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濡れ髪のカリブー

登録日：2023/07/21 Fri 22:28:30
更新日：2024/02/19 Mon 20:48:20
所要時間：約 3 分で読めます



あァ神よお許しを!!!


漫画『ONE PIECE』の登場人物。

●目次

プロフィール

本名：カリブー
異名：濡れ髪のカリブー
年齢：32歳
身長：228cm
懸賞金：2億1000万ベリー
所属：カリブー海賊団船長
悪魔の実：ヌマヌマの実（自然系(ロギア　)）
出身地：北の海
誕生日：7月4日
星座：蟹座
血液型：XF型（現実だとAB型）
初登場：単行本61巻・第598話・『2年後』
好物：ババーのミートパイ
CV：てらそままさき



概要


カリブー海賊団の船長で、異名は"濡れ髪のカリブー"。
共同で船長を務める弟・コリブーと共に海兵殺しで有名であり、2年後のシャボンディ諸島で超新星(ルーキー)の1人に数えられており、その中でも凶悪さ等で海賊や海軍からも恐れられていた。
外見は褐色の肌に長い舌が特徴的で、袖からは手を出してないダボダボの服を着ている男。


人物

かなりねちっこい喋り方が特徴的。
性格は残虐かつ狡猾。命乞いをする海兵に容赦のない仕打ちをし、麦わらの一味（偽物）の傘下になろうとした際には、油断したところを突いて全員殺そうと企んでいた。
だが、本物の麦わらの一味を襲撃して以降は、彼らのあまりにも違った実力差と不運なアクシデントや失敗が多発してドジな面が度々出ている。
まあ、カリブーのドジは単純な運のなさ以上に、自然系にかまけた慢心や時として弟に対してさえ発揮される酷薄な振る舞いなど、本人由来の残念さが原因であることがほとんど。

後述の扉絵での一件以降では残虐性と卑劣さは大人しくなった。
笑い方は「ケヒヒ」。


戦闘能力

自然系悪魔の実「ヌマヌマの実」を食べた「沼人間」。

体を沼に変化させて通常攻撃を逸らすだけでなく、沼の性質を活かして体内に物質を取り込むことも可能。
しかもこの沼は「底なし沼」と称される程にカリブーの肉体を遥かに上回る量でも取り込める。
扉絵で武器工場を取り込んだ後は食後のルフィばりに丸々と太ってしまったが、大人数と武器を収容できる建物ですら飲み込める規格外の容量を誇っている。
あまり音を発さず、水というある程度どこにあってもそうおかしくはない物体のためか隠密にも長け、これを活かして盗み聞きすることが多い。

ただし肉体に宿す物質自体の攻撃力が無いため、とりあえず水を漏らさない容器ならその辺の樽でも構わず、密閉されると身動きできなくなるのが弱点。
逆に取り込んだものは窒息させずに無傷で保管できる利点でもあり、一長一短か。
総じて「生物」「非生物」を問わず拘束・保護・運搬でき、流動性を活かして隠密活動もできたりと海軍やCPなどが欲しがりそうな能力である。

同じくあらゆるものを吸い込む能力「ヤミヤミの実」と比較すると、戦闘においては最大の特徴の「能力の無効化」や「その場にいながらして引き寄せる引力」「取り込んだ物体を強力に圧し潰す圧力」に軍配が上がるが、
ヤミヤミで取り込まれた物体は木造民家なら粉々に粉砕される程の重力がかかるため、“無事に取り込む”とは言い難い。
ヌマヌマはその点、非力な一般人魚であっても無傷で収納できるので……やっぱり秩序側向きではないだろうかこの能力。

一方で、カリブー自身の素の実力は新世界で跋扈する猛者と比べて相当低く覇気も習得していないため、ルフィやぺコムズといった身体能力と覇気に熟達した者にはあっさり敗北している。
そんな彼でも普通の海賊としては破格の2億超えの賞金首であり、自然系の能力を悪用する者の脅威と、悪魔の実だけでは通用しない新世界の厳しさの双方を体現する存在と言える。

技

  • ヌマヌマの機関銃(ガトリングガン)
体内に隠している機関銃を出し、そのまま一斉掃射する。
因みに、ワンピース本編の基本的なモデル時代を鑑みるとガトリングガンはかなり先進的な銃である。


活躍

魚人島編

シャボンディ諸島にてデマロ・ブラック率いるニセ麦わらの一味の傘下になり、近づく事で一味を皆殺しにしようと画策するも、偽物と気付かず参加して戦桃丸率いる海軍の攻撃を受けた。

その後、海軍の包囲網を抜けたカリブーは、ニセ麦わらの一味を生き埋めにし、本物の麦わらの一味を奇襲して皆殺しにしようと海底航行中の一味の母船サウザンド・サニー号を奇襲した。
しかし、不運にもアクシデントが連発してサニー号に自分1人だけ取り残され、味方が全滅してしまう。能力を生かして樽に潜むもフランキーに見つかって樽詰めで拘束、一味と共に魚人島へ行く事になった。

魚人島へ到着してからは一味の前から姿を消し、人魚を海上で売りさばき大儲けするため、入江にいた人魚を数人誘拐した。
誘拐事件が麦わらの一味がやったことだと王族や国民の誤解を招くことに。

ホーディ・ジョーンズ率いる新魚人海賊団のクーデターが勃発すると混乱に便乗し、竜宮城に潜入。
理由は不明だが誘拐した人魚たちを解放し、城の財宝や玉手箱を盗む。
解放された人魚たちは城に残っていた衛生によって発見されて彼女たちの証言で「麦わらの一味は関係ない」と誤解がとける。
その後、盗み聞きしたニコ・ロビンとネプチューン王の会話でしらほしが古代兵器ポセイドンである事を知り、あの人(●●●)なる人物に報告するべくしらほしの誘拐を目論んだが気配に勘づいて現場に来たルフィ達に瞬殺され、しらほしも財宝も取り返されてしまう。

目を覚ますとビッグ・マム海賊団の手に渡った財宝を奪い返そうと企むもペコムズに一蹴された。

ペコムズ「自分を無敵と勘違いしてきた“自然系(ロギア)”の寿命は短い」


扉絵連載「カリブーの新世界でケヒヒヒヒ」

その後もしぶとく人魚達を誘拐しようとするも、ジンベエに即座に倒され再び樽詰めにされる。

ジンベエの手により地上へ連れ出そうとされ、コリブー達が救出にきたものの、あっさりとジンベエに逃げられてしまい新世界のG-5支部に放置される。
同支部のヤリスギ准将に捕まり火炙りされるなど拷問を受ける。
だが、コリブーらが再び救出のためG-5支部と交戦しコリブーに救出されるも、弟と部下を置いて、一人だけ海軍の船を乗っ取って逃げ去った。
おい。

だが、当の本人は逃げる途中に嵐に巻き込まれるといった天罰が下り、何処かの島に漂着する。
そこで見知らぬ老婆に助けられ、その島で起きている紛争に巻き込まれる事になる。

島の伝説となっている革命の指導者「ガブル」と容姿が似ていたことから、島の支配者スコッチに命を狙われるカリブー。
しかし、件の老婆ことガブルの祖母が庇ってくれた隙に一人逃げ出すも、そこへ海軍の戦艦を奪って自身を探していた弟や部下と再会。
コリブーから死んだババーの言ってた「兄弟何があっても仲良く」といった言葉をかけられた。
裏切ったにもかかわらず助けに来てくれたコリブーや老婆に思うところあったのか、カリブーはガブルに成りすましてスコッチを倒し、更には島の住民達を苦しめていた工場も自身の能力によって体内に収容させる事に成功する。
島の支配者達を倒して瞬く間に島の英雄となったカリブー達であったが、そこへ突如X・ドレークが現れ、圧倒的な実力で捕縛されてしまう。
ドレークによって一人ワノ国まで連行された。

余談だが、カリブーの事を自分の孫のガブルと思っていた老婆だが、実は別人だととっくに気が付いていたりする。

アニメではダイジェストだがこの一件は説明されている。

ワノ国編 第二幕・第三幕

ルフィとユースタス・キッドが投獄された兎丼の囚人採掘場に同じく投獄されていたことが判明。

海楼石の手錠をはめられているため弱体化しており、ルフィに接近し脱走を唆そうとするも、これといって絡みもなくサラッと突き放されてしまう。
しかし、幹部塔にて雷ぞうがルフィを助けるために奪取した手錠の鍵が実はカリブーの物であったため、劇中では描写されなかったが雷ぞうによって解放される。

その後は雷ぞうと協力関係になり、夜にルフィとヒョウ五郎の前に現れて事情を説明し、クイーンが食べていたおしるこの入った巨大鍋を持ってきてルフィらに食わせた。

なおルフィとヒョウ五郎は食べきってしまい、丸々と太っていたことに「なんでバレねーんだ？」と雷ぞうと共に呆れていた*1。

ルフィより前に捕まったので兎丼の採掘場に関する情報を把握しており、幹部塔に設置されていた親分タニシと通信係をヌマヌマの能力で取り込む事で敵の通信手段を奪い、兎丼掌握に尽力した。
なお、ルフィには「帰りの船に乗せて欲しい」「昔の事は反省している」と再度懇願。
当のルフィから今度は「心を入れ替えたのならよし」と言われてあっさりと許可された*2。
第三幕では、金色神楽当日には討ち入りには参加せずにいたが、常影港にてカイドウに敗北し海に落とされた後ハートの海賊団によって回収されたルフィを回復させる為、能力で蓄えていた1ヶ月分の食料をルフィに与え復活させた。

その後、天上決戦決着から1週間以上経過したある日、ルフィ達の会話を盗み聞きしたことで古代兵器プルトンの情報を耳にする。
カリブーは魚人島の時と同様、「あの人に知らせちゃわねェとな～～!!!」と考えていた。
ルフィ達が出航する際には、どういう経緯かは不明だが再び樽詰めにされており、サニー号に乗せられている。


未来島エッグヘッド編

世界政府の島のエッグヘッドに麦わらの一味が上陸してしまい、船番担当のゾロとブルックに抗議するが、軽くあしらわれた後、ゾロから「ありがとう降りろ」とルフィを助けた礼と一緒に改めて追放を宣告される。



余談

あの人について

劇中で度々発言していた「あの人」だが、最終に章突入した今でも誰なのか把握してない。
狡猾なカリブーも尊敬している謎の人物のため、読者たちからは「古代兵器情報欲しさにクロコダイル」、「バギーや黒ひげでないか」と考察されている。






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最終更新：2024年02月19日 20:48

*1 クイーンには「なんか昨日より太ってねえか！？」とツッコミいれられたが、カイドウから受けた小紫死亡もあり有耶無耶になった

*2 カリブー自身はあまりにあっさり過ぎて逆に罠ではないかと困惑していた