イノブタ

登録日:2011/11/28(月) 09:43:21
更新日:2022/12/09 Fri 06:44:04
所要時間:約 3 分で読めます




イノブタとは、イノシシと豚の雑種を指す。
家畜化された豚と、野生種のイノシシが再びかけ合わさって生まれたものである。
ラテン語では「ヒュブリダ(hybrida)」といい、これが「ハイブリッド(hybrid)」の語源になったと言われている。

ヨーロッパなど諸外国では、脱走した豚が、野生のイノシシと交配して生まれた、野生のイノブタが普通に原っぱを駆けていたりするらしい。
見た目はイノシシの特徴を強く残しており、雄には大きなキバがあり、子供時代はウリボウである。
日本でも、和歌山県が初めて、イノシシを父に、豚を母に人工交配に成功した。
雑食性で、食欲旺盛。
食害がひどい上に多産であるため、侵略的外来種(外国から来たものではないが、飼育下から出たということで)にも指定されてしまっている。


さて、このイノブタ、最大の特徴は、味がとても美味しいのだ。
家畜化された豚の脂のノリと、イノシシの野性味溢れる旨味が融合し、脂身は甘く、赤身は程よい歯応えで肉汁が溢れる。
この肉と脂身の甘さは、食べた人が思わず、甘い!と叫ぶ程である。


■主な料理

◆イノブタ鍋
シシ鍋と同様に、味噌仕立てでいただく。
イノブタは、煮込んでも固くならず、柔らかジューシー、そして、甘い。
野菜も、味噌と豚の旨味を吸い、絶品。
その美味しさ全てを吸わせるため、おも欲しいところ。
ああ、日本酒を持ってきてくれ。


焼き肉
網で炭火焼きにしたいところ。ジュージューと音を立てるイノブタは、見た目だけでも一杯やれ…、いや、やっぱ食わせてくれ。
一口目はで食べたい。脂身の甘さがひきたち、ひきたち、ひきたち…。
赤身の歯応えも、そこから溢れる肉汁も、もはや天国の域である。
これこそが、イノブタの旨味を純粋に味わえる方法だろう。

その他、普通に豚肉で出来る料理は全て出来るが、一番美味しいのはやはり上記2つだろう。
和歌山県山梨県でたべられるから、お立ち寄りの際は是非とも食してみよう。

さて、このイノブタ、人気者すぎて、市場に出回る事は少ない。
ほとんどが飲食店で消費されてしまうのだ。
食べたい方は専門店に行こう。

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最終更新:2022年12月09日 06:44