魅了魔法を暴発させたら破邪グッズをジャラジャラさせた王太子に救われました

登録日:2023/12/12 Tue 12:12:12
更新日:2023/12/14 Thu 17:31:37
所要時間:約 6 分で読めます







私の救世主は俺様でジャラジャラな王太子!?

二人で秘密の特訓始めます!


『魅了魔法を暴発させたら破邪グッズをジャラジャラさせた王太子に救われました』とは『小説家になろう』『カクヨム』で連載していた小説。
ビーズログ文庫から書籍化されている。全1巻。
著者は三崎ちさ。
イラストは天領寺セナ。


概要

元々は『男爵令嬢は堅実に生きたい~魅了魔法が暴発しっぱなしの私を助けてくださったのは王家ご自慢の破邪グッズをジャラジャラさせている王太子殿下でした~』
というタイトルだったが、書籍化の際に現行のタイトルに変更された。
また、本作は僅か10話の合計3.5万文字の短編だったため、書籍化に伴い大幅に加筆され12万文字と実質別作品レベルになっている。
2023年12時点で書籍版が『Kindle unlimited』で配信中。

webサイト『ComicWalker』と『ニコニコ静画』にてコミカライズ版が連載中。著者は美琴アヤ。


あらすじ

昔から、ただそこにいるだけで人々を魅了してしまう成金男爵家の令嬢・クラウディア。

ある日、手紙で第二校舎裏へと呼び出され恐る恐る向かうと、
そこには、破邪グッズをジャラジャラさせているアルバート王太子殿下が待っていた。

「貴様の魅了魔法のせいで、俺の嫁探しがちっとも捗らんのだ!!」
って言われたけど、一体どういうこと!?

俺様でジャラジャラな王太子との秘密の特訓の日々がはじまる──!
(公式から引用)

主な登場人物

  • クラウディア・フローレス
本作の主人公。莫大な魔力を持つ男爵令嬢。
ピンク色の髪を伸ばしている愛らしい美少女。のんき者というか図太い性格をしている。
彼女が産まれた時から周囲の人々を魅了してきており、父親が商人として成功できたのも彼女のおかげ。そのため父から「女神の子」と呼ばれて溺愛されている。
その魅了っぷりは半端ではなく、魔術学園に入学後毎日のように婚約者持ちの貴族令息に告白されている。
しかもその度に婚約者の令嬢が出て来てクラウディアに激怒した……と思いきや、令嬢の方もクラウディアにメロメロになってしまい、違う意味で修羅場になる。
昼休みになると大勢の男女に追いかけられるので辟易している

実はこれだけモテモテなのは無自覚に「魅了魔法」を使っていたからだった。
しかし産まれた時から常時発動している……つまり「発動していない状態」が分からないクラウディアには魅了魔法の制御が出来ないのだ。

常にモテモテだがそれ故恋愛をやり過ごすことに頭がいっぱいで自分自身の恋愛をした事がなく、そのため恋に鈍感。

  • アルバート・ウィステリア
本作のヒーローである俺様系王太子。
金髪碧眼の超絶イケメンで文武両道。魔法の腕も高く魔力量もクラウディアと同等以上。
傲岸不遜な態度でクラウディアも終始「貴様」呼びで通すほどだが、一方で面倒見がよく優しい一面もある。

この国の貴族は幼少期から婚約者を決めているのが普通だが、王太子は魔術学園で魔力量が高く相性の良い女性を選ぶことができる。
なのでアルバートも妃探しをしていたのだが、女性たちがクラウディアにメロメロになってしまい妃探しどころではなくなってしまった。
そのうえ男性陣もメロメロになってしまい、学園のあちこちで婚約破棄騒動が起こり、アルバートは仲裁しなければならなかった。
結果、彼はクラウディアの魅了魔法の制御できるように付き合う事にする。

彼がクラウディアの魅了魔法が効かないのは耐性が強いのと、マントの下に大量の破邪グッズがあるからである。
そんなアルバートでもときめくと魅了魔法がかかりやすくなってしまう。
王太子が魅了魔法にかかると王位継承権が剥奪されかねないので、細心の注意をはらってクラウディアの特訓に付き合っている。

  • ジェラルド・エヴァンズ
書籍版での追加キャラ。
王立騎士団に所属している王太子の護衛騎士。
平民でありながら特別魔力が高く、なおかつ希少な転移魔法の使い手。
魔術学園を首席卒業後、安定感を求め騎士団入りした。
年下は守備範囲外だが、クラウディアの傍にいすぎたため魅了魔法の餌食になってしまう。

  • イレーナ・ベルクラフト
アルバートの幼なじみである公爵令嬢。婚約者候補筆頭であり本作の悪役令嬢?
アルバートに次いで精神干渉魔法耐性が強く、クラウディアの魅了魔法が弱くなったことで生徒の中で一番早く正気に戻った。
高圧的な性格の持ち主で、アルバートに近づくクラウディアに威嚇するが、言っている事は正論である事が多く、根はやさしい人。
高圧的に接するのも、ベルクラフト家が希少な『癒し』の魔法の使い手であり、幼い頃から誘拐されかけたため、人を遠ざけるために振る舞っているだけである。
またクラウディアはこれまでまともな友人がいなかったうえにチヤホヤされていたので、高圧的に接せられるだけでも友情を感じている。

Web版では名無しで台詞も少ししかないため、実質書籍版での追加キャラと言える。

  • フローレス男爵
クラウディアを溺愛している父親。
魔術学園という名の貴族学園に通うクラウディアのために男爵位を買った。
父親は平民の商人であったが、クラウディアが産まれてから商談が立て続けに成功して大商人になった。
しかしクラウディアの魅了魔法は永続ではない事から魅了魔法きっかけに過ぎず、商売が成功したのは父親に商才があったのだろうと推測されている。
事実クラウディアが家から離れても家は落ちぶれていなかった。
なおクラウディアが魅了魔法をある程度制御できるようになってからも溺愛っぷりが変わらないため、親バカなのは素だった。


用語

  • 魔法
この国では魔力持ちは貴族が大多数で、平民からは稀にしか生まれない。その代わり稀に生まれる平民は膨大な魔力を持つ事が多い。
魔力持ちは一定の年齢になると魔術学園に通う事が義務付けられている。故に魔術学園には貴族ばかり通っている。
魔法は勉強する事で身に着けるが、稀に生れた時から一種類だけ使う事が出来る人がいる。
この場合術式なしに使用が出来る事から、目に見えない魔法が使える場合、無意識に使用していても術者は気付けない。

また一部の家系にしか使えない特殊魔法がある。
しかし希少性から誘拐される事が後を絶たず、ベルクラフト家以外は秘匿している。そのすべてを把握しているのは王家のみ。

  • 魅了魔法
クラウディアが無意識に使っている魔法。
「対象を術者にメロメロにする事で意のままに操る」という恐るべき洗脳魔法であり、その危険性から神殿の奥深くに魔術書が封印されている。
意のままに操るのがこの魔法の効果だが、クラウディアは暴発している状態のため周囲の人間を操れない。
この魔法の効果は術者や対象の状態によって強弱が変わる。
強くなるのは「術者の魔力が高い」「異性である事」「好感度が高い事(ときめくこと)」「術者と物理的に距離が近い事」「そばにいた時間が長い事」などがある。
弱くなるのは「対象に耐性がある」「同性である」「好感度が低い(ときめかない)」「物理的に距離が離れている」等々……
クラウディアの場合「莫大な魔力を持つ」「愛らしい美少女」だった事で、本来ならかかりにくい同性すら魅了魔法の虜にした(少しでも可愛いと思う=好感を持つため)。

  • 破邪グッズ
正式名称は「破邪の守り」。
アルバートのマントの下に大量にある破邪の力を持つお守り。
王族には「破邪の魔法」が受け継がれており、それは道具に魔力を込める事で効果を発揮する。
一つにつき一度だけ、精神干渉や呪いの魔法を無効化する。
このため、王族は自分の魔力で出来たお守りを常に大量に身に着けている。
それどころかお守りを何個身に着けているかで、己の力量を示せるため、優秀な王族ほどお守りをジャラジャラさせている。

なお本人の魔力で出来ているため、他人に破邪グッズを持たせても大した効果は出ない。




追記・修正は破邪グッズをジャラジャラさせてからお願いします。

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最終更新:2023年12月14日 17:31