相棒(キノの旅)

登録日:2012/09/03(月) 23:05:49
更新日:2023/10/20 Fri 10:41:51
所要時間:約 4 分で読めます




キノの旅』の登場人物の一人。
アニメ版での担当声優は、2003年TV版では千葉進歩氏、2016年の多数決ドラマ並びに2017年TV版では興津和幸氏。

旅をしていた頃の若き日の師匠とひょんな事から出会い、それから旅を共にしている男。
金品の為にあちこちで仕事を引き受けたり金品を巡っての騒動に参加したりして師匠と共に欲望に忠実に旅をしている。
飄々としているものの、パースエイダーで撃ち合うような今の生活を続けていたら、
いつ自分が死ぬことになるのだろうと考える一面もある。

初登場は師匠と同じく2巻の“狙撃兵の話”、時系列上では6巻の“長のいる国”。



主役キャラでありながら、なんと未だに名前が無い。
(師匠は出てきてないだけでファーストネームは考えてあるとのことで、事実21巻収録のエピソードで判明している)

地の文では各話の冒頭で「少し背が低くてハンサムな男」と書かれ、それ以降は単に「男」。
アジン(略)の国”と“いろいろな話”では「荷物持ち」、多数決ドラマ“廃墟の国”では「弟子」、
師匠からは「貴方」、キノからは「お弟子さん」と呼ばれている。

IX巻とX巻の登場人物紹介では「相棒」となっているので、この項目では「相棒」で統一する。



師匠が行く先々で金品の為に色々やらかしちゃっているので、相対的に相棒は善人に見えてくるものの、
  • 元お尋ね者。
  • 悪徳警官四人に濡れ衣で逮捕されそうになった時、二秒弱で全員を撃ち殺そうとする。
  • ↑の手引きをした店主の店に一度車で突っ込んでおこうかと考える。
  • 商売がうまくいった商人に夕飯に誘われた際、ちょっと襲っていただいちゃいませんかと師匠に持ちかける。
  • 師匠にこの国(民主主義の小国)を奪うならどうするかと聞かれ、
    「警官隊を狙撃で皆殺しにした後、長を人質にとって実権を握る」と答える。
  • 師匠にも秘密にしていたケースの中身には暗殺グッズがぎっしりつまっている。
等々、手放しに善人とは言い切れない。


地の文にさえ「この二人は基本的に危険です」とまで書かれたが、二人はいけしゃあしゃあと呟くだけである。

師匠「私は、人様に迷惑をかけることが大嫌いです」

相棒「俺は……今まで悪いことなんか何一つしないで生きてきたのに……」

……一体どの口でそんなことを言えるんだ……。



また作中で明言されていないが、
キノが持つパースエイダー“森の人”と、相棒が愛用しているパースエイダーは、
  • 左利き用
  • 四角いバレル
  • 二十二口径の自動式
と特徴が同じな事と、キノの“カノン”を見て師匠の事を訊ねたり、パースエイダーの整備の腕がとてもいい事から、
2巻の“優しい国”でキノに“森の人”を渡したパースエイダー・スミスの老人がかつての相棒ではないかと言われている。
郷氏による漫画版では「この年じゃ昔みたいに旅もできない」という台詞が新たに追加されており、
その他2017年TV版アニメのブルーレイ下巻特典小説「円盤の国 チャプター3」においては
旅が終わった後移住するなら、住民が排他的で自己中心的なトコがいい」と師匠にのたまうシーンがあるなど
公式サイドとしてもパースエイダー・スミス=かつての相棒という見解が強められている感がある。


また、VII巻やIX巻のキノ過去話にも口調等が「彼」に似た感じの人物も存在する(同一人物でない可能性もある)。
こちらを「彼」だと思っている人も少なくはないだろう。



ちなみに『学園キノ』においては師匠やティーも出てくる中、
老師匠が出ているためか未だに主役キャラの中で相棒(がモデルのキャラ)だけ登場していない。かった。
ある国で木乃と師匠は彼と再会するのだが、その国は、



追記・修正は、少し背が低くてハンサムな人にお願いします。

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最終更新:2023年10月20日 10:41