オナン

登録日:2010/09/22(水) 23:13:28
更新日:2024/01/26 Fri 19:49:57
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旧約聖書の創世記に登場する人物。

イスラエル人の祖先である族長ヤコブの四男ユダとその妻であるカナン人シュアの娘との間に産まれた2番目の息子。

登場するのは創世記38章4~10節。

内容は以下


~~~~~~~~~~~

昔、ユダとカナン人シュアの娘が夫婦となった。
夫婦は三人の男の子を授かりそれぞれエル、オナン、シェラと名付けた。

長男エルは成人しタマルという女性を嫁に迎えた。
しかしエルは神の意に反したため神罰によって死んでしまった。

するとユダは次男オナンに言った。

ユダ「家を存続させるためにタマルと子供を作りなさい」

※これは義兄弟結婚、レビレート婚という古代オリエントに伝わる風習であり、
兄が妻との間に子供を作らずに死んだ場合、弟が兄嫁との間に子供を作り、その子供が兄の子として扱われるシステム。
これは未亡人となった兄嫁を経済的に守る意味もあった。


そういうわけで、オナンはその子供は自分の子孫にならないと知っていた。
そこで彼が考えたのは、

   ____ 
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 / _ノ  ヽ、_ \
/o゚((●))((●))゚o\
|  (__人__)  |
\  ` ⌒´   /
本当は兄貴の分の財産も欲しいんだお……

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 / _ノ  ヽ、_ \
/ o゚⌒  ⌒゚o \
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でも子供ができたら、そいつのものになっちまうんだお……

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  /⌒  ⌒\
 /(●) (●)\
/::⌒(__人__)⌒::\
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だから子供作らないお!


つーわけで、オナンはタマルとセックスした時に、中で射精せず地面に流した。

しかし、

  | | | |   神の鉄槌!
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 (__/  `ー――
(__/ r
 (_レノ)\  ___
 ●\_/__/●
γ \_\三/_/ヽ
 ⌒(_人_)∴・ |
ヽ:・∵|r-|  ノ
      ぐぇあ!

こうしてオナンも神罰によって死んでしまった。

~~~~~~~~~~


皆さんお気づきだと思うが、この中出しをせず精子を地面に垂れ流す行為をしたオナンがオナニーの語源となった。

しかしこれのどこがオナニーやねん!これなら中出しもののAV以外は全部オナニーものか!?と言いたくなるだろう。

これは後代のカトリック教会が生殖行為以外に性器を使うことにオナンをこじつけたため。
そのため、外国ではオナニーという呼び方を間違った語源として用いたがらない人もいる。

ちなみにオナンが死んだのは家系存続のために協力しようとしない自己中心的な態度であり、
カトリック教会の解釈は兎も角、聖書では膣外射精自体が罪とされているわけではない。
オナニーについては聖書に言及はないが、みだらなことを考え続けないようにとの記述はあるので、オナニーを禁じている宗派は多い。



このエピソードは『ウディ・アレンの誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょう』という映画でも取り上げられている。

ウディ・アレンがオナンに扮していてギャグを交えながらも忠実に再現しているので興味のある方は見てみるといい。



ちなみに38章11節以後ではユダとタマルの話が書かれている。
内容は以下


~~~~~~~~~~~

オナンが死んだことで次はシェラの番となったが、まだ子供だったため、ユダは成人するまで自分の父の家で暮らせと言い、タマルはそれに従った。
しかしシェラが成人してもタマルは呼び戻されなかった。
ユダは2度あることは3度あると、シェラが「こんなババア嫌だ!」とか不敬なことを言って神罰が下るのを恐れていたからである。

しかしタマルはシェラが成人したのに自分は放置されているのを知っていた。
古代において一族の跡取りを産むのは女性において最高に栄誉あることなのに、このままでは放置プレイを食らったまま年老いてしまう。

それでタマルは一計を案じた。

しばらく後、


うー毛刈り毛刈り

今、羊の毛を刈ってくれる人を求めて全力疾走している僕は、
羊を飼っているごく一般的な男の子
強いて違うところをあげるとすれば
妻に死なれたばかりってことかナ……
名前はユダ


そんなわけで道のりの途中にある町にやって来たのだ


ふと見るとベンチに若い女が座っていた

ウホッ、いい娼婦…


そう思っているとつい彼女に話しかけてしまった。


「やらないか」

そう言えばこの町は神殿娼婦がいないことで有名な町だった。

いい娼婦に弱い僕は誘われるままにホイホイとついて行ってしまったのだ。


彼女……顔をベールで隠したちょっとワルっぽい娼婦で名前を名乗らなかった。

セックスもやりなれてるらしく、
セックスの代わりに子山羊を贈ることを約束に、保証として印章付の杖を取られてしまった。


こうしてユダは娼婦と思い込んだ相手が息子の嫁のタマルと気づかずに行為に及んだ。
タマルはユダによって子供を身篭った。

ユダは約束通り彼女に子山羊を送り、保証の品を返してもらおうとしたが女は見つからなかった。
近所の住民に聞いても「ここに神殿娼婦などいなかった」と答えるばかりだった。
そのためユダは彼女を見つけて杖を取り戻すことを諦めた。



そして三ヶ月後、タマルが身篭ったとの知らせがユダに届いた。
タマルはユダの息子の嫁になることが決まっているため、これは確実に不倫となる。

当然ユダは「この淫乱の売女のクソビッチめ!!ええいそこに直れい!!南斗紅鶴拳で墓場に送ってくれる!!」と激怒。

ところがやってきたタマルはユダに「私はこの品の持ち主によって身篭りました。持ち主を探してください」と印章付の杖を見せた。

ユダ「………私だ」

町人「お前wwwだったのかwwww」

ユダ「暇を持て余した」

町人「神々のww」

ユダ・町人「「遊び」www」

タマル「………」

ユダ「………スイマセンでした。私がシェラをあなたに与えなかったのが悪かったです」


こうしてタマルが産んだ双子の長子がユダの一族の跡取りとして選ばれた。
ユダは二度とタマルと行為に及ぶことはなかった。

後にこのユダの家系からイスラエルの英雄王ダビデや賢王ソロモンが出ることになる。

めでたしめでたし

~~~~~~~~~~~




なんだよ!このエロゲ!!

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最終更新:2024年01月26日 19:49