ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko0744 バス停
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ankoss
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ザァァァァァァァァァァァ・・・
ぱしゃぱしゃぱしゃぱしゃ
「あんちゃん!雨が強くなってきたよ!」
「わかってるって!黙って走れ!」
学校帰りに季節外れの大雨に降られ、慌てて走る兄弟がいた。
「もう少し先にバス停があるからそこまで走るぞ!」
「うん!」
兄弟は河川敷を並走するこの村で唯一の舗装道路を走っていた。
村から都会へ一日2本のバスが走る道でもある。
兄はこの道沿いにあるバス停の待合室で雨宿りをしようと考えていた。
「見えたぞ!あそこで雨宿りするぞ!」
兄は猛スピードで走りぬけ、そのままの勢いで待合室である小屋に飛び込んだ。
「いっちばーん!」
グチャ
「「「「ゆ゛っ!」」」」
兄は飛び込んだ瞬間、なにかを踏みつけた。
「・・・うへええええええええええっ?!」
そして小屋の中が予想を超える状況であったことに思わず叫んだ。
「あんちゃん置いてかないでよ・・・うわっ!なにこれ!」
そこに遅れた弟が到着し、息を呑んだ。
バス停の小屋は2畳ほどの広さで、戸や窓は無く、ベンチ代わりなのであろう
木の板一枚が奥のトタン壁を背もたれにするように設置されている、とても簡素な作りであった。
その小屋一面すべてにゆっくりがいた。
それも隙間無く、みっちりと。
「ゆああああああ!まりさのかわいいれいむがあああああ!」
「ゆぴいいいいい!ありちゅのおねーちゃんがあああああ!」
「にんげんさん!!なんてことするのおおおおおおお!!?」
大小合わせて30匹は超えるであろうゆっくりの群がその小屋にはいた。
そこへ、子供とはいえ人間一人が飛び込んできたのである。
兄の足元には数匹のつぶれまんじゅうができていた。
まさにおしくらまんじゅうである。
「うわっ!靴が餡子でベタベタだ!かあちゃんになんて言おう」
「どうせ雨でずぶ濡れだし帰ったら丸洗いしようよ」
「ゆ゛ぅ!!れいむのはなしをちゃんときいてね!」
ゆっくりどもが阿鼻叫喚の中、兄弟は親への言い訳をのんきに話し合っていた。
そこへ一際大きなゆっくりれいむが声高に宣言した。
「ここはれいむたちのゆっくりプレイスだよ!ゆっくりできないにんげんさんはでていってね!」
「「「「ぷくー!!!」」」」
ベンチの真ん中にその大きなれいむはいた。
一般的な成体ゆっくりよりふた回りは大きく、その大きさを生かして頭の上に赤ゆっくりを数匹乗せていた。
数種類いることから、群の赤ゆっくりすべてをまとめて乗せているのであろう。
えらそうに真ん中に鎮座し、頭の赤ゆっくり共々ぷくー!と威嚇している。
「でっかいれいむだな、お前が長か?」
「そうだよ!れいむはつよいんだよ!だからあまあまをちょうだいね!ぷくー!わさわさ!」
ぷくー!と同時に今度はもみ上げをわさわささせるれいむ。
それを見て短気な兄のこめかみに血管が浮き出る。
「あ、あんちゃんちょっと待ってね」
弟はいまにも潰しにかかりそうな兄を止め、長れいむに話しかける。
「きみらにちょっと聞きたいことがあるんだけど」
「いいからはやくあまあまをちょうだいね!ぷくー!わさわさわさわさ!」
子供とはいえ人間相手にケンカを売るあたり、長なのにあまり頭は宜しくない固体のようだ。
そう判断した弟は、長れいむに見えないように先ほど潰れたゆっくりを後ろ手に一掴みにしてぎゅっと握る。
「はい、おいしいあまあまだよ」
即席のまんじゅう握りだ。
「うっめ!これめっちゃうっめ!」
「ゆー!れいみゅにもー!」
「まりちゃもたべたいー!」
さきほど潰れた仲間の中身とは気付かないで、あっという間に貪りつくす長れいむ。
赤ゆっくりに分け与えないあたり、このゆっくりはゲスの部類なんだろう。
「たりないよ!もっとちょうだいね!!」
「質問に答えてくれたらもっとあげるよ」
あまあまを食べて少し落ち着いたのか素直に話を聞きだす。
「この辺にはゆっくりは住んでないはずだけど何処から来たの?」
弟が言うとおり、この周辺のゆっくりは絶滅しているはずであった。
農家が大多数をしめるこの村では、定期的に村人総出でゆっくり駆除を行っている。
兄弟が通う学校でも行事の一環として、ゴミ拾いならぬゆっくり拾いがあるほどである。
元々ゆっくりに興味があり、ゆっくり関連の書籍を読みあさっていた弟のアイデアで
ゆっくりがおうちにしやすい横穴を掘っておき、人間が管理できる場所におうちを作らせて
数が増えたら一斉駆除するようにした。これにより畑の被害は激減し、周辺のゆっくりもほぼ絶滅に追いやれた。
それでもいつのまにか増えるで定期的に駆除が必要だが。
そして数日前に一斉駆除をやったばかりなので、これほどの数が生き残ってはいないはずであった。
「れいむはおやまのむこうからやってきたよ!」
「ドゲスのせいでゆっくりできなくなったのぜ」
「あんなドスはとかいはじゃないわ!」
どうやらこの辺に住んでいたゆっくりではなく、山の向こうの群のようだ。
元々住んでいた場所を最近やってきたドゲスの群に追い出されて、新たなゆっくりプレイスを求めてやってきたそうだ。
おうちを見つける前に急な雨に振られたので、仕方なくこのバス停の小屋に避難したそうだ。
「ドスかぁ、またゆっくりが増えそうだな」
「帰ったらとうちゃんに教えてあげようよ」
「そうだな!ドスを一番に見つけたならお小遣い貰えるかも!」
兄弟はドスの情報を親に伝えればお小遣いが貰えると喜び始めた。
この村ではゆっくりは害獣扱いなので有益な情報には村から報奨金がでるのだ。
前に弟のアイデアで貰った報奨金からお小遣いを貰えているので味をしめたらしい。
「ゆー!いいからさっさとでていってね!あまあまはおいていってね!たくさんでいいよ!」
一向に去ろうとしない兄弟に痺れを切らした長れいむが怒り出した。
「おまえはゆっくりの癖に生意気なんだよ!よし、外に捨ててやろうぜ!」
「ゆゆっ!?」
掴みかかろうとする兄弟を避けようと体を動かす長れいむ。
「いいのか?下手に動いたら頭の赤ゆが落ちて死ぬぞ?」
「ゆ゛ぅ!?」
長れいむは急いで赤ゆっくりを安全な場所へ降ろそうとするがそんなスペースはない。
おろおろしているうちに足元のゆっくりどもを蹴散らし長れいむの前に立つ。
「赤ゆが邪魔だな」
兄はおもむろに赤ゆっくりを掴むとそのまま外へ投げ捨てた。
外はますます天候が悪化し土砂降り状態だった。
投げ捨てられた赤ゆっくりに容赦ない雨が叩きつけるように降り注いだ。
「ゆー!おしょらを『バチバチバチ』ゆ゛あ゛っ!」
「ゆー!わからにゃ『バチバチバチ』わ゛がらっ!」
もはやスコールに近い勢いの雨に打たれ、肌の柔らかい赤ゆっくりは地面に着地する前に粉々になった。
「ゆ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!でいぶのゆ゛っぐぢじだあ゛がぢゃんがあああ!」
「す゛でぎなおぼう゛じをかぶったあ゛がぢゃんがああああ!」
「どがい゛はのお゛め゛め゛をじだあ゛がぢゃんがああああ!」
あまりのことに叫ぶゆっくりたち。その間に長れいむを左右から挟む。
「よーしこっちは持ったぞ」
「こっちも持ったよあんちゃん」
「いくぞー!せーの!」
片手でリボンを、もう片手でもみ上げを掴み、掛け声と共に長れいむを前転させるようにベンチから転がり落とした。
「ゆー!?おそらをとんでるみたい!」
ブチッグチャブチッ
「「「ゆげげ!」」」」
転がり落ちた長れいむは地面にいたゆっくりたちを押し潰す。
兄は転がる長れいむをそのまま勢いよく外に蹴り飛ばす。
「うげぇ!こーろこーろする『バチバチバチ』ゆぴぴぴぴぴぴぴぴぴ!」
巨体が助けとなりスコールのような雨の中でも溶けずに転がりでたはいいが、
そのまま舗装道路を横切って河川敷の坂を転がり始める。その先は雨で増水した川だ。
「ゆぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴ!だれかとめてええええええええええええ!!!!」
ザパーン!
雨音にも負けない爽快な着水音を確認した兄弟は空いたベンチに座る。
「ゆひいいいいいい!!ころさないでえええええええ!!」
「ま、まりさのかわりに、れいむをころすのがいいのぜ!」
「どぼぢでぞんなごどいうのー?!!」
長れいむがあっという間に殺されてパニックに陥るゆっくりたち。
「まだまだ沢山いるね」
「メンドクサイなぁ、腹も空いたしもう帰ろうぜ」
「野良ゆを見逃したらとうちゃんに怒られるよ」
そこで弟が新たなアイデアを思いついた。
「あ、あんちゃん、お腹空いたならいい方法があるよ」
弟はおもむろに近くにいたありすを持ち上げる。
「いやあああああ!ありすまだしにたくないいいいいいいい!」
ありすの叫びを無視して揺すりだす。
それを見て弟のやりたいことを理解した兄が他のありすを揺すりだす。
「ゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆ?!」
ゆっくりは震動により発情する。その際ありす種だとレイパー化しやすい。
この群のありすは共存のため、レイパー化しないように定期的にひとりすっきりー!をして性欲を抑えていた。
しかし今はおうちをドスに追い出された直後であり、強行軍で移動してきたためひとりすっきりー!をする暇がなかった。
さらに大雨による恐怖と人間による虐殺で死に直面したことにより、ありすの生存本能が大いに刺激されていた。
「ゆゆゆゆゆゆゆゆゆんほおおおおおおおぉぉぉぉおおぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
「「「ゆ゛ぎゃあああああああああ!!れいぱーだああああああああ!!」」」
あっという間にレイパー化したありすたちが群を襲う。
全員必死に逃げるがこの狭い小屋ではどう足掻いても逃げ切れない。
そして外はまだ大雨だ。
「「「「すっきり!すっきり!すっきり!すっきり!」」」」
「ゆわわ!れいむをおそわないでえええええ!すっきりー!」
「まりさじゃなくちぇんをおそうがいいのぜ!すっきりー!」
「すっきりー!・・・もっどゆっぐり・・したかった・・・」
逃げ場を失い次々と茎を生やしで黒ずむゆっくりたち。
茎を生やしたまま母体が死ぬと、茎の赤ゆっくりは死んだ母体から急激に餡子を吸収し生まれようとする。
「「「ゆっくちうまれりゅよ!」」」
「おっと、赤ゆは生まれる瞬間が美味しいんだよなー『むしゃむしゃ』
「ゆ゛ぐっ!」
「このぷちぷち感がたまらないねー『もぐもぐ』
「ゆ゛げっ!」
長れいむの頭にいた赤ゆっくりたちはドロで汚れていたので食べずに捨てたが
生まれたての赤ゆっくりは綺麗なものである。
レイパーにより手間をかけずに数を減らしていくゆっくりたち。
さらに生まれた赤ゆっくりは兄弟がオヤツにしていく。
そして、ものの十数分で小屋の中は静かになった。
レイパーたちがすっきりのしすぎで干からびたのを確認した後、まだ息のあったゆっくりをすべて踏み潰す。
「おっ、いつのまにか雨もあがったな」
「もう帰らないとかあちゃんに怒られるよ」
「腹もいっぱいだし、そろそろ帰るか」
そのとき、小屋の出口付近で黒ずんでいたまりさの帽子から、子れいむが外へ飛び出した。
「ゆっ!ゆっくりにげるよ!」
「あっ!隠れてやがったな!」
この子れいむは長れいむの子であり、親ゆずりのズル賢さで雨が止むまで隠れていたのである。
兄弟が油断した瞬間を狙って舗装道路に飛び出し河川敷を目指した。
子れいむは長れいむが転がり落ちたのを見ていた。
足の遅いゆっくりでも坂まで行けば転がり落ちることにより逃げ切れると考えていた。
子れいむなりの思いつきなので転がり落ちた後の止まり方まで考えてはいないようだ。
「ゆっくりいそぐよ!ゆっくりにげるよ!」
たしかに河川敷の坂まで逃げ切れば兄弟は追いつけないだろう。
しかし所詮は子ゆっくりのスピード。道路を渡りきる前に追いつける程度だ。
兄弟は子ゆっくりを捕まえようと小屋から出る。
「・・・ゆっくりやめてね!おちびちゃんにてをだしたらゆるさないよ!」
そこにはなんと川に落ちたと思われた長れいむがいた。
後でわかったことだが、河川敷を転げ落ちた後、運良く川岸にあった大きな石に当たったおかげで落水せずに済んだようだ。
(着水音は当たった勢いで崩れ落ちた石だった)
舗装道路まで這い上がってきた長れいむは、打撲と雨で中身を漏らしながらも子ゆっくりを必死にかばう。
「おちびちゃん!ゆっくりしていってね!!!」
「おかーちゃん!ゆっくりー!すーりすーり!」
感動の再会で喜びのすーりすーりをするゆっくり親子。
あれだけいた群もこの親子2匹だけになった。
長れいむはこの子だけはゆっくり育てるよ!と強く誓った。
それを何も言わずに見守る兄弟。
いや、何もする必要がない。
ブロロロロロロロロ『グチャ』キー!プシュー
そして、本日最終便のバスが到着した。
そこにいた、ゆっくり親子を踏み潰して。
「こりゃー!バス停で遊ぶなとあれほどいっとろうがー!」
ゆっくりを引いたことにまったく気付く様子がない、年老いたバスの運転手が降りてきた。
「やっべえ!逃げるぞ!」
「あー!まってよあんちゃん!」
慌てて逃げる兄弟たち。
帰り道を走りながら汚れた靴の言い訳を二人で話し合っていた。
すでに兄弟の頭の中にはゆっくりのことなど忘れ去られてた。
季節外れの大雨が上がったあと、バス停横の川に綺麗な虹が架かっていた。
ぱしゃぱしゃぱしゃぱしゃ
「あんちゃん!雨が強くなってきたよ!」
「わかってるって!黙って走れ!」
学校帰りに季節外れの大雨に降られ、慌てて走る兄弟がいた。
「もう少し先にバス停があるからそこまで走るぞ!」
「うん!」
兄弟は河川敷を並走するこの村で唯一の舗装道路を走っていた。
村から都会へ一日2本のバスが走る道でもある。
兄はこの道沿いにあるバス停の待合室で雨宿りをしようと考えていた。
「見えたぞ!あそこで雨宿りするぞ!」
兄は猛スピードで走りぬけ、そのままの勢いで待合室である小屋に飛び込んだ。
「いっちばーん!」
グチャ
「「「「ゆ゛っ!」」」」
兄は飛び込んだ瞬間、なにかを踏みつけた。
「・・・うへええええええええええっ?!」
そして小屋の中が予想を超える状況であったことに思わず叫んだ。
「あんちゃん置いてかないでよ・・・うわっ!なにこれ!」
そこに遅れた弟が到着し、息を呑んだ。
バス停の小屋は2畳ほどの広さで、戸や窓は無く、ベンチ代わりなのであろう
木の板一枚が奥のトタン壁を背もたれにするように設置されている、とても簡素な作りであった。
その小屋一面すべてにゆっくりがいた。
それも隙間無く、みっちりと。
「ゆああああああ!まりさのかわいいれいむがあああああ!」
「ゆぴいいいいい!ありちゅのおねーちゃんがあああああ!」
「にんげんさん!!なんてことするのおおおおおおお!!?」
大小合わせて30匹は超えるであろうゆっくりの群がその小屋にはいた。
そこへ、子供とはいえ人間一人が飛び込んできたのである。
兄の足元には数匹のつぶれまんじゅうができていた。
まさにおしくらまんじゅうである。
「うわっ!靴が餡子でベタベタだ!かあちゃんになんて言おう」
「どうせ雨でずぶ濡れだし帰ったら丸洗いしようよ」
「ゆ゛ぅ!!れいむのはなしをちゃんときいてね!」
ゆっくりどもが阿鼻叫喚の中、兄弟は親への言い訳をのんきに話し合っていた。
そこへ一際大きなゆっくりれいむが声高に宣言した。
「ここはれいむたちのゆっくりプレイスだよ!ゆっくりできないにんげんさんはでていってね!」
「「「「ぷくー!!!」」」」
ベンチの真ん中にその大きなれいむはいた。
一般的な成体ゆっくりよりふた回りは大きく、その大きさを生かして頭の上に赤ゆっくりを数匹乗せていた。
数種類いることから、群の赤ゆっくりすべてをまとめて乗せているのであろう。
えらそうに真ん中に鎮座し、頭の赤ゆっくり共々ぷくー!と威嚇している。
「でっかいれいむだな、お前が長か?」
「そうだよ!れいむはつよいんだよ!だからあまあまをちょうだいね!ぷくー!わさわさ!」
ぷくー!と同時に今度はもみ上げをわさわささせるれいむ。
それを見て短気な兄のこめかみに血管が浮き出る。
「あ、あんちゃんちょっと待ってね」
弟はいまにも潰しにかかりそうな兄を止め、長れいむに話しかける。
「きみらにちょっと聞きたいことがあるんだけど」
「いいからはやくあまあまをちょうだいね!ぷくー!わさわさわさわさ!」
子供とはいえ人間相手にケンカを売るあたり、長なのにあまり頭は宜しくない固体のようだ。
そう判断した弟は、長れいむに見えないように先ほど潰れたゆっくりを後ろ手に一掴みにしてぎゅっと握る。
「はい、おいしいあまあまだよ」
即席のまんじゅう握りだ。
「うっめ!これめっちゃうっめ!」
「ゆー!れいみゅにもー!」
「まりちゃもたべたいー!」
さきほど潰れた仲間の中身とは気付かないで、あっという間に貪りつくす長れいむ。
赤ゆっくりに分け与えないあたり、このゆっくりはゲスの部類なんだろう。
「たりないよ!もっとちょうだいね!!」
「質問に答えてくれたらもっとあげるよ」
あまあまを食べて少し落ち着いたのか素直に話を聞きだす。
「この辺にはゆっくりは住んでないはずだけど何処から来たの?」
弟が言うとおり、この周辺のゆっくりは絶滅しているはずであった。
農家が大多数をしめるこの村では、定期的に村人総出でゆっくり駆除を行っている。
兄弟が通う学校でも行事の一環として、ゴミ拾いならぬゆっくり拾いがあるほどである。
元々ゆっくりに興味があり、ゆっくり関連の書籍を読みあさっていた弟のアイデアで
ゆっくりがおうちにしやすい横穴を掘っておき、人間が管理できる場所におうちを作らせて
数が増えたら一斉駆除するようにした。これにより畑の被害は激減し、周辺のゆっくりもほぼ絶滅に追いやれた。
それでもいつのまにか増えるで定期的に駆除が必要だが。
そして数日前に一斉駆除をやったばかりなので、これほどの数が生き残ってはいないはずであった。
「れいむはおやまのむこうからやってきたよ!」
「ドゲスのせいでゆっくりできなくなったのぜ」
「あんなドスはとかいはじゃないわ!」
どうやらこの辺に住んでいたゆっくりではなく、山の向こうの群のようだ。
元々住んでいた場所を最近やってきたドゲスの群に追い出されて、新たなゆっくりプレイスを求めてやってきたそうだ。
おうちを見つける前に急な雨に振られたので、仕方なくこのバス停の小屋に避難したそうだ。
「ドスかぁ、またゆっくりが増えそうだな」
「帰ったらとうちゃんに教えてあげようよ」
「そうだな!ドスを一番に見つけたならお小遣い貰えるかも!」
兄弟はドスの情報を親に伝えればお小遣いが貰えると喜び始めた。
この村ではゆっくりは害獣扱いなので有益な情報には村から報奨金がでるのだ。
前に弟のアイデアで貰った報奨金からお小遣いを貰えているので味をしめたらしい。
「ゆー!いいからさっさとでていってね!あまあまはおいていってね!たくさんでいいよ!」
一向に去ろうとしない兄弟に痺れを切らした長れいむが怒り出した。
「おまえはゆっくりの癖に生意気なんだよ!よし、外に捨ててやろうぜ!」
「ゆゆっ!?」
掴みかかろうとする兄弟を避けようと体を動かす長れいむ。
「いいのか?下手に動いたら頭の赤ゆが落ちて死ぬぞ?」
「ゆ゛ぅ!?」
長れいむは急いで赤ゆっくりを安全な場所へ降ろそうとするがそんなスペースはない。
おろおろしているうちに足元のゆっくりどもを蹴散らし長れいむの前に立つ。
「赤ゆが邪魔だな」
兄はおもむろに赤ゆっくりを掴むとそのまま外へ投げ捨てた。
外はますます天候が悪化し土砂降り状態だった。
投げ捨てられた赤ゆっくりに容赦ない雨が叩きつけるように降り注いだ。
「ゆー!おしょらを『バチバチバチ』ゆ゛あ゛っ!」
「ゆー!わからにゃ『バチバチバチ』わ゛がらっ!」
もはやスコールに近い勢いの雨に打たれ、肌の柔らかい赤ゆっくりは地面に着地する前に粉々になった。
「ゆ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!でいぶのゆ゛っぐぢじだあ゛がぢゃんがあああ!」
「す゛でぎなおぼう゛じをかぶったあ゛がぢゃんがああああ!」
「どがい゛はのお゛め゛め゛をじだあ゛がぢゃんがああああ!」
あまりのことに叫ぶゆっくりたち。その間に長れいむを左右から挟む。
「よーしこっちは持ったぞ」
「こっちも持ったよあんちゃん」
「いくぞー!せーの!」
片手でリボンを、もう片手でもみ上げを掴み、掛け声と共に長れいむを前転させるようにベンチから転がり落とした。
「ゆー!?おそらをとんでるみたい!」
ブチッグチャブチッ
「「「ゆげげ!」」」」
転がり落ちた長れいむは地面にいたゆっくりたちを押し潰す。
兄は転がる長れいむをそのまま勢いよく外に蹴り飛ばす。
「うげぇ!こーろこーろする『バチバチバチ』ゆぴぴぴぴぴぴぴぴぴ!」
巨体が助けとなりスコールのような雨の中でも溶けずに転がりでたはいいが、
そのまま舗装道路を横切って河川敷の坂を転がり始める。その先は雨で増水した川だ。
「ゆぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴ!だれかとめてええええええええええええ!!!!」
ザパーン!
雨音にも負けない爽快な着水音を確認した兄弟は空いたベンチに座る。
「ゆひいいいいいい!!ころさないでえええええええ!!」
「ま、まりさのかわりに、れいむをころすのがいいのぜ!」
「どぼぢでぞんなごどいうのー?!!」
長れいむがあっという間に殺されてパニックに陥るゆっくりたち。
「まだまだ沢山いるね」
「メンドクサイなぁ、腹も空いたしもう帰ろうぜ」
「野良ゆを見逃したらとうちゃんに怒られるよ」
そこで弟が新たなアイデアを思いついた。
「あ、あんちゃん、お腹空いたならいい方法があるよ」
弟はおもむろに近くにいたありすを持ち上げる。
「いやあああああ!ありすまだしにたくないいいいいいいい!」
ありすの叫びを無視して揺すりだす。
それを見て弟のやりたいことを理解した兄が他のありすを揺すりだす。
「ゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆ?!」
ゆっくりは震動により発情する。その際ありす種だとレイパー化しやすい。
この群のありすは共存のため、レイパー化しないように定期的にひとりすっきりー!をして性欲を抑えていた。
しかし今はおうちをドスに追い出された直後であり、強行軍で移動してきたためひとりすっきりー!をする暇がなかった。
さらに大雨による恐怖と人間による虐殺で死に直面したことにより、ありすの生存本能が大いに刺激されていた。
「ゆゆゆゆゆゆゆゆゆんほおおおおおおおぉぉぉぉおおぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
「「「ゆ゛ぎゃあああああああああ!!れいぱーだああああああああ!!」」」
あっという間にレイパー化したありすたちが群を襲う。
全員必死に逃げるがこの狭い小屋ではどう足掻いても逃げ切れない。
そして外はまだ大雨だ。
「「「「すっきり!すっきり!すっきり!すっきり!」」」」
「ゆわわ!れいむをおそわないでえええええ!すっきりー!」
「まりさじゃなくちぇんをおそうがいいのぜ!すっきりー!」
「すっきりー!・・・もっどゆっぐり・・したかった・・・」
逃げ場を失い次々と茎を生やしで黒ずむゆっくりたち。
茎を生やしたまま母体が死ぬと、茎の赤ゆっくりは死んだ母体から急激に餡子を吸収し生まれようとする。
「「「ゆっくちうまれりゅよ!」」」
「おっと、赤ゆは生まれる瞬間が美味しいんだよなー『むしゃむしゃ』
「ゆ゛ぐっ!」
「このぷちぷち感がたまらないねー『もぐもぐ』
「ゆ゛げっ!」
長れいむの頭にいた赤ゆっくりたちはドロで汚れていたので食べずに捨てたが
生まれたての赤ゆっくりは綺麗なものである。
レイパーにより手間をかけずに数を減らしていくゆっくりたち。
さらに生まれた赤ゆっくりは兄弟がオヤツにしていく。
そして、ものの十数分で小屋の中は静かになった。
レイパーたちがすっきりのしすぎで干からびたのを確認した後、まだ息のあったゆっくりをすべて踏み潰す。
「おっ、いつのまにか雨もあがったな」
「もう帰らないとかあちゃんに怒られるよ」
「腹もいっぱいだし、そろそろ帰るか」
そのとき、小屋の出口付近で黒ずんでいたまりさの帽子から、子れいむが外へ飛び出した。
「ゆっ!ゆっくりにげるよ!」
「あっ!隠れてやがったな!」
この子れいむは長れいむの子であり、親ゆずりのズル賢さで雨が止むまで隠れていたのである。
兄弟が油断した瞬間を狙って舗装道路に飛び出し河川敷を目指した。
子れいむは長れいむが転がり落ちたのを見ていた。
足の遅いゆっくりでも坂まで行けば転がり落ちることにより逃げ切れると考えていた。
子れいむなりの思いつきなので転がり落ちた後の止まり方まで考えてはいないようだ。
「ゆっくりいそぐよ!ゆっくりにげるよ!」
たしかに河川敷の坂まで逃げ切れば兄弟は追いつけないだろう。
しかし所詮は子ゆっくりのスピード。道路を渡りきる前に追いつける程度だ。
兄弟は子ゆっくりを捕まえようと小屋から出る。
「・・・ゆっくりやめてね!おちびちゃんにてをだしたらゆるさないよ!」
そこにはなんと川に落ちたと思われた長れいむがいた。
後でわかったことだが、河川敷を転げ落ちた後、運良く川岸にあった大きな石に当たったおかげで落水せずに済んだようだ。
(着水音は当たった勢いで崩れ落ちた石だった)
舗装道路まで這い上がってきた長れいむは、打撲と雨で中身を漏らしながらも子ゆっくりを必死にかばう。
「おちびちゃん!ゆっくりしていってね!!!」
「おかーちゃん!ゆっくりー!すーりすーり!」
感動の再会で喜びのすーりすーりをするゆっくり親子。
あれだけいた群もこの親子2匹だけになった。
長れいむはこの子だけはゆっくり育てるよ!と強く誓った。
それを何も言わずに見守る兄弟。
いや、何もする必要がない。
ブロロロロロロロロ『グチャ』キー!プシュー
そして、本日最終便のバスが到着した。
そこにいた、ゆっくり親子を踏み潰して。
「こりゃー!バス停で遊ぶなとあれほどいっとろうがー!」
ゆっくりを引いたことにまったく気付く様子がない、年老いたバスの運転手が降りてきた。
「やっべえ!逃げるぞ!」
「あー!まってよあんちゃん!」
慌てて逃げる兄弟たち。
帰り道を走りながら汚れた靴の言い訳を二人で話し合っていた。
すでに兄弟の頭の中にはゆっくりのことなど忘れ去られてた。
季節外れの大雨が上がったあと、バス停横の川に綺麗な虹が架かっていた。