アポロ・ジェネシス(金色のガッシュ!!)

登録日:2011/04/08 Fri 18:50:07
更新日:2024/04/27 Sat 14:36:55
所要時間:約 5 分で読めます




君の本の色は何色だい?


漫画「金色のガッシュ!!」およびそのアニメ化作品「~ガッシュベル!!」の登場人物。

声:関俊彦
パートナー:ロップス
本の色:空色
誕生日:12月20日
年齢:26歳
(以上、ウィキペディアより)

【概要】

アメリカのとある財閥の後継者。正式に後を継ぐまでの間は、自由を満喫しておこうと旅人をしていた。
本人は『小さな財閥』と言っているが作者によると謙遜であり、実際はかなり大規模な財閥らしい。
見た目は初見の清麿に「見たところ日本人じゃないようだが」といわれたとおり、金髪で緑色の目。
(アニメではなぜか目が光る描写がある)
服装は旅人時代はストライプの白シャツにマント(レジャーシートにもなる)着用、
社長になってからは太陽マークつきのオレンジのスーツ。

風の吹くまま気の向くまま、パートナーの魔物ロップスと共に世界を旅する自由の人である。

ロップスとの出会いはアニメ版で語られており、アポロがある国境を抜けようとしていた折に姉弟と出会い、彼女たちと過ごしていたロップスのリグロンで国境を遮る巨大な柵を飛び越え2人で旅をする事になった。
その際ロップスの面倒を見ていた姉からスカーフを渡されている。
ロップスが「かう」しかしゃべれないのに名前がわかったのは魔本に書いてあったからということになっていた。
それに引きかえウマゴンは…ウマゴンェ…

【人物】

気性は穏やかで優しく気のいいお兄さん。
車に轢かれそうになっていた子供を助けたり道端の子供たちの楽器演奏のリクエストにも快く応じる*1面倒見の良さも兼ね揃えており、見た目もそうだが中身もとてもイケメン。
また本人はロップスと自由に旅が出来ればいいというスタンスを貫いており魔界の王を決める戦いには興味を持っておらず、襲い来る魔物も適当にあしらい続けていたがロップスにとってはかなり不満だった様子*2
その奔放ながらも懐の広さは、今迄魔物の力を悪用するパートナーにしか殆ど出会えていなかった清麿に大きな影響を与えている。
その一方清麿が思わず零した一言に手のひらを返していきなり戦いを申し込み、困惑する清麿に『戦いがひとつ増えるだけだろう?』と事もなく返し一方的に攻撃したり…など、底の知れない振る舞いを見せる事もある。

清麿との戦いの中で彼等の勝利への執念を目の当たりにし、己の胸の奥底に秘めていた衝動の正体に気づき、ロップスを魔界の王にする事を決意。
原作では彼をどういう王にするかは語られなかったが、アニメ版では『自由な王様』という目標を掲げている。

【能力】

序盤のうちに敗退したため軽く見られる事もままあるが、実際は全パートナーの中でもトップクラスの実力者。
危機や相手の心を強く感じ取れる特殊な能力を持っており初めて見る楽器をも完璧に演奏する、まるで透視能力者の如く清麿が隠している本の存在を見抜く、初めて見る魔物の術にも完璧に対応する…など尋常ではない力を多く見せている。
身のこなしも極めて俊敏で、上空から落ちてくる無数の岩を紙一重で避け続ける、煙幕からの不意打ちもあっさりかわしたりもしている。
清麿は彼と出会ってすぐに底知れないものを感じ、対峙した際には(モチベ的に本調子ではなかったとはいえ)僅か数手であっさりガッシュの魔本を燃やせる王手をかけられ、「今まで戦った誰よりも強い!」と一時的にとはいえ戦意を失いかけていた。

さらに圧倒されたもののゼオン戦で見せた奮戦は凄まじいものがある。
使い方次第でギガノ級以上の威力を叩き出すゼオンの追撃込みのザケルをあっさりかわし、ゼオンのフェイント込みの動きにもしっかり食らいついてロップスを守り抜き、デュフォーが前線に出るまで一撃も直撃を食らわなかった。
ザケルしか使わなかったが、ゼオンも決して手を抜いて戦った訳ではない(実際ゼオンはやる気がないなら、さっさと本を燃やすと言い、後のリオウ戦でもデュフォーがゼオンが戦いで遊ぶのは珍しいと言っている)。
なによりゼオンの十八番とも言える瞬発力と高速の手を駆使したザケルの奇襲を完璧に躱したのは、アポロのみである(リオウは成す術なく食らい、アンサー・トーカーを会得した清磨ですら直撃を凌ぐのに精一杯だった)。
そしてゼオンからは、「雑魚のくせに食らいついてくる」「久々に面白い相手」という作中でも最上級の賛辞をされて、デュフォーを戦闘に出させたのを観れば、いかにアポロがトンデモナイか分かるだろう。

後のアンサー・トーカーのように個々の事象への完全な解答を導き出せる程ではないが、アンサー・トーカーの能力者も見せていない超常的な勘も幾度か見せており単純に下位変換とも言い切れない。
もし彼が終盤まで生き残っていたなら、最終決戦段階の清麿やシェリーデュフォーヴィノーにも引けを取らない強豪の一角になっていたのは間違いない。

【本編での経緯】

上記にもあるように、とある国の国境付近でロップスと出会い彼を姉弟から託され共に旅立つ。

その後日本に訪れ清麿と出会い清麿が持つ「力」を感じ、更に彼の「それで、いいのかな…」という何気ない一言に触発されて唐突かつ一方的に彼に勝負を仕掛ける。
能力を駆使して清麿とガッシュを追い詰めるも、ガッシュの一喝を受けた清麿が本領を発揮し形勢逆転。彼等の奮闘にロップスを王にする決意を固めて最大術を撃ち合うも引き分けに終わり、決着の機会を預けて和解し、ガッシュの「バオウ・ザケルガ」の特殊な性質の事を伝える。
清麿の家に招待され彼の家に向かうも、その直前にロップスが明後日の方向に行きたがった為名残惜しさを感じつつも あっさり約束を反故にし またどこかへ旅立っていくのだった。

その後、オランダの町中でガッシュと酷似していた魔物の後ろ姿を見てガッシュと勘違いし声をかけ、ゼオンの「悪いが逃がすつもりはない」の宣戦布告とともに戦いを余儀なくされる。
最初こそ持ち前の能力で彼らの攻撃を見切り、隙あらば本を奪おうとも考えたがゼオンとの実力差は彼の才能を以てしても到底埋められるものではなく、更にゼオンのパートナーであるデュフォーの得体の知れない能力、死をも恐れず突き進む戦闘マシーンの如く不気味さに徐々に押されていく。
デュフォーの動きを先読みしながらガッシュ達にも使わなかったリグロセンを放っても それをギリギリまで引きつけてから紙一重で回避されまくる という常軌を逸した姿に恐怖し、最大術を繰り出すも支点のひとつをザケルで軽くずらされただけであっさり破られ逃走しようとするがいつのまにか追い詰められており、デュフォーに捉えられる。
だが彼の手を通してデュフォーの心を感じ取る。

「僕はね、人の力を感じ取れる不思議な才能を持っているんだ。君は頭がいい。どんな危機でも瞬時に回避する判断力と、相手を確実に倒す戦闘センスを持っている。」

「だが、本当に怖いのは…どんな恐怖がこようとゆるがない、君の心だ! デュフォー、君はその冷徹な仮面の下に…

どれほどの強大な憎しみを隠しているというのだ?」

「!!!」

奥底に隠していた憎悪を見抜かれた事に激昂したデュフォーはとてつもなく強力な術を出そうとするがゼオンに止められ*3、ならばとロップスの本にザケルを当て、本を燃やす。
せめて別れの挨拶をかわそうとロップスを抱きしめるも、デュフォーは燃えている本に更にザケルを当ててロップスを瞬時に魔界に送還するという鬼畜な行為におよび、別れの挨拶を交わす事も出来ないまま最愛のパートナーとの、あまりに無惨な離別を迎えてしまった。
満足げにその場から消えるゼオン達。残されたアポロはやり場のない悲しみと憤りに、ひとり無念の慟哭を上げるしか出来なかった―――。

その後は財閥を引き継ぎ清麿が通うモチノキ中学校に訪れ彼と再会。上記のゼオンとの戦いやデュフォーの脅威を告げるが、臆しないどころか怒りを滾らせロップスの敵討ちを誓う清麿に一縷の望みをかけ、今後の協力を約束する。
以降は社長としての立場や財力を存分に活かし、貴重な移動手段や拠点を提供するなど、パトロン方面で清麿たちの戦いに大きく貢献していく事になる*4

【余談】

「太陽神と創世記」という大層な名前だが、
イケメンだったり、
面倒見がよかったり金持ちだったり、
そのうえ天才(初めて見た楽器を見事に演奏したり、その直感で仲間の危機を救ったりした)だったり
と何気に人間としてはチートレベルのハイスペックで決して名前負けしてない。
おそらく元ネタとなった太陽神アポロンが音楽や予知にも秀でた神であることが関係すると思われる。

上記のロップスとのエピソードのほかにも、何気にアニメでは出番が増えてたりするのでファンは要チェック。
GBA版ゲーム第二作ではEDに清麿を迎えにくるために最終決戦の舞台に現れる。
出番は少ないがわざわざスタッフが登場させるあたりに現場で愛されていることがわかる


かう!(訳:追記修正お願いします)

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最終更新:2024年04月27日 14:36

*1 「アニメの曲を演奏して欲しい」というリクエストもされており、原作では有耶無耶だったがアニメ版では主題歌である『カサブタ』をフルートで演奏していた。

*2 原作の1コマでロブノスらしき魔物に絡まれてる場面もあったが、後の作者のブログのQ&Aでロブノスと明言された。あっさりあしらわれて自信を取り戻す為落ちこぼれのガッシュを狙って来たという経緯である事が明かされた。

*3 この時にデュフォーが口にした「ジガ…」から推測するに、出そうとしていたのはゼオンの最大術「ジガディラス・ウル・ザケルガ」。敗北寸前…まして手負いの人間相手には明らかなオーバーキルであり、燃えている本にあえて更なる術を放つという行為からも、デュフォーの怒りの大きさが窺える。流石のゼオンもデュフォーのこの判断には冷や汗を流して焦り即座に制止している。

*4 石板編では洗脳が解けたパートナーの保護及び帰国支援を一手に担い、ファウード編では清麿たちをニュージーランドまで運び、ナゾナゾ博士と組んでバックアップに徹するなどしている。