回復術士のやり直し

登録日:2024/01/16 Tue 17:23:25
更新日:2024/02/08 Thu 00:02:52
所要時間:約 6 分で読めます



『回復術士のやり直し』とは、月夜涙氏が小説家になろうにて連載していた小説である。

概要

タイトルからして、槍の勇者のやり直しのオマージュ的な作品であり、
また、ステータス開示能力、勇者という職業の扱いなど、様々な小説家になろう作品から参考、オマージュされている要素がある。
その点はいわゆる「なろう小説あるある」であるためあまり気にする要素ではないが、
本作ではそれに残酷描写異常性癖差別表現を加え、
主人公含む登場人物の大多数の倫理が行方不明状態という世紀末な世界観となっており、
他のメディアミックス化されたなろう作品とは異なる、極めて陰鬱な作品となっている。

故に、漫画版は公式サイトでこそ閲覧できるものの、血は出るわ四肢欠損するわ、R-18でない一般向けにもかかわらず性描写がされるわで、非常に閲覧注意なレベルに仕上がっている点に注意。

書籍版はしおこんぶ氏がイラストを担当し2017年6月から角川スニーカー文庫より刊行されている。
漫画版は2017年10月よりヤングエースUPにて羽賀ソウケン氏が作画で連載されている。

登場人物

  • ケヤル/ケヤルガ
この作品の主人公。そして作中最大の被害者にして加害者、そして強姦魔でもある。
この世界では貴重で代えの効かない回復魔法を使う【癒】の勇者だが、後述の理由から勇者パーティーにおいて奴隷のような扱いを受ける。
勇者たちと魔王との最終決戦の場においてその本領を発揮し、魔王から得た秘宝によってタイムスリップを敢行。
自分が他の勇者たちと出会う前にタイムスリップすることに成功し、他の勇者たちに復讐するべく行動を開始する。
なお本来の名前は「ケヤル」だが、二周目の冒険において旅立つ際には「ケヤルガ」という偽名を名乗っている。
Web掲載版での名前は「ケアル」「ケアルガ」だったが、流石に許されなかった模様

+ 保有する能力
  • 回復(ヒール)
読んで字のごとく回復魔法…なのだが、この世界の回復魔法は四肢の欠損すらも元通りにするというタイムスリップに片足踏み込んだ能力である。
その際に対象の人生経験やら苦痛やらを引き込んでしまうため、使う際には苦痛が伴う非常にハイリスクな能力であり、
ケヤルも力に目覚めた当初は回復魔法の使用を拒絶するくらいであった。
しかし、他の勇者たちは何を血迷ったかケヤルを薬物漬けにして理性を奪い、首枷を付けてロクな装備も与えず冒険に連れまわすという暴挙を敢行。
それだけに飽き足らず、自信の歪んだ性癖を吐き散らすための肉人形として扱うことまでしてのけた。

  • 改良(ヒール)
回復の応用で、今まで他人から得てきた記憶や経験を頼りに自分を組みなおし、物語冒頭で魔王軍と互角以上の戦いを繰り広げた。
タイムスリップ後は回復魔法をそこまで使い込んでいない関係でそこまでの実力は身についていないものの、
自身のステータスをうまい具合に振りなおして格上との戦闘をこなしている。
また、相手の記憶をうまい具合に回復して組みなおすことで精神を破壊、自分の思うがままの肉人形にすることができる。
タイムスリップ前に自身が性のはけ口にされた関係で、タイムスリップ後は今度は自分が性のはけ口にしている。

  • 模倣(ヒール)
回復魔法で得た記憶から、相手のスキルを模倣することが出来る。
しかし遥か格上のオリジナルには叶わず、タイムスリップ後は改良との併せ技でなんとか格上との戦いに勝利した。
この応用として、相手のスキルや技術を盗む略奪(ヒール)も可能。

  • 時間逆行(ヒール)
魔王の遺物を使って、世界そのものに回復魔法を敢行。
時間を巻き戻したらお前の記憶も失うじゃないかという至極真っ当なツッコミを受けるが、ケヤルは与えられた憎しみは失わないと反論。
事実、回復魔法を施された世界は4年前へ時間が巻き戻るも、ケヤルの憎しみの記憶は失われなかった。

  • 改悪(ヒール)
中途半端な回復を行い、新陳代謝を操って脊髄を損傷させるなどして相手を壊れた状態で完治させる

  • 翡翠眼
タイムスリップ後、勇者たちと合流する前に精霊の住む湖にたどり着き、精霊との契約することで手に入れた能力。
テレビゲームのアイコンのようなステータス開示能力より、相手の情報を見ることが出来る。

  • 薬物耐性
タイムスリップ前は、魔王との決戦直前という土壇場で目覚めたスキル。
これによって薬漬けにされた自身の精神を取り戻すことに成功した。
タイムスリップ後は湖周辺の毒キノコを無我夢中で頬張ることで強引に獲得した。

  • フレア・アールグランデ・ジオラル/フレイア
本作のヒロインにして、外道その1
【術】の勇者で、ジオラル王国第一王女であり、表向きは聖母のようなやさしさを振りまくが、
その本性はとんでもないサディストであり、古今東西の悪役ヒロインが可愛く感じるレベル。
剣聖のもげた腕を治療し苦痛に悶えるケヤルに成長性や将来性に目を付けず速攻で見限りを付け、薬漬けにして理性を奪うことを提案
タイムスリップ前の世界では、依存性のある薬を犬の餌容器に入れて食事と一緒に差し出す、性奉仕を強要するなどしていた。
ジオラル王国自体は一見綺麗だが、深刻なレベルの格差、人種差別、役人や軍人の横暴などが蔓延っており、
タイムスリップ後のケヤルも「この王国はあなたのようだ」と一見褒め言葉とも取れる皮肉をとばしている。
タイムスリップ後の世界ではケヤルに拷問されレイプされた後、改良(ヒール)された結果、表向きの顔であった聖母のような性格に改良され、
ケヤルにとって従順で都合のいい肉人形「フレイヤ」となり、ケヤルガの最初の仲間となって復讐に付き従う。

  • ブレイド
【剣】の勇者。本作の外道その2
男装の麗人であり、レズビアン。
フレアとは魔王との決戦を目前、ズタボロになった肉人形を背景に、ピロートークに花を咲かせる関係だった。
男装の麗人ではあるが、それは過去に何かあったらしく、男を死ぬほど憎んでいるという裏返しでもあるのだが、
だからといって女性に優しいというわけではなく、タイムスリップ前も後も女性への性的暴行の常習犯であった。
タイムスリップ前は、王国から無料で支給される高額で貴重な回復薬でことが足りるからとケヤルに対しても容赦ない暴行を加えていた。
なお、その薬には腕がもげても治るほどの力は無い替えがきかない人材を無能呼ばわりするのはなろう小説ではよくあること
タイムスリップ後は、ケヤルガによるハニートラップという原始的な罠に引っかかり、毒で弱りつつある身体に食欲と性欲を極限まで肥大化させられた男達からレイプさながら物理的に食われるという盛大な末路を迎えた。

  • ブレット
【砲】の勇者。本作の外道その3
スキンヘッドに髭面、筋骨隆々の体を持つ大男であり、表向きは神父として活動している。
しかし、その実態はケヤルに歪んだ愛情と暴行を向ける同性愛者であり、また少年の遺体をコレクションするスナッフマニアでもあった。
また諜報部としての裏の顔も持っており、タイムスリップ前で得た彼の知識はケヤルに様々な影響を与えている。
タイムスリップ前は魔王との戦いの中でいつの間にか首が飛んでいたがフレアからは全く意識されていなかった。
タイムスリップ後は一転、人間と魔族の間を取りもち戦争を煽るなど、諜報機関としての腕前を奮うことになる。

  • セツナ
本作のヒロインであり、氷狼族の少女であり犬耳娘。
成長性は高いもののレベル上限が低く、同族からは虐められ、人間から掴まっては奴隷として売られていた。
しかし、ケヤルに買い取られた後は改良(ヒール)されたことでレベル上限が解放、
勇者に匹敵するまでの戦闘力を誇るようになったほか、ケヤルを妄信的に慕うようになる。

  • クレハ・クライレット
本作のヒロインであり、本作における数少ない善人
【剣聖】のクラスを持ち、単純な剣の腕ならば勇者であるブレイドを上回る。
ケヤルが最初に回復魔法(ヒール)した相手であり、苦痛に悶える彼を本気で心配していたが、タイムスリップ前はそれ以上の干渉することはなかった。
タイムスリップ後の世界においては、悪名を広げ奴隷を連れ歩くケヤルガを悪と断じて敵対。(なお、彼女の認識は決して間違っていない)
圧倒的な技量でケヤルガを圧倒するも紙一重で敗北し、ケヤルガに改良(ヒール)されて恋愛感情を植え付けられた。



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最終更新:2024年02月08日 00:02