グッドラック 戦闘妖精・雪風

登録日:2011/06/14 Tue 21:35:26
更新日:2024/04/14 Sun 20:52:48
所要時間:約 4 分で読めます





我は、我である







戦闘妖精・雪風のネタバレが含まれるため、先ずはそちらを読む事をオススメします

『グッドラック 戦闘妖精・雪風』とは神林長平氏のSF小説『戦闘妖精・雪風』の続編。
今作の内容は92年から99年にかけて「SFマガジン」上にて掲載され、同年にハードカバー、2001年に文庫版が刊行。前作と共にGONZOの手によってアニメ化された。

続編は、同氏の「アンブロークン アロー 戦闘妖精・雪風」


■あらすじ


突如、地球への侵攻を開始した未知の異性体ジャム。これに対峙すべく人類は実戦組織FAFをフェアリイ星に派遣、特殊戦第五飛行戦隊に所属する深井零もまた、戦術戦闘電子偵察機・雪風とともに熾烈な戦闘の日々を送っていた。
だが、作戦行動中に被弾した雪風は、零を機外へと射出、自己のデータを最新鋭機へと転送する――もはや人間は必要ないと判断したかのように。人間と機械の相克を極限まで追求したシリーズ第2作。


■登場人物

◆深井零
物語開始時は昏睡状態の中尉だが、後に大尉に昇格。
雪風に前作終盤で振られ(機外射出され)ても、相変わらずの雪風依存症だが、前作終盤で疑問や恐怖を感じるようになったので、他にも目を向けるようになっている。

◆ジェイムズ・ブッカー
FAF特殊戦の出撃管理担当。階級は少佐。
こちらも相変わらず零の親友。合間を縫って昏睡状態の零の世話(ほぼ介護)をしたり、目覚めさせるために無人の雪風を飛ばしたりと、最早

◆エディス・フォス
零のリハビリ担当軍医。階級は大尉。
FAF所属は、地球での犯罪者か志願者だが、彼女は後者。
特殊戦の環境と所属する人間に驚かされながらも、自らもまた特殊戦に染まってゆく。

◆桂城彰
雪風の新任フライトオフィサ。階級は少尉。
ロンバート大佐の懐刀として情報部に所属していた。
エディスの精神鑑定では昔の(前作の)零によく似ているらしい。 

◆リディア・クーリィ
FAF戦術空軍団・フェアリイ基地戦術戦闘航空団 特殊戦第5飛行戦隊、通称「特殊戦」の副指令。階級は准将。
戦術戦闘航空団の一部隊でしかない特殊戦を完全に私物化して「特殊戦が生き残るためならFAFを犠牲にしてもいい」とまで言う豪腕かつ有能なスーパー婆さん


◆バーガディシュ少尉
以前雪風のフライトオフィサだった男。前作においてジャムに調理され、零に美味しくいただかれた筈だが……?


◆矢頭少尉
特殊戦スーパーシルフ十三号機の新人パイロット。
元はFAF戦術航空師団・505攻撃部隊所属の優秀なシルフドライバー。あまりに空気が読めない男だが、もっと空気を読めない連中しかいない特殊戦が引き抜いた。


◆雪風
無人機を有人機に魔改造した機体に(勝手に)転送した戦術戦闘偵察機FFR41メイヴ「戦闘機械知性体(中枢コンピュータ)
意思疎通がより直接的になり、中盤でMacPro2(対話ソフト)をインストールしてから意思表示をすることが可能になった(人間が交流を取ろうとしない限り積極的に意思表示をしてくることはない)ヒロインらしい女性がいない本作品のメインヒロイン



■備考

戦闘妖精・雪風の続編となる今作でも、マニアを唸らせる戦闘機での戦闘描写や氏のテーマである人間以外の知性体に対する姿勢は健在。
また、ジャムも、前作のように全くの正体不明ではなく、その正体に対して徐々に近づいていっている。
発売から十年近くたっているが、続編も発売されているため、これを機に読んでみてはいかがだろうか?



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最終更新:2024年04月14日 20:52