エースロボット

登録日:2023/11/21 Tue 17:01:55
更新日:2024/04/18 Thu 21:36:56
所要時間:約 5 分で読めます






驚いたかウルトラの兄弟たち。

我々ヤプールの科学を以てすれば、
エースの1人や2人作り出すなど手もないことなのだ!

よーく見るが良いウルトラ4兄弟。
お前たちの力で、可愛い弟が八つ裂きにされる様を!

画像出典:『ウルトラマンFighting Evolution 3』2004年12月2日発売
@円谷プロ、バンプレスト




超人ロボット エースロボットとは、『ウルトラマンA』14話「銀河に散った5つの星」に登場したロボット。


概要


身長:40m
体重:4万5千t
出身地:ゴルゴダ星

異次元人 ヤプールが作り上げた、ウルトラマンエースそっくりのロボット。
その首・腹部・両手・両足には金色のプロテクターが取り付けられていることが最大の相違点。
動きこそ鈍重だが、本物と同様にメタリウム光線を放って攻撃する。
エースと同じ戦闘力を誇るとされているが…。


劇中での活躍


偽のウルトラサインでゴルゴダ星に呼び出されたウルトラ5兄弟。
何の目的でゴルゴダ星に集められたのかは分からないものの、時を同じくして地球には超獣バラバが出現し、暴れ始める。
エースは地球へ戻ろうとするも、十字架のエネルギー装置から放たれた冷気に苦しめられ、光や熱のエネルギーが足りず地球へ戻ることが出来ない。
一計を案じたウルトラマンゾフィーウルトラセブンウルトラマン2世*1はエースにエネルギーを分け与える。

こうしてエースは地球へと戻り、バラバと対決したものの、エネルギーを失った4人は十字架に掛けられてしまう。
おまけに、4兄弟を事実上人質に取られていたこともあり迂闊に手を出せずエースはバラバに敗北。
更にヤプールはエースを倒すべく作り上げたエースキラーに捕えた4人の得意技であるスペシウム光線M87光線エメリウム光線ウルトラブレスレットを移植し、起動させた。

そんなエースキラーの対戦相手として選ばれたのがこのエースロボットであった。
戦闘が開始され、エースロボットはぎこちない動きながらもメタリウム光線を放つが、全く効いておらず、お返しと言わんばかりに放たれたエメリウム光線・スペシウム光線・ウルトラブレスレットの3連撃を喰らいあっという間に劣勢に追い込まれる。
並の怪獣・宇宙人なら倒されてるであろう必殺技の3連撃どころか、下記のナレーションの間にも放たれたエメリウム光線・スペシウム光線×2にも耐え抜くあたり、防御力に関してはなかなかのものだろう。


それは、目を覆うばかりの凄惨な戦いだった。

今まで幾多の怪獣や、宇宙侵略者を倒してきたウルトラ兄弟たちの武器が、
今、彼らの最愛の弟であるウルトラマンエースを倒すために使われようとしている…!

エースキラーの攻撃は続き、最後はM87光線で木っ端微塵に粉砕されてしまった。

テスト終了!!
フッフッフッ…ヌハハハハハ…!

接近戦すらさせてもらえず、終始劣勢のまま*2、エースロボットは粉々に破壊されたのだった‥
嗚呼エースロボット…

エースロボットに圧勝したエースキラーは続くエースとの戦いでもエースを圧倒する力を見せた。
しかし、エースは4兄弟の力を注ぎ込まれて復活し、たじろぐエースキラーは過たずして投げ込まれたスペースQの前に大爆発。
5兄弟は爆破されたゴルゴダ星からの脱出に成功し、前話に引き続き地球で暴れていたバラバも人質がない今ではエースの猛攻に押され、倒されたのであった。

エースを作り出すことなど造作もないなら量産して物量で押すとか、実験台にせずエースキラーと組ませて2対1ならば…とはよく言われるツッコミだが、
このような代物をウルトラ兄弟吠え面かかせるためだけに使うのがヤプールのヤプールたる所以なのだろう。

ゲーム作品では

ウルトラマン Fighting Evolution 3


間違いなくエースロボットのネタ的な意味での知名度を上げたゲーム。

プレイヤーキャラとしてはエースのほぼ完全劣化であり、モーションがガクガクで鈍く、原作にない「ガコンガコン」という駆動音まで付けられている。
「ほぼ」と付けた通り、一部の△ボタンのジャストアタックにはスーパーアーマーが付いているため、完全下位互換にはなっていない。
だがこれもモーションがガクガクで遅く、見てからのガードが間に合ってしまうレベル。
唯一の必殺技である「ロボットメタリウム光線」も威力が低めに設定された上級者向けキャラ。
しかしながら弱キャラのツインテール同様、ウルトラマンレジェンドに勝利することも夢ではない。

そして本題のネタ的な意味での知名度を上げたウルトラモードにおいてだが、『死刑!ウルトラ5兄弟』で最初に操作することになる。
原作通りエースキラーと対決するのだが、ただでさえ低い性能がさらに下げられており、勝利するのは至難の業。
だがこのエースキラーに勝利すると


強すぎたエースロボット

画像出典:『ウルトラマンFighting Evolution 3』2004年12月2日発売
@円谷プロ、バンプレスト

という、制作者のヤプールにとっても想定外であろう評価を下されて強制でSランクとなり、他のモードでもプレイヤーキャラとして操作することも可能になる。
こうして、「ゾフィーの勝利だ」「やさしさの勝利だ」などと並んで原作無視の展開も可能な本作を象徴する、ネタキャラとしての地位を確固たるものにしたのであった…。

真面目に攻略するならば、通常技のスキが致命的に多い地上での格闘戦は避け、投げやジャンプ攻撃で*3ロボットメタリウム光線を撃てるだけのふらふらゲージを溜めたら即座にふっとばし投げでロボットメタリウム光線を撃つ。
ロボットメタリウム光線は威力は低いが当てさえすればイージーモードなら再度撃つだけのふらふらゲージを蓄積できるため、以降はふっとばし投げ→ロボットメタリウム光線……と連発すれば容易に勝てる。


『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS』


NEO7弾で初参戦。
この時はスーパーレアとノーマルのみだったが、NEO ギャラクシーレジェンド3弾で最高レアリティのウルトラレアに昇格。
実装されていた技はロボ・メタリウム光線*4、ストロングラッシュ*5、スペシャルギロチン*6
ステータスはロボット怪獣らしくパワー・ガードが高めで、劇中通りと言うべきか、スピードは低め。


余談

  • 着ぐるみは撮影用のエースにウェット素材で造形された金色のパーツを被せられている。

  • M87光線で初めて倒された存在である。
    というのも、主役を務めたTVシリーズが存在しないゾフィーのシリーズにおける初戦闘がA5話のアリブンタ&ギロン人であり、その際は2体を正面衝突させての勝利で、光線技で倒さなかったため。
    1話の登場のようにM87光線の構えを取ることは多々あったのだが。

  • エースキラー(及び派生種)と違い、映像作品への再登場は未だないが*7、エースのリデコで商品化しやすいというメリットもあってか、立体化には恵まれている。
    定番のソフビシリーズである「ウルトラヒーローシリーズ」でもEX枠でリリースされており、プロテクターの装着位置の関係で金型が完全新規造形で起こされている。



それは、目を覆うばかりの凄惨な追記・修正だった。
今まで幾多の荒らしや、建て逃げを倒してきたアニヲタたちの知識が、
今、彼らの最愛の同志であるWiki籠りを倒すために使われようとしている…!

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最終更新:2024年04月18日 21:36
添付ファイル

*1 この時はジャックという名前が決められておらず、14話ではこの名前でヤプールに呼ばれた

*2 円谷プロ公式サブスクリプション・TSUBURAYA IMAGINATIONにおけるA14話では7:08で姿を現し、8:09でM87光線を喰らい爆散と、出番はかろうじて1分あったレベル。

*3 特にジャンプ攻撃はオリジナルのエースと遜色ない性能を持つ

*4 モーションはほぼFE3のロボットメタリウム光線と同じ

*5 相手を猛烈な勢いでタコ殴りにするもエネルギーが徐々に尽きていき、最後はエネルギー切れと同時に相手に伸し掛かる形で倒れる

*6 ホリゾンタル→バーチカル→サーキュラーの順にギロチン技を放つ。本編に比べて大分多芸だなこいつ…

*7ウルトラ銀河伝説外伝 ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ』にニセウルトラマンエース(SR)が登場しているが、こちらはサロメ星人の作り上げた別物