さくらヒロシ

登録日:2023/06/16 (Fri) 01:09:29
更新日:2024/04/27 Sat 08:11:43
所要時間:約 7 分で読めます





人間てのはよぉ

物事全部覚えてたら

かえって苦しくって生きていけないもんよ


さくらヒロシ」とは、漫画及びアニメ・ドラマ『ちびまる子ちゃん』の登場人物。
CV屋良有作/演:高橋克実、三村マサカズ、児嶋一哉、磯部勉、玉木宏(青年期)



【概要】

主人公のまる子(さくらももこ)の父親。
誕生日は6月20日、血液型はA型。
『ももこのほのぼの劇場』や『ひとりずもう』といった、さくらももこのエッセイ作品にも同じ姿で登場。
『ちびまる子ちゃん』の原作及びアニメ、エッセイを含めても、すみれと共に概ねキャラが一貫している。

作者や単行本のキャラ紹介は「父ヒロシ」と表記。
まる子を「まる子」、さきこを「お姉ちゃん」、すみれを「母さん」、友蔵を「じいさん」、こたけを「ばあさん」と呼んでいる。
まる子、さきこ、すみれには「お父さん」、友蔵、こたけ、山ちゃんには「ヒロシ」と呼ばれている。

モデルは作者のさくらももこの父親。名前も同じ広で、静岡県清水市で八百屋を営んでいた。



【人物】

呑気なお調子者の中年男性。一人称は「俺」
年齢は妻のすみれと共に40歳。
父の友蔵や娘のまる子も呑気者で、さくら家の半分はそっくりな気質。
細かいことは気にしない大雑把な性格で、まる子の話やおねだりを適当に躱すこともしばしば。
いざという時は頼もしく家族思いな一面を見せ、海水浴でまる子が浮き輪と共に流されると全力で助けに行き、学校のトイレに閉じ込められ行方不明になると家族総出で捜索した。
最後に見つかったはいいものの、安堵した反動で腰が抜け先生に背負われ帰宅した。

面倒臭がりで潮干狩りといった家族サービスはあまり乗り気ではなく、町内会のイベントも嫌々こなしているが、流石にシンナーの啓発映画や自撮りの宣伝映像には引いていた。
悪ぶって中学時代のまる子に万引きの体験談を話したが、すみれと共にドン引きされている。
イエス・キリストを何故か「エスさん」、『ひとりずもう』ではディスコを「デスコ*1」と独特な呼称をする。

視聴者から無職説が囁かれるほど『ちびまる子ちゃん』で職業に触れられないが、
『ひとりずもう』では、二階建ての自宅で「さくら青果店」を営んでいる八百屋



【趣味・嗜好】

酒、タバコ、プロ野球を愛する典型的な昭和のオヤジ。
大体テレビを見ながら晩酌で酔っ払っている。
好きな食べ物はかつおの刺身や煮魚といった酒のつまみになるもの。
フランス料理のような洒落たものより庶民的な居酒屋や普段食べ慣れたすみれの料理を好む。
酒が入ると更にお調子者になり、台所と茶の間を意味もなく往復し、お花見ではワンカップで酔っ払いまる子と魔術団を結成して偶然よし子さん一家と共に居合わせたさきこを唖然とさせた。
友蔵と一緒に気が大きくなってついすみれの悪口を言い激怒させたことも。
町内会の北海道旅行では、呑んだくれて温泉でのぼせ、シラフの時に土産物の食器を破る等、同行するみまつ屋たちに迷惑を掛けるトラブルメーカーになった。
酒好きが高じて初亀酒造とのコラボ商品「初亀 ちびまる子ちゃんコラボ日本酒 純米吟醸 父ヒロシ」も実際に発売されている。

テレビ番組は何よりも野球中継を優先し、テレビっ子のまる子とは度々衝突するも父親権限で自分の意見を押し通す。
休日は大体家でゴロゴロしているが、気が向いた時は釣りに出かけている。波平と違い腕はそこそこ。
喫煙者だが、アニメでは徐々にタバコを吸う頻度は少なくなっている。
歌手の美空ひばりのファン。

すみれと同様に甘えん坊なまる子に弱い時があり、意のままに甘やかしてしまうことも。
こたつで寝ているまる子を優しく布団まで連れて行く日もあれば、引きずり出して放置する日もある。
手乗り文鳥を欲しがったまる子に負け、売り切れで妥協してジュウシマツを買ってあげたが結果はお察し。
友蔵がベルトクイズQ&Qの収録まで通ると学校を休むのを許可して応援に着いて行かせた。

愛車は『ちびまる子ちゃん100回記念の巻』で当てた白い車。
漫画では作者が車を描きたくないので読者の「ヒロシの車さん」から半ば催促されて漸くドライブ回が描かれ、その後釣り以外には使われないと明記するほど出番はないが、アニメではそういった事情がないので自家用車として度々登場。
さくら家の敷地にガレージは無く、普段はどこかの駐車場に置かれている。



【青年期】


僕はね、悲しいことや辛いことがあると必ず港に来るんだ…


『ちびまる子ちゃん』収録のエッセイ漫画『口笛が聞こえる』では、すみれとの馴れ初めと驚愕のビジュアルが明かされた。
しがない中年となった現在は見る影もないが、20代の頃はスーツを着こなすダンーイ。
石原裕次郎を心のライバルにし、港で口笛を吹く格好いい青年だった
実際には無口で渋い顔をしているだけで大した思想も持たず、グループ交際中につまみを欲しがる酒好きで根本は変わらない。
友達の引き合わせで後に妻となるすみれと出会い、呑気で大らかな姿に親しみを持たれた。
過去の失恋を引きずり申し訳なさを感じていたすみれが犬の糞を踏んだのを察して笑顔で靴を磨く優しさも見せ、1人行き着いた港で口笛を吹いていた。
当時の話を聞いて照れ隠しで思い出の曲を風呂場で口ずさむ粋なところも。
この馴れ初めからまる子は自分を犬の糞の産物とも思っている。
その後、28歳で第一子のさきこが誕生、31歳で第二子のまる子が誕生している。
ドラマ版の青年期を演じたのは同じヒロシでも玉木宏



【関係人物】

ヒロシの次女。
呑気でお調子者、お節介と性格面が非常に似通っている。
家族の前で放をするといった、悪い意味でもヒロシの影響を受けている。
小学3年生でも一緒にお風呂に入って湯船で熱唱するほど親子仲が良い。
『ひとりずもう』では、小学5年生になっても一緒に入っていたが、まる子が友達との会話で普通でないと知って遂に卒業する事になった。両者とも一抹の寂しさを感じている。
『ももこのほのぼの劇場』では、高校時代のももこがディスコに行くと心配してすみれと一緒に迎えに行き、お節介と思われつつも親心に感謝されていた。
上京する際はあっさり送り出したものの、お父さんを思って泣かれることはなく拗ねて酔っ払った。

  • さくらすみれ
ヒロシの妻。旧姓は「小林」
たまに喧嘩もするがお似合いの夫婦。
『ちびまる子ちゃん』では専業主婦、『ひとりずもう』ではさくら青果店を手伝っている。
普段は怒ったすみれに手も足も出ず、完全に尻に敷かれて主導権を握られている。
現在はおばさんパーマの中年女性でヒロシと共に見る影もないが、若い頃は美人のダンールだった。
本人曰く榊原郁恵似、第三者曰くペギー葉山にそっくりとも。
『お父さんとお母さん けんかするの巻』では、さきことまる子が号泣するほど終始シリアスムードで離婚話を繰り広げたが、その原因は非常にしょうもないものだった。

  • さくらさきこ
ヒロシの長女。
しっかり者で怒られるような事も滅多にないので、基本は自主性に任せている。
初めての子供で写真なども多く残っているが、反動でまる子は大分少なくなった。
両親が離婚しそうになると収入面で有利なヒロシ側に着いたが、家族離れ離れに耐えきれずまる子と共に号泣しながら説得に回った。

ヒロシの父親。
顔に締まりがなく、呑気者でヒロシとの血筋を感じる。
若い頃はこたけと共に美男美女で、さくら家が意外と容姿に恵まれた家系である事がうかがえる。

  • さくらこたけ
ヒロシの母親。
すみれ、さきこと共に、呑気者が半分を占めるさくら家では冷静沈着な常識人。
壊れ掛けのテレビを叩いて治す達人。

  • 山口利光
ヒロシの幼なじみ。あだ名は「山ちゃん」
一緒に居酒屋で楽しく呑んだくれ、ヒロシをさくら家に連れ帰ってくれる。



まる子、一緒に追記、修正するぞ

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最終更新:2024年04月27日 08:11

*1 昭和一桁うまれであるため、ちいさいア行が発音しづらいらしい