スティングレイロード(超越生命体)

登録日:2011/07/31(日) 10:39:20
更新日:2024/04/17 Wed 07:15:17
所要時間:約 5 分で読めます





●スティングレイロード(Stingray Lord)

スティングレイロードは『仮面ライダーアギト』の登場怪人。
ビーロード戦に続くG3ーX登場後編での敵役で、Vol.24~25に2種2体が登場した。
前回から続く緊迫した展開を受けつつも、紆余曲折を経て遂に氷川がG3ーXの正装着員に選ばれるまでを描いた、見所の多いアクション性の高い一編である。


【各個体の解説】

◆ポタモトリゴン・ククルス(頭巾のエイ)

種族:超越生命体(使徒)
通称:スティングレイロード(緑)
身長:218㎝
体重:160㎏
専用武器:憤怒の杵
能力:手で触れた対象の非物質化
殺害方法:標的に触れ対象を非物質化させた後に、建物を貫通させて転落死させる。


淡水エイに似た超越生命体。
「アギト」因子を持つ人間に手で触れる事により一定時間非物質化。
劇中の様に、屋上から建物をすり抜けて転落死させると云う有り得ない状況を利用した「不可能殺人」を行った。

また、戦闘時にはエイに似た特徴を持つ為か空中を滑空する様な動きも見せた他、憤怒の杵と呼ばれる両刃の()を武器とする。

小沢の正当性を認めさせるべく氷川に懇願された翔一がG3ーXを着装。
小沢の目論見通り、完全にG3ーXのAIシステムに同調した翔一(G3ーX)にあらゆる動きを完封された末にGXー05(ガトリングモード)の掃射を受けて撃破された。


【各個体の解説】

◆ポタモトリゴン・カッシス(鉄兜のエイ)

種族:超越生命体(使徒)
通称:スティングレイロード(青)
身長:215㎝
体重:159㎏
能力:手で触れた対象の非物質化
※専用武器は持たないが、鰭を鎖鎌の様にして使用する。

飛びエイに似た超越生命体。
他の種族と同じく、ククルスとは互いを補完し合う存在であったと思われるが、ククルスがG3ーX(翔一)の圧倒的な戦闘能力の前に撃破されて以降は姿を消していた。

エピソードの終盤、行動を開始した時点で動きを察知され、そのままアギト(翔一)と交戦。
能力を活かした不意を突いた攻撃で逃れる事に成功するも、遅れて到着した、小沢の説得に応えて再びG3ーXを身に纏った氷川に追い詰められGXー05(ガトリングモード)の一斉掃射を受けて撃破されている。


【劇中の経緯】

Vー1システムとのコンペティションの途中、突如としてVー1(北條)に遅いかかり、これを破壊した後に出撃……アンノウン(アピス・メリトゥス)をも撃破したG3ーX(氷川)。
しかし、小沢らの必死の呼び掛けにも関わらずアギトにまで襲いかかるが、突如糸の切れた人形の様に動きを止めるのだった。


前回までの展開を受けて衝撃的な幕開けをするG3ーX登場編の後半戦。
氷川の力不足により暴走するG3ーXの危険性を描く一方で、G3ーXの完璧さを前にVー1システムの破棄を決定しながらも、天才である嘗ての教え子に「人間の為のマシン」の本質を説く事で和解する師弟の姿や、互いに翔一の人柄に触れつつも、全く逆の結末を迎える氷川と北條など、一貫したテーマに合わせてか、ドラマ面でも秀逸な内容に仕上がっている。

他、本エピソードではアクション面でも完全にG3ーXに同調した翔一の見せる軽業(G3のイメージからは考えられなかった)等、物語の説得力を演出が支えている。


【関連人物】

G3システムの正装着員を経てG3ーXの装着員を目指すも「無我の境地」には至れない自分に悩み、更にそれがG3ユニットに危機を齎した事を知って、プライドを捨てて民間人である翔一にG3ーXを装着させる。
その際の戦績を盾にG3ーXの採用を迫る等、意外な策士ぶりも発揮。
仲間(小沢、尾室)を救う一方で、自らは未練を捨てて捜査一課への転属を受け入れるが……。

Vー1システムの装着員としてコンペティションに臨んだが散々な目に遭い失敗。
Vー1の採用を訴えるも、当のVー1の廃棄が決定しG3ーXの装着員になろうとするも、小沢と高村に諭され、唯一G3ーXと同調した人間である翔一に接触を図るも泥沼にハマる事に……。

決別した筈の師から完璧過ぎるG3ーXの「欠点」を指摘される。
傷ついた身であり乍らも、尚G3ーXを救おうとした氷川の姿に自らの過ちを認める。
北條に翔一がどんな人物かと聞かれた際の「身長2m体重150㎏コンピューターの頭脳を持つ人物……」の件は注目。

  • 高村光介
嘗ての小沢の師でVー1システムの開発者。
自らが嫉妬し、憎んですらいる弟子の開発したG3ーXの「完璧」さを目の当たりにして、自らの敗北を認めてあっさりとVー1システムの廃棄を決定した。
……氷川をG3ーXの装着員に選んだ事を「誤り」と語る一方で、天才と呼ばれる愛弟子に「人間の心」を説き、G3ーXのAIレベルを落とす為の制御チップを渡す。

常に天真爛漫で、高村教授すら「有り得ない」と評した「無我の境地」に至れる唯一の人間。
本エピソードでは図らずも、そうした翔一の人間力を描く事に成功していると言っても良いだろう。
終盤、アギトとしてアンノウンとの戦いに挑むも、一時的に撃退された隙を突かれ、以前に遭遇した謎の存在(ギルス)に襲われてしまう……そして。



【余談】
スティングレイロード ポタモトリゴン・カッシス及びククルスは中点込みで22文字と歴代最長の名前の怪人。
次点で長いのは仮面ライダーゼロワンインベイディングホースシュークラブレイダーの21文字。


【今回の教訓】

“僅かなプライドなら棄ててしまえ”





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最終更新:2024年04月17日 07:15