ジンメン(漫画)

登録日:2024/02/07 Wed 00:40:20
更新日:2024/03/30 Sat 00:33:53
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デビルマンに登場する方はこちら→ジンメン(デビルマン)

概要

ジンメンとはサンデーうぇぶりで連載されていたカトウタカヒロ作の漫画作品である。全13巻。
主人公の神宮寺マサトとその仲間達が突如現れた「ジンメン」という生物に立ち向かうパニックホラーである。
主要人物でも容赦なく死んだり喰われたりしており、グロテスクな表現が豊富である。
また過酷な状況に置かれた人間の脆さや醜さ等も詳細的に描かれている。

登場人物

  • 神宮マサト
動物が大好きな16歳の少年。不二サファリワールドの常連であり、動物と会話できる能力を持ち、あらゆる動物の習性や特性を網羅している。
首が折れても生きていたり、徐々に人外の能力に目覚めていくが...。

  • 翠川ヒトミ
本作のヒロインでマサトの幼馴染みで巨乳*1。優しい性格をしており、孤立していたマサトを支えていた。単行本の表紙では彼女が描かれており、裏表紙では動物から散々な目にあっている。

  • 内海千枝
メガネをかけた女性で暁テレビの記者。不二で発生した事故を解明するためにヘリに乗り込み、助けを呼んでいたマサト達を乗せるが、ジンメンの襲撃に遭い墜落。その後は記者の経験を生かしてマサト達の協力をする。

  • クマ助
マサトの同級生。「八王子のクマ」と呼ばれる程の乱暴者でマサトをいつもいじめていた。中学生の時に転校し、かつて自身がしてきたようにいじめられ、そこから今までの行為を反省するようになった。マサト達と再開し和解するもグリゴローに襲われ、仲間を逃がして喰われて死亡した。

  • 神宮博士
マサトの父親。いつも研究に没頭しており、マサトが学校の悩みを打ち明けてもサファリに行くことを命じるだけで話を聞こうとしなかった。そのため息子と疎遠状態である。

不二サファリワールド

  • 中田秀俊
顔に傷のある男性職員。ハナヨの飼育担当。マサトの幼い頃からの付き合いであり、彼が同級生からバカにされたときは慰める一面を持つ。
利己的な園長に対して激しい憎悪を抱いていた。

  • 三美雅
糸目の女性で職員の中では一番の年下。コウモリのジュウメンで、聴力が発達しており、些細な音も把握することができる。戦闘では狙撃を担当する。冷静な分析を得意とするが感情的になることも。
ジュウメンの中では唯一完全な動物形態を見せることがなかった。*2

  • 吾郷セルゲイ
サングラスをかけた髭をたくわえた男性。ライオンのジュウメン。ジンメンを見ても怯えない勇敢な性格だが、(それしか道がなかったとはいえ)洗脳された民間人を容赦なく撃つといった冷酷な一面を持つ。変身してジンメン達に立ち向かうが人間に戻れなくなり、ただの獣に成り下がってしまった。ただし、三美の命令を聞いたり、彼女のピンチに現れたりと、それなりの知性は残っている模様。

  • 印藤茜
黒人の女性でヒトミに負けず劣らずの巨乳。ゴリラのジュウメン。吾郷と同じく人間に戻れなくなってしまった。

  • 李博文(り はくぶん)
中国人の男性。真面目で勤勉な性格をしている。トラのジュウメンであり、その副作用で全身に痣がある。トラの腕力をいかした投擲能力に秀でている。

  • 永長公彦
首が長いオカマ。キリンのジュウメン。ジンメン計画によって仲間を失っており復讐をうかがっている。マサトのことを当初は利用価値があるという風にしか見ていなかったが、彼の一見無謀に見える行動や知恵によって助けられたことにより考え方が変わる。

  • 安藤
厳つい体格をした中年男性。カバのジュウメンからなのか釣り掘ではわざわざ潜って口で直接魚を取っていた。ツチグモを足止めする為に変身し、腕を噛みつく等奮闘するが、次第にダメージを受ける。最期は、自身に優しくしてくれた同胞達を思いながら手榴弾で自爆した。

  • 弥蛇山禅(みだやま ぜん)
サングラスをかけたロン毛の男性。他の職員と異なり、えんちょー達ジンメン側につき、ジュウメン達の観測をしていた。執拗かつ乱暴な性格で、永長の人生を狂わせた元凶である。ヘビのジュウメンであり、人をいたぶったり逆に痛みに快感を覚える変態である。


  • ゴリ園長
ふくよかな体格をした男性。職員や動物を金儲けの道具としか見ていない自己中心的な性格。最期はハナヨによって首を引きちぎられ、潰されてしまった。


ジンメン

  • ハナヨ
ゾウのジンメン。ジンメンになる前はマサトに懐いていたが、暴れ回ったりマサトに殺すと発言したり残忍かつ凶暴な性格に変貌した。言葉遣いからメスであるようだ。

  • えんちょー
ブタのジンメンで前述の園長とは別人?物。自分達に酷い仕打ちをしてきた人間を滅ぼすことを目的としており、日本から独立して国を宣言した。他のジンメン達に武器を支給したり、基地の構造を把握していたりと狡猾で頭の回る厄介者。
本作の黒幕的な存在だが他のジンメン達からはスルーされたり、四季族からはあまり慕われていなかったりと不憫な所もある。
普段はオネエ口調だが、本性を現したり苛立つと暴言を吐くようになる。

  • フリューリンク
動物公国の貴族「四季族」の一人で、大蛇のジンメン。一人称は「わし」。巨大な体で暴れまわって建物を崩落させたり、獲物に巻き付くといった戦法を取る。800年もの間生きており、えんちょーの命令を聞かない等傲慢な性格をしている。

  • ヘルブスト
四季族の雌牛のジンメン。千人近くの人間の頭蓋骨を身に付けている。どうやってとりつけたんだよ。かつては石田に家畜として飼われており、世話してくれる人が好きだった。ある日喋れることに気づいて石田に自身の好意を伝えたが、殺されそうになってしまった。その過去から人間と動物は愛し合うことができないという考えをもっている。

  • ヴィンター
四季族の白いヘラジカのジンメン。戦闘能力が非常に高く、サファリの職員達の懸命な攻撃にもなんなく対応してみせた。武人気質であり、マサトにトドメをさせる状態であったにもかかわらず忠告をしてその場から立ち去った。

  • ゾンマー
吾郷が飼育していたライオン「ガオウ」が変化したジンメンで四季族の一人。黒い体毛をした突然変異種。暗い場所が大好きで順番に人間を殺そうとする陰湿な性格。

  • グリゴロー
クマのジンメン。ジンメンになる前から飼育員数名に大ケガを負わせる事故を起こしていた。いつもにやついていて囮の人間をうるさいという理由で殺害するなど凶暴性が増している。

  • ツチグモ
動物をツギハギして生まれたキメラ。長い間封印されていたが、行動を再開した。動いた者に反応する習性を持ち、驚異的なスピードとゲージすら壊すパワーを併せ持つまさに化け物と呼べる存在。

用語

ジンメン

実験によって産み出された人間のような顔をした動物。人語を話し、人間と同等かそれ以上の知性を持つ。*3殆どのジンメンが人間を憎んでおり、人間を見つけしだい襲いかかり、死体を貪り食う。他には人間に爆弾を巻き付けたり、改造人間にして襲わせたりする。
厄介なことにジンメンは普通の動物に噛みつくことでジンメン化させることができるので、ねずみ算式に増殖する。
武器で撃退することが可能だが、一般人にとっては危険な存在以外の何者ではない。食物連鎖の頂点に立つ人間が動物と立場が逆転したのも同然である。

ジュウメン

獣化することのできる不二サファリワールドの一部の職員。ジンメン計画と共に進められてた研究を元に開発されており、ジンメン達を抑える役割を果たす。薬を注射することでその動物の姿に変身することができる。*4また、回復力や耐久力も向上している。
ただし、えんちょーに細工された薬を打つと、動物に変身したまま自我が失われていき、人間に戻れなくなってしまう。

ミズカガミ

ジンメンのウイルスを殺すワクチンを雨のように散布する噴水のような装置で鍵を刺すと発動する。ジンメンを元の動物に戻す*5為の唯一の手段であり、不二に点在していた。ただし、ジュウメンが当たると動物化が進行してしまう。
また、全てのミズカガミを発動させるオオカガミという装置も存在する。

不二市

本作の舞台。騒動後に巨大な溝が発生し周辺と隔離された。強い電磁波網によってジンメン達が溝の外に出るのを防ぐ一方、不二市はジンメンがはこびる地獄絵図になってしまった。

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最終更新:2024年03月30日 00:33

*1 中田曰くGカップはある。

*2 コウモリの耳と羽が生えた程度。

*3 人面にした理由は人間の表情によってコミュニケーションを円滑にするため。

*4 一般人が打つと暴走し人間と動物が混じった化け物になってしまう。

*5 その際に顔がドロドロ溶けている。