とくにある日々

登録日:2023/10/01 Sun 12:25:10
更新日:2024/01/18 Thu 20:21:30
所要時間:約 5 分で読めます






ここは学校!みんなで色々できる場所。



とくにある日々とはWEBコミックサイト『コミプレ-Comiplex-』にて連載中の漫画作品である。
作者はなか憲人(犬のかがやき)
コミックは既刊3巻


【概要】

ちょっとヘンテコな高等学校に通う一年生の高島黄緑と椎木しいが中心となって繰り広げられる、無さそうで有りえそうな日常漫画。
黄緑としいの二人が、日常の何でもなかった風景に新たな意味を加えて遊びを開発したり、この高校特有のおかしな部活動に参加したりして日々が送られていく。

『なんにもなかった日が うめあわされる ほどでもない
 生活が とてもよくなる ほどでもない
 それでもたしかに たしかにあるよ とくにある日々』
 (テーマソングより)

いきなり余談ではあるが、39話の豆苗のくだりは作者のなか氏が以前描いていた漫画のセルフリメイクであるが、主人公の黄緑としいのデザインもそのオリジナル漫画からそのまま再利用されている。(黄緑の背が高い、しいの髪が漆黒であるなど微妙な違いはあるが。)


【登場人物】

高島黄緑
本作の主人公の一人。身長145cm。
非常に明るく活動的な性格をしており、人見知りも全くないため自分からガンガン他人に関わっていくことでストーリーを進めていく存在。
(しいが黄緑の性格を評して曰く1.元気がある 2.道に落ちてあるものをよく拾う 3.人に話しかけるのに躊躇がない 4.気づくと全然違う場所にいたりする…とのこと。)
喜怒哀楽の表出が非常にはっきりしており、よく泣くし、よく怒る。ある意味最も思春期らしいキャラクターともいえる。
容姿としては黄緑の名の通り黄色っぽい髪色をしており、それを頭頂部でまとめている。(所謂パイナップルヘアー)
身に着ける物も黄色系を好んでいるようである。
そっくりな妹(弟?)が二名いる。


椎木しい
本作の主人公の一人。身長175cm
黄緑とは対照的に非常に物静かでクールな性格をしているロングヘアーが特徴的な少女。
「日々」出会う事象や言葉遊びを計画・整備してシステム化させるのを得意としている。
黄緑とは親友と言ってよい仲であるが、黄緑に尊敬の念を抱いていると思われるシーンがあったり、唐突に鼻をペロッとしたりと「あら^~」な感情を持っていることもうかがえる。
余談ではあるが、黄緑としいは第1話の入学初日の時点で親しげに会話をしていることから中学校以来の仲であると思われる。


三田未莉
黄緑、しいのクラスメイト
黄緑とはまた違った意味で活動的な少女。思ったことを全て口にするのでセリフが非常に多い。
さゆうとはとくに仲が良い。
ハンドボールらしき部活動に所属しているようである。

「お風呂って安心するけど人んちの風呂って緊張するから 今ちょうど気持ちが打ち消しあってるなぁ!!」


森本さゆう
黄緑、しいのクラスメイト
しいとはまた違った意味で物静かな少女。未莉とはとくに仲がよい。
あまり身体は丈夫ではないようで貧血で病院に行ったことがある。


矢尾さん
黄緑、しいのクラスメイト
ボクシングジム「RYO TANGE GYM」に通うボクサー少女。175cmのしいと同じくらいデカい。
「もうすぐ試合だから」と発言しているため健康目的のボクササイズではなく、ガチのボクサーのようだ。
そのジムのトレーナーは完全にこの人だが、何故か両目に眼帯をしている。(サングラスなのか…?)


美沙っち
黄緑、しいとは違うクラスの1年生。
不良に憧れており不良になるべく努力を重ねているが、毎回空回りに終わっている。


小西凛子
黄緑としいのクラスの担任教師。担当科目は国語。
基本的に優しく親しみやすい先生であるが、こと国語に関しては独特な情熱を持っており、生徒を巻き込むことも多い。
また優しいといっても生徒の問題行動に対してはきっちり指導教育を行っている。(この高校には大反省室なる特別室まである)
生徒から「いい人」と評される人柄ではあるが、生徒からの無茶な要望に対しては心がオフになり、国会答弁のような返答を繰り返す癖がある。
趣味はゾンビを銃で撃つゲーム。お酒も大好きなようである。
年齢に関しては不明であるが、本人がイメージする主人公のスタイルからしてそこそこの年齢ではあるようだ。
独り言が独特。

「ふんふ ふ~ん秩序♪」


先生
眼鏡をかけた男性教師。
『入学式直後の生徒全員初対面で話をどこから切り出したらいいかわからない』時の話のきっかけとして校舎の横にとんでもなくデカい悪の組織っぽい像を建てた張本人。
そのおかげで学校をクビになりかけた。
生徒のためにVR動画を作ってくれたりもする。(半分自分の趣味だけど)


先生(体育教師)
男性体育教師。
生徒をぬかよろこびさせることに情熱を注ぐ。
でもわざわざ授業風景をビデオ撮影までしてくれるなど教育熱心なのは確か。


先生(家庭科教師)
女性の家庭科担当教師
磯辺揚げを一から作りたいという黄緑の願いに応えて特別に調理実習を行ってくれた。
生徒の自主性を尊重しつつ、的確なアドバイスを送ってくれる。
教育者らしいセリフが言いたいという想いは強かったようだ。
マスクがとてもカッコいい。


校長
髭をたくわえたナイスミドルな校長。
校歌を変えたい生徒たちに校長室まで押しかけられたり、お年寄りの思い出の味を再現するためのお年寄り役にされたりするなどやや遠慮のない扱いをされているが、それでもなお生徒の自主性やチャレンジ精神を尊重してくれる教育者の鑑。
ちなみに着ているスーツは生徒の制服と同じ柄で仕立ててある。


瀬尾先輩(設置部)
3年生の先輩。いつも黄色のヘルメットを被っており、ジャージ姿である。(学校指定のジャージとは色が微妙に異なるので私物なのかもしれない)
設置部なる部活の部長。(他に部員がいる描写はない)
設置部というのは読んで字のごとく学校に様々なものを『設置』して回っている部活動である。(勝手に)
道のど真ん中の空中にお面を固定したり、校舎に取っ手を付けてみたり、机に落書きレベル100みたいな細工をしたりとポップアートとも言えるような活動をしている。
ただし、本人は自分の活動を芸術扱いされるのは苦手らしく、あくまで『設置』を見た人の反応を陰から覗いて一人で楽しんでいるようである。(設置を見た人の驚いた顔を写真撮影するのも活動の一つ)
無許可で学校中に設置して回っているため先生には目をつけられており、度々指導の対象になっている。
容姿がよく似た弟(妹?)がいる。

「じゃばよ!!!」


豆苗
成長力の象徴として危うく校歌を乗っ取りそうになった。

\オラァ!!!/


【高校】

物語の舞台となる高校であるが、校名はおろか公立なのか私立なのか、学科は何があるのか、生徒数はどれくらいなのか、などほとんどの情報が不明である。
一応、校歌だけは一部明らかになっている。
モブキャラに男子生徒がいるので共学ではあるようだ。
校名については作者のなか氏がSNSで学校名を募集していたので今後明らかになる…かもしれない。
その他の特徴として学校指定のジャージが エメラルドグリーン色をしており生徒から苦情が出るレベルでダサい。しかし先生方は「目立ったほうがいいからね」と変更する気は一切ないようである。


【その他の舞台】

パンサ
黄緑としいが首掛け扇風機を買いに行こうとしたお店。(でもあまりに暑いので外出は断念した。)
駅前にあり、「ごぞんじ」とキャプションが入るほど有名な店舗のようである。
イメージキャラクターは赤い帽子を被り、お腹に『』と書かれたパンサー(豹)。

解説するとディスカウントストア「ドン・キホーテ」のパロディ。
ドン・キホーテ(ディスカウントストア)⇒ドン・キホーテ(セルバンテスの小説)⇒サンチョ・パンサ(ドン・キホーテの従者)⇒パンサ⇒パンサー(豹)という連想と思われる。

ちなみに絵が似ている某エッセイストはドン・キホーテとコラボしており、Tシャツが販売されたことがある。


大漁
学校近くにある飲食店。店の入り口に水槽があるので居酒屋か寿司屋系の店のようだ。
学校近くにあるのは「2号店」なのでチェーン展開している飲食店と思われる。
黄緑はこのお店のノベリティである筆箱を持っているのだが、なんともいえないデザインをしている。

かにとなかよく


パワー湯
黄緑たちが暮らす地域にある銭湯。お婆さんが店番をしている。
浴槽にお湯を注ぐ蛇口がとても変わった形をしており、それを見るために黄緑ら4人はパワー湯を訪れた。
無数のドラゴンが出現する銭湯でもある。


【部活動】

野球部のような一般的な部活もあるが、それ以上にヘンテコな部活も多い。

仮部
黄緑としいが設立した部活。
お嬢様部の廃部に伴い部室を譲り受けて活動を開始した。
「現状とくにありませんが、現状なんでもできるというこの状態を大事にしたい」という思いを込めて仮部という名前になった。
明確な目標がないがゆえに普通なら素通りしてしまう『日々』のちょっとした小さなものを観察する部活。
他のヘンテコな部活の助っ人に入ったり、相談に乗ることも多い。


お嬢様部
部長の国崎さんと副部長の伊東さんの2名で活動していた。
読んで字のごとくお嬢様を目指す部活なのだが、活動内容は非常に漠然としており、「お嬢様なら床に落ちたものを自分では拾わないだろう」という信念のもと部室の床はゴミだらけである。
実は伊東さんは豪邸に住む本物のお嬢様であり、国崎さんにそのことを言えないでいた。
黄緑としいの後押しで二人が真の友情を手に入れたこともあってお嬢様部はその役割を終え、部室を仮部に譲った。


忍者部
部員が3年生の部長と1年生のるるちゃんしかいない。
読んで字のごとく忍者を目指す部活動。
壁を登ったり、成長の早い植物を毎日飛び越えたりと忍者っぽいこともしているのだが、いうほど忍者らしいことができないという理由ですぐ人が離れていくらしい。
部長の眼光が非常に鋭い。


写真部
1年生の紺野さんが所属している。
他の部活動の活動内容を撮影してあげたりと他のヘンテコな部活に比べれば普通な活動をしているが、記念写真を500円で販売するなどちゃっかりしているところもある。


吹き矢部
木谷さんが部長を務める部活。
体育館の天井に挟まったボールを打ち落とすなど学校のために活躍してくれているが、本人は吹き矢というマイナー競技ゆえの存在感の無さに悩んでいるようである。
57話ではそんな木谷さんのために仮部と校長先生が一世一代の晴れ舞台を用意した。
余談であるが、絵柄が似ている人の漫画にも吹き矢はよく出てくる。
さらに余談として『スポーツ吹矢』というのは実在しており、全国大会も開催されている模様である。
その大会では高齢者でも10m先の的に命中させているため、体育館の天井(高さ7~10mくらい)のボールを打ち抜くというのは実現可能なことのようだ。


ぬいぐるみ散歩部
7話に1コマだけ登場。部員が某エッセイストっぽい。
ぬいぐるみを連れて散歩をする部活かと思われるが、58話で『散歩部』というそのものズバリな部活も登場したのでちょっとややこしい。


散歩部
58話に登場。読んで字のごとく散歩をする部活動。
小柄なショートカットの女子生徒と大柄なロングヘアーの女子生徒の2名で活動している。2人とも名前は不明であるが、いい目をしている。
そこら辺をうろついているという意味では仮部と似ているが、散歩部はうろつくこと自体を目的としている。
散歩中に見かけたちょっとした光景を楽しむ部活なのだが、部活動報告書を提出する関係上、散歩中に報告書をどうまとめるか?ということを考えてしまい、純粋に散歩が楽しめくなってしまっていた。
58話ではそんな散歩部のために仮部の二人が一肌脱ぐ展開となっている。


アメリカンジョーク部
閑話休題①に登場。
小粋なジョークを追求する部活動のようだ。


追記・修正をしてくださるとうれし うれし ニホンオオウレシ

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最終更新:2024年01月18日 20:21