電車内での暇つぶし

登録日:2011/04/04 Mon 03:12:28
更新日:2024/04/02 Tue 15:17:24
所要時間:約 8 分で読めます




今まで電車や路線バスに乗った事が無い。――そんな人は滅多にいないでしょうし、いてもこんな項目は覗かないでしょう。
むしろ現在、毎日のように電車や路線バスを利用している、という方のほうが大多数の筈。そんな時



暇だ。

そう思ってしまう方もきっといるはず。
特に満員電車なんて最悪。おっさんたちと密着しながら何もすることがないまま30分立ちっぱなし……あーもう考えただけで憂鬱な気分。

そんな状況を回避するためのシンプルな答え。


暇つぶし

をしようじゃないか。

とは言っても、電車は不特定多数が共有する移動車両。自分の部屋とは違うことをまず念頭に置いておこう。自分の部屋と同じノリでもし実行に移せばトラブルのもと。

それでは以下、一般的な暇つぶしにおいて行われるであろうことを挙げていく。


●就寝

寝る。恐らく最もポピュラーな手段。特に朝早くから動き出す人々には生命線とも言える時間。この仮眠が睡眠時間の足しになっている人は少なくないはず。
もちろんベッドで寝るのが一番なのは言われるまでもなくお解りだろうが、眠気には勝てやしない*1
これといって用意する物は何も無いので、電車内暇つぶし入門には最適。もし始発駅から乗り込むとかで席が確保しやすいとか、あるいは少し長い時間乗っているとかなら、到着予定時間の数分前に起きられるよう設定したスマートフォンのタイマーアプリでもかけて、更には耳栓やアイマスクなんかを着けても良いかも。

しかし問題点もある。
先ず、座った状態でないと眠れないこと。中には立った状態で寝る強者もいるが、急ブレーキなどで転倒する可能性大。オススメできない。
また、いびきがうるさいと周りに迷惑をかけるので注意しておこう。更に涎なんかうっかり垂らした日には周りが空く。

気付いたら隣の人に寄りかかっていたりしたら、ちょっと恥ずかしい。臭いがダメとか触られるのが嫌いとか、色々な理由で迷惑がる人だっている。
もし寄り掛かった相手が幸運にも優しい人だったなら、そのまま肩を貸し続けてくれるかもしれない。だが、もしそうでなければ押し退けられても文句は言えまい。
目が覚めてそうなっていたら、まずは「すみません」の一言くらいは言いたいものだ。

更には、寝過ごしという脅威も発生することを忘れないように。
もし終点になっても起きない人がいたら「彼を起こさないでやってくれ。死ぬほど疲れてる。」と制止されても起こしてあげよう。
最悪、目覚めたら車両基地だったとか、あるいは始発まで時間を潰せるようなビジホだとかの施設すらもない終着駅で絶望、なんてことも……。
特に中央線下りの終電でやらかした場合、平日ダイヤで連れて行かれる高尾駅での宿泊可能施設はカラオケ屋1件、しかも平日にもかかわらず埋まっている場合があるという報告もある僻地。諦めてタクシーで避難しよう。高い勉強代にはなるだろうけど……。
休日ダイヤでは三鷹が終点になるのでちょっとだけ安心。

それから荷物の盗難にも注意が必要。日本はさほどこの手の盗難は少ないが、起きるときは起きる。不届き者は残念ながらあなたの横にもいるかもしれないのだ。
ちなみに海外では盗難なんて日常茶飯事。外国へ行ったら絶対交通機関で寝ちゃいけない。起きていてもスマホを無理やりひったくられる事さえ珍しくないのだから。
そして外国人が「電車の中で寝ている人が居る!そんな事をしても大丈夫なほど治安が良いなんて」とカルチャーショックを受けるのがあるあるネタ。


●窓の景色を楽しむ

乗り慣れているから、見慣れているから、景色なんて変わり映えが無い?
でも車窓から季節の移ろいや、例えば建設中の建物が出来上がっていく様子だとか、日々のちょっとした変化を楽しむのも悪くないはず。意外と新しい発見があるかも?

ちなみに2018年の夏ごろネットで話題になったが、現実の車窓の風景の中を、ニンジャが自分の乗った電車やバスと並走している様子を想像してヒマ潰しをする人も実は少なくないようだ。ニンジャが出て走る!
こちらも某ミライ君みたいに乗り過ごさないように注意。


●情報収集

一口に言っても様々だが、まずは新聞などでニュースを知ることだろうか。毎日内容が違うので飽きが来ないという素晴らしい利点がある。
新聞はよく年配のサラリーマンが読んでいるし、若いビジネスパーソンも媒体の形状は違えどスマホのアプリでニュースを読んだり、あるいは動画や音声でその日のニュースを見聞きしたりしているだろう。
なお、もし新聞を車内で読む際は、両腕を広げて読んでいると隣客に迷惑なので聖徳太子の笏(細長い板みたいなあれ)よろしく縦に折り曲げて読もう。ガラガラだったら構わないと思うけど。スマホ派の人は音漏れや音量にも注意だ。

また、目的地の周辺のあれこれや道順、お天気、路線情報もササッと調べておくとお出かけもスムーズになりそう。
それから車内の色んな吊り広告を見るのも面白い。思いがけず興味を惹かれるものやコトに出会える(ちなみにこれを「セレンディピティ」という)かもよ!?


●読書

就寝、新聞に並んでポピュラーな暇つぶし。
小説、漫画、週刊誌などなど色んな本が読めるが、場所的にエロ本などは止めておこう。最悪逮捕される。
普通にしていれば周りに迷惑をかけることはまず無い。当たり前だが音読など言語道断。ギャグ漫画を読んで吹き出すと恥ずかしいので注意しよう。何より、読書に夢中になって乗り過ごさないように。


●ゲーム

我らアニヲタ民なら大多数がしているであろう暇つぶし。
読書などと比べると「キモい」やら「ボタンの音がうるさい」などと白い目で見られることも少なくない。

前者に関しては言いがかりにもほどがあるので、気にしない気にしない。つかそういうお前が一等キモいんだけどね☆
問題は後者。電車内で操作音が聴こえるとはどんだけ耳が良いんだとか、ボタンの音位は許してくれとか言いたくなる人もいるかもしれない。

……しかし、機種やゲームの種類によっては夢中で連打したりすると結構音が鳴るもので、実際に居合わせると予想以上にうるさいし辛いものなのだ。聴覚過敏、あるいはミソフォニア(音恐怖症、音嫌悪症)といって、特定の音に非常に敏感に反応してしまい、殺意を覚えるほどのストレスを受け、最悪そのせいで体調を崩す人達もいる*2どうか、ほんのちょっとの思いやりも持っていてほしい。
これをあえて科学的用語でいうなら「カクテルパーティー効果」が逆に作用している状態と言える。要はボタン音を脳が選択して大きな音と認識してしまう人もいるというわけ。

だから「自分はそんなことはない」と傲らず、公序良俗にのっとり、静かにゲームを楽しもう。スマホゲーならタップを強くしすぎない限りは音の心配は無いし、最悪タッチペンメインのゲームをやろう。
もちろん、音を出したら間違いなく迷惑なので音量は0にしておくか、イヤホンをつけよう。音漏れにも気を付けて。
フルボイスのギャルゲーなんかやっている時は特に注意だ。覗き見防止の画面フィルムも併用したい。

モバゲー? やめとけ。課金をせざるを得ない程はまり込むのがオチだぞ。
――とは言われてはきたが、今やスマホの普及によりソシャゲをやっている人の方が多数派のはず。
隣の乗客が自分のカルデアでは知らない子、それも星5を引いたのを見た?泣いて良いよ。


●携帯電話

席での通話は言語道断だが、アニヲタの集いなどの携帯サイト等を見て暇つぶしをするなら他人に迷惑をかけない。
ただし、携帯電話電源OFF車両や優先座席の近くではやめておこう。
特に後者の場合、ペースメーカーなどに影響を与えないWi-Fiなどが普及しつつあるとはいえ、未だに優先席付近でのスマホ携帯操作絶対許さないマンが正義面してつっかかってくる可能性があり面倒なことになるからだ。要は自衛のため。
一昔前に「電波が医療機器に悪影響」と喧伝されていたので、今でもそうだと考えているのかもしれないが、今じゃもうそんなことはまず起きないのに。知識のアップデートって大事ですねー(棒)。
どちらかというとこの注意点はほぼマナーに近い形になっている。
また誰に覗かれているか、或いは目に映るか分からないのでエッチな画像やらはあまり開かない方が良い。覗き見防止の液晶保護フィルムである程度の対策はできるが。


●考え事をする

これも道具が要らない暇つぶしだ。今日の晩御飯何にしよう……とか、人の分だけ考え事はある。
ただし口はしっかり閉じて、脳内での思考を口走る事がないよう気を付けよう。ハズいよ。


●ノートパソコンorタブレット

ほぼ携帯電話や新聞、ゲームなどと同じ扱い。邪魔にならない様にしよう。ノーパソはタイピング音を立てすぎないこと。ッターン!ってやる奴のPCがクラッシュすれば良いのに。
あと、公の場でのマナーとは関係ないが情報漏洩にも注意。ふと画面を覗き見た人がそこに表示されている情報を悪用しない保証など、どこにも無いのだから……。


●勉強

意外と効果がある。
試験の日の朝に見返したノートや教科書に書いてあったことが実際に出題されてラッキーした、という人もいるのでは。


●雑談

友達と一緒なら一番最適な暇つぶしであろう。ただし大声での雑談は止めておこう。公の場だ。

え、友達がいないって?
君にはアニヲタ民がいるじゃないか。


●音楽

一両に一人はヘッドホンから爆音を鳴らして音楽を聴いている印象な暇つぶし。
聴くなら音漏れには気をつけよう。萌え系電波系アニソンエロゲソングや囁きボイス、百合百合なドラマCDが音漏れしていたりしたら飛び込みものである。


●電車内デッサン

絵を描く人がする練習のひとつ。
学生なんかが小さなスケッチブックを開いて何かを描いていたらこれかもしれない。
電車内には色々な人がいるので、色々な年代や性別の人物が描けるようになる
……が、中には描かれるのが嫌だという人もいるので、文句を言われたら素直に謝ろう。


●切符で遊ぶ

テンパズルとかメイクテンとか呼ばれる。要するに切符に印刷された4桁の数字を加減乗除して、答えが10になる式を作ってみる遊び。

とはいえ毎度できることではない。印字された数字次第ではもうどうやったって10にはならない場合もある。それに、ICカードの普及した昨今では、ICカード非対応の路線に乗ったときぐらいしかする機会が無いかもしれないが……。
でも頭の体操にはもってこい。さあ、何通りできるかな?



●wikiの追記・修正

携帯一つで楽々できる暇つぶし。

「このwikiは携帯からのページ編集を許可していません。」
うわああああああああ!!!!


……なんてことはなく、このwikiは携帯からの編集に対応しているから安心して追記・修正よろしくお願いしますね。乗り過ごしにご注意!


この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 鉄道
  • 電車
  • 路線バス
  • マナーを考えよう
  • ipod
  • 睡眠
  • 読書
  • 妄想
  • 有川浩
  • 携帯電話
  • スマホ
  • 新聞
  • 暇潰し
  • 時間の有効活用

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年04月02日 15:17

*1 人間は本能的に電車が揺れる音を「安心感のある音」として認識し、そのまま寝てしまう。これは、子宮内で聞こえる母親の血液が流れる音の音量・リズム・揺れなどが電車内で完璧に再現され、それを聞いて安心感を得てしまうため。

*2 中には寝室の時計の秒針の音が苦痛で睡眠障害に陥ったケースも少なからずあり、近年は秒針が音を立てない時計も多く発売されている。