登録日:2012/04/24(火) 23:17:33
更新日:2023/12/09 Sat 15:13:41
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遊戯王における罠カードにはいくつもの効果や使い方がある。
例えば罠カードらしい防御と破壊を両立した様なミラーフォースの様な攻撃を防ぐカードや
自軍の召喚をサポートする血の代償の様なカード、変わり種なら
罠モンスターと呼ばれる罠から発動可能な疑似的な壁モンスターだったりもする。
しかしそれぞれカード自体の効果が違っているとはいえ、
基本的に遊戯王の罠カードは「相手ターンはもちろん、自分のターンからも一度場にセットして起動しないといけない」と言う基本的な共通のルールがある。
しかし……歴史は環境をインチキ効果もいい加減に変えてしまった。
概要
デルタ・クロウ‐アンチ・リバース
通常罠
自分フィールドの「BF」モンスターが3体のみの場合、このカードの発動は手札からもできる。
(1):自分フィールドに「BF」モンスターが存在する場合に発動できる。
相手フィールドにセットされた魔法・罠カードを全て破壊する。
BFの強みはよく「大量展開できるシンクロ召喚に特化した能力」と言われる。
しかし、BFのもう一つの強みがいわゆる「専用サポート」が豊富かつ凶悪な事である。
例えば《フェザー・ウィンド・アタック》とブリザードを利用し、
「ブリザードで墓地からゲイルを守備表示で特殊召喚し敵の攻撃力を半減→
フェザー・ウィンド・アタックで一度ゲイルをデッキに戻してからもう一度ゲイルを指定し手札に加える
→手札からゲイル自身の特殊効果によって特殊召喚→相手のモンスターはゲイルの効果の重ね掛けのせいで
攻撃力5200以下のモンスターが一方的に殴り殺される」という意味不明なリサイクルなんて事も可能になる。
さてさて、本題のこのカードだが非常に強力と言って良いだろう。
いわゆる除去カードの類いであり、BFさえフィールドに居れば、
極一部の「墓地に存在する事で効果を発揮する魔法・罠カード」を除けば特に指定を取らず一方的に破壊可能な罠カードと言える。
だが更に厄介なのはもう一つの能力である。
BFが3体存在する場合手札から発動できる。
大事な事なので3回言いました。
断っておくが魔法カードでは無い、特殊なカードで手札から捨てて効果を発動とかでも無い。
そう、条件さえ整えば魔法カード感覚で強力な罠が使用可能になるのである。
一応条件は「BFジャスト3体」て言う厳しいハズの条件なのだが、
比較的モンスターの展開が得意な条件があまりに緩いと言って良いだろう。
なんせブリザードかブラストかゲイルの内手札に2枚と墓地に1枚有ればあっさり3体の召喚条件は満たせるので実質的に使用条件は軽い方であろう。
アニメでは案の定クロウ・ホーガンが所持しているBFのサポートカード。
クロウ曰く「手札から罠発動なんてインチキ」「汚ねーぞ」らしいが、クロウはクロウでこのカードを手札から発動させてたりしている。
……と、インチキ効果っぷりを最大限に紹介して来ておいて難だが、実際のOCGでの使用率は高くない。
そもそも、もっとも伏せカードを除去したいタイミングは、モンスターを特殊召喚する
前だからである。
手札から発動するためにBFを3体展開した所で《
激流葬》を喰らっては目も当てられない。
かと言って、伏せて罠カードとして使うには、タイムラグや発動条件の関係上どうにも使い難い。
さらに、表側表示のカードを破壊出来ないのも非常に痛く、致命的な永続魔法やフィールド魔法を前にしてこのカードを握りしめ立ち往生……
などと言う事もあり得る。
インチキ効果には程遠く、しかしハマれば強いカードなので紙くずと言うほどでもなく、実の所意外に良調整といえるカードなのであった。
追記・修正はBFを3体展開してからお願いします。
- エンドサイク感覚で使える感じが利点かねぇ -- 名無しさん (2014-10-04 01:15:52)
- これとブラックソニックは驚くほどよく決まるんだよね -- 名無しさん (2016-07-12 22:09:25)
最終更新:2023年12月09日 15:13