愛・超兄貴

登録日:2012/02/10(金) 19:27:53
更新日:2024/04/04 Thu 03:04:04
所要時間:約 4 分で読めます





三年の沈黙を破り、今アニキが帰ってくる!





愛・超兄貴は1995年、メサイヤより発売されたSTGである。ハードはPCエンジン。



■以下オープニングデモからあらすじ

あれから2年の月日が流れた。
ボ帝ビル亡き後銀河は平和を取り戻し、人民は太平の世を謳歌していた。

そんな折、ビルダー星系に再び不穏な動きを察知したイダテンは単身調査に赴いたがビルダー星を最後に消息を断った。
事態を重く見たベンテンはイダテンの救出、ならびにビルダー星の異変をさぐるため二人の勇者をさしむけたのである……。




超兄貴の続編にあたる作品であり、
相も変わらず奇抜な世界の中で濃いキャラクターたちが汗と筋肉を輝かせて活躍する。

前作はなんだかんだで正統派シューティングだったが、
今作は様々な試みが取り入れられたいかにもメサイヤらしい作品に仕上がった。


だいたいの特徴は以下。

  • ライフ制ではなく時間制
ステータス画面にズラリと砂時計が表示され、この時間が切れない限りは何度でも復帰可能。
ただし自機には体力があり、三度ダメージを受けるとミスとなって砂時計が一つ減る。

体力及び時間はアイテムで回復可能。
スコアに応じてベンテンがやってきてばら蒔いていく。


  • コマンド入力によるショット
まるで格ゲーのように様々なショットを使い分けできる。
そのため各技に漢なネーミングがある。

例)
ホーミングショットの「悦楽吐息」
全体攻撃の「男性地震」
ほぼ無敵になれるが攻撃もできない「汗汁乱舞」など。

メンズビームは技を使ってチャージしないと撃てなくなった。
格ゲー以上に忙しなく、よく暴発してしまうがやってるうちに楽しくなってくる。

ショットと同時に自分も「アイィイッ!」とか気合いを上げるようになったら君も立派なアニキだ。

ちなみに今作のショットの正体はで、敵は筋肉に魅了されることで戦闘意欲がなくなるという設定。


  • スコアによるマルチエンディング
A~Dまでの4段階あり、A以外は誰かしらが不幸になるバッドエンド。
最高のAは、一人プレイで稼ぎを意識せずにやると出すのはかなり難しい。
ちなみに続編に繋がるエンディングはCランクとのこと。公式でも名言されている。



  • コンテニュー不可
説明書に「コンテニュー等という軟弱な救済措置はありません!」とある。
実はシリーズの中でコンティニューがないのは本作だけだったりする。


また今作のBGMは葉山アニキではなく岩崎琢が作曲。
前作をリスペクトしつつ、前作と比べ漢臭さや神秘的な性格が増した。

後のインタビューによれば、一面BGMの「上海パワースラム」は以降の作品の方向性を形作ったといい、
次作で携わるドン・マッコウは二面BGMである「羅天」を聞きその才能に恐怖したという。



■主な登場キャラ

  • イダテン
今回はあまり出番なし。

バッドエンドの一つではなんと駆け落ちする。
しかも続編『聖なるプロテイン伝説』ではそれが正史になっている。


  • ベンテン(cV.新山志保)
イダテン行方不明の事態にアドンとサムソンを遣わす。
自身はお助けキャラとなって、ときどき画面に優雅にやってきては時間や体力を回復するアイテムを授けてくれる。

「イッツショータイム♪」


  • アドン&サムソン(cV.戸谷公次/郷里大輔)
今回晴れて自機に昇格。一人プレイでは一人しか使えない。
姿は特に変わりないが、貞操帯が外れて普通のポージングパンツになっている。

ポージングと清く正しい漢の汗によって敵を魅了していく。


  • アダム
1面のボス。月の形をした風呂に浸かり、ギリシャ彫刻のような容姿をしている。
秀逸なデザインのためかファン多し。


  • サブ
今回は背景での登場のみ。
前作でやられたまま海中にしずんでいる。


  • 獰猛スイマー1000
背中に土鍋を背負い、名前宜しく潜水泳法で猛々しく泳ぎまくる。
土鍋から色々とでてくるが、なぜかおでんだけやたら堅い。


  • 航空母ドフトエフスキー・フィヨル・ド・ヤジロベー
スマートな筋肉体型をもった雪だるまのようなボス。
猛烈な速さですれ違い攻撃を仕掛け、静止した所で小型雪だるま部隊をけしかけてくる。


  • ボ帝コンシャス(cV.新山志保)
ボ帝ビルの正妻であり本作のラスボス。
亡き夫の復讐のため今回の事件を引き起こした。

名前の通りバブル期のディスコ女のような出で立ち(戦闘形態はロボット説アリ)で、汗汁乱舞をうまく活用しないと倒すのは難しい。
専用BGMはJBisDeadのオマージュ。そのせいでサントラの方では削られた。
ディスコ風であることを活かしてストロボ効果のように仕立て、巨大なグラフィックが躍る様が巧みに演出されている。




ボリュームが前作より落ちたという声もあるが、
1面にボスが4体も登場した前作が異常なだけでクオリティにそこまで差はない。

むしろ、話題になった作品であっても新システムを熱心に取り入れた新鮮さが光った作品といえよう。






next Aniki
究極無敵銀河最強男。




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最終更新:2024年04月04日 03:04