美南早苗

登録日:2009/06/22(月) 15:56:57
更新日:2024/01/06 Sat 23:58:24
所要時間:約 7 分で読めます




初期グリーングリーンのヒロインの一人。




声:杉本沙織
身長:145cm
誕生日:2/7
誕生花:ワスレナグサ(私を忘れないで)
Aカップ
専用BGM:オルゴール・メモリー
挿入歌:星空(vo.佐藤ひろ美)
    空に届く(vo.佐藤ひろ美)



他の女子と一緒に試験編入してきた主人公らの後輩。
病弱でいつも常備薬のケースを持ち歩いている。
そして、今作のロリ担当で、ロリコンの天神がベタ惚れしているが、軽くあしらっている。
だが、アニメでは何故か仲良くなっている。

正直、立ち絵は最初微妙と思うだろうが、中盤以降の新立ち絵を見ればその認識は改められるだろう。
また、一枚絵の彼女は作中屈指の美人である。


今作で最も泣きゲーらしいキャラ……と言われているが、どちらかというと一番鬱になるシナリオ。
彼女のルートで精神がボコボコになってそれ以上プレイ出来なくなる人もいるはず。
Key等の泣きゲーで鍛えていても冗談抜きに大半の人間は続行不可に陥ります。必ず最後にプレイしましょう。


以下ネタバレ




この先の内容はトラウマになる可能性があるので覚悟すること















彼女は不治の病にかかっており、もう長くは生きられないと言われていた。
そのため、最後の思い出作りに強い薬を服用しながら学園に来ていたのだ。

その最期の日常の中で高崎祐介(主人公)と出会い、時にすれ違い、そして惹かれ合う。
本来彼女は暗い性格だったのだが、祐介の想う心が彼女を癒し、歳相応の表情を見せる明るい子になっていった。
二人で遊んでいる間、早苗はとてもしあわせそうな笑顔。

しかし、試験編入終了間際のある事件を境に病状が悪化してしまい臨死に陥る。

祐介の機転で一命は留めたものの、彼女は再び入院することになってしまった。
そこで彼女は全てを祐介に話す……自分の命のことも、実の親さえ自分を諦めてしまっていることも、全て。


その後は入院してメールでのやり取りに(祐介は受信しかできない)。

間違って真夜中に予約送信したりしながら数日は健気な思いと希望を綴っていたが、手術が目前になった時に早苗は急にアイタイ デスと打ってくる。
成功確率なんて殆ど無い、成功してもたかが数週間しか寿命が延びない手術に、恐怖を覚えてしまったのだ。
涙を流してしまったのだ。
生きたいと、思ってしまったのだ。

祐介は寮を飛び出し早苗の元へ向かう。
そこで彼が見たものは……


全身をゴムチューブに繋がれ、
酸素マスク越しに掠れた声を出す早苗の姿だった……。


祐介は最期の思い出が欲しいと願う早苗を病院から連れ出し、いつか約束した満天の星空を見に向かうことに。

道中、その背中で大切な想いをポツポツと語る早苗。
“先輩と一緒に生きたい”のだと。
流れ星に願うのだと。
流れ星の願いは絶対なのだと。






「……先輩に、言いたいことあるの。」



「……あのね……。」



「……あ……のね………」



「…………………」





……力なく垂れ下がる手。
無慈悲にも、約束の場所へ辿り着く前に。
最期に一番言いたかった一言を、祐介に渡すことも出来ずに。
少女は穏やかな表情で永遠の眠りにつく……


祐介は、それでも彼女を約束の満天の星の下へ連れて行き、二人で星を見る夢を叶えた。
そして、流れ星に、願う。
流れ星の願いは絶対なんだ。





早苗ちゃんが


しあわせでありますように……





後日“いつか彼女のことを忘れてしまうのではないか”という恐怖に駈られる祐介の元に、何故か早苗からのメールが届く。
それはタイマー予約で送信される様になっており、そこには手術が成功した時の事が無邪気に書いてあったのであった。

祐介に逢えた喜び、真摯な想い。
未来に向けた決意、そして希望。
その全てがそこにあった。




チャクシン

ヨヤクソウシン メッセージ

キョウハ シュジュツデス コワイデス ニゲタイデス
ジブンヲ ユウキヅケルタメニ シュジュツガ セイコウシタ アトニ コノ メールガ トドクヨウニ オクリマス

ワタシハ チャント ニゲナイデ シュジュツヲ ウケタデショウカ
ワタシハ チャント イキルコトガ デキタデショウカ

ソシテ ソノ アト
ワタシハ チャント イイタイコトガ イエタデショウカ
ズット イエナカッタ キモチヲ ツタエラレタデショウカ

センパイニ ダイスキデス ト イエマシタカ?
アナタハ ナンテ コタエタデショウカ

コワイケド シリタイナ

ソレトモ モウ ワタシハ アナタニ アエナクナッテ シマッタデショウカ

ワタシハ アナタニ アエテ シアワセ デシタ

コノ メールヲ ヨンデイル アナタノ トナリニ
カノジョ トシテ ワタシガ イレバ イイナッテ オモイマス

ソレデハ
マタ
アエルト イイネ

サナエ



セックスシーンで既に死にかけており、全く抜けない喘ぎ声を出す程で、病院から抜け出した時には死相全開。
酸素マスク越しの会話も苦しい。
そして、なにより息を引き取るシーンがリアルに描写される。
特に、最期の手のアニメーションは無力感を突き刺してくる。
彼女の表情に始まり、追い掛けてくる死の描写、BGMの“ありがとう、さようなら”も相まって、かなりのダメージを与えられることだろう。



そして、上記のメールがトドメになってトラウマになる程鬱になった人が多いはず。
というか多い。
レビューサイトを見ればわかる。
どこが青春だよ!……チクショウ……と。






そして何より

コレ………バッドエンドじゃないんだよ……

これは、主題歌グリーングリーンに当てはめると、早苗√のテーマは“恋とキスの答え→悲しみやサヨナラ”となっているため。
他の√は“悲しみやサヨナラが待っていても”であり、あまつさえもう一人の消滅エンドを辿る朽木若葉は最後に救いがあるのに対し、
彼女は本当のサヨナラ=死であるため救いの余地がない。


ただし、PS2版グリーングリーン鐘ノ音ダイナミック及びロマンティック、FDの鐘ノ音ダイナティックにて早苗救済ルートが存在する。
早苗ファンは是非ともプレイして欲しい。








ダイナミック、ロマンティック、ダイナティック版シナリオ











早苗ちゃんの“最期の願い”を受け入れず、叱咤して手術の道を取らせた祐介。

しかし、その結果を聞くのが怖かった。

だから、もう病院へは近付けない。

嫌な予感がしたのだ。

早苗ちゃんとの思い出……早苗ちゃんが大好きだった犬が死んでしまったから。

メールもあの日以来途絶えてしまった。

日課になった墓参り。

恐怖から逃げ惑う毎日。

お墓には、花が一輪添えてあった。

祐介が摘んできたものではない。

一緒に面倒を見てくれた用務員さんも、わざわざこんなことはしない。






──── もしかして ────





彼女が大好きだったタンポポが、輝いて見えた。
そんな、夏の日。





◆ドラマCDでは
やはりというか滅茶苦茶補正がかかり、ヒロイン勢が皆イカれた中一人だけ正気を保ったり可愛かったりする。

『美南早苗のデッド・オア・アライブ』では上記の涙腺決壊を吹き飛ばす腹黒カワイイ子に。
グレーゾーンギリギリのメタ発言を連発し、言いすがる後輩には「きっ」と威嚇するナイスな女の子に。
えらくたくましくなったものである。

でもカワイイから問題はない。



担当声優はしまじろうらむりん等を担当している杉本沙織
担当声優もドラマCDを含めた早苗ちゃんに思い入れがあるそうだ。


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最終更新:2024年01月06日 23:58