登録日:2023/10/22 (日) 17:03:34
更新日:2024/04/28 Sun 19:00:49
所要時間:約 6 分で読めます
●概要
『ジョン・ウィック:コンセクエンス』(原題: John Wick: Chapter 4 )は2023年に公開されたアメリカのR-15指定アクション映画。
『
ジョン・ウィック』シリーズの第四作目となる。
監督は
前作に引き続きチャド・スタエルスキ、主演も引き続きキアヌ・リーヴス。
上映時間は169分と過去作品と比較して特に長く、大阪、ドイツ、パリと世界各地を舞台とするスケールの大きさ、派手なアクションも本作の特徴となっている。
(このシリーズは1の時点では低予算映画であり、衣装代を節約する為にウィンストン役のイアン・マクシェーンは私服で参加していた)
また、シリーズ初のスタッフロール後のオマケ映像も存在する。
なお、大阪での場面は全て現地での撮影となったわけではなく、国内・海外の各地で撮影された。
スタントマンも35人以上を動員しており、最多で6回殺されているスタントマンが存在する。
キャスト面では真田広之や香港映画の重鎮ドニー・イェンの参加が大きな話題となった。
作品の時系列はあまりハッキリしないが、前作で重傷を負ったジョンが今作では万全な状態となっている為、それなりに日数が経過していると思われる。
●あらすじ
前作で「主席連合」との戦いで全てを失ったジョンだが、辛くも生き延びてバワリー・キングと合流し、再起のチャンスを得る。
再び「主席連合」に挑むジョンだが、組織は巨大であり頭を潰してもすぐに新たな頭が現れてしまう。
よって自由になる為に古来のルールに則った方法を選択するジョンだが、相手は手段を選ばずにジョンを抹殺しに来るのであった。
●登場人物
演:キアヌ・リーブス/吹替:
森川智之
主人公。
かつて
「闇の男(殺し屋)を殺す闇の男」として
「ババヤガ」の異名で呼ばれた
伝説の殺し屋。
前作で重傷を負っていたが今作では万全な状態となり、前作で苦労した首長の元にも自力でたどり着き新首長に引導を渡す(指輪は前首長と共に消えてしまったが)。
その後の戦いでは、流石に連戦に次ぐ連戦で消耗はするからかもしくは寄る年波には勝てないのか、ネームドの敵が相手だとサンドバッグ状態になりがちではある。
しかし、致命的なダメージを何度も負いながら何度でも立ち上がり猛反撃を仕掛けて、狙った獲物は必ず死亡している。
傷を負うことすら珍しいとされた全盛期とは別ベクトルで超人ぶりに拍車がかかっており、、誰もが往年のババヤガに恐怖した所以を窺わせる。
1400万ドルの懸賞金は更に跳ね上がり、2000万ドルを上回って更に増額されている。
首長を始末した後はかつての友人であるシマヅを頼ってコンチネンタル大阪に身を潜めていた。
コンチネンタル・ホテル
演:イアン・マクシェーン/吹替:安原義人
あらゆる殺し屋達が利用する「コンチネンタル・ホテル」のニューヨーク本部のオーナー兼支配人。
前作に引き続き登場。前作にてコンチネンタルの支配人としての地位を取り戻した。
しかしジョンが首長を殺害したことを問題視されて、コンチネンタルホテル自体の取り壊しという苛烈な処分を受けることに。
殺してしまうと殉教者として神格化されてしまうという理由から命だけは長らえるも、それ以外の全てを失ってしまった。
しかし彼も諦めずに、自分の城を取り戻すためにある人物との接触を図ることに。
1970年代の若い頃の彼を主役とした前日譚ドラマ、『ザ・コンチネンタル:ジョン・ウィックの世界から』も製作された。
日本ではアマゾンプライムビデオで配信中。
演:ランス・レディック/吹替:
堀内賢雄
コンチネンタル・ホテルのコンシェルジュ。前作に続き登場。
今作ではウィンストンとの仲がクローズアップされており、単なる上司と部下ではなく友としての感情を抱いていたことが明らかになった。
なお演者はこの作品の公開前の2023年に病気で逝去されている。作品のエンドロール後には彼への追悼メッセージが贈られた。
演:真田広之/吹替:内田夕夜
コンチネンタルホテル・大阪支部の支配人。
ジョンとは旧知の仲であり、主席連合に目を付けられ、かつ高額の賞金がかけられている状態のジョンを匿う。
娘のアキラとは公私を区別して接している。
演:リナ・サワヤマ/吹替:
内田真礼
コウジの娘。大阪のコンチネンタルホテルのコンシェルジュ。
戦闘では弓とナイフを主に使用する。
コウジがジョンを匿っているということを知った時は動揺を隠せず、その行為を非難した。
コウジがジョンとの友情を選んだせいで結果的に多数の犠牲者が出て、さらにホテルの信用も失墜してしまったのだから、彼女の指摘は当然である。
なお、彼女のスタントを務めたのは『
ベイビーわるきゅーれ』シリーズで主演にもなった伊澤彩織。
また、演じたリナ・サワヤマは本作のエンディングテーマ『Eye For An Eye』も歌っている。
主席連合
演:ビル・スカルスガルド/吹替:
増田俊樹
主席連合のメンバー。ジョンが首長を殺害した為、現在では主席連合トップの権限を得ている。
ピエロではない。
まだ年若く(あるいは年若いがゆえに)傲慢かつ尊大な人物。ジョンを始末する為にコンチネンタルニューヨークとコンチネンタル大阪を丸ごと潰しにかかる荒っぽい手法を取る。
自身が地位しかない仮初の玉座についていることも理解しており、ジョンを殺すことでその実力を証明しようとしている。
演:マルコ・サロール/吹替:田所陽向
グラモン侯爵の部下。高い戦闘能力を持つ偉丈夫。
中の人は武術家兼俳優。
演:クランシー・ブラウン/吹替:石田圭祐
主席連合から派遣された老男性。コンチネンタルニューヨークの破棄を通知する他、その後も戦いの審判役、及び進行役となる。
よく見るとジョンと同じく左の薬指が欠けている。
演:スコット・アドキンス/吹替:亀山雄慈
ドイツの首都ベルリンに拠点を設ける主席連合の一員。
かなりの肥満体だが身のこなしは軽やかでタフ。更に殺し屋達が集まった一触即発の状況でも動じない胆力の持ち主。しかも配るカードを完全操作してファイブカードまで作ってしまう。
ただ喘息持ちで、たびたび咳込んでは吸入器を使用している。
ダイエットしなよ。
中の人はガチムキの武術家兼俳優で、劇中での太った姿は肉襦袢によるもの。
演:ナタリア・テナ
前作でジョンが縁を切った古巣「ルスカ・ロマ」のベルリン最高幹部(前作のNYルスカ・ロマの「ディレクター」との関係は不明)。
ジョンが首席を殺害した報復に殺された父・ピョートルの後を継いだ。
七変化の魔女ではない。
演:ジョージ・ゲオルギウ
主席連合の長。ただし前作に登場した首長とは別人で、曰く「先代は君(=ジョン)の指輪とともに消えた」とのこと。
ジョンと対峙しても動じない態度で振舞ってはいたが、結局ジョンに殺されてしまった。
前作から何故代替わりしたのかは不明だが、ジョンが復讐するために戻ってくることは容易に想像がつくであろうことから、先代は雲隠れした可能性もある。
というかこの首長はジョンと初対面だろうに、先代の尻拭いをさせられてしまっただけである。
首長は犠牲になったのだ。
その他
演:ドニー・イェン/吹替:
大塚芳忠
盲目の暗殺者。ジョンとは友人であり、コウジとも交友がある。
既に引退している隠居人だったのだが、娘を殺すとグラモンに脅されている状態である為に否応なしに暗殺者として復帰することに。
創作の盲者でよくある異常聴覚による位置探知等の超能力は持ち合わせておらず、特に銃撃戦において盲目の所為で危うい局面もしばしば見られて、やはり全盛期からは衰えている様子。それを考慮しても杖、刀、拳銃と近接戦闘では隙のない強さを誇り、シリーズでもトップクラスの戦闘力を誇る最強の刺客である。要するに
この人と同類。
中の人は
過去にも盲目の強キャラを演じてた。}
なお、視力を失ったことについて「捧げたのだ」と発言したり、実の娘に近づくことすらも禁止されていたり等、過去のジョン同様に引退するにあたってそのような契約を結んだ&犠牲を払ったものと考えられる。
演:ローレンス・フィッシュバーン/吹替:
玄田哲章
ホームレス達による地下犯罪組織の頭目。前作に引き続き登場。
前作にて傷ついたジョンを匿っていた。ジョンを送り出した後は主席連合に対抗すべく彼も独自に動いていた。
演:シャミア・アンダーソン/吹替:八代拓
「名無し」を名乗る若い黒人男性。ジョンを殺して賞金を得ようとしている。
トラッカー(=追跡者)だけあって追跡能力は相当高く、ジョンの行く先々に確実に辿り着いている。
だが賞金を釣り上げる為にわざとジョンを逃がすなどその行動には謎も多い。
武器は主にレバーアクションライフルやリボルバーなど、やや古風な物を使用する。常に犬を連れている。
ノーバディが連れている犬。戦闘用の訓練を受けており、銃を持つ相手は手を噛んで体勢を崩し、倒れた相手は股間を噛み潰す。
今作では完全な戦闘要員であり、「怖い」「犬がトラウマになった」「ホラー映画の怪物の扱い」という感想も見られる。
●登場する施設・武器
日本に存在するコンチネンタルホテル。
正確な場所は不明だが最寄駅は梅田駅と思われる。
古風なデザインだったニューヨークコンチネンタルと比較すると、ネオンの看板があったり、エスカレーターがあったりと近代的。
シマヅの部下たちはどことなく雰囲気が
893や忍者っぽかったり、メインウェポンが
弓と
日本刀だったり、防弾仕様(?)の
バイオスモトリ力士が居たりと
色々と自由な面子が揃っている。
外観は東京にある国立新美術館である。
ベルリンに存在するクラブ。キーラが仕切っている。
カジノも存在する。
外観はベルリンにある旧国立美術館である。
ジョンの防弾スーツに対抗する為に刺客が用意した弾丸。
マグネシウムの粒が封入されていて発火、炎上する一種の焼夷弾である。
パリで最も高い丘陵にある寺院。最終決戦の場となった。
追記・修正は222段の階段を転げ落ちてからお願いします。
- グラモン卿のエージェント皆防弾スーツ着てるからお互いスーツで顔隠しながら撃ち合っててワロタ -- 名無しさん (2023-10-22 20:37:22)
- 終盤、ジョンがスーツを脱ぐシーンでジャラジャラと弾丸が落ちる音のシーンでクスッときてしまったわ。 -- 名無しさん (2023-10-22 21:45:51)
- まるでジョンが殺した首長が前作と同一人物みたいに書かれてるけど違うでしょ。現首長との会話で「君の処遇については前任の首長が決めたことだ」みたいなセリフがあったから、3作目のジョンの裏切りのせいで解任されたか責任を取らされて死んだかのどっちかではと思う -- 名無しさん (2023-10-22 23:03:57)
- アクションと話の流れとしては一つの集大成と言える一方で、描写が増え(その半分以上がジョンにボコられる絵面)た事で、実態の底が見えてきた首長連合はじめとした作中の殺し屋業界に惜しいものも感じた。次からはもう軍隊とでもやり合うしかないんじゃないか? -- 名無しさん (2023-10-23 00:15:08)
- 敵が巨大になりすぎてどうしようもなくなった時に、ぽっと出で権力集中して、こいつ殺しときゃ全てが解決ってことにしてくれたグラモンに感謝 -- 名無しさん (2023-10-23 09:46:49)
- ドラゴンブレスがロマンだったし、俯瞰図の戦闘も面白かった。階段ゴロゴロ見た時、ねーよwって笑ったけども、宗教的な意味があったのね -- 名無しさん (2023-10-23 09:52:02)
- パラベラムは微妙だったけど、今作はオチも含めてよかった。次回作作る噂あるけどどうなんだろ?キアヌは続投するんだろうか。 -- 名無しさん (2023-10-23 11:30:48)
- ウィンストンが上手く立ち回ったのが印象的だった。スタッフロール後のオマケ映像で彼がどうなったのか気になる -- 名無しさん (2023-10-23 12:34:45)
- ↑×2、 -- 名無しさん (2023-10-25 18:18:46)
- ↑ミス 案外あの2人で新しい任務に衝突しながらも赴く、みたいなのかもしれない -- 名無しさん (2023-10-25 18:22:47)
- 第1作目のオマージュ要素とか地味にニヤリとさせてくれた -- 名無しさん (2023-10-27 03:22:27)
- キアヌの同い年の出川がテレビでパリ行って寺院の階段を登っていて笑った -- 名無しさん (2023-10-27 07:15:36)
- 次作では2のカシアン、3のゼロの弟子たち、4のケインとアキラが一堂に会して主席連合に喧嘩を売りにいく作品になったりして -- 名無しさん (2023-10-27 21:56:52)
最終更新:2024年04月28日 19:00