柊勝平

登録日:2011/04/24(日) 19:14:14
更新日:2023/11/09 Thu 10:15:23
所要時間:約 7 分で読めます




柊勝平とは、ゲーム『CLANNAD』のサブキャラクター。


誕生日:不明
血液型:AB型
身長:165cm
体重:52kg

口癖・名(迷)セリフ:
「柊椋。木偏が揃っててイケてるよね」
「ボク、君に出会えて良かったよ」
「コスプレってなに?コスモ・プレジデント?」
「おかえり下僕クン」



通りすがりの旅人の青年。
朋也とは、杏が朋也を背後からスクーターで撥ねようとしたのを回避した際、前を歩いていた勝平が代わりに撥ねられた事で出会い、
朋也は彼の忘れ物を渡すために度々会う事になる。



性格は直情的で後先を考えない。明るく人懐っこいが、かなりの世間知らずで傍若無人。
普通の事を理不尽だと言ったり(例:面接でお茶を出されない事を人間としての尊厳を汚されたと発言)、
子供にバイオレンス昔話を聞かせたり(例:桃太郎とお供の三匹が狂乱の殺人鬼と化す)するためアルバイトが長続きしない。
そのため常に金欠状態で、宿に泊まる金すらない時はホームレスじみた生活をしている。

旅をしている理由は「大切な物と過ごす場所を探している」と言っているが、詳しい事は不明。
得意教科は給食。苦手教科はホームルーム。字は汚い。趣味は人に教えるほどの物ではないらしいが、たまに詩人のような言葉を呟く。

中性的な外見をしているため女性と間違われる事があり、昔とある理由から女性と偽る事になった事もある。
そのせいか漢になる事を目指しており独自の判断基準を有する。

外見から若くみられがちだが、実は朋也よりひとつ上の19歳。

その容姿故に春原に惚れられる。
最初は女性と勘違いしていたためでその事実を知り玉砕したが、その後勝平が駅のホームで寝泊まりしている事を知った朋也が宿として春原の部屋を紹介。
春原をおだて倒して泊まる事を承諾させたため、勝平は春原と共同生活をする事になるが、その事が春原を禁断の恋に目覚めさせてしまう。

一方の勝平は以前バイクに撥ねられた時に介抱してくれた女性に運命を感じており歯牙にもかけない。
その女性とは轢き逃げ犯の妹・藤林椋であり(杏は勝平を二度轢き逃げしていた)、朋也に会いに行った学校で再会、
何故かそのまま付き合う事になる(懲りずに告白しようとしていた春原は泣きながら去っていった)。

その後病院のリハビリアシスタントの仕事を見つけ、アパートも借り、椋との交際も順調で幸せな生活を送っているかに見えた。
しかし………


<以下、ネタバレ>




















実は彼は足の癌である骨肉腫を患っており、足を切断する手術を拒否しているためこのままではやがて死んでしまう身である。
彼が手術を拒否するのは、足こそが彼にとって全てだったからである。

勝平は実は産まれてすぐに捨てられた孤児だった。それは、彼にとっては生きる事を否定されたようなものだった。
ある日、ドキュメンタリー番組の撮影で勝平がファンだったミュージシャン(恐らくは芳野祐介)が施設を訪れ、
彼に一つでいいから何かを信じて突き進めばいいと教えられた。

駿足だった勝平は自分にとって信じる事のできる物は足だと考え、ひたすら走り続けた。
陸上選手として結果を出す勝平を沢山の人が褒め、勝平はようやく自分が生きていることを実感することが出来た。

しかし、予選で一位になった大学特待生枠のかかったインターハイの決勝で転倒、
足の切断しか治療法はないといわれる骨肉腫であると診断され選手生命を絶たれた。
唯一の誇りを失った勝平は生きる意味を見失い、足と共に最期の時を過ごす場所を探して日本中を旅してついに朋也達の暮らす町へとたどり着いた。

説得しようとして失敗した椋に聞いて病院にやって来た朋也に
「椋のために生きるのは支えにならないのか?」
と説かれるが、
「重荷にしかなれない自分が一緒にいても辛い目に遭わせるだけ、悲しみは時間が癒してくれる」
と言って否定する。
尚も朋也は、自分は走っているお前なんか知らない、今のお前が俺の友達なんだと言って食い下がるも、説得する事は出来なかった。

その夜、偶然出会った芳野祐介のアドバイスで椋は、今の勝平を救うのに必要なのは説得ではなく《支えること》だと気付き、
翌日勝平に様々な未来の夢を語りかける。
結婚、出産、幸福な家庭……。たとえ足を失っても自分を抱きしめてくれる腕がある、夢に向かって共に歩んでいこうと……。
朋也も「この先勝平を必要とする命が産まれることになる、お前にしかできないことがある」と説き、ついに勝平に新たな生きる意味を見出ださせる事に成功する。



その後、椋が足を残せる手術法を探しだし、その手術を受けるために他の病院に移る事になる。その時椋と結婚の約束をし、町を去る。
五年後のエピローグでは手術が成功した事、看護師となった椋と二年後に結婚した事が明かされ、彼との再会の瞬間で物語は終わる。




シナリオ難易度は作中最高。
ことみ同様自分以外のシナリオには一切登場せず、またシナリオの優先度が草野球シナリオよりも低く、
攻略に必要な藤林姉妹シナリオ以外の全てのフラグを片っ端から潰さないとたどり着けない。



登場条件は

最初は藤林姉妹シナリオを進める~21日に遅刻していく

右に跳ぶを選択

その後住所を調べて届ける~藤林姉妹シナリオから離脱~手伝わない

でシナリオに入れるが、やたら複雑で非常に分かりづらい。

一方で途中の選択肢は一つだけなのでシナリオに入ってしまえば後は簡単……と思いきや、
勝平初登場の前日の芳野祐介のイベントで彼を手伝わないとその時点でバッドエンド確定。
芳野らしき人物の話が出た頃にはもう手遅れで、エンディング直前で勝平が失踪してしまうという本ゲーム最大のトラップが設置されている。
当然めちゃくちゃ後味が悪い終わり方であり、かつ汎用バッドエンド。正直何も知らずにこうなった場合トラウマレベルである。
それでも最初の予定よりもかなり難易度が下がっている(勝平は隠しキャラではありません)。

ちなみに前提条件の藤林姉妹シナリオも似たような「かなり前の選択肢をミスってると(しかもその時にはまずバッドエンドフラグと気づけない)最終盤でバッドエンド」という強烈な罠がある。



「家族」という意味を持つCLANNADの中で、
勝平シナリオは家族に捨てられた彼が椋と出会い、新しい家族を作っていくという他とは違った家族の形を描いたシナリオである。

このシナリオは勝平ルートであると同時に、椋ルートでもある(藤林姉妹シナリオの椋エンドはゲームバランスの調整のために後に付け足された)。
当初はAFTER STORYで二人の後日談を入れる予定で、
担当の魁氏の「学生時代の頃の友人が急に死んでしまう話を書きたい」という希望からゲーム中唯一生き返ることもなく死んでしまう予定だったが、

  • 渚や汐が悲しい結末を迎える前に勝平が死んでしまうという流れに違和感
  • 「幸せを願う心」であるはずの光が彼が死んでいるのに出てくるのは不自然
  • 学園編で勝平ルートを経由すると渚ルートをクリアできず、出会ってもいないキャラクターがAFTER STORYに登場する事になってしまう

等々の意見により学園編のみで完結させる事になった。



  • 一人称が「ボク」
  • 「探し物がある」と言う
  • 主人公に後ろから抱き着いて振り払われる
  • 抱き着こうとして避けられ激突
等、Kanonの月宮あゆを思わせる点が多数あるが関係は不明。



本編中での影の薄さ故か、劇場版だけでなくアニメでも一切出番が無いという悲劇に見舞われた。

…が、アニメ放送から14年の時を経た2022年、Key作品クロスオーバーアニメ「かぎなど」にてアニメ初出演を果たす。
その中では14年出演できなかったことを自虐的に語り、初登場が外伝だったことを更に自虐した



追記・修正お願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • CLANNAD
  • key
  • 不遇
  • 抹消
  • 白石涼子
  • こんな可愛い子が(ry
  • 隠れたヒロイン
  • コスモプレジデント←コスプレ
  • そういえばこんな話だったな
  • アニメ未登場
  • 何故ハブったし
  • 柊勝平

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年11月09日 10:15