ザ・バング(S.S.I.クバルカン)

登録日:2011/08/19 (金) 20:36:20
更新日:2023/06/20 Tue 02:18:18
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「音までだせぇ!」


◆ザ・バング
バング(S.S.I.クバルカン)とは永野護著ファイブスター物語に登場するMH(モーターヘッド)である。
正式名称「ショルティ・スーパー・イモータル・クバルカン(永遠不滅のクバルカン)」。
通称は「バング」で、名称の由来はシャーロック・ホームズの短編の一つ「踊る人形」から。

全身グレー中心の騎士甲冑のような外観のクバルカン法国の旗機MHであり、フィルモア帝国のサイレン、ハスハのA・トールと共に星団3大MHに数えられる。

全身に刻まれた楔文字はルーン文字。
特殊な変型機構を有する「ティーガー・フレーム」を持つ。

尚、本編には未登場だが“慈悲のノンナ”こと、ノンナ・ストラウス法国神官長(お嬢様)は本国仕様とは別のストラウス公国所属のカーディナル・バング(真紅のバング)を持つ。
これはカラーリング以外にはルーン騎士の操る本国騎と変化は無いらしい。



【基本データ】
◆名称:S.S.I.クバルカン(バング)
◆全長:15.3m
◆装甲材質:ネオキチン
◆重量:121t(非武装時)
◆動力:イレーザーエンジン
◆最大出力:1兆3500億馬力以上
◆武装:エネルギーソード、スパッド(光剣)、スパイド(実剣)、対人対物レーザー、Sマイン、モーターカノン、その他オプションとして量産型MHとしては唯一バスターランチャーを持つ。

本機はストーイ・ワーナー博士が基本設計、チューニングをルミラン・クロスビン博士、ファティマコントロールをクローム・バランシェ博士が作成という星団最高峰のマイト(技師)がよってたかって開発した反則的な機体である。
その能力から星団3大MHの中でも単体性能は明らかに大量装備型の他の二機(サイレン、A・トール)を上回っており(カスタム機は知らん)、一世代に5機しか配備されないレアさから星団中の子供の憧れとなっている。

尚、本騎の開発には建国したばかりのクバルカンが早急に同星の超大国であるサイレンを有するフィルモアに対抗し得るMHを所持せねばならないと云う理由があり、その為にクバルカンの建国とバングの開発の裏には「シオの門番」の存在があるとの事。
開発の中心となったストーイ・ワーナー博士はシステム・カリギュラ=「シオのチーフティンズ」の一員である。
星団中のあらゆる兵器の性能(スペック)を知る恐るべき人物であったらしいが……(後述)。

さらに本機はMHの中で初めて変形機能を有した機体である。本機はクバルカン法国の最高機密であるため普段はいわゆる待機形態で本来の姿を秘匿しキャリアに搭載されており、キャリア内で武装を選択してから外に出て戦闘形態へ変形するものである。
しかし待機形態はお世辞にもカッコイイと呼べるものではなく、イレーザー音(エンジン音)もブボボボボだボイボイボイボイだの聞くにたえたものではない。冒頭の台詞は待機形態を見たシケルブ・雪乃丞(預かり屋のオヤジ)の一言である。



【作中での活躍】
「トラフィックス1」の主役騎として初登場。
ミューズ・ヴァン・レイバック枢機卿がクバルカン法王から修業に出されたカステポーにおいて新型のテストとして壊し屋を行っていたイラー・ビショップの駆るアシュラ・テンプルと戦闘、数多のMHを葬ってきたドラゴントゥースを持ち前のパワーで振り払い、エネルギーソードでアシュラの超重装甲をものともせず叩き斬った。

また、破烈の人形は前任パイロット(アルテン・サヤステ=剣聖ヘリデ・サヤステの子孫)の時代にバッシュ・ザ・ブラックナイト(※言うまでも無く、バッシュがルミラン・クロスビンの最高傑作であったのは皮肉である)を破るという大金星をあげている。
これは、天照曰わくクローム・バランシェがファティマ・コントロールを担当した事により、バングが当時最高のファティマ・コントロールシステムを有していた事が大きかった為との事であり、現在はその技術差も解消されている為に現時点での勝敗は不明との事。

最終的に本機は天照に捕獲されコレクションにされたようである。


※……尚、現在は事実上の設定変更が為されており、ミューズの駆る「破烈の人形」はクバルカン法国の皇帝騎であり、僅か数騎しかない「バング」の中でもカスタマイズを施された特別な機体と云う事になった。
「バング」の中でも「破烈の人形」の名を冠するのは「踊る人形」の紋章を付け、初代黒騎士を破ったこの機体のみの様で、クバルカンにとっても象徴として重要な意味を持つ機体の様である。

……何故に修行中の若造にそんな機体が貸し出されるか……それはミューズが次期法王であるからに他ならない。
そして、その時はもう間近である。



【弱点】
バングを象徴する変型システムと「ティーガー・フレーム」は元々、上記の開発経緯からバングをフィルモアの監視から逃れた状態で試験運用する目的で開発されていた。
……この目論見は見事に成功し、神出鬼没のバングが星団中に出現。
実戦を繰り返す中で3大MHとしての名声を得る。

……しかし、このバングには構造上なんとも出来ない弱点があり、それはエネルギー消費が異様に悪いと云うもの(※本編参照)。
本来MHは半永久的に稼働出来る機動兵器なのだが、バングに関してのみはそれが当てはまらず、また、その事による撤退の早さもまた、バングの秘密を保持するのに一役買っていたのかも知れない。

……どうにかならなかったんすか……ストーイ博士。




【オマケ】

●ファティマコントロール担当。
……クローム・バランシェ博士

●最終チューニング担当。
……ルミラン・クロスビン博士

●基本設計。
……ストーイ・ワーナー博士
……誰コイツ?

実は錚々たるバングの開発陣の中でも一人だけ正体不明なのがストーイ・ワーナー博士(フェイドラ作ってるけどね)。
……齢4000歳にお達しになられるAD世紀からの生き残りであらせられました。
……不死かどうかは不明ですが不老ではあり、現在はグリース王宮内宮高等学校にてストーイ“エルディ”ワーナーを名乗りJKライフを送ってらっしゃるそうです。
……現在のお気に入りは白い靴下。
……現在のお楽しみは明日の昼食(お弁当)の献立作り。
騎士でもあり、戦闘時には162㎝から207㎝までアップなされ、全身に武器を内蔵してもいらっしゃいます。
ミラージュ騎士でもあり、コードネームは“スペック”。

※スイートは誤植だったが、今じゃそっちのが合ってたと言われる始末である。




追記修正はクバルカンの法の下、徳を持ってお願いします。

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最終更新:2023年06月20日 02:18