枢機の神 オルフィスト

登録日:2023/11/15 Wed 15:50:29
更新日:2023/11/21 Tue 18:19:52
所要時間:約 10 分で読めます




彼らは刃を納めない 次に来る夜の中の死闘のために。




枢機の神(カーディナル・デウス) オルフィストとは、カードファイト!!ヴァンガードに登場するユニットである。


《枢機の神 オルフィスト》
ノーマルユニット 〈3〉 (ツインドライブ!!)(ペルソナライド)
ブラントゲート - サイバーゴーレム パワー13000 / シールドなし / ☆1
【永】【(V)/(R)】:あなたのターン中、あなたの世界が黒夜か深淵黒夜なら、このユニットのパワー+5000
【起】【(V)】:あなたの世界が深淵黒夜なら、【コスト】[【カウンターブラスト】(2)]することで夜影兵・トークンを3枚まで(R)にコールする

ヴァンガードの新しいシリーズ「Dスタンダード」になってから最初のブースターパックである「五大世紀の黎明」に登場したユニット。
それまで「ノヴァグラップラー」「ディメンションポリス」「リンクジョーカー」に分かれていた国家「スターゲート」が3000年後新たな国家「ブラントゲート」になってから最初のRRRカードでもある。

外見的には宇宙を背景にしたロボットであり、ディメンションポリス色も見えるがリンクジョーカーのようなカラーリングも垣間見えるなど、不吉なデザインになっている。元々サイバーゴーレムはリンクジョーカーの技術によって作られた戦闘兵器であることから、源流はそちらだと思われる。

テキストとしては突然「世界」と言う謎のワードが登場している。これはDスタンから新しく出てきた概念の1つであり、「世界オーダー」と呼ばれるカードを使用する必要がある。
つまり、オルフィスト単体ではバニラと言っていい。
その代わりに世界オーダーをふんだんに使った専用デッキでは凄まじいパワーを発揮できる。

と言うのも、この効果で呼び出せる夜影兵(シャドーアーミー)トークンはグレード1でパワー15000、ブースト可能というとんでもないスペックを持っているのだ。
それをカウンターブラスト2支払うだけで一気に3体も呼び出せる。おまけにこの状態で居る場合には1つ目の永続効果も満たされているためオルフィスト自身もパワーが+5000されている。
ペルソナライドをして入れば他にユニットをコールしていない状態からオルフィスト1枚でパワー28000のオルフィスト、パワー25000のトークンが3体も用意できる。

以上のように下準備は必要だが1枚で呼び出せる戦力が尋常ではないところが他のカードにはない長所となっている。
反面、夜影兵トークンも世界カードもシールド値を持っていないため防御力が低いこと、良くも悪くも安定した動きに頼りがちなためワンパターンすぎることが弱点となっている。

アニメにおいては石亀ザクサが愛用しているカードで、黒夜を扱うオルフィストにちなんでか日中帯ではファイトしたがらないが夜間でのファイトにおいてはその安定した爆発力を駆使し、ハゲ伊勢木マサノリを圧倒した。
なお二度目は負けた。


この昏き夜にーー我等が刃、その総てを懸けて

《枢機の主神 オルフィスト・レギス》
ノーマルユニット 〈3〉 (ツインドライブ!!)(ペルソナライド)
ブラントゲート - サイバーゴーレム パワー13000 / シールドなし / ☆1
【起】【(V)】:このユニットが(V)に登場した時、あなたの手札かドロップから世界カードを1枚まで選び、オーダーゾーンに置く
【起】【(V)】:このユニットがアタックした時、あなたの世界が深淵黒夜なら、【コスト】[【カウンターブラスト】(1),手札を1枚捨てる]ことで、あなたのオーダーゾーンの世界2枚につき、夜影兵トークンを1体まで(R)にコールし、そのバトル中このユニットのパワー+5000

上記オルフィストの登場から1年と少し経過した「フェスティバルコレクション2022」にて登場した第二のオルフィスト。
読み方は「カーディナルドミナス」。
以前にも増して血のように赤い背景が禍々しい。効果は引き続き世界カードを条件として夜影兵トークンを呼び出すものとなっている。

1つ目の効果は、自身の登場時に手札かドロップから世界を1枚オーダーゾーンに置けるという物。
これが非常に便利であり、ライドの際の手札コストとして捨てられたオーダーカードを再利用できる上によく見れば分かるように発動ではなく、オーダーゾーンに置くと言う行為である事。
オーダーカードは使用する際にコストを支払う必要があり、世界オーダーも例外ではないのだが効果によりオーダーゾーンに置くため使用コストを踏み倒せるのだ。
特にコストがソウルブラスト2と重く、しかしこのカードと相性のいい「悠久の時を超えて」はこのカードで踏み倒せと言わんばかりの1枚となっている。
墓地回収出来る事から忘れがちだが手札からでも配置が可能となっていて、無理にドロップに送る必要もない。

2つ目の効果は、アタック時に世界2枚につきトークンを1体コールし、自身の打点を上げるという物。
深淵黒夜にするだけなら世界カードは2枚あればいいのだが、このカードを使用する場合には3枚以上配置する事も考えられる。
直接アドバンテージを取らない世界オーダーの使用に気が引ける……と考えるかも知れないが先に説明した1つ目の効果との相性がバッチリであり、上書きライドするたびに世界オーダーを無償配置出来てこの2つ目の効果の性能も上げていける。
そしてバトルフェイズ中に作った影衛兵トークンでの追加アタックを可能とする。

全体として1枚目のオルフィストと比較して1枚で完結している上にかなり安定性の高い1枚となっている。
欠点としては1枚目同様トークンを3体出したい場合は世界オーダーを6枚も使用していないといけないため、1ターンでの爆発力は著しく低下している事が上げられる。また、以前にも増して世界オーダーを多くデッキに入れる必要があり、デッキの防御力はさらに低下している。

アニメでも引き続き石亀ザクサが使用する。現実におけるカードパワーとは裏腹にカットされていないファイトにおいてこのカードをメインで使用したファイトは必ずザクサが敗北しているなど、味方側のエースカードの進化形ユニットは敗北フラグを引き継いでしまっている。


我は盟約を果たす者。終わりなき夜を砕く刃である。

《枢機の禍神 オルフィスト・マスクス》
ノーマルユニット 〈3〉 (ツインドライブ!!)(ペルソナライド)
ブラントゲート - サイバーゴーレム パワー13000 / シールドなし / ☆1
【永】:このカードは「オルフィスト」を含むグレード3のヴァンガードからのみライド出来る。
【起】【(V)】【ターン1回】:【コスト】[手札かソウルかドロップから、このユニットと別名の「オルフィスト」を含むカードを1枚除外する]ことで、あなたのドロップから世界カードを1枚選び、オーダーゾーンに置く
【起】【(V)】:このユニットがアタックした時、【コスト】[【カウンターブラスト】(1),オーダーゾーンから世界を望む枚数ドロップに置く]ことで、夜影兵・トークンを、このコストでドロップに置かれたカードと同じ枚数まで、ユニットの居るあなたの(R)にコールする。2枚以上コールしたら、そのバトル中、このユニットのドライブ+1。

2023年8月4日発売の「夜天凶襲」にて登場した第三のオルフィスト。読み方は「カーディナルモルス」。
アニメにて味方だったザクサが敵組織であるユニフォーマーズに染まった際(この時は「シロガネ」を自称)の切り札として登場した。
煉獄のごときカラーリングだったレギスと比較してまさに深淵の如く紫色に光るボディが禍々しさを物語る。

1つ目の効果はルール効果で、オルフィストからしかライド出来ないと言う制約。2つ目の効果と違って同名からもライド出来る。

2つ目の効果は別名=闇堕ち前の自身を除外することでドロップから世界カードをオーダーゾーンに無償配置出来るというもの。
コストは若干きついがCBもSBも手札も使わずにオーダーを回収して無償配置出来るのは決して悪い効果ではない。
地味にオルフィスト系列では初のターン1制限ある効果だったりする。

3つ目の効果が本命。アタック時に既に配置されている世界を望む枚数捨てることで既にユニットが存在するリアガードサークルにトークンをコールして自分のドライブを増やすというもの。
これまでオルフィストが安定した強さを発揮できていた源とも呼べるオーダーゾーンの世界を2枚以上捨てるというのは字面以上にコストとしては重く、それでいて絶対にリアガードユニットを踏み倒さないといけないと言うのはデメリットが目立つ。しかも前2種とは違って自身の打点は上がらない。
このため情報が出た当初は「外れカード」「マスクスの面汚し」「もしかしてザクサさん裏切ってない?」など散々酷評されていた。
しかし、実際に使ってみると終盤における破壊力は凄まじく、レギスで安定して並べておいた世界カードを2~4枚程度捨ててもそこまで痛くはなく、むしろそのターンでファイナルターンに出来得る破壊力と引き換えなら安いものである。
その結果2023年の公式大会新潟GPでは優勝者が切り札として使用するなど、その身に受けた酷評を見事返上して見せた。

レギスとの相性ばかり気にされるが、1枚目のオルフィストとも相性は悪くなく、マスクスがメインフェイズ中にライド可能と言う事も相まって1枚目のオルフィストの起動効果を使ってトークンを3体呼んでからマスクスに乗り直す事で世界2枚から一気にキルターンに移行できる。
(その分CB3と言うコストが目立つが)

アニメにおいては前述通り敵となったザクサ(シロガネ)が切り札として使用する。レギス→マスクス→レギス→マスクスと連続で乗り直すことで毎ターン世界を2枚回収することで安定しながらマスクスの最大火力をブッ放つ事でこのカードの使用以降、ザクサは無敗を誇っている。
(この流れも発売前ではロマンでしかないと言われていたが現実でも十分可能で強いコンボである)


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最終更新:2023年11月21日 18:19