っていた車は彼のおじの所有物であり、中盤でホッパーの追跡から逃れるために中古車屋に売りに出された*1

ミス・ピギー
声:フランク・オズ / 天地総子(旧吹き替え版)、小形満(Disney+版)
ご存じマペット界一の美人で腕っぷしの強いブタ。だが(声は)男だ。*2
美人コンテストで優勝しインタビューを受けたところ、
偶然カーミットを見つけて彼に一目惚れし、強引にハリウッドへの旅に同行する事になるが、
次第にカーミットも彼女に惚れていく。

ゴンゾ
声:デーヴ・ゲルツ / 熊倉一雄(旧吹き替え版)、塩屋浩三(Disney+版)
ご存じ正体不明のスーパーパフォーマー。
映画スターを目指してパートナーのメンドリのカミラと共に
オンボロ車でインドに向かおうした所を、カーミット達の運転する車に激突してしまう。
幸いお互いの車が大破することはなくカーミット達と意気投合しハリウッドへの旅に同行する。

ロルフ
声:ジム・ヘンソン / 永井一郎(旧吹き替え版)、江原正士(Disney+版)
ご存じマペットの犬のピアニスト。
カーミットとミス・ピギーがお食事で行ったレストランでピアノを弾いたところを、
カーミットと出会い意気投合し、彼の旅に加わる。

ドクター・ティース
声:ジム・ヘンソン / 福沢良(現・福沢良一、旧吹き替え版)、多田野曜平(Disney+版)
ご存じマペット界のロックバンド、『エレクトリック・メイヘム』のリーダー。
古びた教会にメンバーたちと住み着いており、
カーミット達と出会い意気投合し彼らをドク・ホッパーの手から逃すため、彼らの車を演奏しながらペイントして手助けした。
その後はカーミット達とはいったん分かれるが、終盤では車が大破して草原で野宿してたカーミット達の前に再び現れ、彼等の旅に同行する。

アニマル
声:フランク・オズ / 肝付兼太(旧吹き替え版)、緒方賢一(Disney+版)
ご存じエレクトリック・メイヘムの暴れん坊ドラマー。
その存在感からメンバーの中では人気が高く、後に『マペット・ベビー』等でも単体で登場している。
見た目通りの野性的な性格だが、ドラムのテクニックは超一流。
エレクトリック・メイヘムのメンバーの中では出番は最も多く、ドク・ホッパーとの一騎打ちでは重大な活躍をする。

ブンゼン&ビーカー
声(ブンゼン):デーヴ・ゲルツ / 野沢那智(旧吹き替え版)、江原正士(Disney+版)
声(ビーカー):リチャード・ハント / 山田俊司(旧吹き替え版)、小形満 (Disney+版)
ご存じ温厚だけどヘンテコなものを作る発明家とひょろながで「ミミミ…」としか喋れない助手。
終盤でカーミット達が行き着いたゴーストタウンに住み着いており、そこで様々な発明品を作っていた。
中でも発明品の1つである瞬間発育剤は、ホッパーとの最終決戦の際に重要な活躍をする。

ビッグバード
声:キャロル・スピニー / 森功至(旧吹き替え版)、真殿光昭(Disney+版)
ご存じ『セサミ・ストリート』からゲスト登場の黄色くてデカいカナリア。
テレビ番組に乱入しようとニューヨークへ向かう所をカーミット達と出会い、
彼等のハリウッドへの旅に誘われるがあっさりと断った。
なおDisney+版で吹き替えを担当した真殿光昭は、NHK版セサミにおいてもビッグバードを担当しており、久々の再登板となった。

スタトラー&ウォルドーフ
声(スタトラー):リチャード・ハント / 前沢迪雄(旧吹き替え版)、唐沢龍之介(Disney+版)
声(ウォルドーフ):ジム・ヘンソン / 河村弘二(旧吹き替え版)、吉富英治(Disney+版)
ご存じ毒舌老人コンビ。
本作の試写会に参加しており合間合間に好き勝手言って笑いあっている。
最終的にスタトラーは最後まで持ちこたえたが、ウォルドーフは映画のつまらなさに寝静まっていた。

ドク・ホッパー
演:チャールズ・ダーニング / 富田耕生(旧吹き替え版)、楠見尚己(Disney+版)
本作の悪役。
カエルの専門料理店のオーナーで、
カーミットを自身の店のマスコットキャラにしようと企むが、
彼にはあっさりと断られて以降、カーミット達を追い回し最終的には彼を始末する事もいとわなくなる…

マックス
演:オースティン・ペンドルトン / 千葉繁(旧吹き替え版)、越後屋コースケ(Disney+版)
ドク・ホッパーの部下。
基本的にはホッパーに忠実だが、内心では彼の事を快く思っておらず、
苦言を零す事があるが昇給の話を聞かされるとやはり忠実になる困った面がある。


追記修正は、ハリウッドで夢をつかんだ方がお願いします。

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最終更新:2023年06月23日 12:39

*1 その際フォジーが「そんな事をしたらおじに殺される」と名残惜しそうに嘆いていたことから、おじや本人もこの車にとても思い入れがあったと思われる

*2 女性キャラなのに声だけ男なのは原語版からの仕様なのだが、旧吹き替え版のみ誤解を避けるためか女性歌手兼声優の天地氏が担当している。