あつしの名探偵

登録日:2024/01/08 Mon 19:13:00
更新日:2024/01/28 Sun 03:58:48
所要時間:約 9 分で読めます




この俺が事件を解決する!

『正解は一年後』MCの名に懸けて!!

クイズ☆正解は1年後presents

あつし



『クイズ☆正解は一年後 presents あつしの名探偵』とは、2023年夏頃に10本だけ販売されたファミリーコンピュータ(互換機)用ゲームソフトである。
また、2023年12月31日にはNintendo Switch移植版がダウンロード販売された。また数量限定パッケージ版が同日のイベント先行販売の後、2024年1月11日に発売。
販売はPhoenixx、開発はハッピーミール。

カセット版はパスワード方式になっているなど、カセット版とSwitch版では一部内容が異なる。

概要



そもそも『クイズ☆正解は一年後』とは?

かつてTBSテレビで放送されていた『クイズ☆タレント名鑑』製作チームの残党が2013年から、毎年12月30日の深夜に生放送している予想クイズ番組。

毎年1月上旬に
  • 「今年結婚/離婚する有名人は?」
  • 「今年のプロ野球はセ/パどちらが日本一を獲る?」
  • 「今年芸能界で起こる出来事は?」
  • 「今年放送されるテレビアニメのエピソード名は?」
といった予想クイズを収録し、年末の生放送で同じメンバーが集結して答え合わせを行うというもの。
芸能絡みの問題ではタレント名鑑からの流れを引き継ぎ容赦ないゴシップネタが飛び交うほか、今年起こる事のような大雑把な問題や、テレビアニメのエピソードなど当てようのない問題ではウケ狙い第一の大喜利になるのが毎年のお約束。
収録に参加したメンバーが無事に年末を迎えられるかも見どころの一つで、出演者がやらかしモザイクなどで処理せざるを得なかった年がこれまでに2回存在する。

そして最も成績の良かったチームには番組が1年丸ごと使って秘密裏に行ったイベントの顚末を予想するチャンスクイズが出題されるのだが…

中古カセットチャンス

2023年のチャンスクイズはなんと、番組独自でファミコン互換のゲームソフトを製作、しれっと中古ショップで流通させたら何人が買ってクリアするのかを予想するというもの。

収録時点では未完成状態で、『あつしの名探偵』というタイトル(に『さんまの名探偵』をモロパクリしたカセットデザイン)と、全国わずか10本のみという流通数のみを公表。
さらに「簡単にクリアされるようでは面白くない」という事で『たけしの挑戦状』並に難しい内容にする事が予想材料として提示された。
なお、ゲームクリア画面には報告用フォームを表示できるQRコード・合言葉が表示され、そのフォームに合言葉を入力することをもってクリアとするというガチな計測方法を採用。

ソフトが完成したのは先述の通り夏ごろで、出演者がちょっと遊んだ上でそれぞれ名前をカセット裏にサイン、それを全国各地の中古ゲームショップ10店舗で1本ずつ販売*1
10本全てが完売した事は確認されたものの、内容の難しさからか、はたまた何本かコレクターの手に渡ってしまったのか*2、完走者は現れなかった*3

そして、せっかく作ったのに10本だけなのはもったいない!ということで
「最速クリアした人にはカセット版をプレゼントする」というキャンペーンを開催した上でNintendo Switch版の配信が番組中に実施された。

ゲーム内容



あつしの名探偵の名前と元ネタ通り、コマンド選択式の推理ゲーム。
その場所にいる人を「よぶ」で目の前に呼び、「はなす」で聞き込みを行っていくのが操作の基本となる。
また独自のコマンドとして「いじる」が存在し、これを選択すると主人公が目の前の人をいじったり、その場所にある何かを操作したりする。「はなす」や「しらべる」とは当然別の反応になる。

クリアへのハードルとして、そしてファミコンのタレントゲー再現として理不尽要素もたっぷり盛り込まれており
  • 何もない所を調べるとフラグが立ってストーリーが進行する
  • どころか中に何も映っていない更地の中に隠された進行フラグをしらみつぶしに探させられる
  • ゲーム内に存在しない外部情報を前提としたメタ推理を行い、答えを完全一致で入力させられるシーンがある
  • 操作性に難のあるミニゲームでハイスコアを記録しなければ進行フラグが立たない
といった往年の推理ゲームにある理不尽要素がある意味再現されてしまっている。
このため公式サイトにも

本ゲームは演出の都合上、高難度・不親切な作品になっています。
理不尽かつ悪意のあるクリア条件などが多分に含まれますので、予めご理解の上、お楽しみ下さい。
(ご購入後のクレームには応じかねますのでご注意ください)

とわざわざ警告されているほど。

しかしタレントゲー・番組ゲーとしては、作りこまれた番組ネタ満載のファンには嬉しい内容に仕上がっている。
『正解は一年後』だけではなく前身番組となる『クイズ☆タレント名鑑』『スター名鑑』、さらには制作チームが同じ『水曜日のダウンタウン』のネタも一部含まれている。一例を挙げると…
  • 事件発生時にマスパン(枡田アナ)が「前にやった番組のドッキリと同じヤツでしょ?」と疑われる*4
  • 唐突に登場するハーフタレント『エゾシカ人間』
  • 寺田心と思しき子供が『心ジョージ』に改名して現れる*5
  • 水曜日のダウンタウンでイジられていたとある人物の登場
…などなど、本筋から関係のあるものから無いものまで膨大なネタが仕込まれている。
執筆されている1月8日段階でも発見されていないネタを示唆する投稿が、番組プロデューサーの藤井健太郎によりX(旧ツイッター)上で行われているほど。

あらすじ



楽しく終わった『クイズ☆正解は一年後 2023』の出題収録。
それからほどなくして、スタジオ裏でRGが変わり果てた姿で発見されてしまう。
始めはドッキリを疑うも、誰もがうろたえる様子を見て、淳はこれが本物の事件であることを確信する。
果たして探偵役を買って出た淳は、事件を解決することができるのだろうか?

登場人物



MC

田村 淳(ロンドンブーツ1号2号)

「だがこれも、何かの運命。この俺が事件を解決する!」

おなじみ熱い『MCのいじ』を持つ、出演したワイドショーを終わらせることに定評があるロンドンブーツの実はボケの方。
目の前の人物や場所の怪しげな所を調べたりイジったりして捜査を進めていく。
またマメな性格を反映して操作メモも所持しており、捜査の進行にともなってこれまでの内容がそこへ整理されていく。
事件に関与する何かを掴んだらしい亮の後を追い、徐々に事件の真相へと迫っていくが…

枡田絵理奈

「淳さん何を言うんですか! 私何も知りませんったら!」

堂林の嫁にしてTBS出身のフリーアナウンサー、愛称『マスパン』。
最初に悲鳴を上げた今回の第一発見者。以前似たような企画の仕掛け人だったこともあって真っ先に疑われるが、今回の事は何も知らない様子。

亮チーム

田村 亮(ロンドンブーツ1号2号)

「悪い、ちょっと疲れたから、俺、楽屋に戻るわ」

ロンドンブーツの闇営業してた方これでもツッコミな天然ボケの方。
収録後、険しい顔で楽屋に戻ると告げた後に行方をくらませてしまう。
淳のスマホへ「2人だけで話がしたい」「渡したいものがある」と連絡が入るものの、果たしてどこへ行ってしまったのだろうか、そして無事に再会することはできるのだろうか。

原西 孝幸(FUJIWARA)

「そうか…見つかるとええな…犯人……」
FUJIWARAのボケで一発ギャグを一兆個持ってる方。キュアゴリラ
実はマスパンと共にRGの遺体を見つけた第一発見者。どうやらその直前に何かを見てしまったようだが、本人としては本物の事件に関わる事にあまり前向きではない。


藤本 敏史(FUJIWARA)

藤本さんの顔がデカすぎて概要が書けないな…

レイザーラモンRG

「最後の弟子だと名乗るやつ現れがち~♪」
この事件の被害者。死因は窒息死のようだが、首元には絞殺痕がないという謎が残っている。
どうやってRGは殺されてしまったのか? そしてその動機は? この2つが事件の重大なカギを握っている。
ちなみに冒頭で死んでしまう為、キャラグラはエンディングのみにしか登場しない。

くっきー! チーム

くっきー!(野性爆弾)

「……実は。やったのは俺だ! 逮捕してくれ~!!」
強面で奇天烈な天才芸人。常にいつものとぼけたテンションなので、話を聞いてもあまり要領を得た話をしてくれない。

後藤 輝基(フットボールアワー)

「こんなのウソやん! こんな~ ……って、ドッキリちゃうの?」
今やMCとして引っ張りだこなフットのツッコミの方。事件後、用事があるという事でさっさとスタジオを後にしてしまう。この後に用事があると淳は聞いていないようだったが…

金ちゃん(鬼越トマホーク)

坂井 良多(鬼越トマホーク)

「うるせーなあ、政治で炎上してるのお前とホンコンだけだぞ!」
「すいません、ほんとは思ってないと思うんですけど… 何にでも反論しちゃうので、承認欲求が強すぎるのかなって、思ってるだけだと思います」
イカツい見た目でいつも喧嘩をしている(そして止めに入った人に毒舌を放つ)お馴染みの2人組。
基本的に2人1組での登場で、一人ずつ出てくることはない。
ちなみに彼らのケンカ仲裁からのイジりネタはどの場面で使うかを伏せた上で本人たちに台本を書いてもらっている

今が旬チーム

みなみかわ

「誰か死んだんすか……。今回の放送ってされますかね?」
元ピーマンズスタンダードで現松竹のフィクサー(自称)。
解答ブロック収録のタイミングでは知る由もなかったが、のちに『水曜日のダウンタウン』にて彼も名探偵を務める事になってしまう。

井口 浩之(ウエストランド)

「別に怒ってなんかないですって!全然っ!!」
2022年M-1王者コンビの毒舌なツッコミの方。
収録が終わった後、緊張していたのか真っ先にスタジオを後にした。

河本 太(ウエストランド)

「……。」
2022年M-1王者コンビのテレビに映せない体を持つボケの方。
実際のテレビで見る以上に無口で全く喋らない。調べてもイジっても本当にしゃべらない。

ゆうちゃみ

「この企画って、いつ終わるんですかね…?」
『Popteen』や『egg』で活躍し、今はタレントとしてもおなじみのモデル。
今回の事件を番組の演出だと思っているようで、本当に事件が起こったとは信じていないようだ。


有吉チーム

有吉 弘行

「うへへ……、淳さん、この企画めんどくさそうなんで、もう戻りますわ」
まさか収録段階では紅白の司会をやるとはだれも思っていなかった売れっ子MC。
彼も終始ドッキリだと思っているようで、やってきた警察に対しても「あんな雰囲気ある人よく呼べたなあ」などとナメた反応をしてしまうほど。

小木 博明(おぎやはぎ)

「淳さん迫真の演技だねー」
おぎやはぎののほほんとしたボケの方。
基本的に楽屋にいて、ドッキリだと思い込んでいる今回の事件が終わるのを待っている。

矢作 兼(おぎやはぎ)

「何怒ってんのよー、そんなことで!」
おぎやはぎのとぼけたツッコミの方。
こちらは大部屋に顔を出して井口をイジったりと行動的。ただし相方と変わらず事件はドッキリだと思っている。

バカリズム

「忙しいんで、手短にお願いしますね」
まさか収録段階では紅白の審査員をやるとは以下略。
ゲーム内でも脚本執筆に、携わったドラマの編集確認にと常に忙しくしており、スタジオからはいつの間にか居なくなっていた。







この難記事…… 執筆を引き継いで完成させられるのは 俺たちしかいない!


アニヲタ

追記修正は例の場所へ行って、"リアル"で合言葉を確認してからお願いします。


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最終更新:2024年01月28日 03:58

*1 価格は地域で微妙に異なるが、大体1000円前後だった。

*2 有名なファミコンソフトの解析・ハックロム制作をしている人物の元に海外から内容の問い合わせがあったとのこと。既にカセット版の価格高騰が予測されている。

*3 なお優勝した亮チームは0人と予想して正解したため、優勝賞金を手にした。ちなみに正解とは関係ないが、出演者はダウンロード版を先行入手しており、田村亮は実際にクリアしたとのこと。

*4 『タレント名鑑』の時、急に出演者が倒れマスパンが探偵役のサスペンスドラマに移行したことがある

*5 番組の「今年芸能界で起こる出来事は?」の回答のひとつ。これに関しては番組内でゲームに登場すると予告されていた。ちなみに2022年の回答であった『寺田魂』に改名するシーンもある。