ドンキーコング たるジェットレース

登録日:2023/08/26 (土曜日) 09:07:27
更新日:2023/09/11 Mon 02:46:12
所要時間:約 25 分で読めます




『ドンキーコング たるジェットレース』とは、パオン(現:パオン・ディーピー)が開発し、2007年6月28日に任天堂が発売したWii用ゲームである。


◆概要

ドンキーコングシリーズでは初となる単独でのレースゲーム。*1
同社の『マリオカート』シリーズとは異なりカーレースではなく、「たるジェット」なるジェット装置を用いた空中レースが特色。若干操作性やキャラクターの性能バランスなどが粗削りな部分はあるものの、カーレースとはまた違ったスピード、スリル、爽快感はひとしお。また、ドンキーコングシリーズ単独での作品ということでコングファミリーはもちろんクレムリン軍団も本作初登場のキャラを含めて多数登場し、ファンアイテムとしても価値のある作品となっている。

◆レース中の操作方法

*2
ボタン/リモコン操作 ゲーム中の操作 備考
Wiiリモコン本体を振る 右移動&加速 MAX SPEEDになった場合加速動作は不要
ヌンチャクを振る 左移動&加速*3 飛行軌道はコースに自動で沿うので「コーナリング」は必要ない
Wiiリモコンとヌンチャクを同時に振り上げる ジャンプ ジャンプ中に加速動作で滞空時間延長
Aボタン アタック
Zボタン/Bボタン アイテム使用
コントロールスティックを倒す ワイルドムーブ

ワイルドムーブ

本作の目玉でありレース中のキーポイントとなるシステム。

いわゆるニトロ。
コース内の各所にバナナが配置されているほかタルの中にもバナナが入っており、それらを50本集めるごとにワイルドムーブのゲージが1つ溜まる。
ゲージが1つ以上溜まった状態でコントロールスティックを一定時間倒してから離すことで、「ワイルドムーブ」が発動し、猛スピードでの前進が可能。
さらにワイルドムーブ中に木製バレルや敵キャラ、ライバルレーサーに突っ込むことで「コンボ」が発生し、ワイルドムーブの持続時間が長くなる。
スピードが通常時と比べて圧倒的に上昇するため、上手くコンボを繋げてワイルドムーブを継続することがレースの結果を左右する必須テクニック。
ワイルドムーブ使用可能数は6つまで溜めておけるので、いつ使うかレーサーの戦略が試される。

◆ゲームモード

  • ジャングルグランプリ
実質的にメインのモード。最大4人対戦まで対応。
8人のレーサーで複数コースを転戦し、各コースの成績ごとに得たポイントを競う。最終的な入手ポイントトップが優勝。

  • ポイント
順位 獲得ポイント
1位 10ポイント
2位 8ポイント
3位 5ポイント
4位 4ポイント
5位 3ポイント
6位 2ポイント
7位 1ポイント
8位 0ポイント
クリア規定順位はなく何位でも次のコースには進める。ただしその代わりしくじって勝利が絶望的になろうともリトライはできない。

最初はトパーズカップのみ登場しており、トパーズで優勝するとサファイアカップ、サファイア優勝でダイヤモンドカップ、ダイヤモンド優勝で最高峰のロイヤルカップが出現。
また、ダイヤモンドカップを1回プレイすると自分で好きなステージを選んでレースができる「オコノミカップ」が、「オコノミカップ」を1回プレイすると走るコースがランダムで選択される「キマグレカップ」が解放される。この両カップはクリアしても実績はつかない。
クラスはルーキー・ワイルド・ヒーローがあり、後に行くほどスピードが速く、CPUのAIが強くなっていく。ワイルドクラスはルーキークラスのサファイアカップ、ヒーロークラスはワイルドクラスのロイヤルカップをそれぞれ優勝すると解放。

  • シングルレース
こちらは1つのコースのみで競う。最大4人対戦まで可能。

  • タイムトライアル
1P専用。コースごとの最速タイムを狙うモード。アイテムはなし。
2回目以降はゴーストが出現するので過去の自分とのレースとなる。

  • フリーラン
1P専用。文字通りフリーラン。

  • キャンディーのリクエスト
1P専用。
キャンディーコングから出される数々の条件をクリアすることを目指す。使用キャラクターはドンキーコングで固定。
レベルは4つ、各レベル8つのリクエストがあり、1つのレベルでリクエストをすべてクリアすると次のレベルに進める。
ちなみにレースゲームに及んでもドンキーコングシリーズの例に漏れず難易度は全体的に高い。

◆出場キャラクター

コングファミリーとクレムリン軍団からそれぞれ8人ずつのプレイヤーキャラが登場する。
コングファミリーは全員今までに登場していたキャラだが、クレムリン軍団は本作初登場のキャラが半数を占める。
ちなみにクレムリン軍団はキングクルールが集めた猛者たちとのこと。
が、本作初登場のキャラは直後発売のドンキーコング ジャングルクライマーに登場せず、さらにジャングルクライマーにてクレムリン軍団との対決が終了してしまったため、本作が最初で最後の登場になってしまっている。
しかも本ゲームでは詳しいキャラ設定も特に明かされておらず、外部作品である「大乱闘スマッシュブラザーズX」のフィギュア説明文ぐらいしかパーソナリティが分かるものがない。

コングファミリーとクレムリン軍団で性能が対になっているキャラが1組ずついるため、対戦では事実上2人が同じ性能のキャラを使用可能……かと思いきや、対になるキャラでもモーションは違うし、コングファミリーとクレムリン軍団はアイテムの性能が違うので完全に同じとは限らない。
なお、リンクリーコング、クランキーコング、クランプ、キングクルールはキャンディーのリクエストで解禁していないと、
ジャングルグランプリやシングルレースにも出場しない。

コングファミリー

ドンキーコング

CV:長嶝高士
  • 出現条件:なし
  • 性能:かそく3、スピード3、まがりやすさ3
ご存じ我らが主人公。
マリオカートで言うところのマリオポジションで、性能は完全に平均。安定した性能ではあるがこれと言った強みもないのが悩みどころ。
ただしキャンディーのリクエストの使用キャラは彼で固定のため使い慣れておくに越したことはない。

ディディーコング

CV:鈴木勝美
  • 出現条件:なし
  • 性能:かそく3、スピード2、まがりやすさ4
こちらもおなじみドンキーの相棒。
スピードが若干遅めな代わりに左右移動が強め。ドンキーと同じく安定性が高いが、やはりもう少し尖りが欲しい性能ではある。バレルジェット経験者としてなんとか頑張ってほしい。

ディクシーコング

CV:笹島かほる
  • 出現条件:なし
  • 性能:かそく5、スピード1、まがりやすさ4
スーパードンキーコング2スーパードンキーコング3で大活躍、ディディーのガールフレンド。
スピードがほとんどない代わりに、加速と左右移動に振り切った性能になっている。このゲームに不慣れな間は彼女を操作キャラとして選べば無難だろう。しかしスピードがスピードなのでランクが上がると苦しいことになる。

ランキーコング

  • 出現条件:コングファミリーを使用しトパーズカップで優勝する
  • 性能:かそく2、スピード4.5、まがりやすさ1
ドンキーコング64以来の登場*4、ひょうきんお兄さん。
スピードが非常に速い。流石ハンドスプリントの使い手。だがその分加速と左右移動の速度が犠牲になっているため、ミスった際のリカバリーが難しいのが難点。
DK64の頃と比べると普段の声がなかなか低くなっており若干イメージが変わったがワイルドムーブ中の声は64時代の頃を彷彿とさせる。まあ同期の彼女がああなので声変わり程度たいした問題ではありません。

タイニーコング

CV:笹島かほる
  • 出現条件:コングファミリーを使用しサファイアカップで優勝する
  • 性能:かそく5、スピード4、まがりやすさ2
こちらもドンキーコング64以来のキャラ*5だが、説明前にちょっと、いやかなり気になるところがあります。

  • 見慣れたタイニーの容姿

  • 本作におけるタイニーの容姿

画像出典:ドンキーコングたるジェットレース、任天堂、パオン・ディーピー、2007年6月28日発売(ゲーム画面よりキャプチャー)

何があったし。
*6

身長はドンキーと肩を並べるほどに成長して人間体型に、服装は臍出しでブラトップとスウェットのセパレートで爽やかなセクシーファッション、仕草もなんかあざとい系の可愛さっていうか……ホントに同一人物?「タイニー」って小さいって意味だよね?こんな大人のお姉さんが?ドンキーコングシリーズってこんな正統派美少女が出るようなゲームだっけ?

……このあまりの変貌ぶりに関しては、ディクシーとのキャラ被りを避けたのではないかという説がまことしやかに囁かれているが真相は不明である。ちなみに海外版においてはタイニーはディクシーの妹という設定がある。*7

えーととりあえずルックスの話は置いといて、性能的にはスピードが高水準であり、加速性能も非常に高いためミスった際のリカバリーが容易。アタックも全方位攻撃なので乱戦にも強く初級者にも非常に扱いやすいキャラと言える。

ファンキーコング

CV:土屋トシヒデ
  • 出現条件:コングファミリーを使用しダイヤモンドカップで優勝する
  • 性能:かそく1、スピード5、まがりやすさ1
乗り物のスペシャリストファンキーも自らたるジェットレースに参戦。
加速と左右移動の性能が全くない代わりにスピードが最速という極端な性能の持ち主。ミスをしやすくその後の立ち直りが難しいが、使いこなせれば最速の名をほしいままにできるだろう。

リンクリーコング

CV:山田みほ
  • 出現条件:キャンディーのリクエストNo.26をクリアする
  • 性能:かそく3、スピード3、まがりやすさ5
まさかの霊界からの参戦者。
加速とスピードが平均的なまま左右移動のみが非常に強いというドンキーコングの完全上位互換である大変扱いやすいキャラ。ただしキャンディーのリクエストをかなり進めなければならず解禁が難しいので「初心者向け」ともまた少し違う気が。
ちなみに他のキャラを追い抜く時「頑張りやぁ~~~」と思い切り人語で煽りを入れる。

クランキーコング

CV:長嶝高士
  • 出現条件:キャンディーのリクエストNo.24をクリアする
  • 性能:かそく4、スピード4、まがりやすさ4
老いてからの方が元気が増している気がする初代ドンキーコング。
ドンキーの祖父ということで当然のごとく性能はドンキーコングの完全上位互換。

+ 【隠しキャラ】
ドンキーコング・ネオジェット
CV:長嶝高士
  • 出現条件:キャンディーのリクエストを全てクリアする
  • 性能:かそく5、スピード5、まがりやすさ5
キャンディーのリクエスト全クリで解禁される、全能力☆5つの最強キャラクター。

クレムリン軍団

クリッター

CV:土屋トシヒデ
  • 出現条件:なし
  • 性能:かそく3、スピード3、まがりやすさ3
毎度おなじみ……というわけでは実はないクレムリン軍団の下っ端戦闘員。
レア社時代は間抜けな印象が強かったが、本作では悪格好いい系の雰囲気になっている。
飛行性能自体はドンキーと同一。

キップ

CV:鈴木勝美
  • 出現条件:なし
  • 性能:かそく3、スピード2、まがりやすさ4
本作初登場、クレムリン軍団の少年構成員。腕白で悪戯好き、クレムリン軍団最年少らしい。飛行性能はディディーと同一。

キャス

CV:笹島かほる
  • 出現条件:なし
  • 性能:かそく5、スピード1、まがりやすさ4
本作初登場、クレムリン軍団の少女構成員。ませていてイジワルな性格とのこと。飛行性能はディクシーと同一。

コプター

CV:利根健太朗
  • 出現条件:クレムリン軍団を使用しトパーズカップで優勝する
  • 性能:かそく3、スピード3、まがりやすさ5
スーパードンキーコング3以来の登場となる、空中戦闘員。
飛行性能はリンクリーと同一で、解放条件が緩いためこちらは正真正銘の初心者向けキャラ。

カリプソ

CV:津々見沙月
  • 出現条件:クレムリン軍団を使用しサファイアカップで優勝する
  • 性能:かそく5、スピード4、まがりやすさ2
本作初登場、クレムリン軍団の構成員。アフロヘアが特徴のクールキャラ。何でもクラブのオーナーだとか。飛行性能はタイニーと同一。

クラッジ

CV:土屋トシヒデ
  • 出現条件:クレムリン軍団を使用しダイヤモンドカップで優勝する
  • 性能:かそく1、スピード5、まがりやすさ1
本作初登場、クレムリン軍団の構成員。スーパードンキーコング1のクラッシャを彷彿とさせるパワフル系のキャラ。パワーは強いが頭を使うのは苦手だそうな。飛行性能はファンキーと同一。

クランプ

CV:土屋トシヒデ
  • 出現条件:キャンディーのリクエストNo.16をクリアする
  • 性能:かそく2、スピード4.5、まがりやすさ1
クレムリン軍団の上級戦闘員だが何故かキャラ付けが過去作から大幅に変わっており、バケツをヘルメット代わりに被ったおとぼけ系キャラになっている。飛行性能はランキーと同一。

キングクルール

CV:土屋トシヒデ
  • 出現条件:キャンディーのリクエストNo.31をクリアする
  • 性能:かそく4、スピード4、まがりやすさ4
クレムリン軍団の首領、キングクルールももちろん参戦!他のキャラとは違い、特製の大型たるジェットを持ち出してくる。飛行性能はクランキーと同一。

◆アイテム

コース上にあるの風船をキャッチすると、それぞれの色の風船で異なるアイテムを入手できる。
マリオカートのように順位によって出やすいアイテムが異なるようになっているほか、
赤い風船はコングファミリー向け、緑の風船はクレムリン軍団向けとなっており、
それぞれ対応する陣営のキャラクターが使用することでアイテムの性能がパワーアップするギミックが仕込まれている。
なおアイテムの使用モーション中は他の動作が何もできないので、うっかり障害物地帯で使ってダウンしないように。

赤い風船

  • いたずらモンキー
パワーアップ:効果時間延長
前方のレーサーに取り付いて一定時間そのレーサーのバナナを捨て続ける。

  • スコークス
パワーアップ:効果時間延長
前方のレーサーに取り付いて、ワイルドムーブを使おうとすると突進攻撃して強制ダウンさせる。
本ゲーム一番のキーであるワイルドムーブが使えないのは非常に致命的。

  • コークス
パワーアップ:ダウン時にバナナを全て落とさせる
1位レーサーの後ろに現れて突進攻撃。タイミングよく左右移動やジャンプで直線軌道から逸れるとかわせる。
かのトゲゾーこうらほど強力というわけではないが、ただでさえダウンが強烈な上、
コングファミリーに使われるとバナナを落としてしまうのがかなり痛いので1位にとっては要注意アイテム。

  • バナナフェアリー
パワーアップ:効果時間延長
バナナの取得可能範囲を拡大。一応展開しておけばどんな時でも役に立つ。

  • ファイアバナナ
パワーアップ:本数増加
燃え盛るバナナをまき散らし、衝突したキャラをダウンさせる。

  • パワフルメロン
パワーアップ:効果時間延長
無敵化。いわゆるスターである。単に障害物の影響を消すのみならず、鋼鉄製のタルや普段は倒せない敵でもワイルドムーブを継続できるようになるのでかなり有用。

  • クリスタルココナッツ
パワーアップ:なし
無敵化かつワイルドムーブ無限化。一気に逆転の芽が生まれるが、それだけ入手も困難。

  • 食べごろバナナ
パワーアップ:なし
バナナを30本入手。とりあえず入手したら即使っていいだろう。


緑の風船

  • ミニネッキー
パワーアップ:ダウン時にワイルドムーブ使用数減少
SDK1以来の登場となるミニネッキー。こちらは後方への突進攻撃となる。回避はジャンプか左右移動で。

  • タツマキ
パワーアップ:バナナ奪取数増加
他のレーサーからバナナを奪って自分のものにする。

  • 投げバレル
パワーアップ:TNTバレルに変更
後方のレーサーにバレルを3個投げつけて攻撃。ただのバレルは攻撃で壊されてしまう上にスピードダウンのみだががTNTならダウンをとれる。

  • ミニジンガー
パワーアップ:匹数増加
トラップとしてミニジンガーの群れを配置し、誤って通過したレーサーは加速動作で全員振り払わないとその間最高速度がダウン。

  • パイナップル・ランチャー
パワーアップ:2発射出


プレイヤー「チャンキーコングはどうした!」


……まさかのチャンキーコングは本人が登場せず武器のみ登場、しかもその武器はクレムリン軍団の武器扱いという仕打ち。チャンキーおよび彼のファンは泣いていい。
でも一番嘆いているのは存在の匂わせすらないディンキーコングのファンではないかという説も。

一応性能を言っておくと前方のレーサーを追尾してパイナップルを命中させる。タイミングよくジャンプするとかわすことが可能。

  • クレムリンW
パワーアップ:増加量1追加
使用するとワイルドムーブ使用可能数がその場で1増加。序盤に入手できれば一気にトップに躍り出ることもできる。

  • メガTNTバレル
パワーアップ:なし
マリカで言うところのサンダーに相当。全員の頭上にメガTNTバレルを落下させ、ワイルドムーブ使用可能数を強制的に0にする上に左右の操作を反転させ、アイテムを使用不可にする。
戦況を一気に逆転させる可能性を秘めたアイテムだが、それ相応に入手できる確率は低い。

  • 食べごろバナナ
パワーアップ:なし
赤い風船との共通アイテム。


◆コース上のオブジェクト

  • バレル
ドンキーコングシリーズの基本、木製タル。通常攻撃で壊せるほか、ワイルドムーブで突っ込むことでコンボを成立させることができる。

  • アイアンバレル
こちらは障害物であり、パワフルメロンやクリスタルココナッツを使わない限り壊せない。
誤って激突してしまうとダウンとなってしまい、しばらく行動不能になる。

  • TNTバレル
毎度おなじみTNTバレル。間違って激突すると爆発してダウン。爆発時に近くにいると巻き添えを食う。

  • 加速たる
矢印が描かれたタル。中に入ると高速で射出されて高速前進。また、特定のタルに入ると隠しルートに進める場合も。

  • スーパー加速たる
黄色のタル。中に入るとゲージが表示され、ゲージがMAXになった時に射出できれば高速射出となる。

  • パフォーマンスバレル
赤いタル。
射出されると画面にWiiリモコンを振る方向の指示が出されるので、それに従ってリモコンを振ることでキャラクターのスペシャルパフォーマンスを見ることができ、同時にバナナ入手。チャンスは計4回。
1回成功につきバナナ10本入手し、4回すべて成功させるとボーナスでバナナ10本追加。
判定がシビアなのでパフォーマンスバレルに入ったらセンサーバーに向かってちゃんと真っ直ぐWiiリモコンを向けること。

  • バレルキャノン
タル弾を打ち出す大砲。撃ち出されたタルは通常のバレルと同じく通常攻撃やワイルドムーブで破壊できる。

  • ショートカットキャノン
特定位置で一定周期で出入りするタル大砲。指示に従って射出することができるとショートカット可能だが、
うっかり間違ったタイミングで射出されると危険なルートに吹っ飛ばされてしまう。

  • アニマルコンテナ
SDKシリーズではおなじみの、サイのランビやカジキのエンガードが描かれたコンテナ。
コンテナにダイブできればランビやエンガードに乗って進める。
なお、コンテナはレーサーの順位によって挙動が変化し、上位レーサーが近づくと左右に移動するようになるので上手くタイミングを取らないと入れない。

  • 「!」パネル
「!」マークが描かれたパネル。これを踏むと前方にある何かの仕掛けが作動する。

  • ポヨロン
ピンク色のグミのような形をした物体。接触すると特定の方向に飛行する。

  • トゲ鉄球
トゲだらけの鉄球。当たるともちろんダウン。

  • 風車
文字通り風車。接触すると当然ダウンであるため、羽根の間を上手くすり抜けられるようコース取りしなければならない。

  • プッシュウォール
一定周期でせり出す壁。激突すると例のごとくダウンさせられる。

  • コングパンチ
拳型の巨大石像。天井から一定周期で下がってくる。

コースごとに様々な形状の岩。どれにしても激突するとダウンさせられるのに変わりはない。

  • 砲台
水辺でコース外から砲台が砲弾を撃ち込んでくることがある。激突してダウンを取られるだけでなく、水しぶきに当たっても減速。

  • 砂嵐
砂漠を吹き荒れる砂嵐。触れるとダウンになるのみならず、コース上のバレルやバナナを巻き上げて撤去してしまう。

  • 雪だるま
雪だるま。それ以上でもそれ以下でもない。ワイルドムーブの的。

  • コング像
いわゆるビーム砲台で、センサーにレーサーが触れると起動してビームをコース上に撃ち込んでくる。

  • 宇宙戦艦
宇宙空間で使用される戦艦。コース外からミサイルを撃ってくるのでどうにかして回避しなければならない。

  • ジンガー
ドンキーコングシリーズ頻出の蜂。
今回は通常攻撃やワイルドムーブで倒せるので避けて通る必要はなく、ワイルドムーブで突っ込むことでコンボの的にすることができる。

  • ジャンク
海中にいるサメ。前方から突然猛スピードで突っ込んでくるのでとっさの反応が難しい。

  • チャリー
コース外にいるサル。コースの外からタルやバナナをコース内に投げ込んでくる。

  • フリップフラップ
DK64からの登場。こちらもワイルドムーブの的。

  • ネッキー
通常のネッキーもコース上のエネミーとして参戦。行動パターンもSDK1と同じく高いところからの突撃。

  • フライビリー
川に潜むピラニアのような生物。川からいきなり飛び出してくるので対処が難しい。

  • ゲロッグ
カエルのような生物。水中から水鉄砲で攻撃してくる。水に当たると当然スピード低下。

  • ゲコランダー
言うなればゲロッグのほのおタイプバージョン。こちらは火炎放射で攻撃し、当たるとダウンを取られてしまう。

  • メカコング・ミニ
ゴリラ型の小型ロボット。遠距離からのビーム攻撃が厄介。

  • 大ムカデ
砂の中に潜む巨大なムカデ。特定条件により出現し、回避するのが困難。

  • ゾッコー
海中にいる巨大イカ。本体に攻撃は通じないが足にアタックするのは可能。

  • メカコング
巨大なゴリラ型ロボット。ビームやミサイルを乱射してレーサーたちを激しく砲撃してくる。


◆コース紹介

トパーズカップ

DKジャングル1

シンプルなオーバル状のジャングルコース。
ドンキーコングシリーズの伝統か最初のコースからいきなりギミックが多く、
たるジェットのスピード感や操作性も相まってなかなか厳しめの作りになっている。
加速たるで加速するか、ワイルドムーブのコンボを使うかはレーサーの戦略次第。

シャインオーシャン1

オーシャンと名のつくとおり海岸地帯のコース。
コースの途中が海中になっており、ドンキーコングシリーズのお約束でコングやクレムリンたちは水中でも無限に息が続く。
その海中に潜む巨大イカのゾッコーの足が非常に邪魔なのでエンガードのアニマルコンテナに上手くダイブできるかが運命の分かれ道。

ダイナマイトマウンテン1

溶岩の煮えたぎる活火山のコース。
コース自体が序盤にしてはなかなか長く長期戦になる。
火山弾が飛び交いネッキーが襲撃する超危険地帯となっており、思わぬところでダウンを取られないようにしたい。
ラストの溶岩洞内はショートカットバレルで超ショートカットのチャンスだが使い方を間違えるとファイアバナナ地帯行きに。

サファイアカップ

すなかぜのたに1

砂漠地帯のコース。
ホームストレート最後の加速たるからトロッコに乗ることができれば道中の乱戦を一人抜け駆けできるが、
それは同時にバナナの取得チャンスを減らすことでもある。スピードを取るか、バナナを取るか。
また、最後のバレル地帯では鋼鉄製バレルや突風、大ムカデなどに引っかからないように。

DKジャングル2

ジャングルコースその2。
1と比べてコースの構造が複雑になり難易度は急上昇している。
嫌らしい位置に設置されているTNTバレルや泡を吐いて妨害してくるゲロッグに注意。

シャインオーシャン2

海岸コースその2。
夕陽に照らされた海岸のロマンチックな光景が広がる。
ここの海中はエンガードが登場しないので完全に実力勝負となる。突然突っ込んでくるジャンクに注意。
海から出た後はアイアンバレルの群れと砲弾の雨がレーサーを襲う。

きたかぜひょうげん1

クレミス島でも思わせるような雪に覆われた平原と山のコース。
コースの外ではマンモスやサルたちもレースを観戦している。
中盤付近でソリに乗れる箇所があり、それを利用すれば正規のコースにあるアイアンバレルの集団を回避可能。

ダイヤモンドカップ

シャインオーシャン3

海岸コースその3。
このあたりからアイアンバレルやTNTバレルの配置もだいぶいやらしくなり、ワイルドムーブのコンボを続けられるかどうかはタル配置の暗記力に左右されてくる。
このステージのジャンクには電気を纏っている者が紛れておりエンガード以外で倒せないので注意。

ダイナマイトマウンテン2

火山コースその2。
序盤は「!」マークで起動するプッシュウォールや上から降ってくる火山弾が非常に多くカオスな展開になりがち。
後半の溶岩の川に沿って一気に急降下するセクションは、
溶岩の色のせいで地味に先が見づらい中でアイアンバレル、TNTバレルやゲコランダーを上手く避けなければならない。

すなかぜのたに2

砂漠コースその2。
こちらは宮殿とオアシスの方にもコースが伸びている。
宮殿から洞窟にかけてはワイルドムーブコンボの大きなチャンスだが、一度アイアンバレルやTNTバレルに引っかかると悲惨。

くうちゅうしんでん1

切り立った崖の上に建つ神殿のコース。
コーナーが複雑で左右に振られる上に、アップダウンも激しいためコースの先を見失いがち。
途中のバレルキャノン地帯はコースの端、バレルキャノンのすぐ側を飛ばないと逆に危険。

ロイヤルカップ

ダイナマイトマウンテン3

火山コースその3。
前半は危険度がさらに増しており、落石まで襲う。落石地帯はランビのアニマルコンテナにダイブしたレーサーが落石を破壊でき単独で有利。
後半は一気に高速コースと化し、ワイルドムーブコンボの稼ぎどころとなる。

DKジャングル3

ジャングルコースその3。
夕暮れの中を飛ぶ美しいコース。
TNTバレルが嫌な位置に配置されていることが多く、ワイルドムーブコンボを上手くつなげるのが非常に難しい。
川の上を飛行する場面では電撃を纏ったフライビリーに注意!

きたかぜひょうげん2

氷原コースその2。
道中には流氷の海にダイビングするという見ているこっちが凍死しそうなシチュエーションが待っている。クレムリン軍団マジで大丈夫か。ちなみにキングクルールとの対決はよりにもよってここで行われる。
流氷の海を抜けた後、「!」パネルによって行くことのできる隠しルートではアイアンバレル地帯をパスできる上に50本バナナやパフォーマンスバレルもあるので大チャンス。

くうちゅうしんでん2

神殿コースその2。
緩やかなコーナーが延々と続き鋼鉄製のタルが嫌らしい位置にあるので、たるジェットのコントロールが難しい。
コング像やコングパンチなどの罠もあり、しかも上空からはネッキーが襲うため、仕掛けの回避もきっちり考えなければならない。

コズミックハイウェイ

ついに宇宙進出。地球の軌道上に乗る戦艦の周囲を飛ぶ。
あちこちに隕石が点在しており激突するとダウンなので避けたいところだが、
コーナーが延々と続く上にアップダウンが激しいため先が読みづらいコースに出来上がっている。
3ヵ所に存在するワープホールのストレートはスピードが一気に上昇するので前方注意!
戦艦周辺では数多のメカコング・ミニや護衛の船がレーザーで妨害。さらに戦艦内では巨大なメカコングの攻撃が降り注ぐ。
タルの配置も点々としており、ワイルドムーブコンボを続けるのは大変シビア。


◆余談

  • 隠しコマンド
ドンキーコングシリーズではおなじみ公式チートが本作にも仕込まれており、
タイトル画面で上ボタン、Bボタン、下ボタン、Aボタン、右ボタン、Zボタン、左ボタン、Zボタン、Zボタンの順に押すと全ての要素をオープンすることができる。
なおボタンはヌンチャクのスティックでも可。


追記・修正は空中レース中にお願いします。

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最終更新:2023年09月11日 02:46

*1 正確には『ディディーコングレーシング』が初だが、これはドンキーコングの単独シリーズというよりレア社のオールスターゲームだった。

*2 「Wiiリモコン+ヌンチャク」のみ対応

*3 オプションで左右反転可能

*4 姿だけならGBA版SDK3に登場していた

*5 姿だけならGBA版のSDK2やSDK3にも登場

*6 正確には海外でのみ発売された『ディディーコングレーシングDS』の時点で既にこの容姿になっている。

*7 海外版でのみ血縁関係が明言されているキャラとしては他にも『64』のチャンキーコングは『SDK3』のディンキーコングの兄という設定があったり、逆に国内版ではキングクルールの弟という設定のクランジーが海外版だと単なる手下の一人であり、血縁関係については明言されていない。矛盾が生じるわけではないのだが、国内外でこれらの血縁関係の設定が統一されているのかどうかは不明である