カナダの“サッチャー”違い事件

登録日:2012/03/16(金) 16:11:02
更新日:2022/12/23 Fri 23:49:56
所要時間:約 3 分で読めます




「カナダの“サッチャー”違い事件」とは、2009年11月10日に送られた一通のメールでカナダ政府が一時騒然となった事件である。

場所はカナダ某所。その日はカナダの軍人関係者のためのパーティーが開かれていた。
出席者の中には政治関係者も多数参加しており、その1人である某大臣の元に同僚の某運輸相からあるテキストメッセージが届けられた。その内容とは…




「サッチャーが死んだ」






カナダ政府ざわっ…
その情報は会場にいた約2000人へ一気に広まった。あれよあれよと大混乱に陥るカナダ政府。
全員が「あの“鉄の女”マーガレット・サッチャー元英首相が死去した!」と思ったのだ。


そういえば最近サッチャーの娘がサッチャーは認知症になっているって言ってたしね!
というか年が年だしね!(1925年生まれのサッチャー元首相、'09年当時、御年84歳である)

ということで大パニックになってしまったパーティー会場。
ある大臣は葬儀出席の為に日程調整をしだし、ある大臣は追悼文の作成にとりかかる始末。


しかーし、よーく考えてみよう。

確か数日前におこなわれたイギリスのとある式典にサッチャーは元気な姿で出席したばかりだったのだ。



何かがおかしい…


ここでやっと事態の違和感に気付くカナダ政府。
そこでカナダ首相官邸はバッキンガム宮殿と英首相官邸に連絡を取り、サッチャーが本当に死去したのかを確認してみる。
すると、相手は「サッチャーが死んだか」と聞かれ、困惑した様子で「そうした事実はない」と全面的に否定。





あれ…





…何かがおかしい。




そこで今度はパニックの原因を作ったあのテキストメッセージを送ってきた某運輸相へ連絡してみる。






運輸相「うちで飼ってたサッチャーが遂に死んじゃったよおおおおおおお悲しいよおおおおお!!!!!」








実はこのメール、運輸相の愛すべき家族の一員猫のサッチャー(享年16歳)が死んだことを知らせるべく、
悲しみのあまり自宅よりパーティーに出席していた某大臣へ送信されたものだった。






カナダ政府、とんだ勘違い
そして


とんだおっちょこちょい





因みに最初にこの「訃報」メールを受け取った某大臣のお言葉
「もし本当に死んでいないのであれば、私が首を絞めていた」


なお、カナダ首相官邸の広報担当者にこの件について取材を試みたが、連絡がつかなかったそうです。



因みに「猫で16歳」は人間換算で80歳ちょっと。“ねこのサッチャー”も大往生である。




追記・修正は、早とちりしまわないように、一旦事実を確認してからお願いします。

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最終更新:2022年12月23日 23:49