地震酔い

登録日:2012/03/30(金) 19:29:57
更新日:2021/12/26 Sun 19:26:38
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警告


この項目は食事中にはみないことをおすすめします




































地震酔いとは、群発地震や大きな地震のあとの余震活動により、震源地に近い地域に住む人や動物が、継続的な揺れにより三半規管の平衡感覚が崩れ、
吐き気や嘔吐と言った症状の他、食事に重大な影響が出る、災害に伴う病の一つである。


この症状が国内で初めて報告されたのは、1946年の南海地震で、震源地に近い高知県や徳島県などで、避難者が訴えたことが切っ掛け。
若い人が中心で、吐き気や嘔吐、平衡感覚のマヒ、食欲不振などが報告されている。
当時は戦後の混乱期であったため、地震酔いにより食べ物が喉を通らなくなった人を中心として、病気や栄養失調で死亡するケースもあったという。


1980年代後半から地震活動が活発になった、「伊豆半島東方沖群発地震」では、地震活動中に若い人が地震酔いになるケースが相次ぎ、
病院には吐き気止めをもらいにくるケースが高かったとされる。また薬局では、乗り物酔いを防ぐ薬が軒並みなくなった。

東北地方太平洋沖地震では、北海道から東海・甲信越にかけて余震や誘発地震が頻発したため、広い範囲で地震酔いになる人が出た。
日本医師会の報告によると、岩手、宮城、福島を除く地域で、少なくとも三十人の患者が、吐き気により食べ物を摂取することが出来なくなり、
入院を余儀なくされたという。

日本精神医学会によると、地震酔いは様々な精神疾患に悪影響を与えるとされており、
実際にうつ病や統合失調症が悪化したケースが被災地を含めて多くなったという。

地震酔いには根本的な治療法はなく、地震活動が弱まるのを待つしかないのが現状である。
対症療法的には、めまい酔い止め、精神安定剤で症状を抑える。また、出来るだけ船などの揺れが激しい乗り物には乗らないことが推奨される。


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最終更新:2021年12月26日 19:26