三条燕

登録日:2023/10/26 (Thu) 23:57:
更新日:2023/11/07 Tue 18:34:58
所要時間:約 6 分で読めます





うん、だからもうビクビクオドオドしないから…


三条燕とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の登場人物。


【プロフィール】

身長:131㎝
体重:28㎏
出身地:東京
年齢:10歳(1868年2月生まれ)
血液型:A型
趣味:錦絵収集
好きな人:優しい人
CV:白鳥由里(1996年版)/大野柚布子(2023年版)
演:永野芽郁(第一作)→ 柿原りんか(The Final)、星南のぞみ(舞台版)


【概要】

牛鍋屋『赤べこ』で女中として働いている少女。
一人称は「私」。
黒髪をおかっぱに揃えた美少女で、成長後は度々ナンパされている様子が描かれている。
なお、実はかなりの癖毛で、神谷道場に泊まった際には寝癖が尋常じゃないことになっていた(枕が変わるだけでもダメらしい)。
大人しいながらも素直で心優しいが、引っ込み思案で思いをはっきり口に出すのが苦手で、すぐ泣いてしまう気弱なところがある。
元は旗本に仕えた下級士族の生まれで、「主家に尽くすのが武家士族のしきたり」と教え込まれていたため、かつての主家の暴挙を断り切れず強盗の片棒を担がされるが、事無きを得て周囲に諭されてからは勇気を持てるようになり、笑顔も見せるようになった。

錦絵の収集が趣味で、相楽左之助の赤報隊時代の同胞の錦絵師・月岡津南のファンでもある*1


【作中の活躍】

  • 東京編
番外編「弥彦の闘い」で初登場。
元主家の長岡幹雄が企てた赤べこ強盗計画に加担させられ、止めようとするも店員達の命を盾にされ逆らい切れず、助けに来た弥彦も袋叩きにあってしまい、止む無く店主宅と倉庫の鍵型を渡してしまう。
明くる夜、単身で説得を試みようとするが、隠れて様子を見ていた薫に引き留められる。
その後は弥彦の活躍で強盗は未遂に終わり、この一件を機に少しずつ変わっていく。

  • 京都編
剣心が東京を去ってしまい塞ぎ込んでしまった薫を妙と共に見舞いに訪れており、に発破をかけられ剣心に会いたいとようやく素直になれた薫の背を押した。
以後舞台が京都になるため出番はなくなるが、エピローグにて妙・玄斎と共に神谷道場で剣心達を出迎えた。

  • 人誅編
京都での戦いが終わり束の間の平和が訪れたかに見えたが、剣心の周囲には既に雪代縁の魔手が近づいており、最初の標的となった赤べこも砲撃にあい全壊してしまい、一時神谷道場に身を寄せる。

その後、薫が人誅の犠牲となり、心が壊れてしまった剣心も落人群に引きこもってしまい、ひどく元気をなくしてしまうものの、弥彦の励ましでなんとか少しだけでも元気を取り戻す。
しかしそんな中、暴走した鯨波兵庫が警察署から脱獄。
頼れる大人達が不在の中、弥彦は数人の警官達とともに迎撃に当たるが、戦況が激しくなるにつれ、弥彦が死んでしまう恐怖に駆られた燕は単身落人群の剣心に助けを求めに走る。
住人達に行く手を阻まれても怖い思いを抑えひた走り、剣心のもとへたどり着く。

…お願い…ですから…

もう一度…立ち上がって…

お願いします…お願いします…お願いします…お願い…

弥彦君を…助けて…


抜け殻のようになってしまった剣心に泣き崩れながら助けを求める姿に周囲の大人達も思わず押し黙ってしまう。
結局剣心は立ち上がれず、燕は落人群を後にする。

しかし、剣心の目には再び生きる灯が宿りはじめていた。
闘争ではない、助けを求める声であればこそ…。
一人町へ戻る彼女の目に一陣の風と共に映ったのは…。

彼女の勇気が大勢の運命を変えた瞬間だった。

その後は縁のアジトがある孤島に発つまで剣心と弥彦をつきっきりで看病しており、戦いの後も四星との戦闘で傷だらけの弥彦の看病をしていた。


5年後はすっかり赤べこの看板娘となっており、弥彦との仲も周囲公認。

北海道編』では緋村一家の留守をあずかる弥彦に寂しくないかと尋ねたところ、同棲を持ち掛けられ真っ赤になっていた。

それじゃあ燕

はい

俺達一緒に暮らそうか

ふえ⁉

【人間関係】

仕事の同僚であり、徐々に互いを意識し想い人となっていく。

原作及び令和アニメ版では弥彦よりも後に赤べこに入ったのが初対面だが、旧アニメ版では弥彦が河原で修行している最中に出会った。
また、キネマ版では幼馴染設定になっている。

ちなみに、新旧どちらの設定においても彼女の方が少し早生まれ*2で、成長期頃の男女でよくある現象だが、当初は燕の方が少し身長が高い。

設定では後に結婚し、息子の心弥を授かることが語られているが、今のところどのメディアでも未登場。北海道編での今後の進展次第ではお目見えする日も近いかも?

  • 関原妙
職場の上司。
普段は錦絵のファン仲間でもある。
よく面倒を見てもらっているが、彼女という名目の作者の趣味で仕事着がメイド服になっていくのには少し困り顔をしている。
弥彦との同棲が決まった際には記念に牛鍋値引きセールを始めていた。

赤べこ常連のご近所のお姉さん的存在。
薫の方も彼女を妹のように可愛がっていた。

長岡の一件で「もっと強い心を持つこと」「時代が変わっても人の心が変わらなければ意味がない」と諭し、彼女が勇気を持つきっかけとなった。(まさか巡り巡って後に燕が剣心を救うきっかけになるとは薫もこの頃は思いもしなかっただろうが。)

人誅で彼女が亡くなったと思われた時は妙と共に葬儀で泣き暮れており、弥彦も後に薫の生存が判明した時は、蒼紫に口止めされていたものの、落ち込みようを見かねてこっそり真相を伝えようとした*3

旧アニメ版では以前から顔見知りだったという設定だった。

ご近所のお兄さん的存在、年齢的におじさん扱いでもおかしくはないが
弥彦の憧れの剣客で薫の想い人として慕っていた。
彼が抜刀斎だと知ったのは人誅編に入ってからと何気に遅め。
人誅で彼が絶望の淵に沈んでしまった時は、彼女の助けを求める声が再び立ち上がるきっかけとなった。

  • 塚山由太郎
登場時は赤べこで少し顔を合わせた程度だが*4、北海道編ではすっかり見知った間柄で、時折ちょっかいをかけられては弥彦がやきもちを焼いて怒っている。

  • 長岡幹雄
元旗本で燕の実家の元主君。

しかし、維新後はすっかりチンピラ同然にまで落ちぶれており、主従関係や御恩について自分に都合のいい理屈ばかりを並べ立て燕に強盗の片棒を担がせる。

一度は数を頼りに弥彦を叩きのめすが、強盗当日は弥彦に鍵を奪われたうえ策にはまり、さらに剣心と左之助の姿に恐れをなし取り巻き達が逃げ出してしまい、自身も最後は燕の声援で奮起した弥彦に成敗される。

なお、キャラデザはのちにリファインされて追憶編での高杉晋作へ流用されたとされている。

落人群の住人で右目に包帯を巻いた男性。
長老格のオイボレとは古い付き合いな様子。
ひねくれた口調だが根は善人で、剣心を探しに来た燕を助けてくれた。おかげでその後、オイボレから童女趣味があったとはとからかわれたが。
本人曰く、離縁した女房が引き取っていった娘と同い年ぐらいだったから気まぐれで善い人をやっただけとのこと。


【再筆版】

メイド服がデフォルトなこと以外基本的なデザインは本編そのまま。
護身用の武器にお盆を持ち歩いている。


【余談】

外見のモデルは『美少女戦士セーラームーン』の土萠ほたる
苗字と名前は新潟県三条市と燕市に由来している。
また、両市の境付近にあるのが上越新幹線および弥彦線の燕三条駅と北陸自動車道の三条燕インターチェンジ(三条燕バス停留所を併設)である。

黒髪おかっぱの美少女ということで、同作者ののちの作品に登場する津村斗貴子に似ていると感じる人も少なくない。
ただし、作者曰く斗貴子さんのキャラデザのベースは抜刀斎。たしかに顔のパーツはそんな感じだが。
それに燕ちゃんは「臓物をぶちまけろ」なんて言わない。


燕「あ、あの…」

(冥ω殿)「ん?」

燕「なんでもないです…」

(冥ω殿)「言いたいことは素直に言った方が良いぜ、小さなお嬢ちゃん。じゃあ『三条燕の記事の追記・修正お願いします』でOKだね?」

燕(…コクリ)



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最終更新:2023年11月07日 18:34

*1 津南が絵師を引退する際最後の作品として左之助に渡した相良総三の錦絵を妙がせがんでいた時も、口には出さずにいたが羨ましがっていた。

*2 旧設定が8月某日、新設定が11月26日なので、現代だと約一学年分差があることになる。

*3 結局鯨波の脱獄騒ぎでその場では伝えられないままになったが。とはいえ知った状態で剣心の元へ向かっていた場合、薫の生存の事も伝えてしまうため、青紫が言ったように償いの答えを見つける前に薫の救出を優先してしまうであろう可能性を考えると伝えそびれたのは結果オーライだったともいえる。

*4 令和版では弥彦がつい怒鳴って泣かせてしまった際にハンカチを差し出されている。