折神(侍戦隊シンケンジャー)

登録日:2011/12/09(金) 06:51:50
更新日:2024/01/31 Wed 22:13:17
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概要(おりがみのがいよう)

折神とは、侍戦隊シンケンジャーに登場するメカ。
正確にはシンケンジャーがモヂカラで操る式神であり、メイン5人の折神は「エンブレムモード」という印籠状の形に変形し、個人が所持している。通常サイズでも折神形態に変形可能で、敵への牽制や偵察等にも使われる。

メイン5人以外の折神は秘伝ディスクをシンケンマルに装填することで召喚でき、シンケンゴールド/梅盛源太が呼び出す折神は常時折神形態で普段は屋台の水槽の中で飼われている。
言葉を喋る能力はないが、それぞれが明確に自我や意思を持って動いている。生きた生物ではないためか生きた者は基本的には渡れないとされる三途の川にも渡ることができるようだが、自分から望んでそこに行くことは流石にできない*1

外道衆巨大化した時は、ショドウフォンで『大』の字を描くことでモヂカラが発動、『折神大変化!』の掛け声で巨大化する。
攻撃を受けてもエンブレムモードに変形し緊急回避、地面を転がりながら体勢を立て直すこともできる。

源太曰く「折神は文字のプログラムみたいなもの」であるらしく、複数のモヂカラをプログラムのように組み合わせることによって構築されている存在なようである。そういった意味ではメカというのもあながち間違った表現ではない。

元々は300年以上前にモヂカラ発祥の地である「角笛山」でのモヂカラの研究途上で、偶発的に牛折神が誕生したことが始まりであり、その起源は初代シンケンジャーより古い。その後完成した牛折神は制御不能で封印されたが、モヂカラの分析や構築に長けた一部の特殊な才能を持つ者達が、牛折神を基にしてシンケンジャーの戦力として様々な折神を作ったようである。
しかし、その後は300年に渡る外道衆との激しい戦いの中で相次いで折神を紛失してしまい、さらには折神を作れるモヂカラの才能を持った者自体が歴史上僅か数人しかいなかったらしいのもあって、現代の本編開始の時点では折神はシンケンジャー5人が持つ基本の折神と兜折神しか残っていない状態だった*2

特に上記の才能を持った人間の欠乏は致命的であり、それ故に折神もそうだがインロウマルの開発も全く進んでいない状態だったのだが、現代ではなんと本来侍とは全く関係ない家系の人間がその才能を持って生まれた。それが源太である。

折『神』であって折『紙』ではないが、折り紙がモチーフなのは間違いない。 

折神紹介(おりがみだいしょうかい)

獅子折神

全長:20.1m
全幅:19.3m
全長:26.5m
重量:800t
最高時速:500km
最大出力:600万馬力

シンケンレッド/志葉丈瑠の折神。エンブレムモードは将棋の駒に似た五角形。
通常サイズの時よく丈瑠と戯れている可愛い奴。
前腕部を広げ火のモヂカラによりジェット噴射、燃える炎の体当たり攻撃を決める『五角大火炎』という技を持つ。口からは火を吐くことも可能。
侍合体時にはシンケンオーの胴体になる。


龍折神

全長:19.3m
全幅:8.5m
全長:52.3m
重量:420t
最高時速:600km
最大出力:300万馬力

シンケンブルー/池波流ノ介の折神。エンブレムモードは六角形。
唯一架空の動物をモチーフにしている。
水のモヂカラにより、自在に長さや形を変える戦法を得意とし、口から強力な水流を吐き出す『龍瀑布』という技で戦う。
シンケンオーの左脚を構成。


亀折神

全長:7.0m
全幅:17.2m
全長:14.6m
重量:130t
最高時速:200km
最大出力:100万馬力

シンケンピンク/白石茉子の折神。エンブレムモードは丸。
風のモヂカラを放出し泳ぐように空を飛ぶ亀だが、ガ〇ラとか言わない。手足を収納し回転することで台風や竜巻を放つこともできる。
シンケンオーの右腕を構成。


熊折神

全長:19.1m
全幅:11.6m
全長:27.5m
重量:420t
最高時速:400km
最大出力:300万馬力

シンケングリーン/谷千明の折神。エンブレムモードは四角形。
木のモヂカラにより、そびえ立つ大樹のように頑丈で打たれ強いボディで一直線に突き進む。
シンケンオーの右脚を構成する。


猿折神

全長:15.7m
全幅:18.0m
全長:12.5m
重量:130t
最高時速:300km
最大出力:100万馬力

シンケンイエロー/花織ことはの折神。エンブレムモードは三角形。
地面にモヂカラを伝えることで重力を無視したアクロバティック攻撃が可能。持ち主同様に可愛い。
シンケンオーの左腕を構成。


兜折神

全長:16.1m
全幅:27.9m
全長:44.3m
重量:900t
最高時速:600km
最大出力:700万馬力

志葉家に唯一残っていた秘伝ディスクの折神。名前こそカブトムシだが見た目はヘラクレスオオカブト。
モヂカラを樹木エネルギーに変換し剛健なバリアを張り、巨大な角で敵を挟み込み頭部を高速回転させることで投げ飛ばす戦法が得意。
烈火大斬刀の大筒モードへの鍵でもある。
最初は丈瑠が持っていたが、後に実力を認められた千明に渡された。


舵木折神

全長:16.1m
全幅:27.9m
全長:44.3m
重量:900t
最高時速:600km
最大出力:700万馬力

行方知れずになっていた秘伝ディスクの折神の一体。
海のエネルギーで外道衆の毒を浄化させる能力を持ち、激しい水を放ちながら鋭いクチバシと背びれで空気を裂いて飛行する。
また、遠距離の敵には『舵木魚雷』というミサイルで攻撃する。
昔の戦いで折神モードのまま制御を失って逃げてしまい、作中では浜辺に近い場所で悠々と泳いでいたところを遂に発見され、流ノ介に「捕獲」のモヂカラで一本釣りにされた。その後は水という性質もあって流ノ介が所持している。


虎折神

全長:24.3m
全幅:25.6m
全長:50.8m
重量:1100t
最高時速:650km
最大出力:850万馬力

行方知れずになっていた秘伝ディスクの折神の一体。
四肢がドリルというロマン溢れる折神で、熱のエネルギーを身に受け四肢を回転させ攻撃力に変換する。
腹部に施されたディスク状の車輪をタイヤのごとく高速回転させ突撃したり、地響きや地割れを起こし敵を落とし込むといった、見た目のごとく強烈な戦法が得意。
先代シンケンジャーとドウコクの戦いの際に生じた亀裂に落ち、そして三途の川の断崖に嵌まって動けなくなっていたところをアヤカシ・ヒトミダマに発見され操られていたのだが、後にシンケンジャーの活躍で洗脳も解け丈瑠が所持するようになる。


烏賊折神

全長:42.6m
全幅:13.6m(左右の足の先から先まで含めると62.2m)
全長:14.4m(前後の足の先から先まで含めると33.9m)
重量:900t
最高時速:650km
最大出力:650万馬力

シンケンゴールド/梅盛源太の折神。通称『イカちゃん』。エンブレムモードにはならず、普段はゴールド寿司の屋台にある水槽の中で泳いでいる。
元々は志葉家が保有していた秘伝ディスクの1枚だったが、幼少期の丈瑠から友情の証として源太に渡され、源太はこのディスクを基に自身の装備や海老折神を作り上げた。ちなみに大切なディスクを無断で渡した為、当時の丈瑠はその後彦馬にこっぴどく怒られた。
巨大戦の際には、烏賊ディスクをスシチェンジャーにセットすることで電子モヂカラによって巨大化。
冷気のモヂカラで動き、五本の脚の吸盤で大気中の熱気・水分だけでなくアヤカシのパワーまで吸収し、攻撃力に変換する能力を持つ。また、口から大量のイカ墨を吐く『烏賊墨砲』で姿を隠したアヤカシをあぶり出すこともできる。

エビゾーこと海老折神のデビュー戦の翌朝、どこぞの青バーコードに盗まれたことが、世界の破壊者との遭遇に繋がっていき……。


海老折神

全長:39.4m
全幅:43.4m
全長:80.7m
重量:2000t
最高時速:650km
最大出力:1500万馬力

源太が一から作った折神で、そのために本来は存在しなかった新たな折神である。通称『エビゾー』*3
大量の「活」の電子モヂカラを与えることで目覚め、普段はイカちゃん同様にゴールド寿司の水槽の中でのんびりしており、おそらくエンブレムモードへの変形機構自体がない。
光のモヂカラを秘めており、電子モヂカラを帯びた両のハサミを武器とする。
得意技は両のハサミで攻撃する『海老パンチ』、そして秘伝ディスク状の円月輪を放つ八つ裂き光輪『太巻き光輪』
単体で侍変形しダイカイオーになる。


牛折神

全長:45.9m
全幅:42.6m
全長:87.9m
重量:102000t
最高時速:630km
最大出力:6000万馬力

角笛山に封じられていた巨大な折神。
最古の折神にして全ての折神の原典であり、初代シンケンジャーよりも古い存在である。300年以上前の角笛山におけるモヂカラ発祥当時の研究の際に偶発的に誕生したものの、制御ができずに暴走したために封印され、代々榊原家によってその封印は守られてきた。
作中ではアヤカシに脅された榊原家の末裔であるヒロによって封印が解かれ、ヒロの自作のディスクでも制御ができず暴れ牛のごとく暴走していたが、後にヒロの父親がヒロのモヂカラに合わせて作ったディスクを祖父が持ってきたことで、それを使って最終的には制御に成功し丈瑠が所持する事になる。
後部の牛車部に施された、秘伝ディスク状の車輪で走れば走るほどモヂカラが増加していき、頭の角と凄まじい突進力は巨大ナナシの群れをも弾き飛ばすほど。この能力故にモヂカラを制御できずに暴走していたのだが、上記のディスクでヒロのモヂカラが持つ力を集めるという特性を利用し、無駄なモヂカラを集めて除くことで制御できるようになった。武器は頑強な角と上部にある『猛牛砲』でさらにシンケンオーを後部の牛車上に載せて走行も可能。
単体で侍変形しモウギュウダイオーになる。


恐竜折神

全長:27.5m
全幅:19.0m
全長:88.5m
重量:1000t
最高時速:600km
最大出力:800万馬力

水色と臙脂色の刀と恐竜を合わせたような姿をした折神。
侍戦隊シンケンジャー 銀幕版・天下分け目の戦』で登場。初代シンケンレッドが遺した初代秘伝ディスクで召喚可能。
通常形態ではクサレ外道衆に対抗しうる武器・キョウリュウマルとして、炎のモヂカラを発する志葉家当主によって扱われ、首長竜の如き長い首をのようにしならせ、鋭い牙で勢い良く噛み付く攻撃を繰り出す。
ただし、最初期に作られた折神である為か、他の折神とは違ってコックピットは存在しないのが特徴。
さらにキョウリュウシンケンオーへの侍武装した際には、恐竜折神は変形して巨大なキョウリュウマルの形態となり、シンケンオーの装備として使用可能となる。
能力自体はキョウリュウマルと同じなのだが、こちらの名称は「恐竜刀」になっている。

ちなみに海外だとモチーフはサメだということになっている。というか本編でもあくまで現代の人物達が「恐竜」と呼んでいるだけで、ぶっちゃけビジュアルもそこまで恐竜っぽくはないので、本来のデザインモチーフは恐竜ではない可能性もある*4
恐竜がモチーフに選ばれた理由は、映画に登場するという観点から「和」の要素にこだわらずインパクトを重視した結果とのこと。
また、キョウリュウシンケンオーも当初は頭部のカラーリングが地味なものだったらしいが、派手にしたいという要望を受けて初期メンバー5人の色が追加されている。
映画作品である事を念頭に置き、観客の目に強く印象付ける為に今の造形になった模様。


其他支絡繰(そのほかのしえんからくり)

ダイゴヨウ

cv:遠近孝一

源太が作り出した提灯型の支援メカ。屋台の提灯に「侍」の電子モヂカラを込めて生まれた。
……が、源太が幼い頃よく見ていた時代劇の岡っ引きの影響か、まったく侍らしくないのは内緒だ。
自我を持ち会話することが可能であり、生みの親に似た江戸っ子気質で、源太を『親分』と呼ぶ。
普段は秘伝ディスクを発射する提灯と十手として、シンケンゴールドの手持ち武器として使われる。
「大」の電子モヂカラで巨大化、その際十手は両腕部となり、本体から両脚部をせり出して巨大戦が可能となる。
本体は腹から攻撃用のディスクを発射できるが、速射しすぎると詰まってしまい他者の助けが必要となるのが欠点。
また、龍、亀、熊、猿の四折神と合体してシンケンダイゴヨウにもなれる。
厳密には折神とはやや違うものの、技術的には折神の派生系と言える存在である。


(さむらいきょじん)

折神達が『合』のモヂカラで侍合体、若しくは『変』のモヂカラで侍変形した姿。
おでんではない。
詳しくは別項目


追記・修正はシンケンマルで秘伝ディスクを回しながらお願いします。

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最終更新:2024年01月31日 22:13

*1 作中で三途の川に渡った虎折神もあくまで亀裂に巻き込まれて偶発的に渡っただけである

*2 先代シンケンジャーの頃はこれに加えて少なくとも虎折神と烏賊折神はあったことが確認されている

*3 その名前は当初は歌舞伎役者の流ノ介からは猛反対された

*4 少なくとも烈堂自身が、恐竜という名称を使っている描写はない。