薄墨桜 -GARO-

登録日:2023/10/28(土) 21:05:29
更新日:2023/11/24 Fri 15:59:02
所要時間:約 13 分で読めます






夜空に舞い上がるヒトヒラの夢

次、出会うときには笑顔



貴方に出会わなければ───



薄墨桜

-GARO-



【概要】


2018年10月6日に公開された、雨宮慶太原作・監督の特撮作品「牙狼-GARO-」の劇場アニメーション作品。アニメ映画としては、劇場版 牙狼-GARO- DIVINE FLAMEに次ぐ、第2弾。テレビシリーズを見なくても視聴できるように制作されているものの、本作は牙狼 紅蓮ノ月の続編にあたる。

監督は『TRIGUN』『はじめの一歩』シリーズの西村聡、脚本におなじみ小林靖子、音楽は高田龍一、MONACA。キャラクターデザインは、桂正和(原案)と横山愛&海老原雅夫(アニメーション)。アニメーション制作は、スタジオM2とスタジオVOLNが初めて担当する。なお、MAPPAから変更された理由としては同時期にGARO VANISHING LINEを制作したことが原因だと思われる。

主題歌は、JAM Projectの「ヒトヒラ」。



【あらすじ】


嶐鑼事件の後、都の様子は変化していた。番犬所の命令で保輔が九国に向い、雷吼と星明そして金時の3人が都を守っていた。また、時丸という盗賊が都を騒がし、藤原道長の元には新しい陰陽師・明羅が仕えていた。そんな折、菅原道真の形見である薄墨桜が咲こうとしていた。かつて、その呪いで都すら焼き、魔戒法師の命と引き換えに封印された薄墨桜が咲けば、都は再び火の海となってしまう。雷吼たちは薄墨桜の元に向かうが、3人の前に明羅が立ち塞がる。



【キャラクター】


  • 雷吼 (CV:中山麻聖)

雷牙の中の人と同じ人が演じる、平安の世を駆ける黄金騎士・牙狼。引き続き、表の顔として星明の屋敷で扇子を作りながら生計を立てている。守りし者の使命を自覚している面はテレビシリーズ同様で、中盤、それが原因で検非違使から逃げることが叶わなかった。




稀代の魔戒法師。テレビシリーズの黒星明を経た後の成長した姿を見せてくれる。今作では、明羅と仲がよさそうな雷吼に苛立ちを覚えるシーンもある。



雷吼の従者を自称する少年。相変わらず2つの棒を使って戦闘を行い、火羅の判定も行っている。序盤の火羅戦で扇子を落としたことが後々大変なことに...。




白蓮騎士・斬牙。今作では、番犬所の命令で九国に赴いており都を留守にしている。九国の厄介な火羅を倒したことが言及されているが、尺のせいか描写されなかった。残念。



  • 稲荷・三狐神 (CV:鵜殿麻由)

毎作おなじみのブラック上司。本作では、「天」以外は台詞がない。番犬所の長老である・天狐(CV:中田譲治)や、九国の番犬所の遣い・梟帥(CV:関智一)と会話を行い、本作の事件謎を解き明かす役目を担った。



  • 源頼信 (CV:野村勝人)

雷吼の弟。引き続き、検非違使として仕事を全うしている。序盤で検非違使の仕事の兼ね合いもあり、雷吼たちになかなか会えていないことが言及される。真の出番は中盤から。




権力の闇を体現する男。平安京の支配者。本作では、その狂気が嫌というほど表現されており、テレビシリーズ以上にヤバい人物として描写されている。




新たに藤原道長に仕える魔戒法師。火羅と戦っているところを道長に目撃されて拾われたようだ。どこの番犬所にも属しておらず、道長の手先として雷吼たちの前に姿を現す。



  • 時丸 (CV:東啓介)

追いはぎをする盗賊。序盤の火羅が生まれるきっかけを作り、雷吼たちと遭遇するが、金時に見逃された。その後、薄墨桜の前に立ち、薄墨桜に吸収された。



  • 菅原道真 (CV:土師孝也)

菅公その人。史実同様に、藤原家の人間に左遷された。既に故人となっている。薄墨桜は、彼の形見であり、怨念がこもっている。



【魔戒騎士】


  • 牙狼

雷吼が纏う金色の鎧。今作の基本形態は、陣と翼人のハイブリッドのような姿をしている。



  • 斬牙

保輔が纏う白色の鎧。


【用語】


  • 薄墨桜

かつて左遷された菅原道真が都にいる家臣に送った桜。一度は枯れるものの、道真が作った土人形で復活する。道真の死後、火羅として都を焼きつくすことになる。魔戒騎士や魔戒法師が束になって戦うも倒すことができず、ある魔戒法師が命と引き換えに生み出した封印の槍で封印された。その後、長年枯れていたが、時丸の暗躍で花が咲き始める。


  • 封印の槍

かつて薄墨桜を封印した槍。星明が薄墨桜の前にやって来たとき、薄墨桜の手前に落ちていた。効果はすでに失われている。


【余談】


本作上映に合わせて、クロスオーバードラマCDが作られており、3作品が劇場で配布され、最後の1作品がブルーレイの特典として同梱された。内容としては、アニメ牙狼シリーズ3世代を繋ぐ物語であり、炎の刻印やVANISHING LINEのキャラクターも登場するものとなっていた。VANISHING LINEのルークの鎧の名前など、そこで初めて明かされた設定もあるため、入手できる手段を用意してほしいと考えるファンは少なくない。

頼信が嶐鑼事件で袂を分かったはずの道長の配下になぜか戻っていることや、明羅の師匠が明かされないことなど本作で残った謎は少なくない。


哀しくも儚い復讐劇を見届けた方が追記・修正を行ってください

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最終更新:2023年11月24日 15:59